- 優れた栄養源が種子の時よりも増大する(ビタミン・ミネラル・抗酸化物質)
- 低脂肪・低カロリー
- 酵素の供給
- 腸活(プロバイオティクス)
- やわらかくて消化がよい(胃が悪いときの療養食にも使える)
- オーガニック(有機)の種子
- ヒューマングレード(人間用)
- スプラウタブル(生きていて発芽可能)
- インコスプラウトと発芽シードの作り方・栽培容器・応用レシピ
- スプラウト(発芽シード)の失敗しない作り方・育て方
- スプラウト育ての注意点【盲点に気づき勘違いを防ぐ豆知識】
- インコの発芽シードとスプラウトの種類!種子と穀物リスト
- ブロッコリースーパースプラウト【発芽3日目のスーパーフード】
- アルファルファスプラウト
- フェヌグリーク(コロハ)スプラウト
- ヒマワリスプラウト
- マスタードスプラウト
- ブラウンライス(玄米)スプラウト=発芽玄米
- ワイルドライス(インディアンライス)スプラウト
- キヌア(キノア)スプラウト
- アマランサス(アマランス)スプラウト
- 発芽大麦スプラウト
- 発芽ライ麦
- 発芽小麦
- 発芽そば
- チアシード(チアスプラウト)
- 発芽アズキ
- 発芽緑豆(ムング豆・マッペ)
- 発芽ひよこ豆(ガルバンゾー・エジプト豆)
- 発芽エンドウ豆(グリーンピース)
- 発芽レンズ豆(ヒラマメ)
- ケールスプラウト(葉キャベツ)
- テフスプラウト
- ミレット(キビ)スプラウト
- オーツ麦スプラウト
- スペルト小麦スプラウト
- ゴマスプラウト
- ラディッシュスプラウト
- クレススプラウト(クレソン)
- ビーツスプラウト
- レッドキャベツスプラウト
- スプラウト栽培容器は自作・100均・専用ジャーどれでもOK
- 発芽シードとスプラウトを使った【うちのインコの手作りご飯】レシピ
- ブロッコリースーパースプラウトのチョップ
- かぼちゃとさつまいものチョップ
- 春菊とコーンのチョップ
- アルファルファスプラウトと菜花のチョップ
- チンゲン菜とブロッコリーのチョップ
- 3色ピーマンのチョップ
- ズッキーニときゅうりのチョップ
- タンポポ若葉のチョップ
- ペッパー(ピーマン)多すぎチョップ
- イエロー・イエローチョップ
- ブロッコリースプラウトとレンズマメのチョップ
- アルファルファとオクラのチョップ
- 見た目が和食みたいな地味チョップ
- スナップエンドウと茎ブロッコリーのチョップ
- たんぽぽと菜の花のチョップ
- 豆苗と麦づくしのチョップ
- 水菜と菜花のチョップ
- インゲン&レンズマメの豆×豆チョップ
- アルファルファとタンポポのチョップ
- スーパーフード強化チョップ
- タンポポとブロッコリースーパースプラウトのチョップ
- 初夏のバードチョップの工夫
- 【うちのインコの手作りご飯】総括というか所感
インコスプラウトと発芽シードの作り方・栽培容器・応用レシピ
エンバクやオーチャードグラスを主食にするのがお勧めです。エンバクを食べない場合は、ムキ餌をミルで砕いた物かフォニオパディのような小さいシードを使うこともできますが胃の負担はさほど取れません。どうしてもシードしか食べない場合はスプラウトにしたり、ムキ餌をお湯でふやかして与えます。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 27, 2021
スプラウトは芽出し餌のことです。新芽よりも少し発芽したシードを食べさせます。作り方は検索すれば出てきます。
オーチャードグラスは小さい種なので胃に優しいです。— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 28, 2021
インコシードのスプラウト(スプラウテッドシード・芽出し餌・発芽シード)は乾燥シードより消化が良いだけでなく、低脂肪で 栄養価が高まっているので、胃弱なインコにおすすめできる食餌です。
以前に私が作った発芽シードを某所でアップしたときに
水につけた餌をあげるなんて気持ち悪~い!
…と、とあるオカメインコの飼い主から失礼なコメントされたことがあるんですけど(この方、今でも鳥界隈のSNSでお見掛けしますけどw)
ネット検索からこの記事にたどり着いた方には、ここまで無知で無恥な人はきっといないでしょう(笑)
最近の飼い主さんは鳥の食に真剣に向き合う勉強熱心な人が多いので、発芽シードを知らない人は少ないと思います。
インコスプラウトと発芽シード(芽出し餌)は活きているサプリメント
発芽シード(スプラウト)はほとんどの鳥が好みます。
ペレットにしてもシードにしても、食べる前に水の中に餌を投入するインコがいますよね。
ペレットであれば、喉を通りづらくてオエオエする予防や、ペレットの飲み込みやすさのために水につけてることが多いですが、乾燥した硬いシードならすぐに変化が起こることはないので、タネを水に入れたりつけたりする必要はないはず。
タネを発芽させるためにわざと水につけてるのでは?鳥はそれを本能で知っているのでは?…と思いますが、それは鳥のみぞ知る。
いずれにしても、うちのインコたちは老若男女問わず、発芽シードを好んで食べますし、
挿し餌卒業前の一人餌練習中の幼鳥でも 発芽シードを爆食します。
うちで生まれたオカメインコは幼鳥時からこのような食生活をしていますが、一人餌になってから1歳半くらいまでの間に、体調を崩して落鳥(亡くなる)した子は皆無です。
オカメインコの人生で 最も危うい1歳半前後までの時期を乗り越えられたら、間違ったお世話や管理をしない限り、ほとんどのオカメインコが20年前後の寿命を全うしますが、そのいちばんのキモが適切な食習慣と食生活。
発芽シードの提供もそのひとつですし、私はスプラウト(発芽シード)は主食とサプリメントの役目を兼ね備えたすぐれた食餌だと考えています。ただし…
野鳥は飼い鳥よりグルメ!インコの食のバリエーションを増やすには?
主食がシード100%の飼い鳥は、四六時中、脂肪分が高めの乾燥したシードを食べていますが、野鳥は「生」「乾燥」「発芽」の3パターンのシードを食しています。
生は未完熟で水分が多めのタネ。乾燥は市販されているような乾いたタネ。発芽は発芽スイッチがオンになって芽と根を伸ばし始めたタネ。
発芽段階のタネは脂肪が減り、アミノ酸が増大して栄養価が高まった優れた食餌に大変身しています。
発芽時に、デンプンを蓄えた栄養の貯蔵庫である胚乳が炭水化物に変わっていき、この過程で甘みも増すため、鳥にとっては「これはうまい!」と感じるおいしいごはんに変化するのです。
鳥の餌の「乾燥シード」は、そのままではうんともすんとも言わない「眠っている」(あるいは死んでる・または仮死状態の)タネです。
皮付きのシードでも、餌に加工する工程によりすでに死んでしまっているものもあります。
「皮付き」を選んでもそのタネがすでに死んでいるなら、むき餌(発芽しない死んだタネ)を食べさせているのと同じようなものです。
野鳥たちは種が動き出す「その瞬間」を狙って「生きたタネ」を食べているだけでなく、昆虫などの優れたたんぱく質をチャンスがあれば摂ることができます。
旬の野菜や野草、果実も、新鮮かついちばんおいしいところを狙って自由に食べられます。
我が家の冬のプランター菜園などは野鳥にめっちゃ食べられていて、敵ながらあっぱれ!と感心します。本当においしいところをよく知っているからです。
こうしてみると、飼い鳥は食に困ることはないものの、野鳥と比べたらおいしいものを食べていないなと実感します。
発芽シードは飼い鳥の中に眠るわずかな野生の本能を刺激しているから、シードを水につけたりするのかなあと思ったりしますが。
鳥が発芽シードを喜んで食べる理由は、発芽の過程でタネが甘くなっておいしさがアップすることも大きいです。
インコは甘みを好みますし、トウモロコシ大好きっ子が多いのはそんな味覚のせいもあるでしょうね。
自分でスプラウト(発芽シード)を作ってインコに与えてもいいのですか?
