オカメインコのくちばしカットとくちばしが伸びる病気と異常の話
うちのオカメインコ、なんだか最近くちばしが伸びてきた気がする・・・と思うことありませんか?
インコのくちばしは人間の爪と同じで 成長とともに伸びていきますが、あまりに伸びすぎている場合は病気の疑いがあります。
肥満による肝障害と脂質異常症によって嘴が変形したセキセイインコです。嘴表面の黒い斑点は出血斑と呼ばれます。3枚目は嘴をカットした断端で中心が黒くなっており、内部にも出血した跡がありました。出血斑はケラチン形成時に血が混入すると考えられます。肥満と運動不足には十分注意しましょう。 pic.twitter.com/PObnPuXjFe
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 17, 2022
くちばしの異常は摂食障害にもつながります。
この記事は くちばしは日ごろからしっかりよく観察すべきで、異常を感じたら動物病院を受診しましょう!というお話です。
オカメインコのくちばしの黒い線・ヒビ割れ・カサカサ・長い・伸びる・めくれている・・・大丈夫なの!?
オカメインコのくちばしにひびのような線が入っていることがあります。
彼らのくちばしは人間の爪と構造がよく似ていて、何層にもなっています。
そして、ストレスや栄養状態が出やすい場所ですので、過度のストレスを受けると、くちばしに段や線としてラインが残ることがあります。
また、カルシウムが不足すると、くちばしがはがれてくることもあります。
加齢により、くちばしの新陳代謝が悪くなり、古い角質が剥がれ落ちるようにくちばしがむけることがありますが、自然と取れていくので心配ありません。
くちばしがはがれたりすると心配になりますが、よく見られる現象なので、餌をちゃんと食べていて元気な様子なら問題ありません。もし心配になるなら、お医者さんに診てもらいましょう。
オカメインコのくちばしカットは病院に任せるべし!誤れば命取りもあり得る
通常、インコは自分でくちばしのお手入れをするので、飼い主が手伝ってあげる必要はありません。
オカメインコは眠たくなるとくちばしをギョリギョリすり合わせることがよくありますが、くちばしをこすり合わせることによって、自分で長さを調節しているのです。
それでもくちばしが伸びているようなら、やすり効果のある止まり木を入れてあげると、自分でこすりつけてくちばしを研ぐようになります。
インコのくちばしには血管や神経が通っていますので、切りすぎてかみ合わせが悪くなると摂食障害にもつながります。
オカメインコのくちばしカットは飼い主が自分でやろうと思えばできますが・・・私は獣医さんにお願いすることをおすすめします。
誤って切りすぎた場合、くちばしは爪よりも大量出血しますから、場合によっては命取りになります。
実際にそうなってしまったオカメインコを知っているので・・・鳥は大量出血すると助からないことが多いですから、絶対に無理をしない方がいい!…声を大にして言いたいです。
くちばしカットに慣れていない素人が自分で切ってあげるのは たいへん危険です。
くちばしカットは病院にお任せすることをおすすめします。
オカメインコがくちばしの病気かもしれない症状とは?
疥癬(かいせん)
疥癬はオカメインコよりもセキセイインコに多く見られる、トリヒゼンダニがくちばしに穴をあけて寄生する疾患です。
くちばしに白いかさぶたのようなものが出来てガサガサとしてきて、非常に痒がります。
他の鳥にも簡単にうつりますが、うつっても体力のある個体は症状が出ないこともあります。
逆に体調を崩したりするときにはトリヒゼンダニが増殖して、症状が出てくることがあります。
治療が遅れるとくちばしや爪が伸びたり変形したりして元に戻らなくなりますので、早めに病院を受診しましょう。
飲み薬が処方されますが、1~2回程度の通院で完治できるということです。
治療が遅れてくちばしに変形が出てしまったら、定期的なトリミングが必要になります。
予防法としては、住環境を清潔にすることと日ごろから鳥をよく観察すること、ビタミン不足にならないように気をつけることです。
特にビタミンAが欠乏すると起こりやすいので、青菜などをこまめに与えることも有効です。
出血斑
出血斑はくちばしにあざができます。
外傷の場合や栄養不良、脂肪肝、感染症などが原因になり得ます。
PBFD・ロックジョー・寄生虫・感染症・栄養不良
この他に、くちばしがひび割れて脆くなったり伸びすぎたりする場合は PBFDや寄生虫、感染症などの恐れがあります。
異常が見られた場合は必ず病院を受診しましょう。
オカメインコに限らず、鳥は外敵から弱っている姿を悟られないように体調が悪かったりしても隠す習性があります。
日ごろからしっかり観察することが大切です。
オカメインコのくちばしが伸びるのは肝機能障害の疑いもある
これ↑ 爪ではないですよ。うちのオカメインコの伸びたくちばしです。
このように上くちばしが体に刺さりそうなくらい異常に伸びている場合は肝機能障害が疑われます(うちの子はそうでした)
肝機能が低下している場合 ほかにも次のような症状が見られます。
■やわらかいふさふさとした羽毛が目立つようになる。
■けいれんを起こす
このような症状が見られた場合はすぐに病院で診察を受けましょう。
オカメインコのくちぱしに異常を感じたときは・・・
■くちばしが異常に伸びすぎていたり、羽の色が黄色くなったときは肝機能障害の疑いあり。即受診。
■くちばしをカットするときは獣医にまかせる
インコにとってくちばしは生きるうえでとても重要な器官です。
健康状態のバロメーターでもあるので、よく観察して異常を見つけたら病院へ連れて行ってあげましょう。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。