インコの金属中毒は鉄の摂取でも起こるのか!?
鳥かごの金網は鉄製がほとんどです。
鳥の金属中毒症は鉛・銅・亜鉛が原因であり、鉄では中毒は起こらないとされているようですが…
小鳥の金属中毒は亜鉛、銅、鉛で、鉄は特に言われていないようです。でも鉄のサビが有害です。また、メッキや塗装が剥げたらそれも有害なことがあります。オモチャに鉄が使われていて、購入したばかりでもひょっとしたらサビていることもあるかもしれませんし、必ずしも安全とは限らないと思います。小鳥用品や小鳥の周辺で使う金属類は、少し高額になりますが、サビにくいステンレス製のものを選ぶのが良いと思います。
via:ヤフー知恵袋
金網に塗ってあるメッキが剥げてきてサビが生じたのが体内に入ると、金属中毒を起こす可能性があると言われています。
小鳥の金属中毒症をネットで調べても「鉛・銅・亜鉛」としか書かれていない記事しか見当たりません。
小鳥の診察を手掛ける動物病院のHPですら「鉄」を金属中毒の原因と書いているのは見当たりません(2023年時点の私のリサーチでは)
なので私は「金属中毒と鉄」の因果関係は現状、獣医にもわからない…という解釈をしています。
インコの金属中毒は、飼い主に心当たりがなければわからないですよね。
人体だってまだまだ医学的に「未知の領域」が多いのだから、鳥医学ならなおさらです。
カーテンウェイトを食べたかもしれないとワカケホンセイインコが来院しました。カーテンをほじって鉛が落ちていたようです。レントゲン検査をした所、幸い消化管内に金属片はありませんでした。こちらのレントゲン画像の筋胃内にある白い影はグリットです。ペレットが主食なので、ペレットに含まれる炭… pic.twitter.com/xLBljLh5Z4
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 20, 2023
症状がないの解毒剤を飲むよう言われた場合はセカンドオピニオンを検討しましょう。…
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 20, 2023
動物病院のレントゲンの診断でも誤診も多いようですし、誤診で解毒剤を飲ませるなんて…とんでもない!
病院や獣医師に任せたのだから、これで安心。大丈夫!…なんて言ってられません。
飼い主も飼育知識や病気の情報をしっかり学んでいかないといけない。うちの子を守れるのは自分だけですから。
そもそも金属って、素人には見た目で判断できませんよね?
磁石につくから「鉄」だろう…と予測できても、純粋物質の「鉄」であるとは限らない。
他の金属物質の混じりけがある場合も多い…合金では何が混ざっているのか見た目では判断できません。
だから鉄から生じたサビには鳥にとってどんな有害物質が含まれているかもよくわかっていないのではないか?…と推測します。
HOEIのようなきちんとした国産の鳥かごメーカーなら使っているメッキについてHPに提示していますが、その他のメーカーが扱っている鳥かごはよーく見ると中国製ばかり。
見た目は良くてもどこか得体が知れない・何がどう使われているかわからない(…と個人的なイメージを持ってます)
金属中毒と鉄の因果関係や、鳥の金属中毒症のメカニズムに詳しい方にぜひご教授いただきたいところ。そこまで突っ込んだ知識や情報をお持ちの方がいらしたら、よろしくお願いします。
ステンレスは鉄を主体としてクロームやニッケルが混ざった合金です。
ステンレスは錆びない!と思ってる人が多いですが、鉄を含んでいますから、長年使用して劣化してくれば錆びてくることもあるし、微弱ながらも磁石にくっつこうとします。
HOEIでは、ケージをより長くご使用いただけるよう、ステンレス製品にSUS304を採用しました。SUS304は腐食やサビに強く、食器や厨房の器具にも使用されている材料です。
via:HOEI
SUS304(サスさんまるよん)とは加工性にすぐれたステンレスで、自動ドアやエスカレーターにも使われていることが多く、ニッケルを含んで表面に強力な酸化膜を生成することから非常に錆びにくいということです。
質問 鳥かごを金属中毒防止のために3ヶ月〜6ヶ月に1度変えてるのですが、最近買った鳥かごが…
回答 うちは金属中毒で入院してから、ステンレス 製のケージに買い替えました。私は洗い替え用も欲しくて、2個買いました。金属中毒、本当に怖いです。うちは15分前まで元気だったのに、痙攣から始まったのでビックリしました。生死を彷徨い10日以上入院、金属の体外への排出まで4ヶ月近くかかり、通院、自宅での投薬と、大変でした。治療の費用もとんでもなくかかりました。もし鳥さんがインコちゃんなら、あちこち齧るかと思うので、ステンレス製のケージが安心です。
via:ヤフー知恵袋
一般的な鳥かごの「銀色メッキケージ」より「ステンレスケージ」の方が鳥の安全性は格段に高いので、金属中毒症を杞憂するくらいなら、最初からステンレスケージを使った方がいいでしょう。






【20230912 参考のため追記】フォニオパディで金属中毒は起こらない!
鉱物の成分はケイ素52%、鉄21%、アルミニウム19%、その他微量元素各種。
この結果から、一般的なアルミノ珪酸塩鉱物であることがわかります。これが中毒を起こすことはなく、磁性があることもわかりました。磁石にくっつく=中毒性のある金属とは限りません。
この情報が安心、参考となれば幸いです↓— 髙木慎介@鳥の獣医師 (@takagibirdvet) September 10, 2023
今回のような鉱物中のアルミニウム成分では中毒は起こらないと思われますが、純アルミニウム金属の過剰摂取は健康被害が生じる場合があります。
— 髙木慎介@鳥の獣医師 (@takagibirdvet) September 11, 2023