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インコの保定のコツと練習法!二点保定法のビール瓶使いが楽で簡単!

インコの保定のコツと練習法!二点保定法のビール瓶使いが楽で簡単!

インコの保定のコツ

獣医師や動物看護師が診療時に動物を抱いたり、押さえたりして動きを抑制することを「保定」といいます。

保定は「動物および人への安全」や「施術者へのやりやすさ」を確保するために実施するもの。

そこに求められる技量は、採血や注射などの処置にあった方法を 動物に負担をかけずにすみやかに実施し、飼い主には安心感を伝えるという、さらっと押さえているようで、実は難度の高い技術です。

インコの保定のコツ

危険な保定(噛まれるおそれあり)

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鳥を診療するときにも保定法を実施しなければならないですが、哺乳類と鳥類とではやり方がかなり異なります。

哺乳類は首をしめられれば当然苦しいです。

プロレスでも喉笛をしめるチョークは反則技とされています。

犬の保定時には腕を首に回すことがありますが、力まかせにしめ上げては窒息しますし、心臓や肺に疾患のある子などはチアノーゼを起こして危険な状態になることもあります。

しかし鳥の場合はその真逆。鳥の保定のやり方では、チョークこそ正当技です。

インコの保定のコツ

例えばセキセイインコの気管は、直径2~3mmの小さな蛇腹のような形状で、気管軟骨が360度形成されています。

オカメインコよりも小型ですから 心得のない人がやるとリスクが高いです。

そこで、頸部を人さし指と中指の間に挟んで動きを抑制する保定法なら 鳥を窒息させることがなく、噛まれることもない理想型です。

鳥は二酸化炭素と酸素のガス交換をする肺が固定容量で、大きさが変化しません。

つまり呼吸時に人の肺のように伸縮することで呼吸をしているわけではないのです。

鳥には横隔膜もありません。

鳥体への空気の出入りは肺に続いて胸部の周辺にある気嚢(きのう)の働きで行われています。

気嚢はガス交換機能を持っておらず、ふいご(=空気の流れを生み出す器具)の働きをします。

胸部を圧迫する保定法は ふいごの機能を抑制するので、鳥にとってはかえって危険な型となってしまいます。

そのため鳥の保定のやり方は変わった方法で行われるのです。




【桜井式飼い鳥保定訓練法】小鳥の保定の基礎訓練はビール瓶を使って慣れておく

インコの保定のコツ

現在では大学教育でも保定法の実習をしているということです。

とはいえ、いくら動物看護師や獣医師の卵といっても はじめは誰もが素人。

しっかりと訓練を行わないうちに いきなり飼い鳥を保定させては、手のひらで締め殺してしまう危険があります。

現代は たとえ実習教育であっても 動物福祉に配慮しなければ「動物虐待」とされる時代です。

生体に触れる前にどのような基礎訓練が必要だろうか?…ということから導入されたのが「ビール瓶保定法」という練習法です。

インコの保定のコツ

ビール瓶の首を人さし指と中指の間にはさみ、指の力でぶら下げてから、瓶の肩の辺りを残りの3指で添えるように支えます。

これで「首は絞めているが、胸は圧迫しない」理想的な飼い鳥の保定法が完成します。

右利きの人は利き手で給餌や投薬をしなければならないから 保定は左手で行いますので、やはり普段からやり馴れておかないと「いざやるぞ!」と思っても なかなかうまくこなすことは難しいですよね。

この「桜井式飼い鳥保定訓練法」

野球でフォークボールなどの握りの訓練をしているようにも見えるので、別名「魔球特訓法」とも呼ばれ、動物看護実習のカリキュラムの一部となっています。

小鳥を飼ってると保定が必要になる場面に多く遭遇しますが この方法なら簡単に練習ができますね^^

お~っと、魔球特訓法を練習する前に・・・まずはビールびんの中身を空にしておいてね♪




鳥の保定のメリット・デメリットと二点保定法・三点保定法

インコの保定のコツ

二点保定法
  • ケージからケージへ移動させる時
  • 爪切り
三点保定法
  • 二点保定法より鳥が動かないのでしっかり固定できる
  • 薬を飲ませる時
  • 目薬をさす時
保定する時の注意事項
  • 胸骨を強く押さえない
  • 首をねじらない
  • 気管を押さえない
  • 短時間で終わらせる
  • 呼吸に異常がある鳥さんは、飼い主が保定することは控える
練習してね
インコの保定のコツ

素手で鳥を持つことに抵抗がある人や、鳥にだいぶ暴れられて厄介な時など、保定が難しい場合は布(小さなハンドタオル等)を使って保定するのもOK

すべての飼い主が保定ができるようになった方がいい!…というわけではない。保定にはメリット・デメリットがある。

 メリット   爪切りができる・投薬できる・目薬をさせる
デメリット 保定に慣れるまで慎重に行っていかなければ、鳥が人や手を怖がるようになる