セキセイインコの飼い主 私のペットはセキセイインコのオス、そら、10才。
前日はふつうに餌を食べていたのに、朝起きて見てみると餌箱の中で倒れて亡くなっていました。
ペットロス克服~インコの死を受け入れるまでの2年間は長かった
そらが亡くなった当時は仕事で多忙な日々が続いており、しばらくは気が張っていたので、あまり泣くことはありませんでした。しかし生活が落ち着いてくるにつれ次第に胸にぽっかり穴が空いたような感覚を覚えるようになりました。
そしてその大きな穴を埋めるかのように過食に走るようになりました。
さらに「そらにしてあげられなかったこと」を数え上げては後悔ばかりが頭をよぎるようになり、突然怒ったり、いきなり涙が出たりとどんどん精神が不安定になっていきました。
情緒不安定に伴って夜も眠れなくなり不眠症にもなっていったので、私は思い切って心療内科を受診することにしました。
精神科と心療内科の違い
精神科と心療内科は共にメンタルヘルスを扱う診療科ですが、実際には違いはほとんどありません。精神科はうつ病、パニック障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害など、心療内科は摂食障害、緊張性頭痛、過敏性腸症候群などを得意としていますが、精神科での摂食障害の治療や、心療内科でうつ病が日常に行われています。患者さんにとって精神科よりも心療内科という名前のほうが受診しやすいため、精神科医が精神科だけでなく心療内科を標榜したり、うつ病などの患者さんが受診しやすいように心療内科医が心療内科だけでなく精神科を標榜することがあると聞きます。
精神症状が主体なら精神科、身体症状が主体なら心療内科への受診が望ましいと思いますが、どちらを受診してあまり変わらないと思います。通院のしやすさ、医師の経歴や人柄、治療方針などで医療機関を選ぶことが望ましいと考えます。
引用元:精神科と心療内科の違い
心療内科では「ペットロス症候群」と診断されましたが、そのときの医師の対応はかなり淡白なもので、あまりこちらの話を聞いてくれることはなく、睡眠薬と精神安定剤を処方してもらっただけでした。
ペットロス克服に2年!私のインコロスは立ち直りではなく時間をかけただけだった
心療内科でもらう薬だけに頼り、カウンセリングを受けることはなく、誰かに胸の内の苦しさを吐露もしなかったせいで私のペットロスは2年くらい続きました。
だから私にとってのペットロスの克服は「克服」というよりも、「時間をかけて自力で少しずつ悲しみに慣れていった」…という感じの、苦しく長い2年間でした。
不眠症や摂食障害の悩みや「こうしてあげていればそらは助かったかもしれない」…などを反芻し続けてしまう「後悔」も2年間という時間の経過の中で、年単位の時間をかけることで徐々にやわらいでいきました。
そう気づくまで2年強かかったのです。
「心の内をぶちまけて思いのたけを話すこと」がペットロス克服の早道だと悟った…
ペットロスの辛さが少しマシになってきたかも…と感じた2年目ころ、たまたまセキセイインコを亡くした人と話す機会に恵まれました。
すると自分でも意外なことに…これまで抑圧されていた様々な思いが怒涛のように押し寄せてきて、そらへの思いのたけをこの彼女にぶつけている自分がいました。
彼女は私の話を遮ることなく聞いてくれてこう言いました。
この励ましの声も私のペットロスの立ち直りのきっかけのひとつになったことは間違いありません。
私はこの言葉に救われて一瞬で心が軽くなり、「心が洗われた」ようなすがすがしい気持ちになれたのです。
…とペットロスを乗り越えたと実感したのです。
鳥のペットロスはとてもきついと言われますが、1日も早く立ち直るためには心の中によどむ後悔の念や悲しみの感情をすべてぶちまけることが大切だと悟りました。
相手は誰でもいいんです。全てを吐き出すことがたぶん自分の心の浄化につながります。
人のメンタルはそういう風にできていると、自分の体験を通して思うのです。
このことをペットロスに苦しむすべての飼い主さんに伝えたいです。