遺品整理で買取できる遺品が出てきたときはどうすればおトク?
家具や家電は年式・時代・造り・リユース可能かどうか?によって買取の可否が決まるので比較的わかりやすいです。
しかしそれ以外の遺品は「これは価値があるものなのか」と迷うことが多く、その分野に精通した人が見ないことにははっきりしたことがわからないケースが多いです。
いずれにしても、遺品整理で買取できる遺品が出てきたときはどうすれば?と思った時、後々失敗しないためには、その場で遺品整理業者に遺品を売却しないことをおすすめします。
迷うなら遺品整理のその場で業者に売却しない方がいい
「もしかして価値があるものなのでは?」の考えがちらりと浮かんだ時には、とりあえずその直感を信じて、その場で売るのはやめましょう。
その遺品を手放したり処分するのはいつでもできます!正統な価値や価格を知ってからでも遅くはありません。
価値がわかれば手放さずに所有し続ける決断もつけられるのです。
手間はかかりますが、プロの鑑定士に見てもらって価値を確かめることから始めてください。
迷うものは「形見分け配送サービス」で自宅に送っておく
「形見分け配送」とか「形見分け代行」と呼ばれるサービスに、ほとんどの遺品整理業者は対応しています。
仕分けた遺品(形見)を梱包して、指定の住所に送ってくれるのです(配送料などは別途負担です)
そのためには、形見分け配送を見越して、どんな遺品を探しているのか?残したいのか?の意向を、遺品整理業者にしっかり伝えておくことが肝要です。
あらかじめ「ヒアリングシート」で聞き取りを万全にしている業者が多いので、事前に意向を固めておきましょう。
プロが無料で出張鑑定(査定)するサービスを上手に利用する
鑑定士(査定士)は質屋でも買取業者でも、プロの鑑識眼を持つ人ならOKですが、無料で自宅まで出張してものの鑑定(査定)をしてくれるバイセルや福ちゃんなどがおすすめです。
たとえばバイセルであれば、こんなにたくさんのジャンルの 無料出張査定と出張買取が可能です。
遺品整理で高価買取される遺品にはどんなものがある?
遺品は、誰にでも価値がわかりやすいものと、全くわからないものまでさまざまですが、ここでは代表的なものを例に挙げて説明します。
貴金属・ブランド品・腕時計
素人でも最も価値がわかりやすいものの代表格は貴金属でしょう。
貴金属は相場(1gあたり)で取引されていますから、価格は比較的安定しています。
貴金属は価値がわかりやすいだけに、すぐに売却するよりも遺族で話し合いをして、誰かが形見として受け継ぐことが多いかもしれません。
形見分けしてもらっても必要ないのであればブランド品や貴金属買取専門店や質屋など、貴金属を買取してくれる業者は多いので手放すのも困りませんし、相場があるので大体どこで売っても同じようなものでしょう。
▶ 金などの高価な貴金属であればアクセサリーが壊れていても買取してもらえます。
▶ 「金歯」もれっきとした「金」なので…ちょっと抵抗があるかもしれませんが、捨てるのはもったいないシロモノです。
▶ 仏具の中にも「金」でできたものがあります。仏像・ろうそく立て・おりんなど。
貴金属の中には一見して本物の「金」「銀」「プラチナ」が見分けられない場合が多いので、素人判断で処分したりしないで、手放す前に鑑定(査定)してもらった方がいいでしょう。
ブランド品も貴金属と同様に、素人でも価値がわかりやすい遺品です。
ロレックスやオメガなど、海外ブランドの高級腕時計も同様です。
ブランドによっては古いものにもかなりの価値がつけられますが、高く売れるかどうかは流行とコンディション次第です。
保存状態が良いきれいなものはもちろん、付属品がある場合はしっかりと揃っていることが高価買取のポイントとなります。
着物・和装小物
タンスの肥やし「あるある」な着物は、大島紬など名の通ったものや、作家物・ブランド着物であれば高値がつくことがあります。
振袖には流行があるので、購入した時には高価だった着物が、必ずしも高値で売れるとは限りません。
また、複数の着物を一度に売ろうとすると「まとめていくら」で買い叩かれることが多い傾向にあります。
