サザナミインコの飼い主の寄稿です
ぴよちゃんは14年間ずっと私のそばにいてくれたサザナミインコです。
その間、2回の入院、1回の手術、10数回の通院をしましたが、それ以外のほとんどの時間を健やかに生きてくれました。
自分で育てた小鳥は初めてだった未熟な飼い主の私には、本当に「よくできた子ども」だったぴよちゃん。
かけがえのない大切な家族であり、煩わしい日常の中で落ち込みそうになった時に自分を保つ「万能精神安定剤」のような存在でもありました。
サザナミインコがかわいい!運命の出会いと不思議ちゃんインコの魅力
私は以前から
小鳥を買いたいと
思っていました。
でもその度に
自分の生活スタイルや
仕事の状況を考えて
お迎えを見送っていたのですが、
確信めいたモノが
ストンと自分の中に
落ちてきたあの日から、
私の愛鳥探しの旅が
始まりました。
そんな折、
運命の出会いがあったのです。
黒いクリクリの
つぶらなおメメ。
うつむき加減の
ずんぐりとした体型。
初めて見た
サザナミインコの
かわいい姿に
私は衝撃を受けました。
サザナミインコがかわいい!ひとめ惚れしたその日からサザナミインコ探しの旅が始まった
サザナミインコに
出会う少し前、
私は愛読している
料理研究家の
行正り香さんの本に
度々登場する
ペットのコザクラインコに
惹かれていたのです。
コザクラインコについて
調べているうちに…
偶然にも
出会ってしまったのです、
サザナミインコに!
見た瞬間に
目が釘付けになり、
完全に心奪われてしまい、
その日から
私のサザナミインコを
探す旅が始まりました。
当時はレアだったサザナミインコを探し続けて…
サザナミインコの
お迎えを決めたものの、
その当時(15年ほど前)
大きなペットショップを
いくつ回っても、
サザナミインコを
おいているショップは
ありませんでした。
某有名なインコ専門店に
問い合わせてみたところ
…と言われ、
フルタイム勤務の私は
サザナミインコのお迎えを
諦めるしかありませんでした。
ところが数ヶ月が過ぎた頃、
サザナミインコを
自家繁殖している
ショップを見つけたのです。
そのときにはそのショップには
すぐにお迎えできる雛は
いませんでしたが、
ほどなくして
雛が生まれたとの
お知らせが
ホームページにアップされ始め、
ついにお目当てだった
ノーマルグリーンの
サザナミインコ雛の
販売のお知らせが…!
すぐ問い合わせをしたところ
…と言われ、
週末に必ず伺うので
押さえておいて欲しい!と
その場でお願いしました。
サザナミインコとの忘れられない初対面!おっとりのんびり雛がかわいすぎた!
週末に友人に
車を出してもらい、
はやる気持ちを
押さえながら、
私は1時間以上かかる
そのショップに向かいました。
対応してくれた
ショップのお姉さんは
とても優しく
感じのよい人で
「では、連れてきますね」
と奥に行き、
戻ってきたその手には
小さなプラケースが…
そしてその中には
モゾモゾ動いている
小さいグリーンのモフモフが!
やっと会えた!
と思うと同時に
初めて生で目にした
サザナミインコの雛は、
ネット画像で見るより
はるかに何倍も
かわいかったのです。
その愛らしさに
完全にノックアウトされている私に、
お姉さんは

もうお迎えするつもりだからいいかな…
そう言いながら、お姉さんは
サザナミインコの雛を
私の手の中に
そっと置いてくれました。
驚いたことに、
初対面の私の手の中に
収まった小さい雛は、
そのまま動きません。
そしてそこがずっと
自分の居場所でもあったかのように、
私の手の中で
ゆっくり呼吸していることを
示すように
背中をわずかに
上下させるだけです。
…と言われ、
お姉さんはそのまま
お迎えについての話を
始めました。
その途中に
常連さんらしき人が来たので
…と説明に中断も
あったりしながら
結局30分近くお話をしましたが、
その間もサザナミインコの雛は
ずっと私の手の中で
じっとしていました。
私はそんな雛の姿に驚きつつ
とても愛しく感じたことを、
昨日のことのように思い出します。
15年以上経った今でも、
あの時のぴよちゃんの
重さと温かさを、
私の手は鮮明に
覚えています。
これからも
ずーっと忘れることのない、
ぴよちゃんとの
初対面の幸せな
思い出のひとこまです。
サザナミインコのお迎え後も驚きの連続!不思議ちゃんインコの魅力にとりつかれて
サザナミインコとの初対面から
お迎えまで1週間、
ぴよちゃんをショップで
お世話してもらうことになりました。
しっかり一人餌になってから
我が家にお迎えすることにしたからです。
移動の車中でもりもり餌を食べるサザナミインコの大物ぶりにびっくり!
