オカメインコの魅力のひとつは、家族の一員として長く楽しい時間を共有できることです。
オカメインコは平均寿命が18年。御年25歳とか決して珍しくありませんし、30歳越えという強者も結構いますよ。
オカメインコのギネス記録32歳!平均寿命18年!長生きの秘訣は?
オーストラリア原産のオカメインコが飼い鳥としてヨーロッパにお目見えしたのは180年も前のこと。
陽気な性格と穏やかな気質はたちまち人々を魅了して、セキセイインコと同様に 世界中の愛鳥家から愛される存在になりました。
「オカメインコを雛から育てるのは難しい」と言われていますが、それは半分は正しいけれど半分はちょっと違っています。
健康な成鳥まで育ったオカメインコは意外と病気が少なくて強健、元気に長生きする子が多いのです。
…という飼鳥家もいるくらい(※)オカメインコは協調性が高くて飼いやすい鳥なのです。
※他のインコ・オウム類はたとえ気質が優しい鳥種でも、新入りを攻撃することがよくあるので このようにに言われています。
オカメインコの平均寿命は18年前後!犬や猫より長いことも多い
オカメインコの平均寿命は色々な説がありますが、私が個人的に調べたところでは18年と紹介している書籍が多かったです。
自分や友人・知人のお宅の子たちも20年くらいは普通に長生きしているので、18年というのはかなり正しいデータだと思います。
オカメインコは雛を育てるのが少し難しいので、育てるのが大変!とのイメージを持つ人が多いですが、皆さんが思っているほど、オカメインコは弱い鳥ではないからこそのご長寿なのです。
正しい食生活と適度な運動や定期的な日光浴をさせ、家族の一員としてかわいがられてメンタル面が安定しているオカメインコは 丈夫に育って長生きして大往生する子が多いです。
オカメインコの寿命最長ギネス記録は32歳!1983年生まれのアメリカ育ち
オカメインコの最高齢のギネス記録は32歳で、名前はサンシャイン。1983年にコロラドでお迎えされたそうです。
飼い主はアメリカ人で、ニューメキシコ州に住んでいる方です。
ギネス記録は新たに申請されて審査を通過すれば記録が更新されますから、もしかしたらサンシャイン以上のご長寿オカメがはいるかもしれませんが、現時点(2017年3月)で確認できるギネス記録は32歳ということです。
日本にだって、30歳越えのすごいご長寿オカメがたくさんいますよ。
個人的にはこの子たちがギネス記録なのでは?と思うオカメさんたちはこちら。
オカメインコの寿命が25年はザラ!決して珍しいことではない
2つ目の動画のタロウちゃんは2016年2月にお星さまになってお空に帰ったいったそうですが、38歳の大往生はあっぱれ!
これらのご長寿オカメ、どちらもノーマルグレイの男の子。
もちろん生まれ持っての体質などもありますが、オカメインコは飼い主が正しい知識を持ってお世話をしていけば長生きしてくれるペットです。
オカメインコの色変わりのルチノーやアルビノやパイドの寿命は?
オカメインコには「ルチノー」や「シナモン」「パイド」などのいくつかの色変わりがありますが、これらはあくまでも「品種」であって、「オカメインコ」は品種ではありません。
オカメインコは生物学的には1種しかありません。
体長は30~35センチ、体重は80~120グラムほどの「オウム」です。
オカメインコには全身真っ白なアルビノ(ホワイトフェイスルチノーやスノーホワイトなど)やそれほど珍しくはないですが「パイド」などの品種がいます。
品種ごとの平均寿命データはなく、オカメインコを総じて平均寿命が18年~20年ほどとされています。
品種を固定したばかりの色変わり種は虚弱傾向はありますが、オカメインコには最近生まれたばかりの色変わりはいません。
色変わりが登場し始めたのは、パイドが1940年代、ルチノーが1950年代、パールが初めて発見されたのは1967年。
品種固定されてからいちばん日が浅いパールでも半世紀の年月が経過していますので、一般家庭で飼われているオカメインコの色変わりが弱いことはないです。
オカメインコの寿命は人間の年齢に換算すると?オカメインコの人間年齢早見表!
