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インコの水浴びのやり方!換羽期でもOK?安全に行うためのポイント

インコの水浴びのやり方!換羽期でもOK?安全に行うためのポイント

体調が悪い時は水浴びをさせない
換羽期は体力が落ちやすいため、水浴びさせない方がよい
飲水でお薬を投与している間は水浴びをさせない
老鳥や足が悪いインコの水浴びは、獣医に相談すること

インコが水浴びするのはなぜ?水浴び好きなのに水浴びしないのはなぜ?

水浴びは様々なインコにとって、本能が感じる欲求です。

中にはシャワーの音や雨の音に聞き耳を立ててぶるぶると羽を膨らませながら、ころんと転がりそうになるラブリーな姿を見せる子もいます。

体がキレイになれば気持ちいいのはヒトもインコも同じことですが、鳥にとって羽毛のコンディションの悪化は命に関わる大問題であると、どの子も「本能」で悟っています(飼い鳥でも)

羽毛の汚れやダメージで鳥が飛べなくなることは「死」と直結しているからです。

インコが冬にも水浴びをするのは体をきれいに保つため

鳥の種類によってはパウダーダウンと呼ばれる羽を持ち、体をゴミや細菌から守っています。

パウダーダウンは粉状の物質になり、インコがそれを体中の羽にくちばしで擦り付けて光沢のある丈夫な羽毛を作っています。

ちなみにインコは老化と共にダウンの量が減っていくと考えられています。保温効果のある羽毛が減少するから、老鳥になると寒さへの耐性が弱くなってくるのです。

インコは羽繕いに多くの時間を費やして、自分の体を守っています。そして時々埃やゴミを水浴びで洗い流すことによって、体を清潔に保っています。

インコはダニから身を守るために水浴びする

インコは埃やゴミを体に蓄えると体にダニなどの寄生虫が棲みついてしまいます。

インコが水浴び後に羽づくろいをする目的は保湿

鳥がくちばしを使って羽を整えることを「羽繕はづくろい」といいます。

「毛づくろい」という人もいますが、鳥なので「羽」づくろいです。

水浴びは羽毛の汚れを落としてきれいになった羽に尾脂腺から出た脂を塗る、鳥類が生きる上でとても重要な役割があります。

水浴びをあまりしたがらない習性だったり、もともと水浴びを好まない性格であっても、インコは羽繕いを毎日せっせとやっています。

乾いていても尾脂腺の脂を羽毛に塗っていますから、体調が悪くない限り羽毛が汚い鳥はあまりいません。

インコは体温の調整を行うために水浴びする

インコは汗腺を持たないため、暑い時に発汗して体温を低下させることが出来ません。そのため、水浴びは酷暑時に体温を下げる手段として使われます。

我が家のインコも暑い日中に水を入れた皿を置くと、我れ先にと水に入っていきます。

また、自然下においても水浴びは夕方から夜よりも日中に頻繁に行われます。

暑い時間は体が乾くとまたすぐにバードバスへ一直線する水浴び好きなインコもいます。

本当は水浴び好きなインコが水浴びをしない意外な理由とは?

前述のとおり、セキセイインコやオカメインコのような乾燥地帯に生息する鳥は、基本的に水浴びをあまりしない・したがらない個体が多いです。

でも、頻度が少ないだけで、全くしないわけではありません。

インコにも頻繁に水浴びをしたい子、たまにはやる子、豆苗浴びならやってもいいよ!という子、絶対やらない子がいて、その頻度は種類や個体差、個性により異なります。

水浴びをしないと健康に悪い…わけではないので、本人の自由意思にお任せでいいでしょう。

インコの中には「鳥」としての危機回避本能から、水浴びをしたがらない個体もいます。

羽が濡れている間のインコは体温が若干下がり、飛行能力も低下しますから、天敵に襲われることを想定して濡れることにネガティブな警戒心が強いインコも中にはいます。

そう考えると、飼い主さんの前で頻繁に水浴びをする子は飼い主さんを信頼しきっているとも言えるでしょう。

水浴び中に大きな音がするなど 何らかのトラウマになる出来事があると、インコは水浴びを嫌がるようになることを、飼い主さんは知っておいた方がいいでしょう。

インコの毛引きをやめさせるのに水浴びがいいってホント?

