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インコの粟玉挿し餌で脚気が起こる!栄養失調雛の末路の話

令和のこのご時世でも、雛の挿し餌に問題がある場合が結構あります。

ペットショップであれブリーダー宅であれ 挿し餌にパウダーフードを使っているのであれば問題はないのですが、そうではないことも往々にしてあるのです。

インコの粟玉挿し餌で脚気が起こる!栄養失調雛の末路の話

インコの粟玉

ペットショップによっては
インコの雛の挿し餌に
ふやかした粟玉だけの挿し餌を
食べさせているところもあります。

パウダーフードの知識を持っていても
雛には粟玉100%の挿し餌しか
与えていないことがあるのです。




挿し餌がなかなか卒業できないオカメインコに栄養失調は深刻!

インコの粟玉

早く一人餌になれれば
むき餌以外のまともな餌を
自分で食べるようになるので

その子の餌がシードであっても
ビタミンB1に関しては欠乏することがなく
脚気は起こらないかもしれません。

ビタミンB系は
鳥の腸内細菌叢で作れるので、
早々に一人餌になれば
栄養不足の帳尻を合わせられるでしょう。

しかしオカメインコは
生後3~4か月になっても
挿し餌を卒業できない子が多いです。

貧相な食餌期間が長引けば長引くほど
体と心の成長がスローでしょうし、
健康被害のリスクも深刻です。




インコの雛が粟玉だけのお粗末な挿し餌で育てられていた場合の対処法

インコの粟玉

そんなお粗末な挿し餌で育ってきた子を
お迎えした場合は、
新しい環境になじむまでの間は
ストレスを与えないように
そのままの餌でもやむなし…なのですが、

頃あいを見計らって
少しずつパウダーフードの味に
なじませていく必要があります。

粟玉とパウダーフードを混ぜる場合、
パウダーはほんの少しずつ混ぜていきます。

オカメインコは食に保守的な子が多いので、
味がいきなり大きく変わると
挿し餌を食べなくなるからです。

少しずつ様子を見ながら
パウダーの比率を増やしていきます。

粟玉とパウダーフードのミックス挿し餌は食滞になりやすい

インコの粟玉

ネットでもよく見かける
粟玉とパウダーフードを混ぜた挿し餌。

これは間違いではありませんが、
オカメインコの挿し餌には
少し注意が必要です。

パウダーフードと粟玉では
消化する時間差があるため、
食滞になりやすい
…という通説もあります。

とはいえ、粟玉100%の挿し餌では
今後の成長に不安があります。

挿し餌はパウダーフードに
切り替えていくべきですが、

オカメインコの雛の落鳥原因は食滞が多いので、
混合の挿し餌は特に慎重に進めてください。

時計を見て定期的に挿し餌をするのは誤り

インコの粟玉

幼雛は1日4回程度の挿し餌を与えますが、
時計を見ながら定時に挿し餌をするのは
良くありません。

順調に消化が進んでいるかどうか。
そのうの中が空っぽに近くに
なっているかを確認してから
次の挿し餌を与える…これがキモです。

特にオカメインコの場合は注意が必要です。

ストレスで食滞を起こすこともある

インコの粟玉

食滞は季節と温度とかは関係なく
1年じゅうみられるもので、

雛がいる環境や挿し餌のやり方が不適切だったり、
感染症の場合に起こります。

食滞は予防に最大限の注意を払うのが大事ですが、
感染症であれば病院での治療が必要です。

そのうから餌が落ちて行かなくなったら
素人が見よう見まねで対処しようなんて
考えないでください。

エサを吐かせるとか…
食滞の素人療法の情報も
検索すれば出てきますが、
そんな簡単なものではありません。

素人の手には負えませんし
適当なことをするのは
雛を苦しませるだけです。

鳥の診療に長けた獣医がいる病院に
連れて行ってください。

そうしないと助からないケースが多いです。




粟玉だけで育った雛の末路は脚気!ビタミン・ミネラル欠乏症で命を落とすことも

インコの粟玉

粟玉だけの挿し餌だけで育った
オカメインコ雛の末路は
ビタミンB1欠乏症の発症です。

単純だけど脚気は怖い!命を落とすこともある

インコの粟玉

ビタミンB1が欠乏すると脚気(かっけ)になりますが
鳥類も同じこと。

脚気は江戸から明治時代にかけて大流行し、
ずいぶん亡くなった人がいました。

玄米や麦飯よりも
白米ばかり好んで食べる
江戸っ子に頻発したことから
「江戸わずらい」と呼ばれていました。

インコの粟玉

ビタミン欠乏症が引き金となって
人だって死ぬんです。
鳥だって命の危機は同じこと。

ビタミンB1欠乏症(脚気、脚弱症、チアミン欠乏症、多発性神経炎)

脚気はたくさんの栄養素が必要な巣立ち後の幼若期に見られ、特にアワ玉のみの挿し餌で飼育されている幼鳥が最も発症しやすいです。巣立ちの時期には運動量も増えてB1消費量も増加するので、欠乏状態に陥りやすいのです。

神経の糖代謝の阻害が起き、多発性神経炎が起きます。最初は脚のしびれや筋肉の痛みから、跛行(びっこ)が始まり、片足から両足と進行します。やがて足先だけで体を支えられなくなると、かかとをついて歩くようになり、嘴や翼を使って移動するようになります。

更に進行すると呼吸困難や循環障害、脳神経障害によりケイレンを起こして死亡してしまいます。
引用元:やまだ動物病院

「足を痛めた」わけではない!栄養失調で足が悪くなる

インコの粟玉

鳥の飼い主の中には
「うちの子が足を痛めた」と言って
小鳥の病院に駆け込むケースが結構あるらしいです。

病院で診察したら
「足を痛めた」ではなくて
栄養障害から来ていた
…が往々にしてあると。

また、ペローシスは
先天的な問題でおこるだけでなく
栄養失調でも起こります。

ミネラルが足りない場合は
足が開いた状態…
つまりペローシス(腱はずれ)が出ることもあります。

栄養不足がこれを招いたのなら、
完全に飼い主の責任です。

きちんとした食餌を与えないことで、
インコの一生を不憫にしているのです。

命を預かる責任は重大!インコの「毒親」にならないで

インコの粟玉

自分の子どもに
連日のりたまをかけただけの
おそまつなご飯だけを食べさせてるのは
完全に「毒親」ですが

粟玉だけの挿し餌をしている飼い主も
インコの「毒親」です。

ヒトも鳥も言うまでもなく
成長期にしっかり食べさせなければ健全な肉体も精神も育たない。

粟玉主体の挿し餌が
絶対悪というわけではありません。

粟玉をメインに雛に与えるのであれば
総合栄養剤の添加は絶対条件です。

微量栄養素をきちんと
補った食事であればいいのです。

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