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セキセイインコのメガバクテリアの治療費と再発・重症化の体験談

  1. セキセイインコのメガバクテリアの治療費と再発・重症化の体験談
  2. インコの足バタバタを動物病院で誤診された上に治療にさじを投げられた!
    1. エキゾチックアニマルを扱う動物病院を受診して大失敗
    2. 【初診】「軽い打撲かな?」何も検査しないで終了
    3. 【再診】足踏みが両足に及んだら「脚気」の診断が下された
    4. 【再々診】誤診された上に治療にさじを投げられた
    5. 誤診された上に獣医に匙を投げられても病院代は13,000円也
  3. インコのセカンドオピニオン!足バタバタからメガバクテリア症が発覚
    1. 小鳥を診察できる別の動物病院への転院
    2. そういえば誤診動物病院ではフンの検査すらしていなかった
    3. セキセイインコのメガバクテリア症が発覚(やっぱり…)
    4. メガバクテリアの治療をしてもインコの足バタバタが止まないのはなぜ!?
  4. セキセイインコのメガバクテリア症と疥癬症の併発が発覚!
    1. セキセイインコの疥癬の可能性を「打ち消す」ための検査
    2. セキセイインコの疥癬の初期症状だったインコの足バタバタ
    3. セキセイインコの疥癬とメガバクテリア症併発の治療方針
  5. メガバクテリアの45日間投薬とセキセイインコの食生活の見直しを同時スタート
    1. カトルボーンの食べ過ぎは消化に負担がかかると指摘され…
    2. ペレットをまったく受け付けなかったセキセイインコがハリソンペレットを完食!?
  6. セキセイインコのメガバクテリアと疥癬症の併行治療が終了して
    1. メガバクテリアと疥癬症の併行治療がスタート
    2. メガバクテリア(1回目)と疥癬症の治療費は40,000円(誤診も入れたら53,000円)
  7. メガバクテリア治療完了から2ヶ月で再発して重症化!?
    1. セキセイインコのケージ内が吐しゃ物まみれでぐちゃぐちゃに…
    2. 「メガバクテリア再発です」たった2ヶ月しか経ってないのに!?
    3. セキセイインコのメガバクテリア症再発!一体何がいけなかったのか!?
  8. セキセイインコのメガバクテリア再発治療スタート
    1. 再発したメガバクテリアの治療方針…週一で6回の注射+連日の投薬
    2. セキセイインコのメガバクテリアが再々発したらどうなるの?
    3. セキセイインコの6ヶ月の闘病生活でかかった病院代はトータルで113,000円

セキセイインコのメガバクテリアの治療費と再発・重症化の体験談

インコの足バタバタ

セキセイインコの飼い主

私は2020年11月生まれのセキセイインコ(名前・レモン)を飼っています。

これは最初の動物病院で誤診され、セカンドオピニオンを求めた動物病院に転院したときのエピソードです。

セカンドオピニオンでメガバクテリアが判明しましたが、最初の治療から2か月で再発して再治療となったため、最終的にすべての治療が終わるまで半年、治療費はおよそ113,000円かかりました。

インコの足バタバタを動物病院で誤診された上に治療にさじを投げられた!

レモンが生後8ヶ月の頃、ある異変が起きました。ケージから「カタカタ」と頻繁に音がするのです。

不思議に思い見に行くと、レモンは左足を頻繁に上げ下げしてバタつかせていました。片足だけでステップを踏んでいるように足をバタバタさせ、トントンと足踏みをしているのです。

レモンをケージから出して足を触ってみましたが痛がることもなく、怪我をしている様子もありません。レモンを仰向けにして左足の真ん中に指をあてると、しっかりと握り返してきて、力がないというわけでもありません。

不思議に思い「セキセイインコ 足のバタつき」とネット検索したとき、ある記事を見つけました。そこにはレモンと同じように足をバタつかせるインコの様子と「メガバクテリア」というワードが。

メガバクテリア症を発症しやすい鳥の1位はセキセイインコ。そのことを知っていた私は「もしかして…」と一瞬思いましたが、レモンにそんな症状がないことから、この時点ではメガバクテリア症を疑うことはありませんでした。

エキゾチックアニマルを扱う動物病院を受診して大失敗

数日間様子を見ていましたが、レモンの足踏みバタバタはおさまる様子がありませんでした。日中はもちろんのこと、夜中までも「トントン」というステップを踏む音が部屋に響き渡ります。

