散骨の時期やタイミングは?真冬でも海洋散骨するならこんな工夫を
お墓へ納骨する場合は、四十九日まで自宅に遺骨を安置して、法要と同時にお墓に入れるのが一般的です。
しかしこれも決まり事ではなく、しばらく手元供養したい場合は、もう少し自宅に置いておくことも可能です。
散骨の場合も全く同じで、やらなければいけない時期などの制約は一切ありません。
そもそも散骨は無宗教でも行える葬送スタイルですから、時期もタイミングも自由です。
故人の命日や誕生日、年忌、家族の記念日などのこだわりがない方は、自分自身に散骨する決意が固まったときでOK
散骨が故人の遺志によるものなら、それに従う時期やタイミングで散骨するのがベストです。
散骨する場合にすべて海に撒いてしまわず、少し分骨して手元に置き、自宅で手を合わせる拠り所を作るから「お墓がなくても寂しくない」と言う人もたくさんいます。

散骨の時期とタイミングは家族の心情で決めていい
散骨の時期もタイミングも自由とはいえ、乗船散骨を考えていて、家族以外に参加してもらいたい親しい人がいる場合は、参加者の希望に沿うように考える必要があります。
やはり土日祝日に予約を入れる人が圧倒的に多いので、早めに手続する方がいいです。
連休になる時期を選ぶとか、わかりやすく四十九日とか、命日、誕生日、家族の記念日、年忌の節目などを選んで周囲に連絡するのもいいでしょう。
今はまだ遺骨を手放す気持ちになれないならそのままでもいいし、5年後でも10年後でもいいのです。
散骨するのもしないのも、手元にずっと置いておくのも、家族の心情次第。自由です。
散骨の時期とタイミングは季節の特徴と遺族の希望を考慮して決めよう
故人の命日や誕生日に散骨したい場合、冬季や台風シーズンに当たる場合もあるでしょう。
海洋散骨は天候や波の状況に左右されるため、予定通りに行えないことがあることを考えておく必要があります。
海洋散骨の時期は春と晩秋がベスト
春、気温が温かく波が穏やかなことが多いのは4~5月なので、このあたりが海洋散骨の時期としては最適です。
気温が20℃前後あっても、沖縄以外の海は海面を渡ってくる風が冷たいので、防寒対策は一応必要です。
散骨の日が行楽シーズンと重なると海上の混雑があることも念頭に置いておいてください。
秋の海洋散骨は晩秋の方が、秋雨前線や台風の影響が少ないのでおすすめです。
海洋散骨の時期が夏から秋にかけての場合
お盆には故人や供養のことを深く考える人が増えるので、海洋散骨を決意する人も増えますが、夏場は台風の影響を受けやすい時期です。
近年はゲリラ豪雨も多発していることから、荒天での順延(欠航)の可能性を視野に入れておくことも大切です。
台風直撃当日の余波から前後1週間は海が荒れることがよくありますので、思惑通りに行かないこともあります。
遠方の旅先で出航日時の変更を余儀なくされた場合、順延にキャンセル料が発生することはありませんが、宿泊費用は補填されませんので、その点にも注意が必要です。
また、初夏から夏にかけての日中の海洋散骨は海面の照り返しがきつく、かなり暑く感じます。
熱中症に注意しつつ、気温が高くなる前の早朝(午前8時より前)に散骨するのがおすすめです。
海洋散骨業者によっては散骨を早朝に行うこともできますし、夕刻に沈む夕日を見ながらの海洋散骨も可能ですから、問い合わせてみてください。
海洋散骨の時期を冬にしたい場合の最適な選択肢は…
寒さが厳しい真冬…12月から2月くらいまでは、海洋散骨は避けた方がいい…とよく言われています。
しかし1年じゅうでいちばん海が美しいのは冬ですし、思い入れのある日が冬季ならば、寒い季節だけど散骨したいと思う方もいるでしょう。
真冬でも海洋散骨をしたい方は、小型クルーザーではなく、船室がある中型か大型クルーザーをチャーターすれば問題ありません。
中型以上のサイズのクルーザーなら船室サロンルームがあるので暖房が効いていますし、水洗トイレや喫煙場所も完備されていることが多いです。
大きな船の方が揺れが少ないこともあるので、高齢者が多い場合には特におすすめです。
船室があるクルーザーなら、多少の雨で欠航することが少ないのもメリットです。
大半の海洋散骨業者は小型クルーザー(定員10名程度)しか選択肢がない場合がほとんどですが、シーセレモニーなら中型・大型クルーザーに対応しています。
しかも船舶が自社所有なので、貸切乗船でも料金が相場よりだいぶ安くすみます。
真冬の海洋散骨を希望している方はご検討ください。