自分でスプラウトを作って与えてもいいのですか?「カビが生えるから個人で作るのはダメ」と言うのを目にしたことがあるのですが?
その質問に対する回答がこちら
基本は自分で作るものです。与えて食べ残したら、臭いが出る前に撤去すれば問題ありません。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 28, 2021
「自分で作っていいのか?」…と疑問に感じてしまう理由は、発芽シードを作ることよりもその管理に自信がないからでしょう。
「スプラウトがぬめっとした」とか「変なにおいがする」とか…でもそれはスプラウトが悪いのではなく、作る人の管理が悪いのです。
そりゃあ、管理が悪ければカビが生えたりぬるぬるしてきますよ。濡れてるんですから。それは自然の摂理。
それを防ぐために温度管理と殺菌・消毒への配慮をするのは、食べ物なんですから当たり前です。
食べるのが鳥であれヒトであれ、スプラウトは「食品」であり「衛生」を第一に考えるのが前提です。
高温多湿な時節がある日本ではスプラウト作りは難しいという人もいますがそれは全くの誤解で、ポイントをきちんと押さえれば、1年じゅう安全に発芽シードを作れます。
うちの子は胃が悪いからスプラウトにしよう
…と思っているのに、スプラウトを作る期間が限定されていたら?療養食的に使いたいのに、作れる時期と作れない時期があるのでは困りますよね。それではまったく使いものになりません。
ですが、適切な管理さえできれば、発芽シード作りは1年じゅう可能です。
うちでも365日欠かさず発芽シードを作って与えています。真夏であれ真冬であれ、工夫次第で誰でも問題なく1年中スプラウト(発芽シード)作りはできます。
インコの発芽シードはすぐできる!茎が伸びたスプラウトでなくていい
植物の種子は発芽する時に生命エネルギーが最大になります。
その最大の恩恵を愛鳥に与えられるのですから、スプラウトは最高のごちそうであり、鮮度抜群の生きたサプリメントです。合成サプリなどの比ではありません。
「生きたサプリメント」と言われる所以は、発芽することで栄養成分が増大したり、新しく合成されるところにあります。
植物の種子が発芽する時と芽が成長する時では必要な栄養成分が異なります。そこで芽が伸びる時には「タネ」だった頃には存在しなかったビタミンやミネラルが必要となり、植物が自分で合成していきます。
ビタミンでは特にB群やE、アミノ酸、酵素、食物繊維などが大幅に増加します。
全体的に微量栄養素の量も種類もバラエティに富むので「生きたサプリメント」と呼ぶにふさわしいものです。
種子が発芽して胚芽に新しい細胞が生まれる時、新たに作り出された栄養素が最高レベルになっているわけで、この段階を利用しているのが発芽玄米をはじめとした発芽食です。
インコスプラウトと発芽シードの違いは?
発芽シードは1ミリくらいちょろっと芽(ツノ)が出たところで与えるのがいちばん栄養価が高いので、もやしみたいに「発芽しました!」と主張するところまで置いておく必要はないです。
原理は「発芽玄米」と同じです。
ブロッコリースプラウトや豆苗のように茎が伸長したものは野菜扱いになります。
これは粟穂を発芽させたものですが ここまで育つともはや野菜ですね。これはそもそも食餌用ではなくおもちゃ用に作っているものなので、わざとここまで育てたのですけど。
この記事でいうところの発芽シードはその手前の段階…
つまりインコの発芽シードとは「栄養価がグーンと高まり、おいしくなった胚乳」をインコに食べさせるものを指しています。
ずいぶん前のことですが、ネットで市販されている発芽シードを見たことがあるのですが、すでにもやしになっているものもちらほらあったり、見た目の鮮度がいまいちだったりで、もったいないなあと思ったことがあります。
なにがもったいないって、成長のためにだいぶエネルギーを削がれてしまっていること。あれでは栄養価がダダ下がりです。
タネから自分の手で発芽シードを作らないと、栄養価の高い「生きたサプリメント」とは呼べません。
スプラウト(発芽シード)の失敗しない作り方・育て方
スプラウト(インコの発芽シード)の栽培方法は、モヤシ型とカイワレ型の2種類に大別されます。
スプラウトを栽培する季節(温度)と、どの程度の大きさまで育てるかにもよりますが、収穫期間の目安は
スプラウトの育て方のコツ【モヤシタイプ】
種にする豆は新豆にすること(古いと発芽しないことがある)
「スプラウト専用」の種子を使う。できればオーガニックが理想的。
1日2回以上のすすぎが必要。ひよこ豆のように傷みやすい種類は1日4回以上。
人が食べる用で炊き込みご飯や煮豆に使う場合は1~2日程度のものでもOK
市販の豆もやしはエチレンガスを使って太く短く育てている。家庭ではエチレン処理しないため細く長くなることが多い(細長くても出来が悪いわけではない)
モヤシを大きくする(伸ばす)には1日2回のすすぎを続け、暗いところにしばらく置いて、本葉を開かせないようにするのがコツ。
スプラウトの育て方のコツ【カイワレタイプ】
「スプラウト専用」の種子を選ぶ。
ある程度発芽が揃ったら覆いを外し、霧吹きで湿度を保つ。
双葉が開いたら明るいところへ置いて、緑が濃くなり茎が伸びたら収穫する。
スプラウトの育て方【水・空気・温度・日光・栽培場所】
水
スプラウト栽培に使う水は水道水でOKですが、浄水器の水ならベターです。
空気・風
植物の栽培においては空気が循環している(風がある)のが理想的ですが、すすぎの時に酸素の入れ替えが強制的に行われるので、短期間で完結するスプラウト栽培ではそれほど問題になりません。
温度
植物の発芽温度は一般的に18~22℃ ヒトが快適に思う温度が最適です。
植物は発芽が始まると熱とガスを放出するので、密閉性の高い容器を使っている場合は、栽培容器内部が高温にならないように注意が必要です。
私は冬場の発芽にはヨーグルトメーカーを利用しています。
おすすめのヨーグルトメーカー
少量作りたい人は「ラララクタス」がおすすめ ガラスの小瓶が4個ついています。我が家ではシードの種類ごとに別々に発芽させたいときに使っています。
抗菌対策
いろいろなやり方がありますが、初夏から夏にかけてはカビや腐敗を防止するために涼しい場所に置き、すすぎの回数を増やすのが基本です。
それに加えて、私はGSEリキッドを愛用しています。
日光と栽培場所
置き場所は基本的に室内で、関節腔が当たる場所が理想的。冬は暖房の風が直接当たるところは避けて温かい場所に置きます。
発芽初期に日光に当てると、スプラウトの伸びが止まるので、伸長させさせたい場合は注意しましょう。
直射日光に当てると栽培容器内の温度が上がり、ダメになってしまう場合がありますので、その点も気を配ってください。冬場は太陽光線が弱くなるので、明るい場所に置きます。
スプラウト育ての注意点【盲点に気づき勘違いを防ぐ豆知識】
スプラウトは季節問わず1年じゅう栽培・収穫でき、天候に左右されることもなく好きな時期に栽培できます。