心配で仕方がないので、かかりつけの動物病院を受診することにしました。

そこは鳥専門ではありませんでしたが、エキゾチックアニマルも扱う動物病院です。過去にハリネズミやハムスターで受診したことがあるので、レモンの受診にも迷わずその動物病院を選びました。

病院ではレモンが緊張して固まってしまうかもしれないので、事前に足のバタつきをスマートフォンで動画撮影しておき、診察でそれを獣医に最初に見てもらいました。

【初診】「軽い打撲かな?」何も検査しないで終了

触診の結果、獣医師の見解は「軽い打撲かな?」とのこと。

元気だし 足の力もあるから、投薬するほどのことではないでしょう。このまま様子を見ましょう。

そう言われ、特に検査などもなくあっさりと診察は終わり、その日はそのまま帰宅しました。

私も今は安静にさせることが一番と思い、獣医の言う通りしばらく様子を見ることにしたのです。

【再診】足踏みが両足に及んだら「脚気」の診断が下された

それでも一向に回復の兆しが見られない状態が続いていました。そして診察から3日後、左足のみだった足のバタつきが両足になり、レモンは休むことなく足踏みをするようになりました。

両足をじっくり観察しても、外傷などは見当たりません。いつもより元気がないようにも見えたので、再度動物病院を受診することにしました。

インコの足バタバタ

これは脚気になっているかもしれませんね。

脚気ですか…

シードを食べている鳥は栄養が偏りますから、出来ればペレットに切り替えた方が良いですよ。

なかなかペレットを食べてくれなくて…

そうですよね。難しいけれどね。

レモンはペレットを食べないから栄養が不足して
脚気になってしまったのか?

その日は脚気の治療としてビタミン剤と痛み止めの薬を2週間処方してもらいました。

私は「脚気」の診断に納得し、それを疑いもせず、その日から2週間の脚気治療がスタートしました。

ビタミン剤と痛み止めは直接口に入れる液体タイプで、投薬に苦労するかと思いきや、レモンはすんなり飲んでくれました。

【再々診】誤診された上に治療にさじを投げられた

インコの足バタバタ

2週間の投薬が終わってもレモンの足踏みバタバタは治りませんでした。

レモンは脚気ではなかった!

そう確信した私は この頃から「メガバクテリア症」だけでなく「疥癬症」をも疑うようになりました。

「疥癬症」はトリヒゼンダニという寄生虫が原因で起こる病気で、寄生すると脚や嘴などがカサカサしたり激しい痒みを伴います。

疥癬は見た目に分かりやすいので飼い主でも気付きやすいのが特徴です。レモンには疥癬症特有の症状はありませんでしたが、そのとき私の頭に浮かんだは「疥癬症」だったのです。

誤診された上に獣医に匙を投げられても病院代は13,000円也

動物病院を再々診したこの時も事前にレモンの足踏みバタバタ動画を撮影しておき、獣医に見せました。

すると獣医はまるですでに言うことを決めていたかのように、淡々とこう言いました。

処方した薬で治らないならもう分かりません。足踏みなんて症状は、どの本にも書かれていません。今すぐどうこうなることはないと思いますが、心配なら鳥専門の病院に行ってください。

あの… もしかしてメガバクテリアではないでしょうか?

絶対に違います!メガバクテリアの症状は全くないので、絶対に違います。

でもネットで調べたら、足を同じようにバタつかせているインコがメガバクテリアを患って…という記事を見たんです。

でもそれは絶対に違います!

じゃあ、疥癬の可能性はないですか?

それも絶対に違います!疥癬だと脚や嘴に症状が出るので、私が見たらすぐに分かります。投薬しても治らないとなると、もう原因が分かりませんので、お引き取りください!

この病院に通院したのは合計3回で、薬代も含めてトータルで13,000円の費用がかかりました。もちろん「分かりません」と言われただけでも、診察料はタダではありません。

信頼していた先生から「分かりません」の一点張りで突き放されたことに、私は心が折れてしまいました。

インコのセカンドオピニオン!足バタバタからメガバクテリア症が発覚

インコの足バタバタの原因を突き止めるために、私はセカンドオピニオンの動物病院探しから始めました。

インコの病院を選ぶ時、今まで積み重ねてきた病院との信頼関係も大切ですが、もっと大事なのは「どこまで深くインコのことを診てくれるのか」を見極めることだと、今回の出来事から痛感しました。

