サザナミインコの飼い主の寄稿
夏は暑く、冬は寒い日本に住むインコのためには 四季折々の温度調節が必要になります。
サザナミインコのぴよちゃんの夏、冬それぞれの温度管理について、そして体調がすぐれない時の保温についてもいろいろ考えてやってきました。
インコの飼育温度!冬は温度勾配+見守りカメラ!夏はクーラーで調整
ぴよちゃんをお迎えして一年半くらい経った頃にメガバクテリアを発症しましたが、それまでの私の温度管理はこんな感じでした。
夏の温度管理 私が仕事で一日中お留守番の時は、あまり効きすぎないようにエアコンの「冷房」を弱で27度でフル稼働。短時間の場合は、そのままの状態で出かけます。夜は薄い毛布を掛け、下に隙間を左右に作って、熱がこもらないようにしました。
冬の温度管理 日当たりがよく暖かいわが家は日中はエアコンなしでも大丈夫なので、昼前にスイッチが切れて夕方になると入るように Wタイマーをセットして出かけていました。
インコケージの中に温度勾配(こうばい)を作り見守りカメラでチェック
温度調整機能付きのパネルヒーターを背面と床の2箇所に設置し、カゴの中にいくつかの温度ゾーンを作るようにもしていました。
夜は大小の毛布2枚を掛け、その毛布に触れないギリギリの位置にペットヒーターを置き、パネルヒーター2枚の位置でふたつの温度ゾーンを作って、暑すぎた場合の対策をしました。
小鳥や小さな動物を飼っていない、あるいは飼ったことがない人にこの話をすると、無人の部屋で冷暖房を付けっぱなしにしていることに驚かれ、次にこう言われるのです。

しかし、ぴよちゃんがメガバクテリアを発症してからは、私はこの「過保護」な状態にも危機感を覚えました。
14~15年前は現在のように、少しの機器の追加と出費で 家の中を「スマート化」はまだできず、外出時はスマホでエアコンなどの操作することが難しかったのです。
その改善策として、ネットワークカメラを利用してぴよちゃんの様子とケージの温度を常に外から見守ることと、サーモスタットを付けた100Wのパワフルなペットヒーターをケージの横に置くことでした。
当時の見守りカメラの追加オプションは近くに住む両親に接続。
見守りカメラを見てインコに異変があった場合に、わが家に駆けつけてもらうことが出来ました(実際に駆けつけてもらったことはありませんが・笑)


インコの飼育温度について獣医師からいただいたアドバイス
「保温管理」の基本は室温の調整です。
室温を調整すれば、例えば夏の日中の猛暑や、冬の夜の冷え込みなど、1日の寒暖差にも穏やかに対応できるからです。
その上で、冬のケージまわりの温度をヒーターなどで調節する方が急激な温度差とならず、インコにとっても好ましいと言えるでしょう。
温度の高低より寒暖差に注意を払う
ぴよちゃんがメガバクテリアにかかった時、動物病院の先生から保温と温度管理について色々伺いました。
実際の温度管理の考え方としては
一年を通して常にこの温度にするということではなく、季節によって適温は多少変えたほうがいいと思います。夏は25度から28度で、上の28度は超えないように。冬は室温は20度を下限の目安にして、後はケージの中やまわりにヒーターを置くなどすれば大丈夫だと思います。
あまり過保護に環境を整えると、インコの耐性を低下させてしまうことに繋がりますから
そして「室温そのものより注意して欲しいのは寒暖差」だと言うのです。
室温を管理する大切さは分かっていたつもりでしたし、その対策にもあれこれ工夫していましたが、寒暖差についてはあまり意識していなかったので、早い時期に伺えてよかったと思いました。

アドバイスを踏まえた「見守りカメラ+保温対策」のマイルール
季節に合わせて適温は変更し、設定する。
季節の変わり目は要注意!日々の寒暖差に合わせて調整をする。
保温や室温管理自体はそれほど難しいことではありません。
いちばん大事なのはお迎えした『インコを大切に思う気持ち』
そして誰もいない状態でも『インコのためにエアコンや保温用の機器を使用することを当然と思う気持ち』
この2つだと思っています。