マメルリハの飼い主の寄稿
私が初めて飼ったインコは、マメルリハインコのブルー(オス)2016年9月8日生まれのルイです。
我が家にやって来たのが同年11月17日でしたが、翌年3月2日、ルイはわずか生後6ヶ月で虹の橋を渡っていきました。
これは私が初めてインコを飼った時のエピソードと、2代目マメルリハをお迎えした時に得たインコの飼育方法の話です。
マメルリハの急死でインコの飼育方法7つの極意を得た体験談
ルイのお迎え時にはペレットの一人餌に移行していたので、食生活の不安はなく体重も安定していました。お迎えが11月末だったことから気を遣ったのは温度や湿度くらいでした。
お迎え後からひと月過ぎた頃、健康診断を受けに小鳥の病院を受診しました。
そこではPBFDやオウム病などの病原体を検出できる各種遺伝子検査、糞便検査、そのう検査、血液検査、身体検査など、ひと通りのチェックを受けました。
遺伝子検査の結果は1週間後病院から
…との結果を聞いてひと安心。
これからもずっとルイと長く一緒に過ごせることを信じて疑いませんでした。
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マメルリハの急死!健診から3か月後 何の前兆もなくあっという間に逝ってしまった
ルイの異変は健康診断から3か月後の3月2日に起こりました。午後2時頃にふとルイを見ると膨羽していることに気づきました。
体調が悪いんだ!と気づいたのはいつものリラックスしている時の膨らみ方とは全く違っていたからです。
ルイは目を閉じて明らかに辛そうな表情をして呼吸も荒くなっていました。
すぐに部屋の温度を上げましたがその最中にルイがフラフラとしはじめ、止まり木から落ちてしまいました。
私はすぐにプラケースにルイを移して健康診断でお世話になった小鳥の病院に電話しました。
「すぐに鳥を連れて来てください」と言ってもらえたので私は急いでタクシーで病院へ向かいました。
タクシーの中でずっと見守っていましたが、ルイはケースの中で倒れていて声をかけても反応がありませんでした。
そう思うと涙が止まりませんでした。
動物病院に到着したのは午前診と午後診の間の時間帯でしたが、ありがたいことに私たちの到着後にすぐに診察室に通してもらえました。
ケースからルイを取り出して診てもらうと、先生はひとこと
目の前で起こっている事態を本当に信じられませんでした。
…と先生からたずねられましたが、
そう思った私は「解剖」の選択肢を却下しました。
当時は死因の究明よりも、そのままきれいな状態でルイを家に連れて帰ってあげたい気持ちが強かったのです。
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マメルリハの突然死の原因を自分なりに考えてみた…
マメルリハインコの急死にショックを受けた私は、その後もなかなか気持ちを切り替えることはできませんでした。
ペットロスから立ち直るまで少し時間がかかりましたが、ようやく気持ちが落ち着けるようになった時、自分なりに考えてみました。
ルイは予定していたお迎え日までに「体重が増えない」という理由からお迎え日が2回 変更(先延ばし)になっていました。生後10週目になってやっとお迎えできたのです。
当時そのことに不安を感じた私は、ブリーダーに
…と確認したところ
そう言われていたため「そういうものなのか」と特に心配もせず、マメルリハをお迎えする日を首を長くして待っていました。
しかし…マメルリハインコの2代目をお迎えした「今」だからこそ分かることなのですが…今育てている2代目は生まれて5週間と数日でお迎えすることができたのです。
2羽とも同じブリーダーからお迎えしていますが、ルイのお迎えは2代目の倍の日数がかかっていた。つまりそれは個体差≒体質が虚弱だった…これを意味しているのではないか。
ルイの死因が分かっていないので断定できませんが、自分の中ではそんな確信を持つに至りました。
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インコの飼育方法7つの極意
…と強く念じて現在2代目マメルリハを飼育している私が、インコをお世話する上で特に気を付けていることを紹介します。
インコの病院はひとつに固執しない!セカンドオピニオンを検討し選んでおく
当初お世話になっていた病院はとても親身になってしっかりと診てくださる信頼できる小鳥の病院でしたが、
そう考えた私は、自分が後悔することにならないよう、愛鳥が体調を崩した時には念のため2つの小鳥の病院を受診しようと決めました。
現在も通っているセカンドオピニオンの動物病院を受診してから気づいたことがたくさんありましたから、
…と考えています。
インコの糞の数を数えて 本当に餌を食べているかをチェックする
インコは体調が悪いことを周囲に隠そうとします。
