セキセイインコの飼い主の寄稿です レモンの闘病記①
私は2020年11月生まれのセキセイインコ(名前・レモン)を飼っています。
レモンが生後8ヶ月の頃、ある異変が起きました。
インコの足バタバタは疥癬症なのに脚気と誤診された体験談
その日はケージから
「カタカタ」と頻繁に音がするのです。
不思議に思い見に行くと、
レモンは左足を頻繁に上げ下げして
バタつかせていました。
片足だけでステップを踏んでいるように
足をバタバタさせ、
トントンと足踏みをしているのです。
レモンをケージから出して
足を触ってみましたが
痛がることもなく、
怪我をしている様子もありません。
レモンを仰向けにして
左足の真ん中に指をあてると、
しっかりと握り返してきて、
力がないというわけでもありません。
「セキセイインコ 足のバタつき」
と検索したとき
ある記事を見つけました。
そこにはレモンと同じように
足をバタつかせるインコの様子と
「メガバクテリア」というワードが。
メガバクは真菌(カビや酵母)の仲間でマクロラブダスとも呼ばれています
食べても吐く、食欲不振、削痩そしてシードがうんちにそのまま出てきたりします
これはすり潰す役割の筋胃が感染により動きが悪くなり機能が落ちる事により起こります
他の子のうんちからも移りますからお迎え健診推奨です🔬 pic.twitter.com/NjjWpcoJ22
— ことりの病院のあのあ🐥🏥➕小鳥の獣医さんとお話できるサロン➕保護ねこ施設🐱 (@NOANOAvetcafe) May 12, 2021
メガバクテリア症を発症しやすい
鳥の1位はセキセイインコ。
そのことを知っていた私は
「もしかして…」と一瞬思いましたが、
レモンにそんな症状がないことから、
この時点ではメガバクテリア症を
疑うことはありませんでした。
インコの足バタバタ【Twitter】
2021年12月2日
我が家の多頭飼育崩壊からの保護インコちゃんのスカイちゃんがずーっと足踏みしてる…
どこか具合悪いのかな?
デグーちゃん達の主治医の獣医さんに診てもらおうかな?
仲良しのネイチャーがずっと心配そうに見ている。#セキセイインコ #足踏み #保護インコ pic.twitter.com/gQuNFySmLI— デグーの赤ちゃん ミルク&ココア (@NKiFcBPI5zZISfF) December 2, 2021
インコって足踏みするんだ….#インコ#セキセイ#足踏みインコ pic.twitter.com/iioxcCfOJu
— HARU×HIME shop 鳥作家 (はるひめ) (@haruhimeshop) June 10, 2020
この足踏み(?)をしているのは、痙攣のせいなのでしょうか。
それか、ワクモのせいなのでしょうか。分からないです、心配なので誰か教えてはくれないでしょうか?#インコ #セキセイインコ #鳥 #どんな病気 #症状を知りたい #教えて欲しい pic.twitter.com/U1E9rSN2nh— ちーたろうすーちゃん大好きだよ!(インコ用アカウント) (@tititi_taroooou) April 7, 2019
おもしろいインコ見つけたよ。右のインコずっと足踏みしとる笑 pic.twitter.com/yXD8T4GvHg
— いわきゆーせー (@LxMWmC3Hzuit3OJ) October 9, 2018
インコの足バタバタで動物病院を受診
数日間様子を見ていましたが、
レモンの足踏みバタバタは
おさまる様子がありませんでした。
日中はもちろんのこと、
夜中までも「トントン」という
ステップを踏む音が部屋に響き渡ります。
心配で仕方がないので、
かかりつけの動物病院を
受診することにしました。
そこは鳥専門ではありませんでしたが、
エキゾチックアニマルも扱う動物病院です。
過去にハリネズミやハムスターで
受診したことがあるので
レモンの受診にも迷わず
その動物病院を選びました。
病院ではレモンが緊張して
固まってしまうかもしれないので、
事前に足のバタつきを
スマートフォンで動画撮影しておき、
診察でそれを獣医に
最初に見てもらいました。
【初診】「軽い打撲かな?」何も検査しないで終了
触診の結果、
獣医師の見解は「軽い打撲かな?」とのこと。
そう言われ、特に検査などもなく
あっさりと診察は終わり、
その日はそのまま帰宅しました。
今は安静にさせることが一番と思い、
獣医の言う通りしばらく様子を見ることにしたのです。
【再診】足踏みが両足に及んだら「脚気」の診断が下された
それでも一向に回復の兆しが
見られない状態が続いていました。
そして診察から3日後、
左足のみだった足のバタつきが
両足になり、
レモンは休むことなく
足踏みをするようになりました。
両足をじっくり観察しても、
外傷などは見当たりません。
いつもより元気がないようにも見えたので、
再度動物病院を受診することにしました。
その日は脚気の治療として
ビタミン剤と痛み止めの薬を
2週間処方してもらい
帰路につきました。
シード食のせいでセキセイインコは脚気になった!?
お迎えからこれといった問題もなく
レモンはすくすく成長していましたが、
私には1つだけ気がかりなことがありました。
それはペレットを食べないこと。
購入先のペットショップで
レモンはシードを主食としていたため、
色々な種類のペレットを与えても、
ほとんど食べてくれませんでした。
「脚気」はビタミンB1の欠乏で起こります。
幼鳥期にこれが不足すると
脚気を発症することがあります。
ペレットを食べないから栄養が不足して
レモンは脚気になってしまったのだと
その時思いました。

2週間の脚気の投薬治療がスタート
私は「脚気」の診断に納得し、
それを疑いもせず
その日から2週間の
脚気治療がスタートしました。
ビタミン剤と痛み止めは
直接口に入れる液体タイプで、
投薬に苦労するかと思いきや
レモンはすんなり飲んでくれました。
インコの足バタバタが治らない!脚気の投薬治療が終わったのに【誤診】
2週間の投薬が終わっても
レモンの足踏みバタバタは
治りませんでした。
「レモンは脚気ではなかった!」
と確信した私は この頃から
「メガバクテリア症」だけでなく
「疥癬症」をも疑うようになりました。
「疥癬症」はトリヒゼンダニという
寄生虫が原因で起こる病気で、
寄生すると脚や嘴などがカサカサしたり
激しい痒みを伴います。
疥癬は見た目に分かりやすいので
飼い主でも気付きやすいのが特徴です。
レモンには疥癬症特有の
症状はありませんでしたが
私の頭に浮かんだは「疥癬症」だったのです。

【再々診】「脚気でないならもうわかりません」と獣医に匙を投げられて…
動物病院を再々診したこの時も
事前にレモンの足踏みバタバタ動画を撮影しておき、
獣医に見せました。
すると獣医は
まるですでに言うことを決めていたかのように
淡々とこう言いました。

このようなやり取りをして、
私は病院を後にしました。
何の解決にもならなくても…受診3回で13,000円也
この病院に通院したのは合計3回で、
薬代も含めてトータルで
13,000円の費用がかかりました。
もちろん「分かりません」
と言われただけでも
診察料は発生します。
医療に限界があることは分かっていますが
信頼していた先生からこのような
「分かりません」の一点張りで突き放されたことに、
私は心が折れてしまいました。
この後にわかった結論から言うと、
レモンの足踏みバタバタは
疥癬症が原因でした。
さらにレモンがメガバクテリアを
発症していたことも、
この後に受診した別の動物病院で
判明したのでした。