海洋散骨【神戸】【大阪エリア】海が好きな祖父の海洋葬
20代女性の寄稿 2021年5月に、私たちは祖父の海洋葬をしました。貸切乗船散骨で、兵庫県の神戸旧居留地海岸から出航しました。
祖父は元々伊豆大島出身で小さい頃は海で遊ぶのが好きだったそうですし、仕事を辞めて引退したあとも月に一度は必ず行くほど海釣りが好きでした。
代々のお墓があることや、当時は海洋葬自体がマイナーなやり方であることに多少の不安がありましたが、祖父母が住む家から海が見えていて、祖母が
…と言ったことが海洋散骨に決めた理由です。
また、色々調べてみた結果、散骨して良い区域が決められていて一定の法整備が整っているのがわかったことや、経験者の話をネットで見て安心できると感じたことも、海洋葬を選んだ決め手となりました。
当日の天候は晴れ。親族のみの乗船で当日の最年少は私。高齢者は祖母のみで、あとは30代から50代の顔ぶれでした。
服装は喪服ではなく軽装で、靴は滑ると危ないためスニーカーにしました。
散骨ポイントまでは1時間半くらいかかったと思いますが、散骨するまでは特にセレモニーなどはなく、親族同士で祖父の昔話や「海に行けて良かったね」と話しながら過ごしていました。
散骨ポイントに着き、粉骨したお骨をスタッフから受け取り、喪主から順番に少しづつ海に撒いていきました。
最後に残ったお骨をもう一度喪主が海に撒いて散骨が終了。その後に花びらとお酒をまきました。
お骨が海に漂って行く様子をみている時、先ほどまで和やかだった顔ぶれが一転、涙を流して見送る人が数人いました。
その後散骨ポイントをゆっくりと船で周回した後、港に戻りました。
私の祖父は生前「海洋葬に興味がある」と言っていました。
お墓参りという形では祖父に会うことはできませんが、お墓に閉じ込めておくより大海原をただよう方が祖父らしいですし、この選択をした祖母や親族は正解だと思います。
海を見ると故人をいつも思い出すことが、海洋散骨の一番のメリットです。
お墓に行った時にしか会えないのはどこかもの悲しく感じますが、「故人が海で眠っている」と思い出す方が、残された人たちも明るい気持ちになれると私は思うのです。
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