茎を長くのばすカイワレ型でも1週間程度でぎっしり育ちますので自分のペースで育てられますし、インコに与える発芽シードなら2~3日で完成です。
そんなスプラウト栽培で悩むことが多いのは、発芽までの管理やすすぎの頻度でしょう。これらは…
そのポイントを以下で詳細に紹介します。
【スプラウトの育て方の盲点】衛生管理を徹底すれば安心・安全
タネの浸水時間
スプラウト栽培には共通点が多いが、種類によって浸水時間が異なるため、種子袋の取説に従う。
温度管理
暑くなったら冷蔵庫をうまく利用して、衛生面や成長度合いを各自でコントロールする。
衛生管理
衛生管理上の盲点が人間の手。種子を不用意に手で触らないこと。直接手で触れるとタネに雑菌がついてカビやすくなるので、清潔なスプーンなどを使うこと。
天然の抗菌性を利用する
マスタードやラディッシュの種子には植物性の抗生物質が含まれるので、これらを少し混ぜておくと、カビの発生を抑制する効果があると言われている。
カビと変質の防止
前出の、私が愛用しているGSEリキッド(grapefruit seed extract)もおすすめですが、一晩水につける前に、少量のアップルサイダー(リンゴ酢)を入れた水に浸して、バクテリアやカビを殺菌してもOKです。
【スプラウトの育て方の勘違い】ひげ根・根毛とカビの見分け方
スプラウト初心者は、根毛をカビだと勘違いしないようご注意ください。
慣れてくると見た目だけで判断できますが、よくわからない場合に根毛なのかカビなのかを見分ける決め手は「におい」です。
悪臭がするならカビ、スプラウト特有の植物性の芳香なら、根毛(またはひげ根)です。
根毛はすすぎで消えることがあるので、適切なすすぎを繰り返していればすぐに見分けがつきます。すすぎが適切に行えていれば、カビが生えることはまずありません。
もし少しでも悪臭がしたら躊躇せず 直ちに植物は全廃棄の上、栽培容器をしっかり洗浄・消毒・乾燥してください。
スプラウト種子を浸した水の濁りや泡立ちは正常な発芽プロセス
インコの発芽シード作りもスプラウト栽培もタネを水に浸漬することから始まりますが、浸漬時間(概ねひと晩)を過ぎるとタネを浸した水が濁って表面が泡立ちます。
んん~!?と思う臭いがしたりしますが、ここでそれを捨ててはいけません。
これは悪くなったわけではなくて発芽に向けて当然起こるべきプロセスです。
ここで捨てていたら、発芽シードもスプラウトも一生作れません。
この濁りや泡立ちは浸漬により種の中の酵素抑制物質が水に流出して中和されているだけであり、酵素抑制物質が失活すれば酵素の働きが活発になって、ようやく発芽スイッチがオンになります。
こんな動きがみられるのはタネが生きている証拠。
しっかりとすすぎを繰り返してから適切な場所に移動して、スプラウト栽培を進めていきましょう。
インコの発芽シードとスプラウトの種類!種子と穀物リスト
via:recipets ご利用は自己責任にてお願いします。
スプラウトが種子や豆そのものより栄養価が高くなるのは、発芽エネルギーのためにビタミン・ミネラル、フィトケミカル(ファイトケミカル)が生成されて、栄養価と共に抗菌力や抗酸化力が高まるから。
その栄養やエネルギーがピークになるのは発芽直後で、その最大値は成長するにつれて下降していきます。
以下で紹介している「ブロッコリースーパースプラウト」は発芽3日目だから「スーパー」であって、そのピークを逃したら本来望んでいた効果・効能が失われ、普通の「ブロッコリースプラウト」に成り下がり(?)ます。
普通のブロッコリースプラウトもスルフォラファンを含有していて栄養価も高いですが、「スーパー」と呼ばれるのは期間限定。
栄養素はそのくらいデリケートなもの。だから食べるのが人であれ鳥であれ、発芽直後の爆発的な生命エネルギーを摂りたいなら、できるだけ早く食べることが肝要です。
インコの発芽シードであれば、1ミリほどツノが出たところで食べさせるのが理想的なのも、この理由からです。
ブロッコリースーパースプラウト【発芽3日目のスーパーフード】
スプラウトの代名詞的存在がブロッコリースプラウトでしょう。
抗がん作用があるスルフォラファンの効果が最大になるのは発芽して3日目の若芽の部分。
この3日目の新芽はブロッコリースーパースプラウトと呼ばれていて、通常のブロッコリースプラウトの3倍。成熟したブロッコリーの20倍のスルフォラファンが含まれています。
スルフォラファンの抗酸化作用は体内で3日間持続するデータもあります。
アルファルファスプラウト
アルファルファはもともとはサラブレッドの飼育に使われていた牧草です。
アルファルファにはタンパク質とカロチンが豊富に含まれ、水分を除くたんぱく質の含有率は35% 半カップ量でのビタミンc含有はオレンジジュース6杯分と、見た目からは想像できないほど栄養豊富な植物です。
フェヌグリーク(コロハ)スプラウト
フェヌグリーク(コロハ)はマメ科の1年草で、種子はカレーの風味づけに使うスパイスです。
タンパク質、ビタミンA、鉄分、サポニン、リン、コリンが含まれています。
ヒマワリスプラウト
肉厚な葉に太い茎で存在感抜群の、アメリカで人気のスプラウトです。
ヒマワリの種子に多く含まれる脂質の49.7%がリノール酸。
インコに積極的に摂らせたいのはリノール酸ではなくオメガ3ですが、ヒマワリに含まれるオメガ3脂肪酸はわずか0.16%程度なので、ヒマワリのタネをそのまま食べさせることはおすすめできませんが、種子を発芽させて発芽シードやスプラウトを与えるのならいいと思います。
ヒマワリスプラウトはビタミンB1 B2 E 鉄分やミネラル類をバランスよく含んでいます。
マスタードスプラウト
マスタードはそのイメージ通りピリッとスパイシーな味わいのカラシのスプラウトです。
ビタミンB群 鉄分やミネラル類 酵素が豊富です。
マスタードの種子から出る精油に抗菌作用があるため、他のスプラウトを栽培する時に少しだけ混ぜると、カビの繁殖を防いでくれます。
ブラウンライス(玄米)スプラウト=発芽玄米
玄米は胚の部分を0.5~1ミリ程度発芽させることで飛躍的に栄養価がアップします。
GABAも発芽により増加する有効成分です。
ワイルドライス(インディアンライス)スプラウト
名前は「ライス」ですが米ではなく、マコモの一種の多年草の種子ですが、主食として食べられます。
ワイルドライスは低脂肪・低カロリーでありながら栄養価が高く、タンパク質は玄米の2.5倍で鉄分は2倍。
ビタミンB6 ビタミンE リボフラビン 葉酸 ナイアシン 亜鉛 マグネシウム カリウム リン 銅 食物繊維が豊富です。
発芽前は非常に硬いのでゆでるのに時間がかかりますが、発芽させると早くゆであがります。
キヌア(キノア)スプラウト
キヌアはアワやキビに似ているので一見すると穀物かと思いきや、イネ科ではなくアカザ科の一年草です。
アンデス高地では数千年も主食として食べ継がれており、インカ帝国ではキヌアを「穀物の母」と呼んでいたとか。
NASAの宇宙食にも推奨された栄養バランスの良い疑似雑穀で、くせのない味わいです。
