オカメインコの飼い主さんの悩みの1つに、大きな鳴き声があるのではないでしょうか?
朝に夕に、愛鳥の鳴き声が高らかに響くたびに、ご近所に迷惑になりはしないかとヒヤヒヤしている飼主さんは少なくありません。
ただ、鳥は鳴き声でコミュニケーションを取りますし、高い声を上げるにはそれなりの理由もあります。
オカメインコの習性
オカメインコの故郷はオーストラリアの広大な大地。
危険な敵から身を守って生き抜くために、20~30羽ほどの小さな群れを作って暮らしています。
朝餌を探しに飛び立つ時、ねぐらに帰還する日没前、よく響き渡る声で常に仲間と鳴き交わしながら、大自然の中を飛び回っているのです。
この鳴き交わしの習性は、飼育下のオカメインコであっても変わりません。
どちらかというと、オスの方が大きなよく通る声で、メスの方が控えめな声で鳴きます。
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オカメインコが鳴く理由
鳥たちは鳴くのが習性なので、鳴かないようにすることはできませんが、理由がある場合は対処すれば、無駄鳴きを減らすことができます。
愛鳥が鳴いている原因を探ってみましょう。
餌がない
もしかしたら「おなかが空いたよ」と鳴いているのかもしれません。
鳥の体は飛翔するために、栄養を蓄えることができないので、1日餌を切らしただけでも命とりになることも。
餌入れと水入れはマメにチェックしましょう。
危険を知らせるアラート
突然けたたましくわめき始めたら、外に何かがいる、窓から何かが侵入したなど緊急事態かも。
異常がないか、すぐにケージの周囲を確認してください。
ひとりぼっちの不安
これはいちばんあるあるなのではないかと思います。
オカメインコはひとりぼっちが苦手です。
群れから離れてひとりでいることが危険だと、本能で知っているのです。
家族から隔離された場所にいるオカメインコは、不安と孤独から、必死に飼い主さんを呼び戻そうと鳴いているのです。
ケージは家族の気配が感じられる落ち着いた場所に置いてあげるといいですね。
分離不安
鳥の社会化期は生後2ヵ月と言われています。
生まれた雛はこの時期、親鳥に依存し、兄弟と触れ合って、守られている安心感の中で、生きるために必要なことを学ぶのです。
あまり早く親兄弟から離されてしまった子は、安心感を持つことができないため、すぐに怯えたり攻撃的になったりと、精神的に不安定なことがあります。
愛鳥が不安から飼主さんを呼んでいるようなら、優しく声をかけて安心させてあげましょう。
無視していると、鳥は飼い主さんを呼ぶのをあきらめて、心を閉ざしてしまうかもしれません。
それは毛引き症など新たな問題行動のきっかけとなります。
愛鳥のためになるべく時間を作って触れ合い、愛情をそそいであげてくださいね。
かまってほしい。カキカキしてほしい
よく人に慣れ落ち着いたオカメインコでも、飼い主さんにかまってほしい時は呼び鳴きします。
愛鳥に呼ばれるたびにケージにダッシュしていると、「呼べば飼い主さんは来る」と学習してしまいます。
こんな時、飼い主さんは呼び鳴きに反応せず、しばらく我慢して待つことが必要です。
静かになった時に愛鳥のもとに行き、アイコンタクトしながら、「いい子だね」とほめて、おやつをあげましょう。
退屈・運動不足
退屈だったり、運動不足でエネルギーが貯まっていたりすると、大きな声で鳴いて欲求不満を解消することがあります。
安全なかじるおもちゃや壊してもいいおもちゃを与えて、ひとりでも楽しめるように工夫しましょう。
また運動不足には水浴びをさせると、体力も消耗し、気分もすっきりします。
発情
オスは発情すると、首を振りながら、高らかにラブソングを歌います。
飼い主さんをパートナーと見なして発情することもあり、相手が応えてくれるまで、延々と歌い続けます。
過剰な発情を抑えるために、高脂肪食にならないよう栄養を管理し、愛鳥へのボディタッチは控えめにして、後頭部をカキカキする程度にとどめましょう。
騒がしい環境
野生のオカメインコは、群れの仲間と常に会話しながら生活しています。
そのせいか周りが騒がしいと、群れの中にいると勘違いして 騒音に参加してしまうことがあるようです。
その場合はケージを落ち着いた環境に移すと、静かになることもあります。
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オカメインコの気持ちと仕草

こんなに可愛い『はとぽっぽ』なら、ご近所に聞こえても、きっと大丈夫ですね。
オカメインコの鳴き声がうるさいと感じるときの防音対策
防音対策として、アクリルバードケージ(アクリルケース)があります。
防音の他に、保温効果や餌の飛び散り・脂粉飛散対策にもなります。
そのほかにはコストはかかりますが防音用の二重サッシにリフォームする、遮音カーテンに変えるという手もあります。
