オカメインコを飼い始めたばかりの方の中には、ケージレイアウトどうしよう?どんな風におしゃれにしようかな?…と思いを巡らせている方もいるかもしれません。
結論から申し上げると、オカメインコのケージ内にはできるだけ余計なものは取りつけない方が良いです。
オカメインコのケージに限っては「スッキリ広々」が正解です。
オカメインコのケージレイアウトと置き場所決めの7つのポイント
オカメインコの場合には ケージ内には止まり木2本、餌入れ、水入れ以外は できるだけ取りつけない方がよいです。
この他に一時的に入れておいてもいいものは、菜さし、副食を入れる容器くらいです。
その理由は、オカメパニック時のケガの予防のため。つまりオカメパニック対策のひとつです。
オカメインコの繊細な気質から頻繁に起こすパニックを「オカメパニック」と呼びますが、この時に翼や足指を負傷して流血することがよくあります。
必要最小限の備品しかつけていなくてもけがをする可能性が高いです。
おもちゃ類など「なくても困らない」障害物がそこにあれば なおさら負傷する可能性は高まります。
パニックで風切羽がバッサリと抜けることがありますが、折れた新生羽の羽軸が残っていたり出血が止まらないのでなければ治療の必要はありません。血が固まってよく分からない場合は病院で診てもらいましょう。そして生えてくる新生羽は周囲の羽に守られていないので再パニックに注意しましょう。 pic.twitter.com/8F1qwZehf1
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) August 15, 2022
これは オカメパニックではないですが、爪1本でも大出血を起こして危なかった事例です。


オカメインコのオカメパニックは避けられない
オカメインコのオカメパニックを予防することは鳥種の性質上無理です。
しかしおもちゃなどの余計な障害物をケージ内に設置しないことだけでも オカメパニック対策にはなるのです。
ケージ内に取りつけてあるおもちゃは、オカメパニック時に確実に凶器になります。
それを回避できる程の冷静さを、オカメインコは持ち合わせていません。
「オカメパニック対策ケージ」なるものは存在しない
おもちゃはダメ!ということではなくて、ケージ内はなるべくスッキリさせておくようにすべきという話あって、放鳥した時の室内遊び用におもちゃは問題ありません。
「オカメパニック対策ケージ」は存在しないので、オカメパニックの被害を最小限にとどめる方法は、ケージ内をスッキリ広々させておくしかないのです。
オカメパニックの予防対策を講じることはできても、100%オカメパニックを予防することはほぼ不可能ですから。
オカメインコにはHOEI465以上の大きさが必要(広ければ広いほど良い)
オカメインコは体長が30センチ以上になる鳥ですので、鳥かごは465以上のサイズを選ぶことをおすすめします。
鳥の安全性と耐久性、掃除のしやすさを考慮すると、HOEI465オカメステンレスがベストな選択です。

オカメインコケージの置き場所選び7つのポイント
家族の一員であるオカメインコのケージの置き場所に迷う方は多いですが、基本中の基本は 飼い主とコミュニケーションがとれるところに置くことです。
オカメインコケージの置き場所は人の目線より少し高めの所にすると鳥のメンタルが安定する
鳥には高いところを好む習性があります。これは被捕食者の悲しい性ですね。
小鳥たちは襲われる立場の種が圧倒的に多く、常に周辺に気を配って生活するためです。
常に高い位置にいて周囲を見渡せるほうが、精神的に安心するのです。
ただ、住宅事情から必ずしもこの通りにできるわけではないので、この点はあくまで「理想的」であると思ってください。
とはいえ、オカメインコケージを床に直接置くのはよくありません。
床付近は寒く冷え冷えする上に、鳥たちが本能的に落ち着けないからです。
オカメインコケージの置き場所は家族と密なコミュニケーションが取れる範囲の、ほどほどの高さが良いです。
オカメインコケージの置き場所は基本的に風通しがよく冬のすきま風は当たらない所
オカメインコケージの置き場所は エアコンの吹き出し口の近くなど、風が直に当たる場所も好ましくありません。
オカメインコケージの置き場所に窓際はやめた方がいい2つの理由
寒暖の差が激しい
オカメインコケージの置き場所には寒暖の差が少ないところがいいのは言うまでもないですが、特に出窓や窓辺などは、季節によっては非常に寒暖の差が激しいので 避けたほうがいいでしょう。
なるべく寒暖の差が少ないところの方が 当然体調も安定するからです。
窓際はよくありませんが、できれば日光が1~2時間程度当たる明るい場所が良いと思います。
ただし、紫外線B波はガラスを通過できないので、ガラス越しの日光浴は日光を浴びてないことを認識してください。

オカメパニックを起こしやすい
窓際にケージを置くと、外部の野鳥に驚いて オカメパニックを起こすこともあります。
スズメやシジュウカラなどの小型の野鳥ならそれほどでもないですが、カラスがやってきたときやその高らかな鳴き声を聞いただけでも 本能による恐怖心からオカメパニックを起こします。
オカメインコケージの置き場所に音響の近くは避ける
オカメインコケージの置き場所は できるだけ静かで 鳥が落ち着ける環境が良いことは言うまでもありません。
オカメインコの脂粉(オカメ粉)や抜けた羽毛で電化製品にダメージが加わる可能性がゼロではありませんので、そういったものの近くを避けるのが無難です。
オカメインコケージの置き場所は脂粉が気にならない所がいい
オカメインコは通称「オカメ粉」と呼ばれる「脂粉」という白っぽい粉を落としますので、これを念頭に置いて、オカメインコケージの置き場所を決めてください。
特に寝室にケージを置くのは 人の健康上の観点から好ましくありません。

オカメインコケージの置き場所は地震で揺れても安定している場所にする
日本は地震大国ですので、各地で頻繁に地震が起こります。
それを踏まえて オカメインコケージの置き場所は安定している所に設置することはもちろん、地震対策としてケージの固定も忘れずに行ってください。
オカメインコケージの置き場所は12時間以上の照明時間がないところが理想的(発情抑制)
1日に12時間以上明るい状態に置かれると、オカメインコの繁殖行動が始まる可能性が高まります。
発情はある意味仕方がないことですが、過発情は飼い主が気を付ければ回避できる問題です。
オカメインコの過剰すぎる発情や卵の多産は鳥体の負担が大きくなり 寿命を縮めることになります。