お迎え当日に
小さい箱に入れられ、
車で揺られている
ぴよちゃんは、
怖がってじっとしているかと
思いきや…。
そっと箱の隙間から
中を覗くと、
箱の中でガサガサと
動き回り、
シードをもりもり食べている!
まずここで
大物ぶりの片鱗を
見せつけてくれました。
我が家に到着して、
ペットショップでいただいてきた
それまで過ごしていたプラケースに
すぐ移してあげたのですが、
ぴよちゃんは見たことのない
新しい環境や環境の変化に
ビビることもなく、
何もなかったかのように
普通にご飯を食べていました。
ずいぶん後になって
知ったのですが、
鳥飼いさんは我が家に
小鳥をお迎えした時、
まず箱の蓋を開けて
雛が自分で出てくるのを
ひたすら待つものだとか…。
サザナミインコを
お迎えして驚いたことは
たくさんありますが、
お迎え初日の大物ぶりは
私の中では
「ぴよちゃんビックリランキング」
のトップ3に入るものでした。
サザナミインコのウワサの溜めフンにしばし絶句(笑)
これも後で知ったことですが、
初めての放鳥は
インコが新しい場所に慣れた
2~3日後くらいに
様子を見ながら…
というのが
好ましいのだそうです。
そんなこととは知らず、
お迎えした翌朝に
早速放鳥しようと思った私が
ぴよちゃんを両手で包んで
ケースから出した途端、
手のひらに何か温かいものが…
そこにはキレイな
白と草色の大きな物体が…
…としばし絶句。
その後に
ケージデビューしてから
しばらくは、
私の手のひらに乗って
ケージから出ていたぴよちゃんは、
私の手が動きを止める
タイミングを見計らい、
毎回大きな「プー」を
私の手のひらにしていました。
ぴよちゃんは
成鳥になってからは
溜めフンを朝・晩2回
していましたが、
若鳥の頃は朝1回だけでした。
しかもフンをする時は
「う〜ん!」という感じで
お尻を下にさげて
いたすのです。
その様子の
かわいいことといったら!
不思議ちゃんインコ「サザナミインコ」の生態がどれをとってもかわいすぎる!
ぴよちゃんは
ある時は突然
ピタッと動きを止めて
天井を見つめていたり。
またある時は
無言でケージの天井に
ぶら下がって固まっていたり。
まるで何かの特訓でも
あるかのように
必死な顔つきで
ブランコに乗っていたり。
子どもの頃に見た
セキセイインコと
大きさはさほど変わらないのに、
何もかもがまるで違う
サザナミインコの魅力に、
私はどっぷりハマっていきました。
そして小さなインコの
ぴよちゃんがやってきた私の部屋は、
とても明るいパワーで
満ちているように感じました。
サザナミインコの魅力は、
のっそりとした動き
「クイクイ」という独特な鳴き声
大きなクリクリのおメメ
思わず微笑んでしまう不思議な動作
…など数え出すとキリがありませんが、最大の魅力は、共に暮らす=愛情を注いでお世話する飼い主にたくさんの幸せをくれることでしょう。
そんな不思議ちゃんインコの
ぴよちゃんをお迎えしてから
「どんなに仕事で遅くなっても、朝晩2回の放鳥は欠かさない!」
というルールの下、
私の日常は慌ただしくも
とても充実したものになりました。