インコの餌を手作りご飯に変えたら健康で美しく生まれ変わった体験談
インコの飼い主の寄稿
我が家のオカメインコの吟ちゃんはずっと健康優良児でしたが、同居鳥が増えていき総勢5羽になった頃から体長不調になっていきました。
オカメインコが強肝剤だけで元気になる姿に違和感を感じて
心配になった私は吟ちゃんを病院に連れていったところ
換羽中だから体力が消耗しているのかもしれない。強肝剤を出しておきますね
その強肝剤を投薬し始めたところ、2日も経たずに吟ちゃんの様子が何だかすっきりしているように見え始めました。そして食欲も旺盛になってきて吟ちゃんが再び元気いっぱいになったのです。
それはもちろん嬉しかったのですが、そのときの私はこの展開に逆に一抹の不安を覚えたのでした。
どうして強肝剤だけでこんなに元気になるのだろうか?吟ちゃんは肝臓が弱っているのだろうか?
そのときの私の頭の中には「肝臓云々…」の考えは微塵もありませんでしたが、それから半年ほどたった厳冬期のころ、吟ちゃんに再び不調が見え始めて、私はとても嫌な予感がしました。
同居するオオハナインコの食事問題にぶち当たりインコの食生活の見直しを決意
同じころ、我が家の5羽のインコの中でいちばん大型であるオオハナインコの食事問題で私は悩んでいました。
オオハナインコのお迎え時にはこんなにも食生活が難しい鳥だとは知らず、ペットショップからは
お迎え時はさし餌を2回。その後ペレットを与えてください。
…とだけ言われており、その通りにしていたのですが、次第に羽の色が黒く沈んで油っぽくなってきたのです。
これは…どう見てもおかしいのでは?
そう思っていろいろと調べていった結果、オオハナインコについての驚愕の事実が浮かび上がりました。
10歳を超えたオオハナインコの多くは毛引きをするようになり、丸裸になって、若くして苦しんで死んでしまうことが多い。
Youtubeやinstagram で調べていくと、美しい羽毛を失ってしまっているオオハナインコばかりが目に留まります。
大型鳥種であるオオハナインコの寿命は50年とも言われているのに、なぜ飼育下では10年くらいで毛引きに走って亡くなっていくのか?毛引きで丸裸になって20年も経たずに死ぬなんて…
そんな折にオカメインコの不調が重なり合ったことから
これは私が鳥たちの食生活に真剣に向かい合う時が来たのかもしれない。
…との結論に至りました。
インコを元気にする食材を学んでインコご飯のレシピを考えはじめた
強肝剤の効果がてきめんなことを考えると吟ちゃんの体調不良の原因は食生活にあると考えられました。
オカメインコの食生活を見直すにあたり、食べているシードを観察していくと、特定のシードばかりを選り好みして食べてることがわかってきました。
中でもひまわりや麻の実ばかりを食べているのに気づいた時、「これが吟ちゃんの体調不良の原因のひとつだろう」…と私はにらみました。
脂肪の過剰摂取…ヒトが脂っこい食事を好んで摂っているのと同様の状況です。麻の実は脂質が高く、ひまわりはそれを上回る脂肪とエネルギーで構成されていて、半分が脂肪です。
そういうシードばかりを好んで食べていれば体長が悪くなるのも当然のことです。
食事内容を改めていくことが先決だと思っていた矢先、オオハナインコの知識を得るためにネットサーフィンに明け暮れている時、私は素晴らしいyoutubeチャンネルに辿り着きました。
その方はアメリカ人で、オオハナインコの保護活動やフィンチの保護活動を科学的見地から行ってきた方でした。曰く「ペレットにしなさい」ではなくて「ペレットではだめ!」
それを必死に訴えて自らも実践することで、飼育しているオオハナインコを肝臓病から生還させた逸話を持つ人でした。
私はこの方の有料サイトに登録しました。そこには私が知りたかった鳥の食生活の情報がびっしりと
詰まっていました。
それに伴って、都市伝説のように「鳥に●●●を与えてはだめ!」情報に右往左往していた自分の頭の中の霧が晴れて次第にすっきりしていくのがわかりました。
