これ↑↑↑は うちのナンバーワンシンガーのルチノー男子が突撃ラッパと共に「突撃!」の号令をかけたり、自分たちがいつも声掛けされている「かわいーよ」を連発しているところです。
オカメインコは歌もおしゃべりも上手ですし そのかわいいさえずりが元気のバロメータでもあるのですが、飼い主さんの悩みの1つに「大きな鳴き声」があるのではないでしょうか?
朝に夕に愛鳥の鳴き声が高らかに響くたびに、ご近所に迷惑になりはしないか!?とヒヤヒヤしている方は意外と少なくありません。
ただ、鳥は鳴き声でコミュニケーションを取りますし、高い声を上げるにはそれなりの理由もあります。
今回はそんな鳴く意味・理由と、オカメインコの鳴き声対策についてのお話です。
オカメインコの「鳴き交わし」の習性
オカメインコの故郷はオーストラリアの広大な大地。
危険な敵から身を守って生き抜くために、20~30羽ほどの小さな群れを作って暮らしています。
朝餌を探しに飛び立つ時、ねぐらに帰還する日没前、よく響き渡る声で常に仲間と鳴き交わしながら、大自然の中を飛び回っているのです。
この鳴き交わしの習性は、飼育下のオカメインコであっても変わりません。
どちらかというと、オスの方が大きなよく通る声で、メスの方が控えめな声で鳴きます。
オカメインコが鳴く理由とその気持ちは?
鳥たちは鳴くのが習性なので 鳴かないようにすることはできませんが、うるさく鳴くことに何らかの理由がある場合なら 対処次第で無駄鳴きを減らすことができます。
「うるさい!」と思っている方は、まずは愛鳥が鳴いている原因を探ってみましょう。
餌がないんだよ!お腹がすいたよ!
騒いでいるのはもしかしたら「おなかが空いたよ」と鳴いているのかもしれません。
鳥の体は飛翔するために、栄養を蓄えることができないので、1日餌を切らしただけでも命とりになることもあります。
エサがない=命の危機ですから、真剣に訴えることもあります。
餌入れと水入れはマメにチェックしましょう。
危険を知らせるアラート鳴き
突然けたたましくわめき始めたら、外に何かがいる、窓から何かが侵入したなど緊急事態ということもあります。
異常がないか、すぐにケージの周囲を確認してください。
ひとりぼっちの不安鳴き(呼び鳴き)
これはいちばんあるあるなのではないかと思います。
常に群れで行動しているオカメインコはひとりぼっちが苦手です。
群れから離れてひとりでいることが危険だと本能で知っているので、危機感から鳴き叫ぶことがあります。
特に家族から隔離された場所にいるオカメインコで ひとりぼっちでいることに慣れていない個体の場合は 不安と孤独から必死に飼い主さんを呼び戻そうと鳴くことがしばしばあります。
親兄弟から早く引き離されてしまった分離不安から鳴く
鳥の社会化期は生後2ヵ月と言われています。
生まれた雛はこの時期、親鳥に依存し、兄弟と触れ合って、守られている安心感の中で、生きるために必要なことを学びます。
あまり早く親兄弟から離されてしまった子は安心感を持つことができないのです。
人間でも機能不全家族に育ったアダルトチルドレンは大人になってもメンタルが不安定なままなことが多く、心を病んだりする人が少なくありませんが、ある意味 それに似た状態といえます。
オカメインコは分離不安が原因ですぐに怯えたり攻撃的になったりと、精神的に不安定なことがあります。
愛鳥が不安から飼主さんを呼んでいるようなら、優しく声をかけて安心させてあげましょう。
無視していると、鳥は飼い主さんを呼ぶのをあきらめて心を閉ざしてしまうこともありますし、それが毛引き症など新たな問題行動のきっかけとなります。
愛鳥のためになるべく時間を作って触れ合い、愛情をそそいであげたいものですね。
かまってほしい!カキカキしてほしい!訴え鳴き
よく人に慣れ落ち着いたオカメインコでも、飼い主さんにかまってほしい時は呼び鳴きします。
ただ愛鳥に呼ばれるたびに飼い主さんがケージにダッシュしていると、鳥が「呼べば飼い主が来てくれる」と学習してしまいます。
こんな時、飼い主さんは呼び鳴きに反応せず、しばらく我慢して待つことが必要です。
静かになった時に愛鳥のもとに行き、アイコンタクトしながら「いい子だね」とほめてあげましょう。
退屈・運動不足などある種の欲求不満やストレス解消鳴き
退屈だったり、運動不足でエネルギーが貯まっていたりすると、大きな声で鳴いて欲求不満を解消することがあります。
安全なかじるおもちゃや壊してもいいおもちゃを与えて、ひとりでも楽しめるように工夫しましょう。
また運動不足には水浴びをさせると、体力も消耗し、気分もすっきりします。
発情鳴き
オスは発情すると、首を振りながら、高らかにラブソングを歌います。
飼い主さんをパートナーと見なして発情することもあり、相手が応えてくれるまで延々と歌い続けます。
過剰な発情を抑えるために、高脂肪食にならないよう栄養を管理し、愛鳥へのボディタッチは控えめにして、後頭部をカキカキする程度にとどめましょう。
騒がしい環境だと騒音に参加して鳴く
野生のオカメインコは、群れの仲間と常に会話しながら生活しています。
そのせいか周りが騒がしいと、群れの中にいると勘違いして 騒音に参加してしまうことがあります。
その場合はケージを落ち着いた環境に移すと静かになることもあります。
オカメインコの鳴き声対策に万全なものはないが工夫次第で減音できる
鳥の鳴き声対策には、窓を二重サッシにリフォームする、簡易的に防音材を使う、カーテンを遮音(防音)カーテンに変える、アクリルケースを利用するなどの方法があります。
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子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。