個人再生リアル体験談!ギャンブルや減給による借金苦軽減成功3事例
ギャンブルの借金でも利用できる個人再生のメリット・デメリットとは?
- 資格制限の問題が生じない…就ける職業の制限などがない
- 借入の原因は問われない…ギャンブルの借金でも利用できる
- 持ち家を手放さなくてよいこともある…住宅ローンを支払い続けるタイプの個人再生手続きがある
- 愛車を手元に残せる可能性が高い…車の価値の分を返済できれば手放さなくても済む
- 信用情報機関に登録される(ブラックリスト)…登録機関は5~10年(機関により異なる)当分はお金を借りられないことを覚悟する必要あり
- 官報に記載される…記載されるタイミングは3回。一般人は官報などほとんど見ていないが、これをチェックしたヤミ金から借り入れの勧誘チラシが送られてくることがある
- 自己破産より経済的負担は大きい…個人再生は「圧縮された額を返済する手続き」
- 原則として弁護士等の選任が必須。個人再生手続き費用は高い
1500万円を超え3000万円以下の場合…300万円
500万円を超え1500万円以下の場合…5分の1
100万円以上500万円以下…100万円
100万円未満…全額返済(減額なし)
※債務額に住宅ローンは含まない。住宅ローンはそのまま払う必要がある。
※保有資産がある場合は債務の支払い額と清算価値(=保有資産の価値)の総額を比べて多い方が弁済額となる。
引用元:自己破産と債務整理を考えたら読む本
【個人再生1500万円】ギャンブル依存症夫婦の債務整理体験談
40代女性 これは私たち夫婦がギャンブルにハマり、借金を返済することが出来ずに個人再生をしたときの話です。
私が26歳、主人が21歳の時に結婚をして子どもが2人生まれました。子どもが未就学児の内はギャンブルをやめていたのですが、少しずつ子供の手が離れるようになって自分の時間ができるようになってから、またギャンブルを楽しむようになりました。
私自身は結婚前からギャンブル、特にパチンコやスロットが好きで、お小遣いの中で遊んでいましたが、それを見ていた主人もギャンブルにハマり始めてしまいました。
思えば これが夫婦合わせて1500万円もの借金生活の幕開けでした。
ギャンブルにハマりすぎて2人で1500万円の借金地獄
主人はギャンブルをしたことがなかったのですが、私が誘って始めたことから いつしか夫婦共通の楽しみとなりました。そして時間があえば2人でパチンコ屋に行って朝から並ぶことがよくありました。
最初は生活に影響のない範囲で遊べていたのですが、子どもが小学校へ行き出してからはさらにギャンブルをする頻度が増え、たくさんのカード会社からお金を借りるようになって 借りては遊ぶ…の日々が始まりました。
その頃は借金が膨らむことをまったく考えていませんでしたが、私が40歳をすぎたあたりから 2人の給料だけでは返済できない状況に至りました。
そこでカード会社から借りては そのお金で他のカード会社へ返済する自転車操業になり、私は6社から合計500万円、夫は11社から合計1000万円を借りていました。
2人あわせて借金が1500万円となったときに「このままだと家族崩壊になる!」と思い、債務整理を相談できる弁護士を探しました。
弁護士事務所に依頼した個人再生の流れ
法律事務所では借金が多額になった経緯と どこの会社にどのくらい借金をしているのかを話し、持っているカードを提出して各社に手続きを開始してもらいました。
私たちの情報としては、会社名や収入(給与明細、源泉徴収の提出)もし退職したら退職金はどのくらいになるか、通帳の残高がいくらあるか…などについての資料の提出が求められました。
それは同居の家族にも同様に求められました。
また家計状況を毎月細かく記載し、7ヶ月間提出を求められました(収入、支出内容を記載する。支出は住宅費、車両関係費、光熱費、電話代、新聞代、食費、保険料、借入などの返済、医療費、日用品、教育費、交際費、そのほかとして、町費など事細かく)
財産状況の確認も細かくされました。
たとえば、住宅の価値、住宅ローンの支払い残高(どのくらいの資産価値があるかなども調べられる)生命保険に入ってるか、自動車の価値など、とにかくさまざまな面から調べられます。
その他の提出書類として戸籍謄本、住民票、債権者一覧表、財産目録、陳述書など。
また手続きを進めていく中で 債務整理後に私たち夫婦が本当に返済することができるのか?を確認するために、返済予定額となる金額を弁護士さんに預けることになります。
