オカメインコは気が小さくて臆病な性格をしていますが、一度人との信頼関係が築けると「なつきすぎ!」と思うくらいベタベタになつく鳥です。
信頼関係を築くためには段階を踏むことと時間をかけることが必要ですから、飼い主さんは焦らず、じっくり時間をかけていく覚悟が必要です。
また、オカメインコという鳥はたいへん賢いので「人」が自分の仲間であるという認識を持てば、他の「人」ともフレンドリーな関係を保てる個体が多いです。
例えば、手っ取り早くなつく手のリにするためには雛のうちから人の手で挿し餌をして育て上げる方法が確実ですが、飼い主さんが自ら挿し餌をして育てなくてはいけないということはありません。
ペットショップ店員でもブリーダーさんでも、育てたのが誰であっても「人の手」で育てられていれば、その後に飼い主さんが変わっても オカメインコはベタ慣れになります。
この記事ではなつくオカメインコにするための注意点を3つ紹介します。
なつく・なつかないの違いは個体差だけでなく、飼い主さんがオカメインコに接する態度や気の長さにも大いに関係するというお話です。
オカメインコを雛から育てればほぼ確実になつく
なつきすぎオカメインコの作り方の一番確実な方法はこれです。
鳥類は初めて見たものを親鳥と覚えると言われています。いわゆる「刷り込み」ですね。
雛の時から世話をすることで 親鳥と同じような距離感で接してくれるようになります。
雛の場合、3~4時間ごとに挿し餌をする必要がありますが、その時に繰り返し人の手に接することで 手乗りになる確率が上がります。
雛でも、お迎えして間もないころには ご飯がない状態では手を警戒してしまうことも多いのですが、挿し餌のときに触れ合うことで 自然に警戒心を解いていくことができます。
警戒心を取り除くと同時に、手を「好きなもの」と思わせることができるので効果的です。
ただし、一度手のりになっても、成鳥になってからあまり遊んであげないと、なついてはいるけど手には乗らない「手乗り崩れ」になることはあります。
かわいがるのが雛の頃だけでは、当然 手のり崩れになる確率は高まります。
オカメインコを成鳥から飼育する場合の注意点
オカメインコはもともと臆病で神経質な性格をしています。そのため、成鳥から手乗りにする事は不可能ではないですが、時間がかかることは覚悟してください。
数年かかることも珍しくないですし、どうしても、がんばっても手乗りにできない子もいます。でも、その時はそれを割り切って考えてください。無理強いをすると、関係は確実に悪化するだけです。
飼い主がオカメインコに歩み寄る方法としては ご飯や掃除などの世話をするだけでなく、歌って聴かせたり、日常的に喋りかけることも効果的です。
臆病な個体は人の手を怖がることも多いので、初めから手に乗ってもらおうとしてしまうと 警戒心を強めてしまう恐れもあります。
触ったり手乗りにさせるには まず 仲間意識と信頼関係が大切です。
成鳥の場合は、性格の個体差が大きく関わってくるため 無理に触ろうとせず、根気よく接する必要があります。
また家族の一人にしか懐かないという場合もあるので、家族間で飼っていたりする場合は 無理に全員に慣れさせようとしない方がいいかもしれません。
成鳥の場合はオカメインコの方から近寄ってきてもらえるように接していくことが大切です。
いつでも、オカメインコの気持ちを第一に考えて接していれば、心が通じ合う時間は大幅に短縮できるかもしれません。
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オカメインコをケージから出す時の注意点・・・手を「怖いもの」と思わせないで!
一度ケージから出してしまうと なかなか鳥がケージに戻らないという経験がある方もいるのではないでしょうか。
手乗りになっていない場合はあまり放鳥しないとは思いますが、一度ケージから出てしまうと、戻すのに苦労しますよね。
その際に追いかけてしまったり、無理に掴んでしまうと 信頼関係をなくす原因にもなります。
追いやったり掴んだりしないとケージに戻らない場合は、ケージから出さない方が賢明ですが、そこそこ手乗りの子であれば、ケージの中にお気に入りのおもちゃを入れたり、特別なおやつを出してあげたり、ご飯の音でケージに入れるように誘導するなどの工夫をしましょう。
また、ケージの蓋を取ったりすることで入ってくれる場合もあるので、かなり面倒ですが ケージをその都度解体して戻ってもらうという方法もあります。
はじめから465オカメの鳥かごを利用すれば、ケージの上部や前扉が大きく開く構造ですので、鳥が自分からケージに戻りやすいです。
オカメインコという鳥は臆病で神経質だからこそ なつき度合いの個体差が激しいので、その子その子に合う接し方を探すことが大切です。
そして雛でも成鳥でも、手は怖くないもの、好きなもの、安心するものと覚えてもらうことが いちばん大切なポイントとなります。

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