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インコの卵詰まりの原因と予防するための働きかけ4ポイント

インコの卵詰まりの原因:カルシウム不足

インコの卵詰まりの原因

卵の殻はカルシウムで形成されており、卵を産むごとにどんどん体内のカルシウムが使われて不足していきます。

カルシウムが不足すると卵の殻が正常に形成できず軟卵になり、卵詰まりを起こしやすくなります。

軟卵は正常に押し出せず卵管の中に留まってしまうことがあり、そのまま殻が作られ続け過大卵になったり卵管と卵が癒着してしまったりする場合があります。

カルシウム不足を補う副食のすすめ

インコの卵詰まりの原因

カルシウムは卵の殻を形成するだけでなく、筋肉や神経が正常に働くためにも重要です。

子宮筋の収縮や産卵のための体力が不足すると、卵を押し出せず卵詰まりを起こすこともあります。

シード食のインコには日常的なサプリメント摂取がおすすめ

インコの卵詰まりの原因

卵殻のカルシウム量は血中カルシウム量よりも多いので、卵がつくられる時には、食物や骨からカルシウムを総動員しています。

だからカルシウムが欠乏 →低カルシウム血症 になると卵殻がうまく作られなくて軟卵ができて卵を排出できずに卵詰まりを起こします。

カルシウムの適度な補充は産卵期には必須ですが、シード食ではカルシウムは必ず欠乏します。

そのため副食として鉱物飼料(ボレー粉、カトルボーン、塩土を補充するわけですが、それだけではカルシウムは補充できますが十分に吸収ができません。

カルシウムを吸収するにはビタミンD3とマグネシウムが必要ですが、鉱物飼料にはこれらが入っていないため、別途補充する必要があります。

シード食の鳥には総合ビタミン剤などのサプリメントを使うことが、卵詰まりの予防のひとつとなります。

粉末タイプのサプリメント

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液状タイプのサプリメント:湿気が気になる方には液状がおすすめ

インコの卵詰まりの原因:日光浴不足

インコの卵詰まりの原因

気温が低くなる冬は、特に卵詰まりが起こりやすくなります。

インコの産卵中は保温が必要ですし、冬は日光浴不足になりがちです。

日光浴が十分でないと、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3が不足し、卵詰まりの原因となります。

インコの卵詰まりの原因

カルシウムが吸収されるしくみ

環境の変化などによるストレスで産卵が中断されてしまっても卵詰まりは起こります。

運動不足や肥満が原因となることがあるので、飼育環境を正常に整えましょう。

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インコの卵詰まりの原因:体調不良や産卵年齢の関係

インコの卵詰まりの原因

インコの骨格に異常がある場合やインコが初産の場合、また高齢で体力が落ちていても 卵詰まりを起こしやすくなります。

腹壁ヘルニア、ホルモン異常による卵管口閉塞、卵管炎などの体の異常も卵詰まりを併発することがあります。

おかしいなと思ったら、できるだけ早く動物病院を受診してください。




インコの卵詰まり予防法!4つのポイント

インコの卵詰まりの原因

卵詰まりの予防は「卵を産ませないライフスタイルの実践」これに尽きます。基本は発情抑制です。

発情抑制(過発情の予防)

インコの卵詰まりの原因

卵詰まり予防のために最も効果的なのは発情抑制です。

本能による発情はある意味不可抗力ではありますが、飼い主とのかかわりが過発情になっているなら、そこから改めましょう。

メスの手乗り鳥はスキンシップで発情してしまうことがあります。

インコの身体(頭部から下)を触らない
インコのくちばしを触らない(クチバシは性感帯になる)

肥満気味のインコは食餌制限でダイエットすることも発情抑制には有効です。

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光(明るさ)の管理

インコの卵詰まりの原因

1年中明るい環境で過ごしていて飼い主と一緒に夜まで起きていることも過発情の一因です。

発情はが大きく関与しているため、野鳥が眠る時間には静かな環境で暗くして 休ませるのが理想的です。

温度管理に気を配りインコに四季を感じさせる

インコの卵詰まりの原因

飼育環境の温度も発情には関係しています。

たとえばオカメインコを例にすると、彼らは本来寒さに強い鳥種ですから、雛・老鳥・病鳥以外の健康な成鳥には保温に神経質になる必要はありません。

北海道以外の温帯地域では無加温で過ごせますので、ヒーターを四六時中使う必要はありませんし、寒暖の差が大きい時にだけ注意をして少しずつ寒さに馴らした方が、発情は抑制されます。

