ペットロス克服でインコの死を受け入れられるまで2年かかった体験談
セキセイインコの飼い主の寄稿です
私のペットはセキセイインコのオス、そら、10才。
前日はふつうに餌を食べていたのに、朝起きて見てみると餌箱の中で倒れて亡くなっていました。
賃貸住宅なのでそらを埋めたりする場所もなく、植木鉢を買ってきてプランターに埋葬する「プランター葬」にして、そらと最期のお別れをしました。
ペットのプランター葬とは、プランター(植木鉢)に土を入れ、その中にペットを埋葬する方法です。以下のような場合に適しています。「遺体を自然に還したい方」「埋葬にかける費用を抑えたい方」「引っ越しなどの予定がある方」
庭がなくても、土葬と同じ様にペットを自然に還すことができる点がプランター葬最大の特徴です。プランター葬に適した動物は、ハムスターや小鳥などの小動物です。
犬や猫など比較的大きなペットを火葬せずにプランターに埋葬することは現実的ではありませんが、火葬を行い遺骨にしてからであればプランター葬をすることで可能です。
引用元:ペトリィ
そらが亡くなった当時は仕事で多忙な日々が続いており しばらくは気が張っていたので あまり泣くことはありませんでした。
しかし生活が落ち着いてくるにつれ 次第に胸にぽっかり穴が空いたような感覚を覚えるようになりました。
そしてその大きな穴を埋めるかのように過食に陥るようになりました。
その後にはそらに「してあげられなかったこと」を思い出しては後悔ばかりが頭をよぎるようになり、怒ったりいきなり涙が出たりと精神が不安定になりました。
情緒不安定に伴って夜も眠れなくなって不眠症になっていったので 私は思い切って心療内科を受診することにしました。
心療内科では「ペットロス症候群」と診断されましたが、そのときの医師の対応はかなり淡白なものでした。
あまりこちらの話を聞いてくれることはなく、睡眠薬と精神安定剤を処方してもらっただけでした。
ペットロス克服に2年!私のインコロスは立ち直りではなく時間をかけただけだった
心療内科でもらう薬だけに頼り、カウンセリングを受けることはなく、誰かに胸の内の苦しさを吐露することをしなかったせいもあって、私のペットロスは2年くらい続きました。
私にとってのペットロスの克服は「克服」というよりも「時間をかけて自力で少しずつ悲しみに慣れていった」という感じです。
不眠症や摂食障害の悩みや 「こうしてあげていれば そらは助かったかもしれない」を繰り返し数え上げる「後悔」も 2年間という時間の経過の中で徐々にやわらいでいきました。
そう気づくまで2年強かかったのです。
「心の内をぶちまけて思いのたけを話すこと」がペットロス克服の早道だと悟った…
ペットロスの辛さが少しマシになってきたと感じた2年目ころ、たまたまセキセイインコを亡くした人と話す機会に恵まれました。
すると自分でも意外なことに・・・これまで抑圧されていた様々な思いが怒涛のように押し寄せてきて、そらへの思いのたけを彼女にぶつけている自分がいました。
そのときに彼女は私の話を遮ることなく聞いてくれて、こう言いました。
この励ましの声も 私のペットロスからの立ち直りのきっかけのひとつになったことは間違いありません。
私はこの言葉に救われて一瞬で心が軽くなり、「心が洗われた」ようなすがすがしい気持ちになれたのです。
…と、ペットロスを乗り越えたと感じました。
鳥のペットロスはとてもきついと言われますが、1日も早く立ち直るためには 心の中によどむ後悔の念や悲しみの感情をすべてぶちまけることが大切だと悟りました。
相手は誰でもいいんです。全てを吐き出すことが心の浄化につながります。
人のメンタルはそういう風にできていると、自分の体験を通して思うのです。
このことをペットロスに苦しむすべての飼い主さんに伝えたいです。