ヒトもそうですが、インコも水浴びをすると疲れます。特にずぶ濡れになるまでしっかり水浴びをした後は、体温の低下と共に多くのエネルギーを消耗するもの。

しかしこれが毛引きの防止に一役買っているのです。

豪快な水浴びをするのは若くて元気な個体ですが、そのありあまるエネルギーをどこかで消費しないと「暇すぎ!退屈!つまらん!」など不穏な空気をはらんだネガティブな余剰エネルギーが、インコを毛引きに向かわせるのです。

野鳥は野生下で生き抜くことに必死で飼い鳥のようなヒマを持ち合わせていませんから、毛引きをする鳥は皆無です。

あまり飼い主からかまってもらえない飼い鳥は退屈すぎて死にそうなレベルの暇を持て余しており、やることがなさ過ぎて時間がたっぷり余っているから毛引きなどという不毛な行為をやらかしてしまう。

そんな時間や有り余ったエネルギーを削る水浴びはインコの毛引きの防止に役立ちます。

ただし、このような場合もあるので あなたのインコをしっかり観察して、毛引きの原因を判断してください。

水浴びはインコの毛引き行為だけでなく、発情期の過剰なエネルギーも削いでくれるので、私個人としては、一石二鳥だと考えています。

インコの毛引きの原因が退屈からのストレスや有り余るエネルギーであれば水浴びは予防策に有効といえます。

セキセイインコ・オカメインコは水浴び嫌いな鳥なのか?

セキセイインコもオカメインコもあまり水がないオーストラリアの乾燥地域出身であり、そのせいで水浴びの回数が少ない傾向にあります。

水浴びだけでなく、あまり水を飲みません。水が少ないところに住んでいる種なので、そもそもそういうものなのでしょう。

セキセイインコもオカメインコも水浴び嫌いというわけではない

オカメインコは基本的に水浴びを頻繁に行う習性とか習慣がないからやらない…が多いのではないかと思います。

オカメインコでも水浴び大好きな子もいますし。本当に水がかかるのもいや!という子もいるし。水の器の中に入るのは嫌だけど、霧吹きのシャワー水浴びなら大好き!…など、それぞれ好みがあります。

でも、羽毛のコンディションを良好に保つためには油分だけでなく水分も必要。

羽毛の状態が悪化することは命に関わることなので、犬猫ほどは「濡れる」ことに抵抗を見せないのが「鳥」という生き物なのかもしれません。

オカメインコに水浴びをさせるのは、脂粉対策には一定の効果があります。

水浴びをしたからといって脂粉が出なくなるとか少なくなるのではないですが、室内の脂粉の舞い上がりを抑える…という意味合いで、水浴びは脂粉対策の一助になります。

水浴び好きなオカメインコであれば、水浴びや霧吹きで軽くシャワーを吹きかけるのは一石二鳥でしょう。

水浴び嫌いのオカメインコなら、時々霧吹きを使うのがいいです。もちろん鳥が嫌がらなければ、の話ですが。

我が家では霧がミストになるタイプのスプレーボトルを使うと、身体が濡れるのを嫌う子でもそれほど嫌がらないでなんちゃってエア水浴びをしていますよ。

インコの水浴びグッズ噴水型はオカメインコにもおすすめ

オカメインコにも水浴び大好きっ子は結構いますから、ここは個体差とか、育ってきた環境の違いだと思われます。

はじめての水浴びがそのインコにとって「気持ちよかった~!」「楽しかった~!」「新鮮だった~!」となれば、きっとその子は水浴びが大好きになるでしょう。

そのために水浴びのグッズやおもちゃを使って「楽しい水浴び」を演出してあげるのもひとつの方法です。

幼鳥時に野菜の味を教えないで大きくなったインコに野菜を食べない・野菜嫌いインコが多いのと同じで、飼い主さんが水浴をうまく誘導してあげないと、水浴びがあまり好きではない個体に育ちます。