インコが食べてはいけないものの疑問を解く鍵は「反栄養素」が握っていた
海外サイトなので英語表記であることや、あまりに専門用語が多く飛び交うので、最初は翻訳ツールを使ってもよく分かりませんでした。
四苦八苦しながら何度も読んでいくうちに内容が少しずつ理解できるようになり、インコの食の疑問が解消していきました。
そのキーになるのが反栄養素の存在でした。
反栄養素とは、植物が生き延びるために自らに備えている防衛機能のひとつです。
身動きが取れない植物は天敵に対抗するための独自の防御システムを持っていて、それで自らの身を守っています。
天敵は植物から栄養素(メリット)を得ると同時に、天敵自身の健康に害をきたす有害な物質(デメリット)も体内に取り込んでいます。
有益な栄養素の吸収を妨げる有害物質が反栄養素です。
反栄養素が強烈になったのが「毒」であり、中には死に至る成分も存在します。
とはいえ、植物の持つ毒の多くは食べ過ぎると気持ち悪くなったり、軽い中毒症状を起こしたり、女性特有・男性特有の病気を誘発するホルモン様物質であったりと、軽微な症状がほとんどです。
インコが食べてはいけないもの!気を付けるべき9の反栄養素
レクチン
レクチンは種・皮・葉に多く含まれ、そればかり食べると腸を刺激し、吐き気、下痢を引き起こします。
マメ科植物 玄米 麦 ソバ シリアル チアシード トマト ナス かぼちゃ ロウカロリー飲料など
シュウ酸
シュウ酸は灰汁(あく)と呼ばれるもので、カルシウムや鉄の吸収を阻害します。
ヒトではシュウ酸を過剰摂取すると腎臓のシュウ酸濃度が高くなり、結石ができます(尿道結石など)
ホウレンソウ ルバーブ ナッツ マメ科植物 エンドウ豆 チアシード さつまいも 里芋 ピーナツ オクラ インスタントラーメン コンビニ弁当 カップ麺 脂の多い肉 ハムなどの加工肉 バター ラード 洋菓子
フィチン酸
フィチン酸は種に含まれるもので、種の栄養(鉄・亜鉛など)と結合して存在します。
芽や葉、実を作る力を持つものであり、とても栄養がありますが、結合しているために動物の体内に摂取できません。だから種が鳥に食べられて糞で排泄されたものでも発芽するのです。
マメ科植物 疑似穀物(アマランサス、キノア、キビ) ナッツ エンドウ豆 種子 麦 米ぬか
ゴイトロゲン
ゴイトロゲンは食べ過ぎると甲状腺機能低下症を発症します。
甲状腺ホルモンとは、新陳代謝を促進するホルモンですが、それが低下するわけですから、代謝が落ち、太りやすくなります。
ゴイトロゲンは不足でも過剰摂取でもインコは甲状腺腫になることがあります。
アブラナ属野菜(芽キャベツ、キャベツ、カブグリーン、白菜) キビ エンドウ豆 イチゴ
フィトエストロゲン
フィトエストロゲンは内分泌系の混乱を誘発します。
エストロゲン(黄体ホルモン)を混乱させるリスクを増加させるもので、イソフラボンもこの中にあります。
大豆と大豆製品 アマニ油 エンドウ豆 イタドリ アルファルファの芽
タンニン
タンニンは「しぶ」と呼ばれるものです。
過剰なタンニンは胃の粘膜を荒らし、消化液の分泌を妨げ、胃腸の弱い人には吐き気や下痢を引き起こす原因となります。
柿 日本茶 紅茶 ワイン
硫化アリル
硫化アリルはヒトは分解酵素を持つのでその栄養素を享受出来ますが、ヒト以外のほぼ全ての生物が分解酵素を持たないため、誤って食べると中毒を起こして貧血になり、肝機能低下が起こります。
硫化アリルの怖いところは、加熱しても加工しても毒性が消えないことです。
玉ねぎ ネギ にらなどネギ科植物
ペルシン
ペルシンはアボカドに含まれる反栄養素です。
見つかって日が浅いため研究段階ですが、ペルシンも人間のみが分解酵素を持っていることがわかっていますので、ヒト以外の生物が誤って口にすると中毒症状を発症します。
しかもその中毒症状は鳥類が最も重篤と言われており、呼吸困難を起こして死に至ることもあります。
アクリルアミド
アクリルアミドを摂取すると血管が傷つき、動脈硬化や心筋梗塞が起こります。
小麦 ハムなどの加工品 玄米 フライドポテト インスタントコーヒー 砂糖甘味料