そしてそれをきっちり確かめてから病院に訪れることが、インコにとっても飼い主にとっても無駄足を踏むことなく、負担を減らす近道だと思いました。

小鳥を診察できる別の動物病院への転院

自宅に戻った私はネットで鳥専門の病院を検索してみましたが、どれも自宅からはかなり遠く、当時はまだ学生だった私には遠方への通院は厳しい距離でした。そして思いついたのが自宅から近くて評判の良い動物病院の存在でした。

その病院は「先生の腕が良い」と噂には聞いていたのですが「待ち時間が長い」とも聞いていたので、今まで一度も受診したことがありませんでした。

その動物病院のHPを見ると、犬猫の他に鳥も診察可能とのこと。既に時刻は夜の7時でしたが、私はその動物病院に電話してみることにしました。

私は祈るような思いでその動物病院に電話をして、今までの経緯をお話ししました。

そちらの先生は、鳥のことを深く診てくれますか?

大丈夫ですよ。うちの先生は鳥もちゃんと診られます。安心して連れてきてください。

この回答に安堵した私は、すぐにその病院に向かいました。

そういえば誤診動物病院ではフンの検査すらしていなかった

その病院は評判が良いだけあってとても混んでいました。待合を見渡すと犬や猫の他に、亀やトカゲ、ハムスターなど、さまざまな動物が診察に訪れていました。

さっそく受付を済ますと、レモンはすぐに糞検査のため別室へ連れて行かれ、その間に私は問診表に出来るだけ細かく今までの経緯を記載しながらふと気づきました。

そういえば、前の病院では一度も糞検査をしてくれなかった…。

インコにとってフン検査は基本的なチェック項目であり、本来どんな症状であっても行われるべきものでしょう。しかし私がインコを飼うのはレモンが初めてで、インコの通院自体も初めてだったので、その点に気づかなかったのです。

セキセイインコのメガバクテリア症が発覚(やっぱり…)

しばらく待合室で待っていると順番が回ってきたので、レモンと一緒に診察室に入りました。

メガバクテリア症ですね。

獣医の第一声に、私は頭がクラっとする感覚に襲われ、同時にやっと原因が分かったことに少し安堵しました。

やっぱり…

獣医は糞検査の結果を見せながら、

これがメガバクテリアですね。ハッキリと出ています。セキセイインコの足踏みは、脚気になっていた可能性もなくはないですが、おそらく胃が痛くて、もしくは気持ち悪くて バタバタしていたのだと思います。

そうだったんですね。前の病院で先生に「メガバクテリアでは?」と聞いたのですが「絶対に違う」と言われて検査もしてもらえなかったです。

僕は問診表を見ただけでも すぐにメガバクテリアだと分かりましたよ。

いくら脚気の投薬しても治らないはずですよね。

メガバクテリアで胃が弱っている状態なのに2週間の痛み止めの薬を飲ませてしまっては、よけいに胃が悪化してしまいます。インコは病気を隠そうとします。でも実際は相当辛かったと思いますよ。

なんてことをしていたのだろう。知らなかったとはいえ、胃がつらいのに それがよけい悪化する薬を2週間も与えていたなんて…。

今後の治療についての説明をしっかりと受け、途中経過として1週間後に再診することになりました。

メガバクテリアの治療をしてもインコの足バタバタが止まないのはなぜ!?

この日から、メガバクテリア症の投薬を開始しました。

投薬期間は45日間。投薬方法は大きなシリンジに規定の水と粉薬を入れて薬を溶かし、それを毎日飲み水として与えます。

いつもの水と味が違っていても、ちゃんと飲むものですか?

鳥はそういうことをあまり気にしないですよ。喉が乾いたら、薬が入っててもちゃんと飲みます。

その言葉通り、レモンは薬が入った水でも何の抵抗もなく飲みました。

しかしメガバクテリアの投薬開始から2日経っても3日経っても、インコの足バタバタはまったく治りません。良くなる気配すらなく、相変わらず昼夜問わず休むことなく、両足をバタバタと上げ下げしているのです。

メガバクテリアの治療が始まればすぐに足踏みがなくなってくると思っていた私は、一向に変わらない足バタバタにまた不安を感じ始めました。

当時 私はSNSにレモンの様子を度々投稿していて、今回の病気についても事の経緯を細かくアップしていました。

そして今回も足をバタつかせているレモンの動画を撮影して「投薬しても治らない」と投稿したところ、セキセイインコを飼っている方からコメントをいただいたのです。

疥癬の症状に似ていますね。

前の動物病院に通院していた時に私も一度疑った「疥癬症」でしたが、レモンの足や嘴に疥癬症の症状が見られないことかや、前の病院の獣医にはきっぱりと疥癬症を否定されたことで、私もそれで納得していました。

再度レモンの足や嘴をじっくりと観察してみましたが、やはりこれといった症状は見当たりません。

しかし、SNSのコメントをきっかけに、メガバクテリア症と疥癬症も患っているのでは?…と、再度疑うようになったのです。

セキセイインコのメガバクテリア症と疥癬症の併発が発覚!