鳥は気が小さい生き物なので、未知なる世界を本気で怖がります。だから幼いころから少しずつ鳴らすことが必要です。

野菜好きに育てたいなら、小さいころからその味に慣れさせておいしさを教えてあげる必要があるのと同じように、水浴びも遊びと実益を兼ねていることを幼鳥のうちから教えてあげると、水浴びを楽しめる個体に育つ可能性があるでしょう。

たとえば、これは  インコの水浴びグッズとして使われて、鳥の飼い主さんの間で大ウケした「フラワーファウンテン」です。

 

本来の使いみちは犬猫用の循環式水飲みですが、セキセイインコなどの小型鳥の水浴びにぴったり!…とインコの飼い主の間で人気が出ました。

3層の活性炭フィルターでろ過してきれいな水が循環していることや、プラスチックがBPAフリーなので安全性が高いのもうれしいポイント。

稼働音が静かなので、せせらぎに似た水の音に、インコと飼い主がいっしょに癒される点もメリットです。

でも、これらのフラワーファウンテンは小型インコ向き(1.6リットルサイズ)

体が大きなオカメインコにはもっと大きいバードバスでないと、ゆったりした水浴びは難しいです。

うちでもこれ、使ってます。オカメインコの水浴びには小さいので、フライトケージ(運動用ケージ)の中に設置する水飲み場に使っていますが、飛び回る環境下のインコの飲み水はすぐ汚れるので、循環型はありがたい。

オカメインコが水浴びするなら、3リットルの大容量サイズ  くらいはほしいところ。

これは蛇口のような突起物がないので、広々していて、水浴びがやりやすい感じがします。

このファウンテンはお手入れも楽ですし、ステンレス製なので清潔感があるのもいいですね。

出水モードが2種類あって、水の出し方が選べるので

水流がおだやかな湧き水パターンにすれば、ちょうどいい感じです。

インコの水浴びはフリースタイルでOK!どうしたいかはインコが決めること

水浴びは気持ちいいものだよ!とポジティブになれるように、幼鳥時からインコに優しく水浴びを促してあげるといいでしょう。

その後にどうするかはインコ自身が決めること。インコの気持ち次第です。

飼い主と一緒にシャワーを浴びる…もアリですよ。

それぞれに好きな水浴びスタイルがありますので、その子にぴったりの水浴びスタイルを飼い主さんが一緒になって見つけてあげてください。

水浴びの方法は放鳥時に水を張ったお皿を出すも良し。

軽くミストを浴びるのが好きならインコにペースを合わせれば良し。

自動で水が循環する噴水(フラワーファウンテン)を使うもよし。

▶インコ飼育本のおすすめ

鳥のお医者さんの「発情」の教科書

インコ・オウム、文鳥など、飼い鳥の発情について最新の情報を記載した初の書籍。鳥の専門医によるわかりやすい解説で、産卵や発情に伴う攻撃性上昇など、飼い主さんを悩ませる発情の問題を詳しく・具体的に深掘りします。
 
1章 鳥の体・性の話 
2章 発情期を理解しよう 
3章 発情抑制につながる暮らし方 
4章 ホルモン療法薬による発情抑制 
5章 発情に関連する病気
 
巻末付録:20鳥種別!発情抑制対策・お役立ちシート ご自宅の鳥さんの発情対策の具体的な数字がわかる!目安体重、1日の食事量、日長のタイプ、オス・メス別の発情行動の特徴などを20鳥種ごとに分けて記載。