インコが食べてはいけないもののマイルールを決めてみた
インコに食べさせてはいけないものは反栄養素を多く含む食品です。
アボカド、ネギ科のものは絶対食べさせてはいけない。
ほうれん草はかなりの量のシュウ酸を含むので、わざわざ与える必要はない。青梗菜、パクチー、セロリで代用する。
オクラはシュウ酸が含まれているが、大した量ではない。タネが入っているので、自宅で栽培したオクラは早めに収穫し、蒸して食べさせる。
いちごもタネがついてるからフィチン酸が入っている。だから与えすぎないようにする。
とうもろこしは甘くてみんな大好きだけど、フィチン酸が入っているので、与えすぎは禁物。
種子(タネ)は沢山の栄養素を含有するが、種の保存のために多くの反栄養素を保有するので、与えすぎてはいけない。
反栄養素ではなく、毒素を含有しているものもあるので、取扱には十分注意する(スプラウトのように芽を出してから与えるなど)
インコに大豆を与えない
私は大豆を様々な反栄養素を含む食べ物として捉えているためインコに与えません。
インコに与える豆類はさやつきのインゲンを蒸したもののみ与えることにしています。
インコに玄米や小麦を与えない
インコのおかゆやバードブレッドを作る時に米や米粉を利用しますが、玄米は使いません。その理由も反栄養素にあります。
玄米は皮の部分にたくさんの栄養素が含まれていることは分かっていますが、反栄養素(レクチンやフィチン酸)を含むため、インコの手作りご飯のレシピで使うのは白米のみ。白米を主食のように扱います。
フィチン酸はアルカリ条件(体内の多くの環境)では、鉄や亜鉛と強く結合してしまい、水に溶けにくい物質(フィチン酸塩)になると考えられています。つまりそのまま体内に吸収される事はなく、フィチン酸が鉄、亜鉛などを捕まえたまま、体外へと排出される事になります。上記の事を考慮して玄米を食べた時の事を考えると、玄米が元来有している鉄や亜鉛などのミネラルが効率良く吸収されないということになります。これがフィチン酸について考えられている有害な部分です。
引用元:日本植物生理学会
小麦にはレクチンが多く含まれ、フィチン酸やグルテンも含まれています。
小麦は消化吸収力に乏しいため、私はあまり使わないようにしています。
インコのご飯作りと同時に目指すべき生活習慣のポイント
栄養バランスをとる鳥の食事の学習を開始し、有料サイト等で学んでいくうちに、インコの手作りご飯で自分が目指すべき4本の柱に気づきました。
必須栄養素を天然食材から摂取する
小鳥用サプリメントには正直言って本当にきちんとした栄養素が入っているかに疑問があります。それに天然もののほうが当然鳥は喜び、遊ぶようにして食べます。
食は自然なものを与える方が安心で怖くないですし、鳥たちも幸せです。
日光を浴びて鳥体内でビタミンDを生成させる
食餌から得た栄養素をビタミンD3に変えるためには、日光浴が必要不可欠です。
インコに十分な運動をさせて心と体を健康に保つ工夫
飼い鳥は野鳥よりはるかに運動量が少ないですから、飼い鳥は意識的に運動量を増やす努力が必要です。
運動は心を健康に保ちますし、発情抑制にも役立ちます。
バクテリアや中毒から鳥体を守る注意を払う
バクテリアや亜鉛の摂取(金属中毒)から鳥が病気や死に至らないよう、十分に注意する必要があります。
不足する栄養素を補う食事メニュー考案と提供方法の工夫が必要
オカメインコだけではなくオオハナインコの食とも格闘中の私は、根本的な考え方はシンクロしながらも、
欠如している栄養素とそれを摂取するための食事メニューの考案が必要である
…との結論がすとんと腑に落ちました。
鍵となるのはアミノ酸、ミネラル、カルシウム、タンパク質。そしてもちろん沢山の種類を摂取することに意味があります。
ただメニューを考えるだけでは十二分に栄養素を摂取できるわけではないことも考えて、鳥たちに確実に食べさせるための方法についても同時に考えていきました。
インコが十分な栄養素を摂取するための天然食材…何をどう選ぶか?