メガバクテリア症と診断されてから1週間後、私たちは再検査のため動物病院を訪れました。

この1週間の投薬は順調でしたが、インコの足バタバタは変わらないまま。インコの足バタバタが始まってからこの時点で1ヶ月が経過していました。

今日は先生に疥癬のことも聞いてみよう

その日の診察も、糞検査の結果報告から始まりました。1週間前にはハッキリと映っていたメガバクテリアはきれいに消滅していました。

メガバクテリアの治療薬がちゃんと効いていますね。このまま投薬を続けていきましょう。メガバクテリア症の治療は、最低45日間の投薬が必要です。途中でメガバクテリアが消滅したからといって、飼い主さんの自己判断で投薬をストップしてはいけません。

先生、レモンの足バタバタが全く治らないんです。メガバクテリアが足踏みの原因ではないのかもしれません。

うーん…本当ですね。

これはもしかしたら、疥癬症ではないでしょうか?

私の言葉に、獣医はレモンの脚や嘴、羽の付け根に至るまで時間をかけてじっくりと観察してくれたものの、きっぱりと断言しました。

疥癬症ではないですね。

そうですか…

疥癬になっていたら、必ず目に見えて症状が出てきます。1ヶ月経っても疥癬症の症状が全く出ていないのですから、違います。

今回も前の病院の獣医と同じ見解でした。

セキセイインコの疥癬の可能性を「打ち消す」ための検査


私の中には「これは疥癬に違いない!」との強い思いがあったことから、この日は少ししつこく獣医に食い下がりました。

相変わらずレモンは1日中 足をバタバタさせているんです。これはかゆいから動かしているのではないでしょうか?

うーん、でも見た限りでは疥癬症ではないでしょうね。

私には痒いから動かしているようにしか思えないんです!

可能性はかなり低いと思いますが…。疥癬症であるという可能性を「打ち消す」ために検査をするのもアリですが…

ぜひ検査をお願いします。

わかりました。1つの可能性を消すために、皮膚検査をしてみましょうか。

セキセイインコの疥癬の初期症状だったインコの足バタバタ

そして待合室で待つこと5分。私は再度診察室に呼ばれました。

ごくわずかですが、疥癬がいました。

えー!やっぱりー!!

私たちはお互いの顔を見合わせて、思わず笑ってしまいました。

いやぁ、ビックリです。これ、分かりますか?見落としてしまいそうなくらいごくわずかですが ダニがいます。これが疥癬です。

獣医師は皮膚検査の結果を映像で見せてくれました。そこには、言われなければ分からない程度の、しかし確実に疥癬(トリヒゼンダニ)が映っていたのです。

あなたがおっしゃる通り、レモンちゃんはかゆくて足をバタバタしているのだと思います。

セキセイインコあるあるな「疥癬症」を特定するのにこんなに時間がかかるなんて…

1か月越しの悩みの暗いトンネルの先に、ようやく明るい光が見えた瞬間でした。

セキセイインコの疥癬とメガバクテリア症併発の治療方針

メガバクテリア症と疥癬症を併発しているレモンへの治療方針は、あと2週間はメガバクテリア症の投薬治療を続けて、さらなる検査結果に異常がなければ、同時進行で疥癬症の治療を行うことになりました。

気分的には今すぐにでも疥癬症の治療をお願いしたいところでしたが、今の状態で2種同時の投薬は胃に負担がかかってしまうとのこと。

そのため、まずはメガバクテリア症の治療を最優先することになりました。

診察の最後に私はもうひとつ質問をしました。

夜中もずっとレモンは足をバタバタさせているのですが、インコは寝不足で体調を崩したりしないのでしょうか?