【返済率20%】小規模個人再生事件のリアルな数字
私は月々3万円、夫は6万円を弁護士へ預け、あとの残ったお金で生活ができるかを評価されました。
そして返済できることを確認された後に小規模個人再生事件として、裁判所へ申立てをしていただきました。
その後に個人再生の許可が下りて、3年間で私は約100万円、夫は約200万を支払うことになり(返済率20%)私は5社、夫は11社への返済開始となりました。
弁護士費用については、以下の通りでした。
積み立て3万円×7ヶ月の21万円で合計758,400円
その金額の中から着手金518,400円
申立費用3万円
トータルで548,400円。返還額は、21万円。
過払い金返還総額4,000円
積み立て6万円×7ヶ月の42万円で合計992,400円
その金額の中から着手金568,400円
申立費用3万円
過払金報奨金864円
トータル599,264円。返還額は、443,136円。
【債務整理500万円】弁護士から任意整理より個人再生を推奨された体験談
40代女性 これは生活費を補填するために使ったカードの多重債務の話です。夫婦で一緒に個人再生を選びました。
私は広告業のデザインを生業としていますが 社会不況と業界不況が重なって会社の業績が急激に悪化したため、勤続25年目にして初めての給料カットとなりました。1年後には回復するだろう楽観視していたのですが、その年以降も業績は悪化の一途を辿っていき、それからの2年間、3回の給料カット。さらにボーナスも出なくなりました。
その間に二人目の子供が生まれたタイミングもあり、私たちの生活は一変。悪いことは続くもので、父が交通事故に遭い、資金が必要な時期に頼れなくなりました。
その頃には債務額は500万円に昇り、もう支払いの限界となっていたため、債務整理という苦渋の選択をしました。夫婦で個人再生の手続きを選んだのです。
債務整理の相談先は弁護士事務所で、ネットで調べているときに債務整理に長けている法律事務所という口コミから決めました。
弁護士事務所から個人再生を推奨されて
持家の有無、自家用車の有無、貯金額、債務総額500万円超(楽天・ライフ・ニコス・ジャックスなどのカード)などを指定された書類に書き込み、債務整理における弁護士と私達夫婦での一問一答が始まりました。
最初の私たちの希望は「任意整理」でしたが、弁護士からは「個人再生」を推奨されました。
デメリットも当然ありますが、個人再生の方が私たちにはメリットが大きいと説明されました。
個人再生の認可までに行う事は多いし、裁判所とのやり取りという厄介な部分はありましたが、現状の債務の支払いの多さと比べれば…と思い、個人再生にサインをしました。
債務額が100万円未満…全額返済(減額なし)
100万円以上500万円以下…100万円
100万円未満…全額返済(減額なし)
裁判所の認可まで毎月の家計簿の提出。車のディーラーに行って自家用車の下取り査定書の査定。不動産屋を呼んで持家の査定書を作成。現在の退職金の見込み表、会社の規定書。
お金に絡む財産の部分の査定書を全て作成し、出来た順から提出していきました。修正があるものは戻されるので、再修正して再提出をしていきました。
月々の支払いは45,000円で3年で完済
認可が下りるまでの期間は、認可が下りたら毎月払うであろう金額分を弁護料として45,000円を支払いました。相談前は毎月10万以上は返済に回していたので、この点でもかなり助かりました。
全ての提出書類にOKが出て、法律事務所が申出書類を作成、裁判所に提出し、後は認可待ちです。その間、裁判所からの質問を法律事務所を介してやり取りを行いました。
相談してから10か月後、晴れて認可が下り、個人再生の支払い開始となりました。
正直、私は認可まで1年は掛かると覚悟していたので、その部分をたずねてみると
普通は認可までもう少し期間が掛かります。ですが今回は おそらく勤続年数20年以上のあなたのキャリアが大きく影響したのだと思います。
つまり私たちを「安定して毎月返済できる人」…と裁判所が認めたということでした。
それから毎月45,000円を3年間支払いつづけて 予定通りに完済することができました。
個人再生をしたためにクレジットカードは5年以上は作れず ローンも組めないのですが、今は貯金もできるようになったので、弁護士に債務整理の相談をして本当に良かったと思っています。
【個人再生400万円】債務整理したら携帯を買えない!?
