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インコにも痛風が?腎臓疾患で足がおかしい・止まり木から落ちる症状が出る話

インコが足を引きずるようになった。止まり木に止まらない・止まれなくなった。止まり木から頻繁に落ちる。

こんな症状が見られたら「老化」と決めつけず、すぐに動物病院を受診してください。痛風が疑われます。

もしそれが痛風であればヒトと同様に痛みを伴う症状が現れますから、インコは苦しんでいるはずです。

インコの痛風・腎臓疾患で足がおかしい・止まり木から落ちる症状が!

インコの痛風

痛風は老鳥に多く見られますが、原因が遺伝性であれば雛にも発症します。

症状が足に現れれば(関節痛風)わかりやすいですが、突然死が起こりやすい内臓痛風(尿酸が内臓にたまる)では 動物病院で血液検査をしないことにはわかりません。

痛風が発症する原因はいろいろありますが、若いころから肥満傾向にあったインコに痛風が多く見られるので、日ごろからの体重測定や体重管理もとても大切です。

インコの痛風から起こる症状は以下の通りです。

痛みで跛行する(関節痛風)  足を引きずる  止まり木に止まれなくなる  足の関節が腫れる  関節に黄白色のかたまり(尿酸結節)ができる  体調不良…食欲不振、元気衰退、衰弱  下痢  多尿

痛風と腎不全の併発からの排泄の異常・多尿

インコが痛風になると腎不全を併発していることがあるため、多尿の症状がでやすいです。

フンが水様便になることが多いのも特徴です。

関節痛風~関節の異常から足の麻痺へ

脚を挙げる、指を曲げにくそうにする、関節が腫れる、引きずる、止まり木から落下する…といった症状がみられます。

関節の異常から脚の麻痺が生じるのが関節痛風です。

痛風の初期症状は、脚の皮膚下に黄白色の結節ができるのが特徴で、進行すると関節部分に黄色やクリーム色をしたわかりやすい隆起ができます。

痛風の初期は痛みが強く起こります。

内蔵痛風~症状が表出しないので気づかない

内蔵に尿酸が沈着することもあるのがインコの痛風の怖いところで、これを内蔵痛風と言います。

内蔵痛風になると、尿酸が内蔵に沈着するため発見が難しく、突然死となり、解剖後はじめて痛風だったとわかることが多いです。




インコの痛風とは?インコの腎臓病にはどんな疾患がある?

インコの痛風

インコの痛風は腎臓疾患からくる症状のひとつです。

ビタミンA欠乏性腎症

ビタミンA欠乏性腎症はインコの体内でビタミンAが不足することで起こる病気です。

ビタミンAが不足すると、腎臓にある尿細管が壊れてしまうため発症します。

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腎炎

腎炎は感染や免疫異常、中毒などにより腎臓に炎症が生じる病気です。

腎炎を発症すると、元気衰退、食欲低下、嘔吐などの症状がでます。

急性で重度の腎炎は、短期間で症状が悪化し、最悪のケースでは死に至ります。

慢性の場合には、無症状であることが多く、健康診断で発見されることが多いです。

腎腫瘍

セキセイインコに多く、腎臓が腫瘍化する病気です。

腫瘍化した腎臓が坐骨神経を圧迫するため、インコの両脚または片脚に麻痺が生じます。

腫瘍の影響で脚力が弱くなったりナップリングが生じることもあります。

腎障害(腎不全)

腎不全には急性と慢性がありますが、症状はどちらもよく似ています。

腎不全の初期には多飲多尿になることが多く、症状が進行すると尿量は極端に減る、もしくは全く出なくなるのが特徴です。

急性腎不全の原因は、感染や腎炎、中毒などで起こります。

慢性腎不全は、老化、遺伝、腫瘍などが主な原因です。

痛風

痛風は腎臓機能の低下により尿酸をうまく排出できなくなり、関節や内蔵に尿酸結晶が溜まる病気です。

脚に症状が出ることの多い疾患ですが、内蔵に痛風が発症すると突然死することもあります。

痛風は飼い鳥のインコに多い疾患です。




インコの痛風の原因は?

インコの痛風

ビタミンA不足  たんぱく質の摂りすぎ  水分摂取不足  寒さ  ストレス  中毒  感染症  遺伝

人の痛風は遺伝的な要因が多いですが、鳥の痛風は 一部に遺伝もあるものの、ほとんどは腎不全からくることが多いと言われています。

腎機能の低下で尿酸をうまく排出できない

インコは餌から摂取したたんぱく質を、最終的には尿酸として腎臓から排出します。

しかし、腎不全など腎臓の機能が低下しているインコでは、尿酸をうまく体の外に排出できません。

インコの痛風は腎臓病と関係していることが多いです。

肥満や水分不足でも腎機能は低下しますので、痛風の原因になります。

遺伝的に腎機能が低下しやすい個体

痛風は、慢性腎不全を発症している老齢のインコに多いですが、若年齢で発症することがあります。

若齢で痛風を発症した場合は、生まれつき腎機能障害がある、または遺伝的に腎機能が低下しやすいインコです。




インコの痛風には完治させる治療法がないって本当?