そもそも食べるものにも住環境にも恵まれすぎている飼い鳥は、四季感を感じることが少ないです。

その結果「1年中産卵してもいい(できる)」と思えば、インコは年がら年中発情し産卵を繰り返します。

飼い主が過発情に悩むような若い鳥たちには、そんなに1年中ぽかぽか快適で常に明るい環境は要らないということです。

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微量栄養素の補充+定期的な日光浴の継続

インコの卵詰まりの原因

適切な栄養管理…ビタミンD3とカルシウム不足に気をつけて、定期的に日光浴を時々させること。

ガラス越しでは どんなに明るい光に当たっていても 日光浴にはならないことも知っておいてください。

ガラスだけではなく、アクリルも紫外線を通しません。

インコの卵詰まりの原因

冬季はインコのケージをアクリルケース に入れている方が多いと思いますが、どんなに光が当たっていても アクリル越しでは日光浴の効果はないので注意してください。

紫外線のB波(UV-B)はガラスやアクリルを通過することができないので、屋外に出して紫外線を浴びさせる、反射光を利用して紫外線を浴びさせる(赤目の鳥は直射NG )室内で鳥用紫外線ライトを利用するなどして、インコに定期的に日光浴させる必要があります。

冬場はどうしても屋外に出してあげることができずに、日光浴不足に陥りがちですから、そういった場合は鳥用スパイラルライトを使う方法がおすすめです。

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インコのための最高のお世話

とても奥深く、人を魅了してやまないインコの世界。本書は、インコとはどんな生きものなのか、インコの気持ちを理解し、いっしょに幸せに暮らしてもらうための1冊です。
 
「インコはどんなときに飛びたくなるの?」「何をつぶやいているの?」「どうして高いところからおりてくれないの?」インコの行動には理由があります。インコの気持ちに寄り添い、行動を理解し、幸せに暮らしてもらえるよう最新の情報を踏まえ、最高のお世話を紹介しました。
 

鳥のお医者さんのためになるつぶやき集

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鳥さんの健康記録ノート

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オカメインコと暮らし続ける著者による、オカメインコを知り、ともに生きるための指南書。これから暮らす人からベテラン飼い主さんまで。
 
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長生きする鳥の育てかた: 愛鳥と末永く幸せに暮らす方法、教えます

愛鳥に元気で長生きしてもらうために。飼いはじめたときから知っておきたい、体・心のケアと「バード・ライフ・プランニング」のススメ。
 
愛鳥を短命にする要素を一つずつ取り除いていくことで、長生きが見えてきます。また、健康診断や緊急時の対応など、鳥の医療をどう活用するかも、長寿をめざす鳥にとっては大切な要素になります。これらのケアについて、またリスクやそれにどう対応すればよいのかを詳しくまとめました。

 

インコのひみつ

周りから浮かないように空気を読んで振舞ったり、相手を束縛するほど激しい恋に落ちたり、チヤホヤされたくて仮病を使ったり…。飼い鳥として最も身近なインコには、実は驚くほどの「脳力」があり、まるで人間と見紛うような複雑な心理を持っています。知っておきたい健康管理術から気持ちを読み取る方法、インコの本当の幸せまでを科学の目線で解き明かします。
 
「自由にさせてもかまわない部分は、あまり干渉せず、好きにふるまわせる。インコがもつ心と意思を大切にする。ケージから外に出られる放鳥時間はあっても、かなりの時間を安全なかわりに不自由でもあるケージですごしてもらわなくてはいけないインコだからこそ、その心や意思をちゃんと尊重するべきだと、思っています」これこそ、人間とインコが同じ場所で同じ時期を生きる共生の思想なのです。
 

必ず知っておきたいインコのきもち 増補改訂版 幸せな関係を築く58のポイント

インコの素晴らしさは、飼ってみないとわからないでしょう。そして、インコほど「愛にあふれている」素敵な生き物はいないと私は思っています。この本は飼い方よりもインコの気持ちを中心に書かれています。インコではない私たちが、インコの気持ちを正確に書くことはできませんが、愛鳥家の皆様からいただいた素敵な写真から、インコの表情や感情を感じ取りながらお読みいただけたら、とても楽しいのではないかと思います。
 
※ 本書は 2019年2月発行の「必ず知っておきたい インコのきもち 幸せな関係を築く50のポイント」を元に内容を確認し加筆・修正をしたほか、項目の追加および再編集をし、書名・装丁を変更しています。
 

▶しあわせインコライフ