これはずっと私が疑問に思っていたことでした。少なくともあと2週間は足バタバタが続くであろうことに、一抹の不安があったのです。

鳥は寝ている時も常に周りを警戒している生き物です。なので寝不足などは心配いらないですよ。

メガバクテリアの45日間投薬とセキセイインコの食生活の見直しを同時スタート

メガバクテリア症と疥癬症を同時に発症したレモンは、メガバクテリア症の治療を優先することになり、最低45日間の投薬が始まりました。

そしてここから同時に、私はレモンの食生活を見直すことにしました。

食生活の見直しを強く決意したのは、この動物病院を最初に受診した際に、獣医から食餌指導を受けたことがきっかけでした。

獣医からはレモンの餌をシードではなく、ペレットに切り替えることをすすめられました。

これはレモンが病気になる以前から私自身がずっと気にしていたことです。これまで何度か挑戦するも、レモンが頑としてペレットを食べてくれないので、半ば諦めていたのでした。

しかしシード中心の食生活では栄養が偏ってしまうから良くないとの指摘を受けたのです。

シードを主食として与えれば 副食やサプリメントなどの栄養補助食品が必要不可欠で 飼い主の負担は大きいですよ。ペレットなら過不足なく、インコの食生活を簡単に整えられます。

カトルボーンの食べ過ぎは消化に負担がかかると指摘され…

ペレット切り替えのほかにもう1点 獣医から指摘されたのがカトルボーンでした。

私はレモンのケージの中に、カトルボーンを常に入れていましたが、獣医はカトルボーンを撤去するように
言いました。

カトルボーンをケージ内に常に設置してミネラルを過剰摂取していたら、消化器官に大きな負担がかかる可能性があります。

でもシード食なので、栄養不足になってしまわないか心配で…

主食をペレットに切り替えて、カトルボーンは撤去しましょう。そうすれば問題ありません。

この食事指導の時に、病院からインコのペレットのサンプル品をいただいて帰りました。

ペレットをまったく受け付けなかったセキセイインコがハリソンペレットを完食!?

ペレットへの切り替えは、レモンが病気になる前から何度も試みていたことで、その難しさには頭を悩ませていました。

ペレットのみを与えてレモンと飼い主の我慢比べをしたこともありますが、ほかに食べるものがなくてもレモンは頑なにペレットを食べようとしませんでした。

そんな時、ペレットへの切り替えについてネットで検索をしていたら、

まずはペレットの味に慣れてもらうことから始めると良い

…との情報を見ました。それは、ペレットを砕いて粉末状にしてシードに混ぜるというもの。

粉末状にすることにより、シードを食べた時に自然と口の中にペレットの粉が入り、だんだんとペレットの味に慣れてくる

 

なるほどな…と思った私は、早速それを実行に移そうと思いました。

そこで病院からもらってきたペレットのサンプルを確認していると、その中にすでに粉末状になったペレットがあることに気付きました。

『ハリソン ハイポテンシーマッシュ』どのような商品かを調べてみると、

ハイポテンシーマッシュは高栄養価の粉末状のペレットで、換羽期や病気からの回復時などに適している

このときのレモンにまさにピッタリなものでした。

私はいつものシードの中にハリソン ハイポテンシーマッシュを少量混ぜて、おそるおそるレモンに与えてみると、レモンは何の抵抗もなく食べ始めるではありませんか!

「これはいける!」と確信した私は、翌日にはシードを前日よりも少なくして、その分ペレットを多めに入れてみましたが、これまた意外にも普通に食べています。

私はこの状態を3日ほど続けました。そして最終的にハイポテンシーマッシュだけを与えてみたところ、レモンは問題なく完食したのです。

今まで別の数種類のペレットを与えても頑として口にしなかったレモンでしたが、ハリソンハイポテンシーマッシュの味は彼女の好みに合ったのでしょう。100%のペレット切り替えにあっさりと成功したのです。

食生活がペレットに切り替えられたことにより、私の気持ちが軽く楽になりました。

ハリソンは保存料、添加物、着色料など一切不使用。完全有機原料のみを使った高品質な100%オーガニックペレットで USDA(米国農務省)からオーガニック認証を受けています。

我が家は大家族なので病鳥さんや低体重の子の必需品です。普段は月にひとつ使う位ですが先月はオカメインコが病院帰りにパニックを起こしごはんを食べなくなったのでしばらく給餌して置き餌でシードの上にたっぷりかけて食べて無事元気になりました。毎日、給餌の必要な両足の不自由な文鳥さん、給餌後に口周りなど拭くので少し薄毛だったのが置き餌でシードの上にたっぷりかけて与えたらホワホワになりました。
引用元:飼鳥用品専門店BIRDMORE楽天市場店