インコの痛風

インコの痛風は解明されていない点がまだまだ多く、痛風に対する根本的な治療方法がないのが現状です。

そのため特定の薬を飲むと痛風が治る…がないのが非常に残念です。

しかし様々な症状を緩和させるための対処療法は着実に増えています。

治療をして症状が必ずしも改善するとは限りませんが、症状が改善するインコは数多くいますので諦めないことが重要です。

薬物療法

鎮痛薬

まず、痛風のインコには痛みに対しての治療を行います。

炎症を抑える薬

鎮痛薬で痛みを和らげた後、痛風の影響で起きている関節の炎症に対しての治療に進みます。

排尿を促進させる薬

痛風のインコは、人間でいうと透析が必要なくらいの腎不全を起こしていることが多いです。

腎不全により尿がでなくなることもあるため、排尿が少ない場合には尿の排出を促進させる治療をします。

点滴で水分をたくさん取らせ、排泄を促します。

尿酸に対する薬

痛風のインコは尿と一緒に尿酸をうまく排出できず、多くの尿酸が体内に沈着しています。

尿酸の生産を抑えたり、排出を促す薬や、結石を予防したり高尿酸血症を改善する薬などを投与して、尿酸に直接働きかけます。

食餌療法

痛風の治療には食餌療法も欠かせません。

まず、尿酸のもとであるタンパク質の摂取を制限して、ビタミン、ミネラル、水分不足も痛風の要因ですので 不足しないよう食餌に混ぜ積極的に与えます。

食餌から十分に栄養素が摂取できないときには薬を投与して補うことがあります。

痛風を発症しているインコは、動物病院専用の腎疾患用療法食のペレットが推奨されています。

電位治療

食事改善とともに「電位治療をしたインコは痛風が改善した」という報告例があります。

インコの痛風には多角的な治療法があることを飼い主が念頭に置いておくことで症状の改善の可能性が広がります。




インコの痛風は治るのか?痛風のインコの寿命は?

インコの痛風

残念ながら内臓痛風も関節痛風も一度発症したら治ることはありません。

インコは痛風になったら生涯痛風と付き合っていくしかないのが現状です。

痛風は一度発症したら治らない

痛風による痛みや、腎臓の炎症に対して対症療法や食事療法をしながら暮らしていくことになります。

痛風による関節の痛みは初期段階では非常に強いですが、進行すると痛みは軽減していくということで、鎮痛薬でのコントロールが可能になります。

鎮痛薬で痛みが軽減可能になれば 痛みによる食欲低下や元気喪失がやがて回復しますから、再び美味しそうに餌を食べる姿や、止まり木に止まる姿を観察できます。

インコは病気を隠す生き物です。体調の悪さを表に出しませんし、内臓痛風はわかったときにはすでに命がないことが多いですから、早期発見ができれば幸運といえます。

インコの痛風は、治ることを目標にするよりもうまく症状をコントロールしながら暮らしていくことがインコにとっても飼い主にとっても最善です。

内蔵痛風は「突然死」という形で現れることが多い

インコの痛風は命に直結するといっても過言ではない病気です。

インコが痛風を発症しているときはすでに腎臓不全になっていることが多いからです。

痛風のなかでも内臓痛風は突然死という形で現れることが多く、生前の発見が難しいもので、死因が痛風であったとわかるのは解剖後になります。

寿命など考えている余裕がないのが内臓痛風ですが、それでも生前に見つける方法があります。

動物病院で血液検査をすることです。腎機能と尿酸の値を調べると内臓痛風のリスクがわかります。

関節痛風は注意深いケアで症状をコントロールできる

痛風に多いのが関節痛風で、特にセキセイインコに多く発症する病気です。

関節痛風を発症したからといってすぐに命を落とすことはありませんが 注意深くケアする必要があります。

痛風がインコの寿命に直接関係するというよりは、腎不全が重症化すると命を落とすことがあります。

近年は10年以上生きるご長寿のインコが多いですから、痛風の症状をコントロールしながら、腎臓機能を悪化させないようにケアすることで寿命いっぱい生きられる可能性は十分にあります。




飼い主ができる痛風の予防対策は?

栄養バランスの取れた食餌を与える…ビタミンA不足に注意
常に新鮮な水を与える(しっかり水分を摂取させる)
寒さ対策を含めたストレスの少ない環境整備
体重管理。若いころから肥満のインコに痛風が多い

インコの痛風は治療が難しい病気なので、食生活と飼育環境を整えることで 未然に発症を防ぐことを心がけていきましょう。

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