オカメインコは「インコ」ではないのですが、インコの仲間として分類された場合は「中型インコ」に属しています。
オカメインコは最小サイズのオウムですが、中型~大型のインコ・オウムは50年以上生きるのがザラです。
コンゴウインコなどの超大型種になると100年近く生きるものもいるくらいです。
もちろんこれだけのご長寿は「飼育下」ならではのことであって、厳しい野生下では25年生きることは少ないと言われているものの、やはりインコ・オウムの仲間はご長寿です。
その分飼い主さんも元気に長生きしなければいけません。
オカメインコを人間の年齢に換算するとどのくらいなのか?
オカメインコの年齢換算ははっきりしていませんが、人間は鳥の大きさや寿命から換算して「人間の年齢だと○○歳くらいに相当するだろう」という見方をします。
オカメインコくらいのサイズのインコ・オウムの場合、中型インコ・オウムに相当するわけですが、そこから換算してみると オカメインコの20歳はおそらく人間の90~100歳に相当すると思います。
中型インコ・オウムといっても種によってだいぶ異なりますから、これは一つのめやすです。
- オカメ誕生~3か月⇒新生児~未就学児
- オカメ3か月~半年⇒人間の小学生
- オカメ1歳⇒人間の18~20歳
- オカメ2~3歳⇒人間の25歳前後
- オカメ4~5歳⇒人間の30歳前後
- オカメ6~9歳⇒人間の35~45歳前後
- オカメ10歳⇒人間の50歳前後
- オカメ12~13歳⇒人間の60歳前後
- オカメ14~15歳⇒人間の70~75歳前後
- オカメ16~18歳⇒人間の80~85歳前後

大体生後1年くらいで人間の18~20歳程度。
オカメインコのメスは早い子で8~10か月で初産卵しますから、生殖年齢的にも数字的にまんざら外れていないと考えられます。
産卵といえば、オカメインコは10歳くらいでも卵を産む子がいたりするんですが、それって人間の50歳前後くらいに相当すると思われます。
オカメインコは10歳くらいからシニア(老鳥期)と言われていますが、卵産むほど元気で若い(?)なら「シニアなんて言うな!」と怒られそうですが。
まあ、人間だって50代じゃシニアじゃないですしね。
こういう風に年齢を見ていくと、個体差も大きいし、一概に「人間の○○歳」と当てはめるのはなかなか難しいものがあるでしょう。
年齢は年月だけで決められるものでもないですし、愛鳥・飼い主ともども、健康で元気いっぱい過ごしていけるように頑張りましょう!
オカメインコの長生きの秘訣はオーストラリアの風土に倣った生活を取り入れてみること
オカメインコの故郷はオーストラリア。
しかも厳しい環境である内陸の乾燥地帯で、気温が普通に50度を超えるような砂漠です。
乾燥する季節になると(冬・6~9月頃) 水を求めるオカメインコの群れがシドニーなどの沿岸部でも見られるとか。
現地の野鳥は、トウモロコシや麦畑を群れで食い荒らすことがあるので、害鳥扱いされることもあるそうです。
砂漠やステップ気候が分布している地域なので水が少なく、昼間は35度以上の灼熱だったり、夜は放射冷却が起これば季節によっては5度くらいまで気温が下がるような、かなり過酷な環境下。そういう地で 野生のオカメインコたちは群れで暮らしています。
ここからもわかる通り、オカメインコは本来、寒さにも暑さにも強い、頑強な鳥種なのです。
ペットとして暮らせば 飼い主さんの愛情と庇護の元で 冬でもヒーター全開のポカポカ陽気の中で過ごすことになる仔が多いのですが
これをオカメインコ飼いさんには知っておいてほしいです。
※もちろん、雛・病中病後の鳥・老鳥・体力が落ちている鳥はこの限りではありません。健康な成鳥に限ります。