セキセイインコの飼い主の寄稿です
私は3歳の羽衣セキセイの「チー」を飼っています。
チーは人懐っこくてよくおしゃべりをする元気いっぱいの男の子ですが、ある日突然、様子がおかしくなりました。
ろう膜や足に白いかさぶたができて、その周辺の羽毛が抜けてしまいました。
かゆがってかさぶた周辺を掻いているうちに次第に元気を失ってきて、とうとう食欲まで落ちてしまったのです。
セキセイインコの疥癬症の治し方体験談!疥癬初期の治療と治療費の話
私は心配になって、インターネットでチーの症状を調べてみたところ、どうやら「疥癬症」の可能性が高いと分かりました。
こちらは重度の疥癬症のセキセイインコです。センコウヒゼンダニの感染によって起こります。白いカサブタ状の皮膚病変ができるのが特徴ですが、慢性感染によって肉芽がコブのようにできてしまうことがあります。このダニは殆どのセキセイインコが保有しており、免疫低下が発症要因と見られています。 pic.twitter.com/t9WupmFdvn
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 18, 2020
このダニは、消化管には寄生しません。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 19, 2020
私はチーを早く治したかったので近所の動物病院に電話しましたが、その動物病院では「鳥類の診察ができない」と断られました。
他の動物病院も当たってみましたが、どこも鳥類専門ではなかったり予約がいっぱいだったりして困り果てました。
早く病院に連れて行きたいのに!…と不安でどうしようもなく悲しくなりました。
そんな私の様子を知った友人が鳥類専門の動物病院を教えてくれました。
少し遠方ではありましたが、すぐにその動物病院に連絡してみると、幸運にも当日中に診察してもらえることになりました。
私はチーをキャリーケースに入れてその動物病院へ向かいました。
その道中にもがんばれ!と励まし続けていましたが、チーは元気がありませんでした。
セキセイインコの疥癬の初期の治し方はダニ駆除薬の塗布と注射で3~4回の通院
動物病院に到着し、受付で名前とチーの症状を伝え、しばらく待っていると、看護師さんがチーを連れて診察室へ案内してくれました。
【1回目】セキセイインコに疥癬症の診断が下り駆除薬と注射の治療
診察室に入ると、白衣を着た先生が笑顔で迎えてくれました。
先生はチーをキャリーからそっと出して体重や体温を測り、チーの顔や足にテープを貼りつけました。
顕微鏡でダニがいるかどうかを確認するためです。
先生がそう励ましてくれたので、私は少し安心しました。
看護師さんがをチー抑えているところで先生がダニの駆除薬を塗り、注射しました。
チーは少し暴れて抵抗しましたが、処置はすぐに終わりました。
その日の診察料金は5,000円でした。
【2回目】駆除薬と注射
先生の言うとおり、私たちは1週間後にまた動物病院に行きました。
チーは前回よりも少し元気が出てきて、食欲も回復していました。
そうおっしゃると、看護師さんがチーを抑えている間に、先生が前回と同じように駆除薬を塗って注射しました。
チーは今回も少し暴れましたが、少し我慢しているように見えました。
その日の診察料金は4,000円でした。
【3回目】注射のみで治療終了
2週間後にまた動物病院に行ったときにはチーはすっかり元気になって、顔や足のかさぶたも消えていました。
そしていろいろアドバイスしてくれました。
看護師さんがチーを抑えて注射しましたが、このときのチーは全然暴れませんでした。
…と褒めちぎると、チーが何となくうれしそうな表情を見せたように思えました。
この日の診察料金は3,000円でした。
発症していなければ何もする必要はないです。発症していないとダニの検出は困難です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 19, 2020
先生や看護師さんにお礼を言って帰ろうとしているとき、チーはキャリーケースから顔を出して、まるで「ありがとう!」と言っているようなそぶりを見せました。
帰宅してチーをキャリーから出してあげると、とてもうれしそうな様子で室内を飛び回っていました。
そんなチーの元気な姿を見た私も笑顔になりました。
疥癬症ではない症状が似ている事例
鳥の脱水は足で分かります。1枚目は健康なオカメインコの足で2枚目は腎機能低下があるオカメインコの足です。脱水すると足が赤く暗色になります。鳥の脱水は多尿や血流低下で起こります。腎不全や糖尿病、金属中毒、敗血症、急な食欲不信、熱中症、低体温などが原因となり早急な補液と治療が必要です。 pic.twitter.com/uspAJnlxzh
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 24, 2021
お忙しい中、ご返信下さりありがとうございます。
年相応とのこと、安心致しました。
こちら離島のため鳥専門の病院がなく、先生の情報発信に本当に感謝しています。
今後のご活躍も楽しみにしています☺️
— 𝕠𝕙𝕒𝕪𝕠𝕜𝕠💙💛 (@ohayoko) February 25, 2021