鳥専門病院で、弱っている時にお勧めと聞いていました。セキセイインコが胃腸炎になり体重が減ってしまったので購入。お陰様で少しずつ体重と元気が戻ってきました。単独での食いつきはあまり良くないですが、マッシュタイプなので他のペレットにまぶして食べてもらっています。お値段高めですが、愛鳥の命を救ってくれたので有難いです。
引用元:Yahoo!ショッピング

餌をシードからペレットに切り替える時にもスムーズに移行できると評判が高いのもハリソン社のペレットの特徴です。鳥たちの嗜好性も考え併せて作られている商品だからこそなせるわざでしょう。

ハイポテンシーマッシュだけでなく他のラインナップの口コミを見ても、ペレットに対する鳥のし好性の高さにおいて、ハリソンは定評があるようです。

鳥は正直ですからマズければ食べません。ペレット切り替えにはいろいろな方法がありますが、成否は「その鳥の口に合うかどうか」で決まるんですね。

ハリソンは今までのペレット切り替えにことごとく失敗してきたうちのレモンのようなインコにこそ、おすすめしたいペレットです。

セキセイインコのメガバクテリアと疥癬症の併行治療が終了して

その後、メガバクテリア治療の通院は2週間に1度になり、その都度フンの検査をして真菌のチェックが続きました。フン検査では真菌は完全に消滅していてメガバクテリアの治療は順調そのものでした。

レモンの体調も良かったことから、いよいよ疥癬症の治療を、メガバクテリア治療と併行することになりました。

メガバクテリアと疥癬症の併行治療がスタート

疥癬症の治療は一定間隔で合計3回。獣医が直接投薬を行うもので、私自身が何かすることはありません。

治療を行っている時には私は待合室で待機するよう言われ、診察室から聞こえるレモンの「キー!キー!」という叫び声にハラハラしながら待つのみでした。

疥癬症の治療の効果はすぐに発揮され、インコの足バタバタが次第になくなっていきました。

昼夜に繰り返されていたあの足踏みがまるで嘘だったかのように、レモンは従来の落ち着きを取り戻したのです。

メガバクテリア症と疥癬症の併行治療は順調に進み、最後の通院日になりました。

これで治療はおしまいになります。メガバクテリアもきれいに消えていて、疥癬も消滅していますよ。

本当にありがとうございました。

次は2ヶ月後くらいに来てくださいね。メガバクテリアの再検査してみましょう。

長かった通院を終え、私は病院を後にしました。

インコの足バタバタに最初に気が付いたのは夏でしたが、全ての治療が終わる頃には、季節は秋へと移り変わっていました。

メガバクテリア(1回目)と疥癬症の治療費は40,000円(誤診も入れたら53,000円)

セカンドオピニオンで訪れた現在の動物病院でメガバクテリア症と疥癬症の同時治療にかかった費用は、全部で約4万円ほど。大きな出費となりました。

いつもの診察や糞検査、薬の処方、皮膚検査が加わった日の会計は特に高くなり、1回の支払いが1万円を超えることもありました。

最初に通った病院では通院すること3回、誤診された上に治療の進展はゼロでしたが、それでも合計で13,000円もの治療費がかかりましたから、ここまでで53,000円もの病院代を捻出したことになります。

犬猫に比べると安い金額でお迎えできるセキセイインコですが、病気になると治療費はバカになりません。

ただ「かわいいから飼いたい」など甘い考えでは飼育できない

…と改めて感じました。

メガバクテリア治療完了から2ヶ月で再発して重症化!?

メガバクテリア症(マクロラブダス症)と疥癬症の治療が終わった我が家には、穏やかな時間が流れていました。

レモンは毎日元気いっぱいで、食事は完全ペレット食に切り替わり、栄養面での心配もなくなりました。

2ヶ月後に再検査しましょう

そう言われた最後の通院日からそろそろ2ヶ月が経とうとしていたある朝…

セキセイインコのケージ内が吐しゃ物まみれでぐちゃぐちゃに…

それはお正月明けに起こりました。

今日、レモンを動物病院に連れて行こう

そう思いながら、その朝、私はいつものようにレモンのケージカバーを外すと、信じられない光景が飛び込んできたのです。

ケージ内は嘔吐物が飛び散り、ぐちゃぐちゃ状態。レモンの口周りや頭にも吐しゃ物が付着していて、顔もぐちゃぐちゃに汚れています。

レモンは全く元気がなくぐったりしています。止まり木の上にはいましたが、時折目を閉じて前後に体を揺らし、今にも落ちてしまいそうなほど不安定なのがひと目でわかります。

昨日寝るまではあんなに元気だったのに、なんで?ひと晩の間に、一体何が起こったの?