浸水すると短時間で発芽しやすく、条件が合えば3時間ほどで発芽が始まるので扱いやすいです。
必須アミノ酸をバランスよく含有し、タンパク質は白米の2倍、ビタミンEは26倍、食物繊維は12倍、カルシウムは9倍、マグネシウムは8倍 スーパーフードと呼ぶにふさわしいことがよくわかります。
ほんの少し種子にくせがあるのは、苦み成分「サポニン」で覆われているため。サポニンを除去したキヌアも市販されています。
サポニンは反栄養素(抗栄養素)のひとつで、コレステロールの吸収を阻害しますが、鳥類はコレステロールゼロの植物性の食物を食べていることが多いので、ヒトと比べると支障は少ないと言われています。
そもそも反栄養素は そればかりを大量に食べなければ毒にはならないことが多いです。ほんの少量食べるなら問題ありません。
キヌアは食後の血糖値が上がりにくく、ハリウッドセレブがダイエットフードにしたことから有名になりました。
よく見かけるキヌアは白色ですが、赤・黄・紫・黒色の種もあります。
アマランサス(アマランス)スプラウト
アマランサスもキヌアと同様にNASAが宇宙食として取り入れたスーパーフードで、WHO(世界保健機構)も「未来の食物」と評価する疑似雑穀です。
「スーパーグレイン」(驚異の穀物)とも呼ばれていますが、穀物ではないのでグルテンを含まず(グルテンフリー)小麦アレルギーの人によく利用されています。
アマランサスの注目すべき成分は「トコトリエノール」これはビタミンEの一種なので、抗酸化作用がとても高いと言われています。
アマランサスのタンパク質は白米の2倍、食物繊維はレタスの7倍で、米に入れて炊くだけでダイエットや便秘解消効果が期待できると人気です。
アマランサスだけで炊くと何だかたらこみたいなプチプチ食感がおもしろく、加熱すると白い糸状のものが出てくることがありますが、それは胚芽なので問題ありません。
アマランサスには必須アミノ酸が豊富で、中でもリジンが多いので、リジンが少ない白米に合わせて炊くと、アミノ酸スコアが上がるのでおすすめです。
発芽大麦スプラウト
大麦はもっとも古くから栽培されている穀物のひとつで、1万年前のメソポタミア文明の頃から栽培されていました。
雑穀の中でも特に食物繊維が多く、大麦の一種である「もち麦」は人気ですよね。
食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があり、穀類に含まれるのはほとんどが「不溶性」
腸の調子を整えるためには水溶性と不溶性の両方が必要ですが、大麦は両方を豊富に含んでいるため、腸活には特におすすめです。
プチプチ食感と優しい香りが特徴の大麦は、発芽させて緑葉になるまで育てれば「大麦若葉」です。
発芽ライ麦
ドイツの黒パンで有名なライ麦は独特な香りが特徴で、小麦より細長くてくすんだ色合いをしている穀物です。
食物繊維とビタミンB1が多く含まれていて、糖尿病の予防食にもよく利用されています。
発芽小麦
発芽小麦はビタミンC E ナイアシン テアニン パントテン酸 リン 鉄分 食物繊維を豊富に含み、発芽により必須アミノ酸がぐんと増えます。
少し育った小麦若葉はビタミンB群が多く、ビタミンCやカルシウムも豊富で、抗酸化作用も期待できます。
小麦若葉も大麦若葉も青汁にされますが、小麦若葉の方が芳香も甘みもあります。
発芽そば
ソバには血圧を下げて、毛細血管を強くする、血液の循環を良くするフラボノイドの一種の「ルチン」が含まれていますが、これを発芽させることにより、ルチンは10倍に増えます。
野菜などでビタミンcを一緒に摂ると、ルチンの抗酸化作用がアップします。
ルチンは水溶性なので、麺(そば)をゆでるとゆで汁にルチンが溶けだしてしまいます。
ルチンが溶けだした「そば湯」を飲めば損失は補えますが、生でまるごと食べられるスプラウトなら、ルチンの損失がないのでおすすめです。
ソバの実は麺だけでなくゆでて粒食もできる雑穀で、米や小麦に比べるとビタミンB群が多いので、エネルギーの代謝を助けます。
インコシードに入っているソバの実で、たまたま庭に落ちたこぼれ種でさえすぐに芽を出して花を咲かせるので、私の中では「発芽率が高くて生命力が強い植物」というイメージがあります。
チアシード(チアスプラウト)
ハリウッドセレブの間で流行ったことで日本でも知名度が上がり人気に火が付いたチアシードは、紀元前3000年以前からマヤやアステカで食べられていたそうで、現在も中米では常食されています。
チアシードはシソ科の植物の種で、その栄養価の高さは「水とチアシードがあれば人は生命維持ができる」といわれるほどです。
チアシードには白と黒がありますが、白の方が優れていると言われています。
チアシードの特徴は水に浸すと12倍の水分を吸収し、タネの周りにゼリー状の食物繊維をまとって膨らみます。粒のサイズはゴマよりも小さく、味も香りもしません。
そんなチアシード最大のメリットはオメガ3脂肪酸を56%も含むこと。ヒトの場合、大さじ1杯(10g)のチアシードを摂ることで、厚労省が推奨している1日分のオメガ3脂肪酸を摂取できます。
運動に慣れてきたら運動時間と回数を増やします。体調を確認しながらやりましょう。もちろん健康状態が良くない場合や高齢の場合は無理にやらない方が良いです。運動自体のカロリー消費はさほど高くありません。運動の目的は代謝を上げることです。代謝が上がると摂取量を増やすことができます。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 25, 2021
鳥は血中の脂質が上がりやすいので、低脂肪がお勧めです。オメガ3脂肪酸は血中の脂質を下げるので、摂取してもいいと思います。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 26, 2021
小鳥の場合は餌がシードでもペレットでも、オメガ3脂肪酸摂取の目的で チアシードを与えることが推奨されていてます。ただこれも「タネ」ですから高脂肪なので、その提供量は1日に1~5%未満に留めてください。
スプラウトも簡単 庭のこぼれ種でもすぐ発芽して育つくらいで、シソ科植物はかなり強健です。
そのまま与える
サラダやチョップに混ぜ込む
バードチョップのトッピング
ニンジンやカボチャなどのマッシュにふりかける
発芽させてスプラウト(チアスプラウト)としてそのまま与えたり、サラダにする。
バードブレッド(バーディーブレッド)に卵代わりに混ぜ込んで焼く
チアシードの粘着剤が、バーディーブレッド(鳥用のパン)を作る時の卵の代わりになる…と海外サイトで読んだことがありますが、同様にフラックスシード(亜麻仁)も溶き卵代わりに使えるとのことで
フラックスシードはパン、マフィン、クラッカーなどに焼き込む、粉末にして片栗粉の代わりにバーガー、餃子、シチュー、カレー、スープ、麻婆豆腐などのとろみ付けや、スムージーにも。さらにはケーキやマフィンなどを焼くときの溶き卵の代わり(卵1個分に対してフラックスシード大さじ1、水大さじ2~3)など、さまざまに利用できます。
