オカメインコルチノーは寿命が短い!?弱いって思ってない?
ご長寿オカメインコの2本の動画。
これらのご長寿オカメさんはどちらもノーマルグレイでした。
やはり、というべきか、こういう言い方はちょっとアレだとは思うんですけれど・・・どんな種も原種(ノーマル)が強いというのは真実ですよね。
その子の育った環境や食生活や、もともと生まれ持った体質などにもよるので絶対とはいえませんが、なんだかんだいっても、やはり原種は最強です。
寿命に関して言えば オカメインコの種類別に平均寿命のデータがあるわけではないので、オカメインコ全体としての平均寿命が18~20歳ということになっていますが、ルチノーもこの通りだと思っていいと思います。
ルチノーやレアな色変わりのオカメインコの寿命が極端に短いのであれば、平均寿命がこんなに長くならないのではないかなと、個人的には思います。
時々「ルチノーは弱い」なんて話を耳にすることがあるんですが、ルチノーだけが特別弱いということはないです。
これはあくまでも数十羽のオカメインコ飼育経験から感じる個人的主観ですが、少なくともうちのルチノーたちはみな頑健で、ほとんど病気をしていません。

雛が不健康で落鳥してしまうのは、生まれつき虚弱だったということももちろんありますが、ブリーダーのモラルと個体管理も大きいです。
インブリード(近親)だったり親鳥が高齢であるとか、親鳥が若くても毎シーズン続けて繁殖を繰り返していたりしたら、弱い雛が生まれるのは当然です。どんな体質で生まれてこられるかは 運もありますので、一概には言えないですが。
いずれにしても 親鳥の体調や健康管理を怠った状態で産めやふやせやしたら 健康な個体が生まれてくるはずがないですよね。
そしてそれはオカメインコという鳥が弱いこととイコールではありません。
「オカメインコは弱い」と思われてる2つの理由
概して「オカメインコは弱い」と巷でいわれてしまう理由はざっくりいうと2つあります。
ひとつは、オカメインコと比較する対象が、飼い鳥数が最も多くて育てるのが簡単なブンチョウやセキセイインコであること。
もうひとつはオカメインコの雛の落鳥率の高さです。
オカメインコの落鳥率はセキセイインコや文鳥の比にならないほど高いですが、ただその落鳥率というのは概ね1歳未満の幼鳥の落鳥率のことを指しています。ここが誤解の元凶です。
オカメインコは成鳥になれば非常に頑健で長生きをする個体が多く、平均寿命は20年前後と大型犬よりも長いのですが、雛が育ちづらいので「オカメインコは弱い」と言われてしまっています。
確かに文鳥やセキセイインコなどに比べたら、オカメインコの雛は食滞を起こしやすいこともあって雛育てが少し難しいというのは事実です。また、幼鳥の世話は小鳥飼育初心者さんには色々な知識が要ります。
①健康な雛を選んで ②飼育方法をきちんと学んで、③飼育上のキモを省かずに世話をする・・・この3点が揃えば、オカメインコの雛育ては決して難しくはありません。
キモは温度と餌です。これさえ押さえておけば、健常なオカメインコの雛は立派に育ちます。
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オカメインコの雛の死因と落鳥率が高い理由
オカメインコの落鳥率が圧倒的に高いのは、中雛以前の挿し餌をもらっている幼雛時代です。
挿し餌で育てられている雛の死因は「食滞」 加温・保温環境不全による「体調不良」 親鳥を介した「真菌感染」のどれかである確率が高いです。
なかでも雛が落ちてしまうケースは「食滞」が圧倒的に多いです。
そのうの中の餌が動かなくなることで、そのうが硬くなっていたり 逆にブヨブヨになっていたりという状態に陥るのが食滞です。
食滞(そのう停滞)になってしまったら素人療法はなかなか難しいです。病院ではそのうのえさを吸引したり、マッサージをしたり、抗真菌剤やそのうのぜん動運動を促す薬などを投与して対処します。
オカメインコの雛は目がキラキラ 体型が丸々している健康な子を慎重に選ぼう
健康状態が良好で体質の強い雛であれば、環境変化のストレスや細菌感染などにも対抗できることがあるので、多少の悪条件にも負けずにすくすくと育っていきます。
ですが残念ながらすべてがそうではないので オカメインコの雛を死なせてしまった人からは特に「オカメの雛は弱い」というせりふが出るんですね。
ノーマルに近い品種のほうが食滞に陥る確率が低くて体質が強いという事実は否定できませんので、初めてオカメインコの雛を飼う方は、ノーマルグレイをお迎えするといいと思います。

めずらしい色変わり種は種の固定のために多少の無茶な繁殖を重ねてきた経緯があるはずですから、原種に比べたら弱いのは否定できない事実です。
この子↑は生後2週くらいのパールですが、こんなに羽が生え揃わないちびっ子でも体重は80グラムあります。
どの品種を選ぶにしろ、オカメインコは長いお付き合いになる家族ですから、慎重に元気な子を選びましょう。
雛は寝てる子も多いですが、起きているときに目がキラキラしていて 体型が丸々している(痩せ気味ではない)子なら すくすく育つでしょう。
ペットショップなどに雛を見に行くと、早くお迎えしたい気持ちはMAXになりますよね。
でも、もしもそこに「ビビッ!」と運命を感じる子がいなかったら、その場でのお迎えを見送る覚悟も必要ですよ。
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