パニックになった私は、レモンを連れて急いで動物病院へ向かいました。

もはや嫌な予感しか頭をよぎりませんでした。

「メガバクテリア再発です」たった2ヶ月しか経ってないのに!?

受付で事情を話すと、レモンはすぐに糞検査のために奥に連れて行かれました。

順番がくるまでこちらでお預かりして、温かい場所で待っていてもらいますね。

この病院ではいつも順番を待っている間に糞検査をして、検査が終わるとすぐにレモンを私の元へ戻してくれていたのですが、その時はレモンは戻ってきません。

順番までに何か異変があれば すぐにお呼びします。

病院の受付の親切な対応に感謝しながらも、その言葉からはレモンの容態が重症であることが伺えました。

鳥類により症状が異なることがメガバクテリア症(マクロラブダス症)の特徴です。セキセイインコ、オカメインコ、カナリア、キンカチョウ、マメリルリハインコは感受性が強く、生死にかかわる状態になって訪れることもあります。ボタンインコ、小桜インコ、文鳥は重症な症状は出さない場合が多いです。
引用元:オダガワ動物病院

待つこと約30分。あの日はいつもより待ち時間が長く感じました。

呼ばれて診察室に入ると、レモンの糞検査の結果がモニターに映し出されており、獣医はきっぱりとこう言いました。

メガバクテリア、再発です。

たったの2ヶ月で?メガバクテリアが再発って…どうして!?あの時は完治したんだよね?一体これはどういうことなの!?

頭の中が混乱し、いろんな思いが錯綜し、私はその事実をすぐに受け入れることができませんでした。

セキセイインコのメガバクテリア症再発!一体何がいけなかったのか!?

なぜ?どうしてそうなるの?何が悪かったの?

私はひたすら頭の中で自問自答を繰り返していました。

何がいけなかったのでしょうか?私の飼育方法に何か問題があったのでしょうか?

飼育方法の問題ではありませんよ。あなたがお迎えする前のペットショップでメガバクテリアが蔓延していたものだと思います。メガバクテリアは親鳥からの雛への垂直感染か多いのです。親鳥から感染したのではなくても、ペットショップでは1つのケージに多くの雛を入れておきますから、どれか1羽が感染していたりすれば うつりますしね。再発も珍しくはないのです。

レモンを購入したペットショップは繁殖なども行っている鳥専門店ですが、生後2ヶ月のレモンは複数のセキセイインコと一緒にいました。

ペットショップにいる時に、親鳥や他のセキセイインコから感染したのでしょう。再発は、この子の胃弱体質も起因しています。

感染源はどうであれ、治療からたった2ヶ月でのメガバクテリアの再発は、レモン自身の体質にも関係していると言われ、そのこともショックでした。

これからの治療方針ですが、再発の場合は、薬と注射で治していきます。

注射ですか…

とりあえず今日は注射をしてお薬を出しますので、1週間後にまた来てください。それでも状態が改善しなければ、入院が必要になるかもしれません。

まさかこんなことになるなんて想像もしていませんでした。

メガバクテリア症の恐ろしさは色々な情報を通じてわかっている「つもり」でいましたが、どこかでこの病気を甘く見ていたのかもしれません。

1度目にメガバクテリア症が発覚した時はメガバクテリアの症状は全く見られなかったレモンですが、再発時は嘔吐や衰弱がひどく、メガバクテリア症の恐ろしさを改めて感じることになりました。

メガバクテリアは薬用量や投薬期間が不足すると再発しやすいです。最近鳥の病院にて治療したにも関わらず再発する症例が増えています。1週間の内服でメガバクが消えない場合、通院で注射のみの治療するやり方では再発率が高くなります。また薬剤耐性と考えられる難治性のメガバクも存在するので、投薬で消えなかったり、再発を繰り返す場合には、セカンドオピニオンを検討してください。胃の障害が大きいと後遺症で慢性胃炎やセキセイインコでは胃腫瘍に発展することがあるので要注意です。若鳥に多い感染症なので、お迎えしたら早めに健康診断を受けましょう。
引用元:海老沢和荘@kazuebisawa