手間ですが一枚ずつ買い取り交渉する方が、結果としてお金の戻りは多くなる可能性はあります。
着物はシミなどの多少の難があっても売れます。それは洋服や小物のリメイクなど、生地がリサイクルに使われるからです。
着物に少々の難があったとしても、処分するのは とりあえず査定してもらってからにした方がいいでしょう。
切手・古銭
故人がコレクションしていた切手や古銭の中には、驚愕の高値を付けるものがあるので侮れません。
明治時代の切手や中国切手には1枚で数十万円するものもありますが、残念ながら…特に切手はレプリカが多く出回っています。
なので、遺品の中でも特に「切手」は目利きの鑑定士に査定してもらうことが重要です。
切手の査定を得意としない買取業者は、レプリカ対策のために、わざと買取価格を安くしています(←言い方が悪いですが、鑑定に自信がないがゆえに高値をつけられず、買い叩こうとする)
切手や古銭はその辺の質屋よりも、鑑定実績が特に高いバイセルや福ちゃんで査定してもらうのがいちばん良いと思います。
お酒(ジャパニーズウィスキー・焼酎・洋酒)
未開封のお酒(古酒)…特に日本製のウィスキーやレアな焼酎の中には、数十万円以上の値が普通につくものがざらにあります。
日本酒にも高価なものがありますが、日本酒は期限を考慮する必要があるため、ウィスキーや焼酎よりは難しい傾向です。
高価買取にはほかのものと同様にきれいに保管しておくことや、箱などの付属品を揃えておくこともポイントです。
人形・ドール・おもちゃ・コレクターグッズ
興味のない人には「ガラクタにしか思えない」…など、趣味の世界はまったく理解不能なことも多いですが、中にはファン垂涎のグッズやレアものが多く存在します。
TV「なんでも鑑定団」を見ていると何となく想像がつくと思います。
ブリキのおもちゃとか昭和レトロなグッズは思わぬ鑑定額がついたりしますよね。
ただし、売りづらい(売れづらい)買取してもらえないことが多いものもありますので注意が必要です。
例えば、趣味のものではないですが、雛人形は売れないことが多いです。
雛人形の役目は子どもの身代わり(災厄を引き受ける)の意味合いがあるので、基本的に他の人に「譲る」とか「引き継ぐ」よりも、お焚き上げをして感謝を捧げつつお役目を終えてもらうことが多いからです。
とはいえ、雛人形でも高名な作家ものだと、高値で取引されることがあります。
いつの時代も著名な作家物は価値が高いものです。
この辺りは素人には判断がつきませんから、プロに鑑定(査定)してもらうのがいいでしょう。
日本人形でも西洋人形でも、人形の査定ならコヤッシュがおすすめできます。
オーディオ類はジャンク品でも高く売れることがある
古いスピーカー アンプ レコードプレーヤーなども、壊れていても(ジャンク)高額買取してもらえることが多々あります。
最近はレコード人気が再燃してきているので高価買取してもらえるものが多く、レコード買取を専門にしている業者もあるくらいです。
「こんなのゴミじゃん!」と早計に決めつけずに、一度その価値を調べてもらってから処分するのがいいですよ。
骨董品・古美術品・ブランド食器・茶道具・書道具
骨董品は集めていた故人にしか価値がわからないものが多いと思われるため、目利きの鑑定士に査定してもらってから処分するかどうかを決めましょう。
遺品整理業者でも骨董品の買取をしてくれるところがありますが、目利きの鑑定士がいない業者に二束三文で買い取られるのではもったいないです。
「買取」に重点を置いた「買取業者系」「リサイクルショップ系」の遺品整理業者であれば、社内に専任の査定士がいることもありますが「素人に毛が生えた」レベルが圧倒的多数なので、あまりおすすめできません。
やはり「餅は餅屋」鑑定・査定を仕事にしているプロに任せるのが賢明です。
遺品整理では、日本刀や火縄銃など、そのまま所持していたら違法となるものが出てくることも珍しくありません。
そもそも そのまま持っていたらアカンものは、警察に届け出を出して 受理されてからでないと売却ができません。
骨董品の中には取扱に注意が必要なものが一部あるのです。