脂粉の正体!オカメインコのフケ?オカメ粉とは!?
中型インコ、大型インコ、白色オウムの飼育で困ることのひとつは脂粉です。
ケージの周りや放鳥の際に飛んで、家具などに付着したりするフケのような白い粉のことです。オカメインコ飼いはこの脂粉を「オカメ粉」なんて呼んだりします^^;
鳥類は気嚢と呼ばれる呼吸システムが備わっていますが、ハウスダストやウイルスに対しては弱い生き物なので、通気と換気に気を使う必要があります。
また、インコと一緒に住んでいる人に喘息やアレルギーがある場合、脂粉はそれらの原因にもなり得るので しっかり対策をする必要があります。
脂粉はキメが細かく、放置してしまうと掃除機だけではなかなか吸い取りきれない場合もあります。
また、換羽期に関わらず毎日出てくるものなので できる限り積もる前に対策をしつつ掃除を楽にしたいものです。
オカメインコの脂粉対策
アクリルケージはメリット大!でもデメリットも押さえておいて
鳥の脂粉対策にアクリルケージを使用する人が多いかと思います。
アクリルケージは粉塵対策のためだけではなく、保温・防音の効果もありますので、ひとつ持っていると役立ちます。
ですが、やはり鳥自身の健康のために、アクリルケージを使う時間や頻度はほどほどにするべきです。
どうしても防音したい場合や、体調不良時の看護ケースに使うのはいいですが、ここに入れっぱなしにしてしまうのはおすすめできません。
オカメは意外と呼吸器が弱い子、多いですからね。
「部屋が汚れるのが嫌だから」という飼い主の都合だけで アクリルケージの中に入れっぱなしにするのでは 鳥がかわいそうです。
あまりにも潔癖すぎる方はペットを飼おうとは考えないと思いますが「鳥のせいで部屋が汚れて・・・」と愚痴る可能性がある人は、特にインコは飼うべきではないですよ。
脂粉を嫌がる気持ちはわかりますが、鳥に非があるわけではありませんから。
空気清浄機を活用してクリーンな環境づくりの一助に
空気清浄機なども使用して、人も鳥もお互いにクリーンに快適に過ごせる工夫をしましょう。
水浴びさせるのもおすすめ!
水浴びをさせるのも 脂粉対策には効果的です。
脂粉が出るのは健康な証拠ですので 完全に少なくするというのは難しいですが、水浴びが好きな子であれば、水浴びや霧吹きで軽くシャワーを吹きかけてあげるのもひとつの手です。
でも、乾燥地帯に生息しているせいか? オカメインコは水浴び嫌いな個体も多いですけれども。
どちらかというと男の子の方が女の子よりも水浴び嫌いが多いような^^;
女の子は卵を保湿するために、母性本能的からなのか、水浴びの頻度が多いですよ。
でも基本的にオカメインコは 文鳥などのフィンチとは違い、あまり頻繁に水浴びをしませんね。
脂粉が出なくなるのはPBFDの可能性も!?脂粉が出ないことを単純に喜んではいられない
脂粉はその名前の通り、少し脂っぽくて片栗粉状の粉です。
フケみたいなので 好ましいと言えるものではないですが、実はこれは鳥の健康のバロメーターのひとつでもあります。
脂粉が普段より減るのはPBFDに罹患している可能性があるからです。
PBFDとは「オウム類くちばし・羽病」とも呼ばれる、くちばしと羽毛の病気です。
サーコウイルスというウイルス感染により発症し、オカメインコやヨウム、白色オウムが罹りやすい病気です。
感染している鳥の脂粉や糞などから感染するため インコ同士の同居や接触、ケージの使いまわしは避けることが大切で、新しい家族をお迎えするときに数日間鳥を隔離する必要があるのも、こういった病気の感染を防ぐためです。
PBFDの症状としては 脂粉の減少、変形した羽根が生えてくる、急激に羽根が抜け落ちる、くちばしの変形や腫瘍化、下痢、免疫不全などが挙げられます。
ウィルスを保有していて3週間くらいで発症するケースもあれば、数か月から数年かかって発症するケースもあります。
これだけ潜伏期間に開きがありますので、すぐに落鳥せずに、10年以上生存したケースもありますが、陰転は難しいようです。
この病気に限らず、小鳥の羽根や脂粉などは健康状態を知るのには重要な部位ですので、掃除や鳥に触った際にどの程度の脂粉があるのかは 日ごろからしっかりと確認しておきましょう。
それから、PBFDウィルスは消毒に対してかなり強いので、ケージなどを消毒する際には 通常アンテックビルコンS(消毒薬)を使います。この辺りは動物病院の指示に従いましょう。
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