セキセイインコのメガバクテリア再発治療スタート

メガバクテリアの再発が分かった日、レモンは注射を打たれ、1週間分の粉薬を処方してもらいました。

注射と薬の効果がてきめんで、その日の夜にケージから餌を食べている音が聞こえてきた時には、ホっと胸を撫でおろしました。

翌朝にケージを覗いてみると、そこにはいつもの元気なレモンがいました。嘔吐もぐったり感もなく、昨日の出来事は何だったのか!?と思うほど普段通りのレモンに戻っていたのです。

そこから毎日粉薬を飲み水に混ぜて飲ませ、1週間後の診察まで様子をみていましたが、その間はレモンに大きな変化はなく、元気そのもの。しかし念のため放鳥は控えることにしました。

再発したメガバクテリアの治療方針…週一で6回の注射+連日の投薬

そして1週間後に再び通院。まずは糞検査の結果報告からですが、この1週間でメガバクテリアはすっかり消滅していました。

そして獣医師から、改めて今後の治療方針が示されました。

1度目のメガバクテリアの時は薬での治療でしたが、再発の場合は注射と薬での治療になります。

はい、分かりました。

1週間に1度、病院に来ることは可能ですか?

え?それはどういうことですか?

メガバクテリアの再発の場合は 1週間に1回、合計6回注射します。ですので毎回決まった曜日に必ず通院が必要になります。

セキセイインコのメガバクテリアが再々発したらどうなるの?

再発の診断が出た先週に「今後は注射と薬での治療になる」と聞いてはいたものの、毎週注射を打ちに通うことを初めて知った私は思わず尋ねました。

こんな小さな体に毎週注射をして大丈夫なものなのでしょうか?

今のうちにメガバクテリアを叩いておくことは大切です。年を取れば取るほど衰弱させてしまうことが多いんですよ。

そうなんですか。

この子はまだ若い。今後のためにも、ここでしっかりメガバクテリアを叩いておきましょう。

もしも…メガバクテリアが再々発した場合は、一体どうなるのでしょうか?

一応再々発時の治療手段はありますが、1回の治療費がかなり高額になります。しかし自分の経験では、この注射治療を終えてから再発したインコを見たことがありません。

そうなんですか。

長年獣医をしていますが、これまでそれを一度も見たことがないので、おそらく再々発はしないと考えています。

獣医の言葉を信じて、私とレモンは毎週決まった曜日に通院することになったのでした。

毎週の通院は大変でした。スケジュール調整ももちろんですが、レモンは次第にキャリーを見るだけで逃げるようになりましたし、最初の数回の通院では注射が終わって帰宅すると、しばらく悲壮感を漂わせていました。

ところが通院回数を重ねるたびにレモンも慣れてきたのか、注射する時に看護師さんに向かってさえずるようになっていたそうです。

6週間後…

これでメガバクテリア症の再々発はおそらくないでしょう。

…と心強い言葉をかけていただき、私とレモンの通院は終了しました。

最初にインコの足バタバタに気付いてから6ヶ月が経とうとしていました。本当に長い闘病生活でした。

そして最後のメガバクテリア治療の注射から3ヶ月後、再度病院で糞検査を行いましたが、メガバクテリア症の再々発はありませんでした。

さらに疥癬症の再発も心配ないとのことでした。

セキセイインコの6ヶ月の闘病生活でかかった病院代はトータルで113,000円

メガバクテリア症が再発してからかかった治療費は約6万円。

この半年間の病院代はトータルで113,000円にのぼりました。

最初の病院(誤診)…13,000円
今の病院でメガバクと疥癬の治療…40,000円
メガバクテリア症の再発の治療…60,000円

ペット飼育には費用がかかるのは当然ですが、ヒトと同様に病気や怪我・入院など、想定外の出来事が起こることがあります。

そんな事態になったときに十分な治療を受けさせられるのか?命を預かることはお金のこともしっかりと考えて決断しなければならない!

そう肝に銘じる出来事でした。

現在のレモンは元気に毎日を過ごしています。病気の治療はつらい思い出でしたが、病気になったからこその気づきもたくさんありました。

6ヶ月…長い闘病生活で学んだことを無駄にせず、1日でも長くレモンと一緒にいられるように、飼い主としての責任を果たしながら、健康管理には十分気を付けていきたいと思います。

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