via:Natshell
チアシードもフラックスシードも水につけると粘液に覆われるので、この粘液がつなぎになるのでしょう。
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発芽アズキ
日本人におなじみの食材ですが、お赤飯を作る時にも普通の小豆ではなく発芽小豆を使えば、栄養価が飛躍的に上がります。
小豆の主成分はでんぷんとタンパク質ですが、ビタミンB1が豊富で、東洋医学ではむくみや肉体疲労に効果が期待できるとされています。
小豆の赤い皮にはアントシアニンが含まれているので、抗酸化作用も期待できます。
発芽小豆は根を少し長く伸ばすと、緑豆もやし(市販のもやし)によく似た風味です。
発芽緑豆(ムング豆・マッペ)
市販のもやしや春雨に使われているマメです。
もやしの安さを考えると想像できないほど栄養価が高く、ビタミンA・B群・C・Eや各種ミネラルが含まれています。
市販のモヤシは軸を太くするために栽培行程でエチレンガスを使っています。
家庭で育てるスプラウトはどうしても細くて長いもやしになりますが、これはエチレン処理していないので当然。もやしがひょろひょろなのは自分の育て方が悪いのかも!?…などと考えなくて大丈夫です。
発芽ひよこ豆(ガルバンゾー・エジプト豆)
ひよこのくちばしのような突起物から「ひよこ豆」の名がついています。
乾燥状態ではカチカチですが、ひよこ豆は煮るとほっこりした味わいになり、高たんぱく・低カロリーなので、ダイエット向きの食材でもあります。
ひよこ豆はビタミンB1・B6が多く、エネルギー代謝を助けます。
銅や葉酸も豊富なので貧血や生活習慣病の予防に効果があります。
煮て食べる場合は、発芽した豆は煮えるのが早くて、煮すぎると割れてくずれてくるので、少し腹が割れた程度が食べごろです。
発芽エンドウ豆(グリーンピース)
発芽した若芽がおなじみの野菜の「豆苗」で、これはこれでビタミン・ミネラル・食物繊維のバランスが優秀な野菜ですが、
発芽したてのエンドウ豆スプラウトはさわやかな風味で、必須アミノ酸、ビタミンA・B・Cを豊富に含みます。
発芽レンズ豆(ヒラマメ)
豆の形がレンズに似ているから「レンズ豆」と呼ばれます。
レンズ豆の色は緑褐色やベージュ系ですが、皮をむくと鮮やかなオレンジ色もあります。
レンズ豆は質感が柔らかめなので優しく扱わないと根がちぎれやすいため、あまり長く芽を伸ばさないうちに食べてしまった方がいいでしょう。
発芽レンズ豆もタンパク質が多く、発芽後の方がビタミンcやEが増大します。
ケールスプラウト(葉キャベツ)
ケールはアブラナ科の野菜で、ブロッコリーやキャベツの原種ですが、苦みが強いのが特徴で、ケールの青汁も苦いです。
ケールはビタミンKや葉酸などいろいろな栄養素を含むスーパーフードなので、「緑黄色野菜の王様」と呼ばれていますが、抗凝固薬(ワーファリン)を服用している人は摂取してはいけません。
テフスプラウト
テフは5000年も前からアフリカで栽培されていた古代穀物で、イネ科最小の穀物です。
フォニオパディもアンパンの上に乗っているけしの実のように細かな粒ですが、テフはさらに微細で、現地の言葉で「見失う」を意味するくらい細かな穀物です。
また、テフはグルテンフリーで、腸内環境を整える難消化性デンプン「レジスタントスターチ」が含まれます。
レジスタントスターチは腸内を移動しながら不要なものを排出してくれますので、腸活におすすめです。
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ミレット(キビ)スプラウト
オーツ麦スプラウト
スペルト小麦スプラウト
ゴマスプラウト
ゴマには強い抗酸化作用を持つゴマ特有のセサミンやセサミノールが含まれます。
私が初めて育てたゴマスプラウトは白ごまでしたが、「タネ」のゴマからは想像できない苦みにびっくり!でも好きな人にはクセになる味わいかも。
栽培方法はカイワレ型だけでなくモヤシ型スプラウトでもイケます。
ラディッシュスプラウト
和名は二十日大根。カイワレ大根の近縁なのでよく似た風味で食べやすいスプラウトです。
ラディッシュスプラウトにはビタミンA B1 C 鉄分 リンが豊富で、抗菌作用・抗酸化作用があります。
クレススプラウト(クレソン)
「クレソン」は水辺で育つので「ウォータークレス」と呼ばれますが、スプラウトにする「クレス」は畑地で育つ「ガーデンクレス」です。
クレスはクレソンと近縁種で、クレソン=クレスとするところもありますが、これらは正確には別種です。
クレスはピリッとしたスパイシーな辛みが特徴で、カイワレよりもやや刺激的な味わいです。
ビーツスプラウト
ビーツは赤い根の部分だけでなく葉っぱも食べられるのですが、シュウ酸を多く含む野菜なので、芽が出たばかりのスプラウトを少量与えるのがおすすめです。
同時にカルシウムを摂るとシュウ酸の吸収が抑えられるので、バランスの良い食事を心がければ栄養素と反栄養素が相殺し合うことが多く、強く気にしすぎる必要はないです(神経質になりすぎると、食べるものがなくなりますから)
海外ではほうれん草でも、少量なら鳥に与えても良い野菜と評している人が多く、バードチョップに普通に混ぜて与えています。
ここでは育った葉っぱではなくて、発芽シード(スプラウト)の話ですので、さらに気にしすぎなくても大丈夫です。
レッドキャベツスプラウト
レッドキャベツが少し伸びたスプラウトはくせがなくてほんのり甘く、よくかむとキャベツの味がします。
キャベツは胃にやさしく酵素がたっぷり入っているので、少し育ちすぎてたキャベツスプラウトもインコたちにおすすめです。
うちでもこのスプラウトをよく作りますが、この紫色のが レッドキャベツです。
スプラウト栽培容器は自作・100均・専用ジャーどれでもOK
スプラウトは生長形態からカイワレ型スプラウトとモヤシ型スプラウトがありますが、スプラウトの栽培容器で分類すると4つのタイプあります。
スプラウト栽培専用容器
プラスチックか金網の容器・ざるの類…底面積が広いものが使いやすい
広口瓶(メイソンジャーその他)
通気性のある袋(麻袋・水切りネット・洗濯ネットなど)
スプラウト栽培専用容器の特徴~カイワレ型・モヤシ型・自動栽培にも対応
スプラウト栽培に特化して作られている専用容器は水や空気の循環がうまくいくように設計されているので、管理が楽で失敗が少ないのが特徴です。
段重ねできる形状のものは省スペースであると同時にスプラウトの成長観察がしやすいので、複数の種類を同時栽培する場合におすすめです。
スプラウト栽培容器に種子が同梱されている「栽培キット」もあります。
スプラウト専用栽培容器にはモヤシ型スプラウトやカイワレ型スプラウト、どちらにも使えるハイブリッド型からモヤシ栽培マシーンまで多種多様な選択肢があります。
スプラウト容器自作は100均でもOK!ざるやトレイのスプラウト栽培の特徴は?
