自己破産に法テラスを使った女性の体験談!元夫の借金を背負わされ…
30代女性 これは元夫の散財で膨れ上がった借金がすべて私名義になっていたことから 離婚後に自己破産するに至った話です。
元夫(当時31歳)はブラックリスト掲載者だったため 携帯電話も車も私名義にしていました。
夫は車が趣味の人で 自分でいじっては壊し、その部品は私のクレジットカードで支払っていました。
子供もいるのに趣味の車いじりも散財もやめようとはしないため、共働きしていたものの家計は常に火の車で、結婚生活が破綻するのも時間の問題でした。
ブラックリスト夫が妻名義で作った借金430万円
私は新婚当時まではクレジットカードを持っていませんでした。
そこで元夫は銀行のカードローンから30万円借入れ、それを使って他の借金を返したり、それでも足りなければ町金融にも手を出すという自転車操業を繰り返していました。
さらに携帯のコールセンターの対応が悪かったりすると すぐに費用を払わなくなって他社に乗り換える…を何回か繰り返していたようです。
当時は携帯を切り替えるとキャッシュバックがついていたのですが、私が「そのお金は〇〇に使う」と予定を立てていても、元夫はキャッシュバックの前に 自分のほしいものを購入してしまうありさまでした。
あまりにもはちゃめちゃな散財ぶりに、最後は彼が何にお金を使っているのすら 私にはわからなくなっていました。
私のクレジットカードが勝手に使われており、それに気が付いたときには借金が400万円以上に膨れ上がっていました。
こんな大きな借金をどうしようもなくなって債務整理することに決めたのです。
アディーレの業務停止で債務整理が振り出しに戻り…
車のローンや、携帯の滞納金、クレジットカードなど 支払いを1本化したくて債務整理しようと私は考えていました。
そこでまずはアディーレ法律事務所に相談したのですが、任意整理が始まって何回か支払いをした頃に、アディーレの業務停止により債務整理が振り出しに戻ってしまいました。
その頃にはすでに離婚を決意していた私は、たまたま離婚協議について弁護士に相談する機会があったので、そこでついでに借金のことも相談しました。
借金がすべて私名義にされていますけど、その半分を夫に払わせることはできませんか?
…という話もしたのですが、これまでの事情を踏まえて弁護士と話し合った結果
…という結論に至り、離婚成立後にあらためて自己破産することに決めました。
借金の内容は ■au 30万円 ■みちのく銀行150万円 ■みずほクレジット30万円 ■ドコモdカード20万円 ■車(タント)のローン200万円 合計430万円でした。
法テラス制度を利用しながら自己破産を進めた
自己破産の手続きには ■まず何にどのくらい使っているのか ■毎月の収支の申告 ■借金の詳細 ■反省文 ■自分の全財産(通帳のコピー) ■生命保険に入っていたらその証券と払戻金がどのくらいあるかどうか ■住民税などの滞納金があるかどうか ■親の名義でも土地や不動産があるかないか …など提出する書類がたくさんあります。
私は子育てしながら働いていたので収入が少なく、弁護士さんの勧めで法テラスの制度を使いました。
法テラスの制度は、1つの案件で3回まで弁護士との面談での相談は無料。ときどき弁護士さんからくる電話での確認はその回数には含まれません。(こちらから連絡してもです)
そして自己破産するのに30万円くらい費用が掛かってしまうのですが、月5000円から支払えるようにしてくれています。
支払い開始もすべて終わってからの猶予もありますし、それまでに支払いを開始できそうなら法テラスに連絡して支払い開始を早めることも出来ます。
元夫がクセモノで自己破産まで1年がかりだったが…
私の場合、弁護士と相談を開始してから自己破産まで1年かかりました。
原因その1 すべての事業所先に弁護士から「自己破産します」と連絡してもらうのにいろいろなやり取りがあるようで 少し時間がかかること。
原因その2 元夫が全く話の通じない相手。自分の都合のいいようにしか動かない人だから。
元夫が難癖をつけるタイプだったため
…と弁護士からは後から説明されました。そんな経緯があったから、自己破産手続きが完了するまで1年近くもかかったようです。
最後に家庭裁判所に弁護士と一緒に行き、裁判官の前で「今後気を付けます」と約束して 自己破産の手続きは終了します。
自己破産するとブラックリストに乗りますし、10年程度ローンや携帯を自分名義で持てなくなりますが、弁護士はこうきっぱりと言い切りました。
確かにこれが私にとっての最適解だったと今でも思っています。
これから先の長い人生を子供たちと笑って暮らすために、私は早いうちにブラックリスト夫との離婚と自己破産をしてよかったです。