セキセイインコの飼い主の寄稿です
我が家のセキセイインコの咲ちゃんは幼鳥期にメガバクテリアを発症したことがありましたが、それ以外は大きな病気を患うこともなく健やかに過ごし、エサを毎日完食している元気な女の子でした。
そんな咲ちゃんがある日突然亡くなってしまったことに私はとてもショックを受けました。
これはそのセキセイインコの突然死と死因にまつわるエピソードです。
メガバクテリアのフンの色と火葬の燃え残りからインコの死因を確信
咲ちゃんは、もう1羽のセキセイインコの春ちゃんとともに7年前にお迎えしました。
同居インコの春ちゃんととても仲が良く、ひなの頃から春ちゃんに口移しでご飯をあげたりして お母さんのような行動をする子でした。
メガバクテリアの除菌後に獣医から言われた気になるひと言…
そんな咲ちゃんはお迎えしたころに鳥と小動物専門医院の健康診断でメガバクテリアが見つかりました。
またメガバクテリアは糞便検体で遺伝子検査をすることができます。胃炎症状でもメガバクテリアが検便で出ない時の検査や確実に治っているかを調べることができます。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) December 9, 2020
メガバクテリア治療で投薬の除菌治療を続け、薬の効果によりしっかり除菌された結果を聞いてほっと一安心したのも束の間。獣医さんからは気になるひと言が。
そう思いながら日々のお世話をしていましたが、咲ちゃんはその後に体調が悪くなって病院を受診することはなく、元気に過ごしてくれていました。
吐き戻しや餌の飲み込みづらさは見られたけれど…
咲ちゃんはかかりつけの動物病院では半年に1度の定期検診を受けていましたが、特に問題があるようなお話も一度なかったため、私は咲ちゃんを健康優良児のように思っていたのです。
ただ、気になる事がひとつだけありました。
咲ちゃんの春ちゃんに対する吐き戻しはずっと続いていたのです。
このことについては何度か獣医さんにたずねてみたのですが、先生の診断は
また、咲ちゃんは亡くなる半年くらい前から、エサを飲み込みづらそうにしているところを、私は何度か見かけていました。
定期検診の時にもそれを相談したのですが「検査上では何も問題が見られない」とのことで
…と言われるだけでした。
しかし…咲ちゃんが喉を詰まらせているところを見るにつけ、いくら「大丈夫」と言われても、見かける度に「本当に大丈夫なのかな?」と心配になることはあったのです。
セキセイインコの筋胃拡張はとても多いです。治療に反応しない場合は胃腫瘍の可能性が高いです。リンクのサイトの胃腫瘍を参照してください。https://t.co/YBODkCfUZ3
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 27, 2021
最期の夕食も完食していたのに 翌朝落鳥しているなんて…
咲ちゃんが亡くなった前の晩。
いつも通り、夜の分の餌をペロリと完食した咲ちゃんは 「もう眠い」という様子を見せながら、お気に入りの止まり木に移動していきました。
そんな咲ちゃんに「おやすみ」と声をかけて 掛け布をしてケージ内を暗くしてあげましたが、それが生前の咲ちゃんの姿を見る最後となりました。
翌朝、咲ちゃんが亡くなったケージの中には 今まで見たことがないような真っ黒なフンが何個かありました。
亡くなっていた当日中に出張ペット火葬業者を依頼して咲ちゃんのお葬式を済ませたのですが、

その数日後、別のセキセイインコの定期検診の際に、咲ちゃんが亡くなったことを獣医さんに伝えました。
咲ちゃんがしていた真っ黒いフンのことを獣医さんに質問してみたところ、
セキセイインコのメガバクテリアの後遺症や余波は一生ついて回るのか!?
私も獣医さんの話には納得できましたから
…と思いました。
こちらはメガバクテリア治療歴のある5歳のセキセイインコのレントゲンです。上が1年2ヶ月前に感染が確認された時、下が現在です。発症時筋胃が拡張していましたが、完治した現在も筋胃は拡張したままです。鳥の胃は一度障害を受けると元に戻り難いです。症状がなくても定期的に検診を受けましょう。 pic.twitter.com/p8GdseJQwq
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 10, 2022
メガバクテリア症が進行すると嘔吐、未消化便、黒色便が主な症状になります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 11, 2022
メガバクテリアに関しては検便をすることですが、感染していても必ず便中に菌が出るわけではありません。さらに検出精度を上げるには遺伝子検査になります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 11, 2022
突然死だったので咲ちゃんの死因は気になりましたが、解剖まではするつもりはなかったので、その日のうちにお葬式をしたのです。
獣医さんからは「メガバクテリアの影響がいつか出るかも…」と聞いていたこともあって、私は愛鳥の死を静かに受け入れることにしたのでした。
多尿と下痢は似ています。多尿はふやけた便の周囲に水分が染み込みますが元気食欲があります。下痢は画像のように便形が無くこげ茶〜黒色をしており脱水して元気食欲がなくなります。便臭がすることもあります。下痢は急速に体重が減少し黒色便が続くと貧血しますので早めに病院へ連れて行きましょう。 pic.twitter.com/J2QTmg6Xyn
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 26, 2021
胃出血すると便が黒くなります。腸の中でヘモグロビンが酸化して黒くなります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 26, 2021
それは残念でしたね。胃炎は急変することがあります。胃出血は止まりにくいのです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 18, 2021
鳥は具合が悪くても飼い主の前ではそれを気づかれないような振る舞いをします。
でも、亡くなってしまうほどに体調が悪ければ 飼い主も何らかの症状に気づくのではないかと思うのです。
咲ちゃんは、前日の夜までは元気に過ごし、最期の食餌も完食するほどでしたから、
愛鳥との永遠の別れの悲しみは決して消えることはありませんが、そう考えることで私は自分の気持ちをおさめるように努めたのでした。
やはり死因は胃障害?火葬したらそのう周辺が炭のように黒く燃え残っていた…
ご返信ありがとうございます。やはり元々疾患があったんでしょうね。確かに火葬すると、腎臓あたりが燃え残っていました(火葬屋さん曰く、悪かったところはそうなるそうです)。
今も、この子のつがいだったメスとボタンインコがいるので、先生のツイートで勉強させていただきます。— とーりーず (@tohries) June 2, 2020
火葬業者の担当さんから「病んでいた部分は黒く燃え残る」と聞きましたが、咲ちゃんのそのうから胃の周辺も炭のように燃え残っているのが、収骨の時にはっきりと確認できました。
インコが生前に病んでいた体の部分は火葬しても炭のように燃え残る…
メガバクテリア症の影響なのか?再発していたのか?その後遺症なのか?…まではわかりませんが
咲ちゃんの最期の姿を見たとき、自分の中で予想していたことが確信に変わっていきました。
セキセイインコの手元供養!四十九日にみんなで集まって手を合わせて…
我が家では咲ちゃんの遺骨を自宅に置いて、手元供養にしています。
四十九日には、咲ちゃんのメモリアルコーナーで家族で手を合わせてお花を飾ったり、大好きだったおやつをお供えしました。
仲間のセキセイインコ達を1羽ずつ咲ちゃんの遺影の前に連れてきてご挨拶をさせるようなこともしましたが、これは手元供養だからこそできることです。
私はいずれ自分が眠ることになるお墓に、咲ちゃんのお骨も一緒に入れてもらうことを決めています。