オカメインコの手作りご飯に有効な食材とは?
さつまいも、バターナッツかぼちゃ、りんご、白米、小松菜、青梗菜、パクチー、唐辛子、サーモン、卵、卵の殻、レモングラス、生姜
私が学んだのはオオハナインコの食についてですが、インコに与える食材をオカメインコに当てはめて考えてみるときに、注意することがあります。
まず、オオハナインコとオカメインコとでは摂取するべき栄養素とそのパーセンテージが異なること。
それを踏まえた上で、私がオカメインコに有効と考えた食材を紹介します。
- 小松菜・パセリ・セロリ・水菜・大根の葉、カブの葉(このままでOK)
- バターナッツかぼちゃ(十二分に柔らかく蒸します)
- 青梗菜(葉の部分を好みます)
- パクチー
- 唐辛子(フレッシュがいいのですが、乾燥でも可。その場合ふりかけ扱いです)
- レモングラス(そのまま)
- 生姜(細かく刻んで料理に混ぜて提供)
- スプラウト(豆を発芽させます)
- ズッキーニ・にんじん(刻んで蒸します)
- りんご(適当に刻みます)
- サーモン(電子レンジで低温調理)※アミノ酸の大事な供給源。淡水魚のサーモンのみ提供可能です。海のものには鉄分が含まれているので、私は提供しません。
- 卵(茹でます)
- 卵の殻(カルシウム・ビタミン摂取できる優れもの。内側の幕を剥いでからすりつぶし、食品にかけて提供します)卵の殻はカキ殻よりずっと栄養があり、鉄分が含まれておらず安全です。
- さつまいも(十二分に柔らかくなるまで蒸します)
- 白米(炊いたお米に水を加えて伸ばします)
- トウモロコシ(そのまま)※生のものがなければ、冷凍がいいです。缶詰等加工されている場合は成分確認して添加物があれば提供しません。(コーンは砂糖・食塩が入っていないもの、米でさえたまに鉄など栄養素が入っているものがあるので注意)
輸入果物には大量の消毒液がついているものがあります。皮をしっかり剝く、輸送方法が船であるものは購入しない…等の配慮が必要です。
食材を十分に加熱殺菌する
食事を与える時、その食材にはバクテリアが付着しています。鳥はヒトよりもずっとバクテリアに脆弱なので、バクテリアを食べてしまって深刻な中毒になることがあります。
適切な加熱でバクテリアは死滅しますが、熱の加え方によって食材に含まれる大事な栄養素が流れ出してしまうので、調理方法を考えつつ、十分な加熱がなされているかのチェックが必要です。
野菜はゆでるより蒸す方がおすすめです。卵は水分に溶けないため、しっかりとゆでればOK 魚は蒸すか、低温の電子レンジ調理がおすすめです。
大豆は与えない
大豆にはイソフラボンが含まれ、生殖機能の遺伝子に結び付く性質があるので、個人的には与えないことにしています。他の豆に関しては、いんげん豆のみ提供可能としています。
できるだけ多くの種類を提供する
それだけを食べていれば元気でいられる食材もなければ、1つのものだけを食べて健康でいられる生物もいません。そのためできるだけ数多くのバラエティに富んだ食材を用意して鳥に提供することを心がけています。
私の場合は、以下の食材を小さく刻んで冷凍しています。
人参、ズッキーニ、サツマイモ、カブ、大根、セロリ、パプリカ、メロン、イチゴ、パパイヤ、マンゴー、ブルーベリー
冷凍する際は蒸す必要がなく、電子レンジで解凍して鳥たちに提供しています。
食材の提供順序も考えながら与える
オカメインコにとっては特に食材の提供順序は重要だと認識しました。
鳥類は飛ぶために食べる量を自らコントロールすることができるそうです。大体体重の10〜13%のごはんを食べますので、いちばん食べたがる食材を最後に持ってくる作戦を立てました。
①柔らかいご飯(お粥)フード → ②野菜、果物 → ③シード
我が家のオカメインコがみるみる元気になった食材
鳥は肝脂肪がつきやすく体重に比例して肝重量が増加します。そのため肥満すると脂肪肝になり肝機能障害と高脂血症を起こします。悪化すると動脈硬化を起こして血圧が上昇し心疾患に繋がります。脂肪肝は食べ過ぎ、脂質の過剰摂取、運動不足といった人と同じ生活習慣病なので健康的な生活をさせましょう
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 9, 2021