30代男性 これは2017年に私が個人再生をしたときの話です。
借金の発端はパチンコです。昔からパチンコをよくやっていて 負ける事も多くありましたが それまではお金を借りることなく楽しんきました。
ところがある日、パチンコで大負け。その月には冠婚葬祭でお金が必要になり、工面に悩んだあげく消費者金融を利用。消費者金融を利用するのには抵抗が少しありましたが 意外と簡単に借りることが出来ました。
それからは何かとお金が足りなくなると借りては返済を繰り返し、返済よりも借りることが多くなってきて、ついには限度額いっぱいになりました。
相変わらずのギャンブル依存症なので とうとう給料だけではやっていけなくなり、他社の消費者金融にも申し込んで借りることにしました。
そんな感じの自転車操業状態で、気づいたら5社の消費者金融からの借金が合計400万円になっており、どうしようもなくなって個人再生をする決意をしました。
借金400万円の個人再生を決意!車は持っていかれなくて済んだが…
個人再生を、私は弁護士に依頼をしました。法律事務所ではどこの消費者金融にいくら借りているか、そして借りた動機など聞かれました。
借金の内訳は アコム100万円、アイフル70万円、レイク70万円、プロミス70万円、オートローン70万円、その他カードローンが20万円で 借金合計400万円。
私の年収が450万円、手取りとなるともっと少なくなるので 毎月の返済が厳しくて常に首が回らない状況でした。
さらに私の生命保険の受取金額や仕事の退職金のおよその金額、自家用車の車種や年式、私が保有している財産になる物などをたずねられ「場合によっては、車を当該業者が引き取るか判断します」と言われました。
あとはそれらを証明する書類を用意して弁護士に預け、その後は手続きを弁護士に一任。弁護士から「裁判所に申し立て、消費者金融ともやり取りをして 個人再生が決定します」…と言われ、私は連絡を待つのみとなりました。
弁護士費用はざっと30万円だったと記憶しています。決定を待っている間は消費者金融からの督促などもなく 毎月の支払いもしなくても良いとのことだったので、それからは気が楽になり 生活も安定しました。
個人再生後はクレカもローンもNG!スマホも現金払い一択で購入できず
弁護士から個人再生が決定したと連絡があり、400万円あった借金は100万円強に圧縮され 各々の消費者金融に決められた金額を 毎月払いで3年間で全てを支払う形になりました。
なんとか愛車は持っていかれなくて済み、その他に何かを取られる事もありませんでした。それより何より いちばん気がかりだったのは借金が会社にバレるのではないか…でしたが バレずに事が済みました。
個人再生をするとクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなるので、全てが現金払いになります。だから大きな買い物、例えば車や家具や電化製品などもローンが組めずに現金払いで購入。もちろん審査を通さないといけないものは全てアウトです。
3年たった現在は完済し、試しにスマホを購入しようと手続きをしましたが、審査に通りませんでした。やはり現金一括払いでないとダメということです。
全てを終えて思うことは、個人再生は確かにありがたい制度ではありますが
当時は簡単に消費者金融から借りられてお金を手にすることが出来たので その後の事を考えず調子に乗ってバンバン借りていた自分を今は恥じています。
さらに「個人再生」というシステムが用意されているとはいえ、借りたお金も踏み倒す形になってしまったことを情けなくも思っています。
債務整理するとスマホは解約?新規購入は無理?
債務整理をしてからスマートフォンや携帯電話の購入を希望される方も多いでしょう。今や携帯電話やスマホは必須の時代。もし持てないということになれば、生活や仕事に支障が出てくる方も多いと思います。では、どのような方法なら購入が可能なのでしょうか。
ドコモやau、ソフトバンクなどの携帯電話キャリアでは、携帯やスマホの新規購入・機種変更をする場合、一般的に2年契約による分割支払いプランが組まれています。
携帯やスマホを分割払いで購入する際には、ローンを組むのと同じ審査を受ける必要があります。そのため、信用情報機関への照会が必要ですが、債務整理後、5~7年は事故情報として登録されているので、割賦契約が認められない可能性が高くなります。
債務整理をした事実が信用情報機関に記載されている5~7年は、審査に通らないため、分割払いでスマートフォンや携帯電話を購入することができません。しかし、債務整理後であっても審査の必要のない一括支払いであれば購入が可能です。
携帯電話キャリアは、顧客獲得のために熾烈な競争を繰り広げています。それを利用して何とか分割払いの審査が通らないかと考える方もいるかもしれませんが、現実的にはかなり厳しいと思っていた方が良いでしょう。
引用元:債務整理相談広場
債務整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。どの債務整理を行うかによって、スマートフォンや携帯電話を解約されるかどうかが変わってきます。
「任意整理」あるいは「特定調停」によって債務整理を行う場合には、借金の整理をする債権者を選ぶことが可能です。そのため、債務整理の手続きからスマートフォンや携帯電話の債務を外してしまえば、所有している携帯やスマホをそのまま継続して利用することができます。
「個人再生」と「自己破産」の場合には、負っている借金の全てが債務整理の対象です。そのため、スマートフォンや携帯電話の本体代金を返済中であったり、利用費用の滞納がある場合には債務としてみなされ、解約される可能性があります。
「債権者平等の原則」により、「個人再生」「自己破産」の申し立ての際には、携帯電話キャリアの債務も記載しなくてはなりません。この情報は当然、債務のある携帯電話キャリアにも伝えられるため、解約の可能性も高くなります。 引用元:債務整理相談広場
現代ではスマホは必需品であり、仕事によっては欠かせない場合もありますので、債務整理ではその点を考慮してもらえるケースもあります。
しかしそのあたりは個人の借入残高や滞納費用、債務整理の方法によってケースバイケース、キャリア各社の判断も異なります。
債務整理を検討している人は、あらかじめ弁護士に相談してみることをおすすめします。