ザルを使ったスプラウト栽培では、穀類の種子や豆類の発芽に使い勝手がいいです。
ざるの下に別にバットやトレイを敷いて栽培します。
底面積が広い容器ならキッチンペーパーなどのシートを二重・三重に敷けば小粒の種子にも対応できますが、ザルを使うスプラウト栽培はどちらかというと粒の大きな種子を発芽させるのに向いています。
ザルはプラスチックか金網が最適。竹ざるはカビが生えやすいので
おすすめできません。
栽培するのが少量なら小さな茶こしとマグカップの組み合わせもいいですし、水と空気が流通できるなら100均で売っている容器でどんなものでも使えます。
それがもやし型スプラウト向きか、カイワレ型スプラウトに向きかは、容器の形状により変幻自在です。
ふくろ(麻袋や洗濯ネット)を使ったスプラウト栽培の特徴
これは袋に種子を入れて吊るし、定期的なすすぎを繰り返しながらスプラウトを育てる方法で、袋に入れて蛇口の所に吊るしてスプラウトを育てている方もいます。
麻で袋を作ったり、洗濯ネットを使えば手軽ですが、この場合は湿度への配慮が大切です。
たとえば洗濯ネットを使うと水切れが良い場合に乾燥しすぎます。ビニール袋で洗濯ネットをすっぽり覆ってしまうなど、適湿を保つための工夫が必要です。
袋型のスプラウト栽培では中身が見えないので、すすぎの時に逐一袋を開けて中の状態をチェックする
必要もあります。
袋を使ったスプラウト栽培はモヤシ型スプラウト特化ですが、インコの発芽シードのように発芽直後に食べさせる…つまり、光を利用する必要がない種子のスプラウト栽培に向いています。
スプラウトジャーのスプラウト栽培(ガラス広口瓶・メイソンジャー)は中級~上級者向き
スプラウトジャーのような広口瓶は手軽にスプラウト栽培ができ、見た目もおしゃれにうつるかもしれませんが、スプラウト栽培レベルとしては中級~上級者向けです。
そしてモヤシ型スプラウトに特化した栽培方法となります。
スプラウトジャーの特徴は水切りが不完全になりやすく、空気が流通しづらく、光の当たり方にムラができること。
そのため外側と内側では生長にムラができやすく、発芽時に発生するガスや熱のせいでスプラウトがダメになることも、季節によっては起こります。
また、広口瓶でのスプラウト栽培は他の栽培容器よりもこまめなすすぎが必要です。
たとえば、他の栽培方法で1日2回すすぎをするところを、スプラウトジャー栽培では3回以上すすぐ…といった具合です。
メイソンジャーの栽培ボトルがキッチンカウンター上にずらっと並んでいる様子は壮観ですが、スプラウトジャー栽培は植物にとってはやさしい方法とは言えません。
発芽シードとスプラウトを使った【うちのインコの手作りご飯】レシピ
ここでは、発芽シードやスプラウトを、うちのインコの手作りご飯にどのように利用しているのかを紹介します。
食材はすべてがローフード(生食)ではありません。生で与えてはいけないものもあるので、加熱しているものも含まれます。
ここではざっくりとしたレシピしか挙げておらず、具体的なレシピは別記事で紹介しています。
日記的な記録を抜粋しているので内容はテキトー雑談風。多少は参考になる部分もあると思いますので、興味のある方はどうぞ。
ブロッコリースーパースプラウトのチョップ
発芽玄米・キヌア・アマランサス・レンズ豆
発芽シード…あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・ブロッコリースーパースプラウトの若芽部分
ホワイトチアシード・亜麻仁・ニガーシード
うちの子はトウモロコシが大好きですが、バードチョップにコーンを入れても、真っ先にそれを食べ始めるとは限らず、先に芽出し餌(発芽シード)を食べる子も意外と多いです。
こういう姿を見ていると、やっぱりインコはシードイーター(種子採餌者)なんだなと思うし、そう考えるとペレットがいかに不自然な食べ物かを考えさせられます(うちのインコの夕ごはんはペレットですけど)
栄養価が整えてあるとはいうものの、やっぱり好んで食べるはずがない。ただ、シードだけでは健康的に過ごせないわけで、ヒトの食と同じで、統一された正解がないのが難しいところ。
今日の発芽シードはめずらしく麦抜きだったから、ちょっと物足りなかったかもしれないなあ。
かぼちゃとさつまいものチョップ
キヌア・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・赤マイロ
ホワイトチアシード
今日のインコメニューは玄そばと赤マイロをプラスして、発芽シードがちょっと多め。マイロは最近はヒトの雑穀ご飯でも人気で「高きび」とか「ソルガム」「モロコシ」の名で見かけることが多いです。
普通は鳩の飼料に使われていることが多いマイロは野生のオカメインコがよく食べてるらしいと知った時はびっくり。
1980年代にオーストラリアでオカメインコの摂食生態を調べた結果、オカメインコはヒマワリよりもソルガム(マイロ)の方を好んで食べ、全作物内容(29種のタネ)のうち6割がこれを占めていたと報告されています。
シードジャンキー=ヒマワリのイメージからヒマワリよりも好きなタネがあること。そしてそれがマイロというのが個人的にはちょっと驚きでした。
とはいえ、オカメインコサイズともなると鳩の飼料系を使うブリーダーもいるくらいので、まあ不思議でもないか。
春菊とコーンのチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆
亜麻仁・ニガーシード・ホワイトチアシード
今日の加熱穀物には発芽玄米を、発芽シードには緑豆をプラス。何気に食いつきがいいのは春菊のおかげか。
市販されている小鳥の発芽専用シードにはほとんど入っている「緑豆」は我が家ではどちらかというと不人気ぎみ。市販品に緑豆が入っているのは、コストが安いからかさ増しになることや 見た目の存在感ですかね?
緑豆はご存知のとおり「もやし」の元ですから、鳥が喜ぶとは思えない気がするんけど。実際、うちの鳥たちはあまり喜ばない。食べないことはないけれど。
海外のバードチョップレシピを見ると、発芽シードの豆で生で与えてもいいのは緑豆と小豆くらいと言ってる専門家がいる…それが絶対正しいかどうかはわかりませんが、そういう流れで緑豆が入ってくるのかな?と思います。
うちの鳥たちはひよこ豆は喜ぶけど、緑豆はあんまり喜ばれず(食べる子もいるにはいるので「食べない」わけではない)
個人的にはあまり気が進まない緑豆だけど、以前に買った分がまだ手元に残っているので、時々発芽させて与えることに。
ひよこ豆スプラウトは悪くなりやすいので頻繁に水替えをする必要があって結構厄介だし、ひよこ豆スプラウトの生食を勧めてない人も海外の専門家にはいるので、うちでは加熱したものを与えています。
アルファルファスプラウトと菜花のチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆
亜麻仁・ニガーシード・ホワイトチアシード
しばらく切らしていたスプラウト用のアルファルファのタネをネットで購入。スプラウト専用シードはいろいろなものが出ていますが、私はいつもグリーンフィールドプロジェクトのスプラウドシードを選びます。
種選びのポイントはオーガニックだけでなく、スプラウトは生食が多いので、種の皮をそのまま食べてしまっても問題ないものを選ぶことも大切。
自分で栽培したスプラウトから種の皮をすべて取り除くのは、できなくはないけど、それだけで日が暮れますよね(やってらんない・爆)グリーンフィールドの種なら、種を口にしたときの安全確認の目的で食品検査を行っているので安心なのです。
食事作りは365日途切れることのない連続ドラマなので、バランス良くつなげていくには工夫が必要。そこで食のバリエーションを増やすためには 家庭菜園やスプラウト栽培を即戦力に加えるのが、手間はかかるものの手っ取り早いやり方です。
うちで使ってるインコペレットがトップスパロットフードで(2023年のパッケージ )
この主原料がアルファルファ(マメ科の牧草)のため、アルファルファはあまり積極的に作って来なかったという状況があったのですが、アルファルファは最もお手軽にスプラウトを作れる品種です。
スプラウトにはカイワレ型ともやし型がありますが、私は丸ごと食べたい「ホールフード」派なので、根っこまで残さずすべて食べられるもやし型スプラウトの方が好き。そしてアルファルファは数少ないもやし型スプラウトなので、今後はもっと力を入れて行こうかなと思い直しました。
ただ、青臭さを嫌う人も多いんですよね~、これ。それが苦手な人は、マスタードのタネを混ぜて作るといいですよ。
マスタードのタネから出る精油には抗菌作用があるので、他のスプラウトを作る時にも少し混ぜてあげるとカビの繁殖を防ぐ効果もあって、一石二鳥です。
チンゲン菜とブロッコリーのチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆
亜麻仁
今朝は忙しくてバタバタしていたせいで、不覚にもオメガ3を補給する3種のシードを混ぜ忘れたので、食器に盛り付け後の仕上げに 亜麻仁だけトッピングで振りかけることにした。
今日も芽出し餌(発芽シード)に緑豆を入れてみたが、珍しく完食(うちの子は緑豆を残す率が高いのに)
あ~、緑豆を完食することもあるんだね。それとも、チアシードとニガーシードを入れるのを省いたから食べたのか?