たんぽぽ、あざみ、モリンガ、オクラ、サーモン、りんご
これらは肝臓の状態が重篤な状況でなければ、徐々に確実に元気になっていくのではないかと私が考えている食材です。
- たんぽぽ(花束にしてカゴの中に吊るします)
- アザミ(花束にてカゴの中に吊るします)
- モリンガ(市販品の粉末を購入。食材にふりかけます)
- オクラ(冷凍から解凍して使用します)
- りんご(細かく刻んだり、すりおろして提供します)
これらのものを与えていたところ「これは薬か!?」と思うくらい、オカメインコの吟ちゃんは元気になりました。
野草はできるだけ摘んだばかりのものが良いため、近所の公園や庭で採取できるものが理想的です。
体調が悪いかな?という時に提供してもいいですが、ハーブ類は少しずつ継続して摂るのが理想だと思います。
タンポポ
インコはタンポポの若くて柔らかい葉が大好きです。
タンポポの葉には ポリフェノール、ベータカロチン、ビタミンA、C、K、E、葉酸、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。
タンポポの抽出物が余分な肝臓脂肪を減らすため、肝臓の健康を改善するのに役立つ…とThe Review of Diabetic Studiesに紹介されています。
マリアアザミ(ミルクシスル)
モリンガ
うちのインコたちの最期を老衰(大往生)で看取りたい!
食事を一気に変えることは鳥たちがとまどうので、オカメインコの食事内容は段階を経て少しずつ変えていきました。
変わったものが出されてもほかの仲間が食べていればその様子を見てつられて食べますし、私が一緒に食べてみせたりもしました。
オカメインコは「ほれ!食べてみい!」と出しても食に対して保守的なのか?なかなかすんなりと食べてくれない印象ですが、吟ちゃんはまわりが食べているのを見ているうちに自然と出されたものを食べてくれるようになっていきました。
オオハナインコが食べ終えて細かく砕かれたものに他のインコたちが群がる様子も見受けられましたし、気が付けばたくさんの食材を食べられるようになっていました。
今では室内を活発に飛び回るほど元気な吟ちゃんは毛艶がよく、とても絶好調のように見えていますが、鳥類の体調管理に油断は禁物です。
インコたちの最期を老衰(大往生)で看取りたい!
私はこれを目標に掲げました。
高齢になっても毎日元気いっぱいでいられるように、インコたちのサポートと食餌管理をずっと頑張っていこうと思っています。
インコの食の見直しでブリリアントに生まれ変わったオオハナインコの生き証人のビフォー・アフター
私はオカメインコのほかにオオハナインコも飼育していますが、オオハナインコは消化器官が独特なために、数々の反栄養素に対して脆弱です。
そんなオオハナインコ飼育のために私は反栄養素を勉強しましたが、学んでいくうちに反栄養素の知識は鳥類だけでなく哺乳類にも有益な情報であることが分かりました。
何を食べるかは生きる上での最重要課題のひとつで、これを誤ることにより精神を病んだり臓器を壊してしまったりします。
インコの美しい羽、美しい瞳を作りだすのも健康で長生きできるのかも、健康な食生活を送れるかどうかにかかっています。
2022年夏以降に本格的にインコの食事を見直してから、我が家のインコ達はどの子もツヤツヤのイケメンに生まれ変わりました。
現在のオオハナインコの羽には黒い部分は見当たらず、美しいグリーンの蛍光色に包まれています。
次の換羽でもっとイケメンになるでしょう。
このオオハナインコの幼鳥の頃から現在までの変遷をこうして比べて見ると、羽毛のコンディションがどんどん素晴らしくなっていくのがよくわかります。鳥だけでなくヒトだって、これだけのアップにはなかなか耐えられません(普通、アラがあれば丸わかりです)
黒ずんだグリーンがブリリアントグリーンに変貌し、まるで別の鳥を見ているようです。
このオオハナインコの食事はペレットメインでもシードメインでもありません。
朝・夕に飼い主が愛情を込めて用意する手作りご飯(おかゆなど)を食べています。
同居のオカメインコたちも同じものを食べています。
「健康な内臓」も「ピカピカの羽毛」も知識と実践次第でつくれる実例です。