海洋散骨【千葉】一人娘の墓守を案じていた両親の海洋葬
50代女性 私は一人っ子で 結婚して地方に嫁いでいます。
同年に両親を立て続けに亡くしましたが、実家ではお墓を持っていませんでした。
経済的な事情があったのかもしれませんが、両親が一人娘の墓守りを心配していたような気がします。
結婚して遠方に住む私に「墓守りとしてのお墓の管理が大変だろう」…との気遣いがあったと思うのは、生前に両親が「海洋散骨にしてほしい」と言っていたからです。
私は最初は樹木葬にすることを考えていましたが、生前の両親の言葉をふと思い出し、海洋散骨にすることを決めました。
海はつながっているのでいつでも会いに行けます。私の住んでいる所も海が近いことから、両親一緒に海洋散骨にすることにしました。
両親の海洋葬は千葉県の船橋港から出港して、沖合の海洋散骨可能海域でお骨をまきました。
海洋散骨する際、献花・献酒とともに粉砕したお骨をまき、汽笛を鳴らして皆で黙祷しました。
クルーザー上で親族で写真を撮り、小さなアルバムを作ってもらいました。
親族だけのお別れはアットホームでとても良かったです。
費用は二人でおよそ30万円でした(2018年当時)
ただひとつ後悔してるのは、お骨をすべて散骨してしまったことです。
散骨はそういうものだと思っていたので、当時はそこまで考えが及ばなかったのです。
今は手元供養のためにお骨を少し手元にもらう人が大多数だと聞きました。
仏壇がなくても手元供養なら小さなスペースで自由に飾ったり手を合わせたりできるので、それができなかったことが残念だったと思います。


最近は家族葬が増えてきていたりと簡素化が進んでいるため、今後はお墓を持たない供養がどんどん増えてくるでしょう。
ただ、田舎では「自然葬」は、なかなか理解してもらえない感もあります。
私も自分が死んだら海洋散骨してほしいと子ども達にお願いしているので、自然葬が珍しくない世の中になってほしいです。
海洋散骨(海洋葬)を選ぶ理由
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墓守りがいない
生涯独身だから
離婚したから(実家に戻れない)
嫁ぎ先のお墓に入りたくない
信仰している宗教がない
お寺との付き合いがない
永代供養でも、お寺との付き合いが面倒
お墓が遠方でなかなか墓参りに行けない
お墓に高額なコストをかけたくない
将来無縁仏になるかもしれない不安
大好きな海に還りたい
ペットと一緒に散骨したい
散骨と同時に手元供養も行いたい
希望する時期を選んで散骨したい
自分は乗船せずに散骨してほしい(代行散骨)
墓じまいしたので散骨したい
故人の希望を叶えたい
心に残るセレモニーをしたい