3色ピーマンのチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・ひまわり
亜麻仁
今日の芽出し餌(発芽シード)にはヒマワリの発芽シードをプラス。
ズッキーニときゅうりのチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆
ホワイトチアシード
今日のインコご飯はズッキーニときゅうり入り。
ズッキーニは果実が白いので淡色野菜なのにβカロテンが豊富、カボチャの仲間でありながらズッキーニは低カロリーで、西洋カボチャの約1/7という不思議な野菜。栄養価が優秀で、インコのご飯にもおすすめです。
開花の短期間に収穫される花ズッキーニは花ごと食べられる、期間限定のお楽しみ。
花ズッキーニは鮮度の落ちが早いのであまり出回ることがなく、自分で育てるのがいちばん手っ取り早い入手法かもしれません。
私はズッキーニを育てたことがなくてネットで育て方を調べてみたら、栽培はそれほど難しくないけれど人工授粉が少し難しい…との情報を見かけました。
受粉の難易度とか面倒くさいことは抜きにして、はじめから花ズッキーニ目当てで育てるのもおもしろいかも。
タンポポ若葉のチョップ
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キャベツ・ニンジン・ズッキーニ・タンポポの若葉
キヌア・発芽玄米・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・ひまわり・緑豆
亜麻仁・ホワイトチアシード・ニガーシード
今日の野菜はすべてフードプロセッサーでガーッとチョップして混ぜたので、ちょっと水っぽい。
フードプロセッサーはめったに使わない包丁で手切り派なのだけど、今日は時間がなかったので、一気に粗みじんに。
確かに機械はお手軽だけど、水分が多く出るのでおすすめできない。面倒でも包丁で切る方が良きかな。
野菜の用意不足につき、庭からタンポポの葉っぱを調達してミックスし、少し発芽シード過多な混ぜご飯となりました。
ペッパー(ピーマン)多すぎチョップ
ブロッコリースーパースプラウト・ピーマン・とうもろこし・さつまいも
キヌア・アマランサス・レンズ豆・発芽玄米
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆・ひまわり
ホワイトチアシード・ニガーシード・フラックスシード(亜麻仁)
私的にはドライの赤唐辛子は野菜というよりハーブ的な感覚。赤唐辛子は乾燥シードに混ぜて毎日与えているのですが、バードチョップに「赤」の色素は少ないから、そのうちチョップに混ぜようかな、と。
インコは唐辛子食べても大丈夫です。鳥はカプサイシンの受容体がないので、ヒトみたいに辛みを感じたりしませんし、トウガラシが大好物の子も少なくない。
あ、今日はピーマン多すぎた ^^;
イエロー・イエローチョップ
黄ピーマン・にんじん・かぼちゃ・ブロッコリースーパースプラウト・そばスプラウト・マイロスプラウト
発芽玄米・レンズ豆・キヌア・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆・ヒマワリのタネ
ホワイトチアシード・ニガーシード・フラックスシード(亜麻仁)
今日のインコご飯は、黄色ピーマンとカボチャがコラボして、黄色が強いイエローデイ。そこに生のニンジンのすりおろしをプラス。
にんじんは結構残されてましたけど ^^;生のにんじんを好まない子がうちには多いんですよね。蒸し器でしっかりと蒸したニンジンは甘くて好まれるんですが、生はいまいち好まれない様子。
食べてくれなきゃ始まらないんですけど…理想としては、やっぱり野菜は「生」で与えたい。インコを長生きさせるためのキーワードのひとつは「酵素」なので、できるだけローフードや生きている餌(発芽シードとかスプラウトとか)を食べさせたいと思う。
もちろん食には多様性も重要なので、加熱食材やドライ素材も上手に取り入れることも必要。
ご飯作りは毎日のことだから、理想ばかり考えていたら続かない。そこらへんは臨機応変に、うまく折り合いをつけていくことも大事。
今日のインコご飯を見ていて思い出した「イエローデイ」とは、韓国の5月14日を指す言葉らしい。
恋人がいない韓国男性のための日。この日に黄色い服を着てカレーライスを食べないと恋人ができないと言われてるとか…なんだこれ?意味不明。
黄色尽くしで、恋人がいないアピールするの?悲しくならないか???