インコのための最高のお世話

とても奥深く、人を魅了してやまないインコの世界。本書は、インコとはどんな生きものなのか、インコの気持ちを理解し、いっしょに幸せに暮らしてもらうための1冊です。
 
「インコはどんなときに飛びたくなるの?」「何をつぶやいているの?」「どうして高いところからおりてくれないの?」インコの行動には理由があります。インコの気持ちに寄り添い、行動を理解し、幸せに暮らしてもらえるよう最新の情報を踏まえ、最高のお世話を紹介しました。
 

オカメインコとともに

オカメインコと暮らし続ける著者による、オカメインコを知り、ともに生きるための指南書。これから暮らす人からベテラン飼い主さんまで。
 
私はオカメインコと暮らし始めて12年になりますが、オカメインコの魅力や鳥同士、人との関係性や心理についても丁寧に書かれている上、老いや病気についても触れており、自分の飼育についての新たな気づきや振り返りをする事が出来て良かったです。ページ数は多いですがイラストや写真も多く、何度も繰り返し読みたくなる本です。

鳥のお医者さんのためになるつぶやき集

インコ、オウム、文鳥など、愛鳥のことがもっとよくわかる!鳥の飼い主さんなら知っておきたい、お世話のコツや鳥の心・体・病気のことを、鳥医療のパイオニア・横浜小鳥の病院院長の海老沢先生が詳しく解説します。
 
Twitterで発信される著者ならではの鳥の飼育・医学情報を1冊にまとめました。Twitterの文字制限にはおさまらない書き下ろし原稿がぎっしり。
 
鳥さんの健康記録ノート

長生きする鳥の育てかた: 愛鳥と末永く幸せに暮らす方法、教えます

愛鳥に元気で長生きしてもらうために。飼いはじめたときから知っておきたい、体・心のケアと「バード・ライフ・プランニング」のススメ。
 
愛鳥を短命にする要素を一つずつ取り除いていくことで、長生きが見えてきます。また、健康診断や緊急時の対応など、鳥の医療をどう活用するかも、長寿をめざす鳥にとっては大切な要素になります。これらのケアについて、またリスクやそれにどう対応すればよいのかを詳しくまとめました。

 

インコのひみつ

周りから浮かないように空気を読んで振舞ったり、相手を束縛するほど激しい恋に落ちたり、チヤホヤされたくて仮病を使ったり…。飼い鳥として最も身近なインコには、実は驚くほどの「脳力」があり、まるで人間と見紛うような複雑な心理を持っています。知っておきたい健康管理術から気持ちを読み取る方法、インコの本当の幸せまでを科学の目線で解き明かします。
 
「自由にさせてもかまわない部分は、あまり干渉せず、好きにふるまわせる。インコがもつ心と意思を大切にする。ケージから外に出られる放鳥時間はあっても、かなりの時間を安全なかわりに不自由でもあるケージですごしてもらわなくてはいけないインコだからこそ、その心や意思をちゃんと尊重するべきだと、思っています」これこそ、人間とインコが同じ場所で同じ時期を生きる共生の思想なのです。
 

必ず知っておきたいインコのきもち 増補改訂版 幸せな関係を築く58のポイント

インコの素晴らしさは、飼ってみないとわからないでしょう。そして、インコほど「愛にあふれている」素敵な生き物はいないと私は思っています。この本は飼い方よりもインコの気持ちを中心に書かれています。インコではない私たちが、インコの気持ちを正確に書くことはできませんが、愛鳥家の皆様からいただいた素敵な写真から、インコの表情や感情を感じ取りながらお読みいただけたら、とても楽しいのではないかと思います。
 
※ 本書は 2019年2月発行の「必ず知っておきたい インコのきもち 幸せな関係を築く50のポイント」を元に内容を確認し加筆・修正をしたほか、項目の追加および再編集をし、書名・装丁を変更しています。
 

▶しあわせインコライフ