自然界で弱ったことを外部に悟られては真っ先に狙われてしまう…野生の本能から来ているそうですが、ペットとして飼われているインコも同様に体調不良を隠しますし、餌を食べているふりもします。
ルイの時にも、彼がきちんと餌を食べていると私は思い込んでいました。餌を食べているふりは見抜きにくいですが、糞の数は絶対にごまかしがききません。
…と病院で教えてもらいました。
白っぽい尿のみの糞が多い場合は水分ばかりを摂取していて餌をあまり食べられていない…ということです。
私は毎日、2代目の糞の数をチェックしていますが成鳥のマメルリハインコで、1日に大体30~45個程糞をしています。
インコの餌の内容の見直し…ペレット100%にする必要はない
獣医からアドバイスを受けて、インコの食餌を見直すことにしました。
我が家ではペレット6~7割とシード3~4割の混合で与えています。
ルイを亡くしてから
2代目の餌は完全ペレット食にしようかと考えていたこともあったのですが
…とアドバイスされたのです。
実際に餌を食べているところを観察していると、いつも真っ先に食べるのはシードで食べていく順番も大体決まっていることが伺えました。
やはり餌の中にはちゃんと「お気に入り」があるようですから、そういう「お楽しみ」を入れておくことは大切だと思います。
ペレットは100%じゃなくても大丈夫です。メインをペレットにして、シードや野菜、果物などを副食に与えると良いと思います。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) August 31, 2020
インコの餌の種類を厳選!「本当に生きている」シードを選ぶ
市販のインコ用シードは、販売するまでの過程で加熱処理が行われることがあり、芽が出ない「すでに死んでいる」ものがあるそうです。
実際に私がルイに与えていたシードと、セカンドオピニオンの病院で勧めてもらった特別療法食プリスクリプション・ダイエット BD-100を水につけて観察したところ、芽が出たのはBD-100だけでした。
…と獣医から言われ、実際に両方とも与えてみたところ、”生きているシード”の方が圧倒的に食いつきが良いこともわかりました。
インコは病気を隠す習性がありますから、飼い主が鳥の名演技に騙されて体調不良の発見が遅れる可能性はあります。
急にそういった事態に陥ったとしても、なんとか病院を受診できる時まで飼い主が自力で急場をしのぐための事前準備を常に整えておく必要がある…と考えて実践しているのが、これから紹介する以下の3点です。
インコの好き嫌いをしっかりと把握しておく
体調が悪くなった時でもインコが食べたくなる大好物を見つけておくことは大切です。
シードの中でも特に好きな種類、野菜や果物の好き嫌い、粉状のペレットが好きなのか?水に浸したペレットを好むのか?形や硬さは?…などと条件を変えていろいろ試しています。
元気なときに「どの餌がいちばん食いつきが良いのか?」を確認しておくと、体調不良になった時に「これなら食べてくれる!」がわかっている安心感と心の余裕が断然違います。
高栄養価の病中・病後の餌を常備しておく
体の小さなインコが体調を崩すと容態が一気に急変することがあります。
そこで小さな変化に気が付いた時にすぐに高栄養価の餌に切り替えられるようにハイエネルギータイプの餌を常備しています。
インコの様子が少し気になるけれどすぐに動物病院に行けない場合もあると思うので、そんな時に少しでも体力をつけてもらうために栄養価が高い餌を用意しておくと安心です。
また、治療が長引いた場合にもそのまま与え続けられるので便利です。
ただし急に餌を変えてしまうと逆に食べなくなってしまう子もいますので「うちの子はこれを食べられるか?」「食いつきが良いか?」などを事前に確認しておく必要があります。
保温ケース(プラケース)を用意しておく
ルイの時もそうでしたが、本当に弱ってしまうとインコは足の握力が無くなり、止まり木に止まれなくなって落ちてしまいます。
そこで落下防止と保温のために、虫かごのように風を通さず床が平らなプラケースを用意しておくと急な事態に直面しても安心です。
プラケースは普段の通院でも使えるので、いざという時のためにひとつ用意しておくことをおすすめします。
普段からできる限りのお世話と体調管理、リスクに備えた準備をしておけば、不幸な局面を回避できるのではないかと思います。
そしてもし不測の事態が起こったとしても準備を万全に備えていれば、何もしていなかった場合と比べてその後の後悔の念や罪悪感の強さ、
ペットロスのつらさや悲しみも軽減されるのではないでしょうか。
愛鳥のために、そして自分が後悔しないためにも、日々の積み重ねの大切さを学んだ体験でした。
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