ブロッコリースプラウトとレンズマメのチョップ
キヌア・アマランサス・発芽玄米・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆
亜麻仁・ニガーシード・ホワイトチアシード
今日もブロッコリースーパースプラウトが多め。発芽シードだけでなくスプラウトがインコご飯に加わると、なんとなく野鳥の食事に近づいたような気がして安心する。
ブロッコリースーパースプラウトは根まで丸ごと食べられる数少ない「ホールフード」のひとつなので、どうしても登場する機会が多くなってしまうけれど、オカメインコたちはよく食べてくれるのでうれしい。
アルファルファとオクラのチョップ
赤ピーマン・オクラ・トウモロコシ・アルファルファ・ブロッコリースーパースプラウト
発芽玄米・キヌア・アマランサス・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆・ヒマワリのタネ
ホワイトチアシード・ニガーシード・フラックスシード(亜麻仁)
スプラウトはうちのインコたちの大好物だから、野菜を確実に食べさせられるメリットも大きい。ただ、毎度ブロッコリー続きというのはいただけない(爆)
今日のインコご飯には、1日早いかな?と思ったアルファルファのスプラウトも加えてみたが、同じものばかりの連投はよくない。
いろんなものを少しずつ摂るため、ケールをベースに数種のシードを混ぜたミックススプラウトも作り始めた。
見た目が和食みたいな地味チョップ
ひよこ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・ハト麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード
亜麻仁 ホワイトチアシード
キヌアとアマランサスを用意してなくて、その代わりというわけではないがトップスペレットの粉を混ぜ込んだら、色悪し。いり豆腐みたいな(汗)みんな抵抗なく食べてたけどw
スナップエンドウと茎ブロッコリーのチョップ
ひよこ豆
発芽シード→大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・ハト麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード
亜麻仁 ホワイトチアシード
たんぽぽと菜の花のチョップ
キヌア・アマランサス・レンズ豆
発芽シード→大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・ハト麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード
亜麻仁・ホワイトチアシード・ニガーシード
野菜が濃い緑ばかりだと、「ちょっとちょっと!かーちゃん 今日はあれ入ってないの?」な顔を向けてくる面々の様子がおもしろい(笑)
今日は菜の花の黄色がカボチャやトウモロコシの代用。いつも口当たりの良いものや好物ばかり選ぶわけにはいかない(ていうか、切らしてたw)
たまにはグリーン×グリーンのヘルシーデイも必要でしょ。
豆苗と麦づくしのチョップ
キヌア・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・ハト麦
亜麻仁・チアシード・ニガーシード
キャベツはみじん切りより千切りの方が、うちのインコたちにはウケが良い。歯ごたえならぬ噛み応えがよいからかもしれない。
大量に与えなければ、生のキャベツはがん予防や胃粘膜修復作用があるのでおすすめ(インコは意外と胃癌が多かったりするのよね)
下ごしらえの段階でキャベツを水に15分程度さらしておくとシュウ酸が少なくなるが、うちでは野菜を50℃洗いしてから水にさらしているので、まったく気にしない。
いろんなものを少しずつ摂っているならば、反栄養素に過剰反応する必要なしと思う。
水菜と菜花のチョップ
レンズ豆・キヌア・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・ハト麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード
チアシード・亜麻仁・ニガーシード
インゲン&レンズマメの豆×豆チョップ
キヌア・アマランサス・レンズ豆
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード
亜麻仁・ホワイトチアシード・ニガーシード
アルファルファとタンポポのチョップ
スーパーフード強化チョップ
うちの子の換羽が始まったので、来月まで手作りインコご飯にキヌア&アマランサスを強化するスーパーフード月間をスタート。
キヌアは牛乳に匹敵するほどのアミノ酸バランスを誇る、そしてアマランサスは約15%をタンパク質が占めるスーパーフード。
それぞれの換羽の進行具合を見て、サプリメントの追加等を調整する予定。
タンポポとブロッコリースーパースプラウトのチョップ
タンポポの若葉・タンポポの花・ブロッコリースーパースプラウト・赤ピーマン・キャベツ・オクラ
発芽玄米・レンズ豆・キヌア・アマランサス
発芽シード…大麦・小麦・ライ麦・オーツ麦・あわ・ひえ・きび・カナリーシード・そば・たかきび・緑豆・ヒマワリのタネ
フラックスシード(亜麻仁)ニガーシード・ホワイトチアシード
…と思いながら、全量を鳥たちに提供したものの、ほぼ完食。
みんなくちばしの周りをドロドロにしながら朝ごはんを食べていた(笑)
なんだか今日のご飯は鳥たちにウケた…その一因はタンポポを花まで入れたことにもあるかもしれない。
葉をインコご飯に入れるためにしょっちゅうむしっているせいか、うちの庭のタンポポは花の上りが遅いが、今日は咲いたばかりの鮮やかな黄色がひときわ目を惹いたので、みなさんの活力源になっていただいた。
今日もお命いただいて、ありがとう。
タンポポは野菜というよりもメディカルハーブの扱いになる。葉っぱの濃い緑はビタミンAの貴重な補給源、タンポポの花はエディブルフラワーで、インコが食べてもOK
「メディカル」なハーブなのでたくさんの素晴らしい効能があるものの、ここに記載するのはグレーゾーンなので割愛。
でもその働きは人もインコもほとんど同様ですし、タンポポは人間も食べますよね。
うちでは野菜の種類が足りない時のお助けアイテムとして タンポポを手作りご飯に入れることが多い。
「メディカル」なハーブなのでどんなに健康に良くても、1回に与えるのはごく少量にする…これは絶対条件。
西洋タンポポが厄介な雑草扱いされるのは、長くのびる直根なので、なかなか抜草できないこと。さらに驚異の繁殖力!
タンポポは受粉する前から種を作る強者なのだそうだ。つまり受粉しなくても種を作るということ。
西洋タンポポ(ダンデライオン)は極度の乾燥や夏の灼熱地獄にもへこたれず、常に生産活動を続ける異能の持ち主。
でもそこがまた利点でもあって、西洋タンポポなら1年じゅう収穫できるのがありがたいところ。
日本の在来種は春に開花して種を飛ばすと地上部を枯らして長い夏休みに入るので、夏にも葉っぱがあるのは西洋種(冷涼な地域ではこの限りではないかもしれない。)
タンポポは花が咲くとその存在が目立つようになって収穫する人が増えるが、開花すると葉茎がかたくなり苦みを増す。
人間様が食べる時に苦みがいやだったら、冷水につけておいてから塩ゆでにすると、多少は食べやすくなる。
インコ様は唐辛子の辛みがわからないくらいだから、苦みも平気なのかな?
初夏のバードチョップの工夫
4月18日
4月19日
4月20日
4月21日
暑い季節はミックスチョップにはせず、生きた餌(発芽シードとスプラウト)/きざんだ生野菜/加熱した雑穀類…はそれぞれ別の器に入れて出します。
生きてる餌は放っておいても成長を続けるだけで腐ったりしませんが、刻んだ生野菜と加熱した雑穀類はミックスすると腐敗が早いので、混ぜ込まない方がいい。
1時間くらいで引き上げるから問題はないんだけど。
【うちのインコの手作りご飯】総括というか所感
バードチョツプをミックスで与えるのは、炊事係(私)の都合によるところが大きくて(その方が片付けや洗いものが少なくて楽とか、ひとまとめの方が手間がかからない…とかw)
でも鳥たちは本当はミックスを望んでいないのかも…と思うことがしばしば。
そもそもウェットなごはんがお混ぜになってるのは、インコにとっては不自然なのでは?人間の目にはおいしそうにみえるかもしれないけど(それはたぶん飼い主の自己満じゃね?と思ってる)
だけど、ひと手間かけてバードチョップを作るのは、いろいろなものを少しずつ摂るために品目を増やせることや、「今日は何が入ってるんだろう」といった宝物探し的なフォレイジング…などもメリット。
健康寿命は人も鳥も食べ物次第なのに、日本でペレットが広く知れ渡り 普及したのだって、わりと最近。
ていうか、未だに鳥の餌は乾燥シードだけと思ってる人もいっぱいいるし。特に昭和時代の飼い鳥は、そんな感じの…ある意味「雑」な飼い方が普通だった。
小鳥の病院が増えてきたのも最近のこと。でもまだ少なすぎだから、鳥を病院に連れていく意識がない人が圧倒的多数で「鳥はすぐ死んじゃうから」と思い込んでいる人も多い(インコやオウムは犬・猫より長生きなのに)
残念ながら日本はペットバードに関しては後進国。国内で発行されている書籍はどこか「腰が引けている」内容ばかりで参考にならない。
参考になる文献が国内にはほとんどないので、私が参考にするのは海外の情報とか、雑誌や書籍 に頼らざるを得ないのが実情。
もっと日本の飼い鳥たちのQOLが上がるといいですね。
その第一歩として、愛鳥の食を見直してみるのもひとつの方法です。