オカメインコが逃げた!保護まで6日飛距離60㎞迷子のサバイバル劇
以前にツイッターのハンドルネーム:親鳥さんから聞いたオカメインコの仰天サバイバル劇を、当時聞いたままの内容を書いていきます。
親鳥さんのオカメインコ(ルチノー・オス)が逃げて迷子になったのですが 6日後に保護されて飼い主と再会を果たした話です。
驚くべきはその飛距離で、なんと約60㎞先まで逃避行していました。
オカメインコは一見おっとりのんびりしているように見えて、実は飛ばしたらすごい鳥です。
オカメインコについて「オーストラリア最速の鳥」と書いている本があるのですが、実際は違います。
オーストラリアでの最速の鳥はオカメインコではなく、ハヤブサです。
オーストラリアにもハヤブサが生息していて これが鳥類最速と言われていますので ここでまず「オカメインコ最速」という表現は却下できるでしょう。
日本では「最速の鳥」と和訳されたのですが 正確に翻訳するなら「最速の鳥のひとつ」が正しく、最速の鳥ではありません。
確かにオカメインコの飛行速度はトップレベルには違いありませんが ハヤブサの飛行速度は時速64~88キロくらい。
オカメは時速50.4キロ。
なので、ちょっと…いやだいぶ負けてますね^^;
しかしながらこの数字を見る限りでは 約60キロ離れたところから発見されるというのも 温かい季節にカラスなどの外敵に見つからない等の幸運に恵まれれば、あながち信じられないことはないことがわかると思います。
オカメインコがテントウムシを食べて「猛禽オカメ」に変貌していた!?
オカメインコは確かに飛ぶのは早いです・・・しかし被食な立場の か弱い小鳥です。
外界に放たれれば外敵に見つかるリスクがありますし、そこから運よく逃げ延びたとしても 自力で水や食料を得られなければ、生存率は限りなく低いはず。
しかも親鳥さんのオカメインコはルチノー男子。
オカメインコルチノー種は 全身が白色からクリーム黄色で、尾までの長さは30センチ余りの オウム科の最小種です(名前はインコとありますが、オウムです)
しかも、ルチノー男子はオレンジ色のほっぺが際立ち、どこを飛んでいても、目立つことこの上なし。
自然界に溶け込む保護色ではありませんから、どこにいても目につきます。
運よくカラスなどの外敵に見つからなかったのか? それとも何とか逃げ切れたのか?
どんな運が彼に味方したのかはわかりませんが、6日間も生き延びたことはほぼ奇跡的と言えます。
どこかで親切な人に保護されてお世話になっていたのではないので、自力でサバイバル生活を送っていたに違いありません。
親鳥さんはこのように言っていました。
過酷な状況下を生き抜いてきたのですから 確かにそのワイルドさは想像を絶するものかもしれませんし、当然のことながら 帰宅時に体重が激減していたそうです。
106g→ 76g・・・1週間弱で30グラムも減少(ToT)
さらにこの子は虫を食べるようになっていたのだとか。テントウ虫とか…
(;^_^A アセアセ・・・
親鳥さん曰く
必死になって、獲れるものを何でも獲って食べなければ 生き延びることはできなかったのでしょうか。
虫を食べようが猛禽化しようが 生きていてくれさえすれば 全然OKだよ!と思いますが。
実際には オーストラリアの野生のオカメは何でも食べてます。
よってオカメインコが虫を食べることは別にめずらしいことではないのです。
迷子の情報はネットの情報拡散&収集力を利用すべし!
この逃げてしまったオカメインコ。横浜から はるばる三崎まで飛んでいたのでした。
保護の連絡を受けた親鳥さんは 車を飛ばしてすぐに愛鳥をお迎えに行ったそうです。
保護先は三浦半島最南端の 海の見えるヨットハ―バ―近く。
周囲には民家がなく、老人ホ―ムだけがぽつりとある場所で保護されていたそうです。
景色がとても良いところで、外敵はたくさんいそうだったけれど
…と 親鳥さんは思ったそうです。
保護先で「餌を食べてますよ」と聞かされていましたが、与えられていたのは鳩の餌だったそうで…
(((( ;゚д゚))))アワワワワ
保護先では鳩の餌に少し含まれていたヒエを数粒食べた痕跡があるだけだったとか。
…と親鳥さんは言っていました。
いずれにしても、再会を果たせたなんてすばらしい!
想像しただけで、涙が出そうになる ええ話や!(^^)!…と思います。
このオカメインコは、本当に強運の持ち主ですよね。
愛鳥を探している間、親鳥さんの元には「それらしい子が南下しているようだ」との目撃情報がツイッターから入っていたそうです。
ツイッターやSNSの情報拡散力、恐るべし。
迷子になったうちの子を探している人は 今の時代はネットを活用するに限りますね。
オカメインコなら遠くまで飛び去っている可能性が高いですから、近所を探しているだけでは不十分でしょう。
2年ぶりに帰還したオカメインコの話。逃げた迷子の捜索をあきらめないで!
オカメインコは高速飛行するので、びっくりするほど遠方で発見されても 何ら不思議はないです。
手乗り鳥であれば、すぐ近場で親切な人に発見されて保護してもらっている可能性もありますから 生き別れてしまっても、また再会できる可能性はあります。
こんなツイート↓ もありますし。
高2の冬に逃げ出したオカメインコが2年ぶりに帰ってたwwwwwwwwwww
帰ってきた途端ずっと扇風機にいるわwパンもご飯も食うしこいつ変わってないww
いやマジで2年前に飛んでったインコが今帰ってくると思わんやん?ビックリw pic.twitter.com/oUPI3d74FS
— ふじ (@kk93bed) 2015, 10月 21
なので、迷子鳥をお探しの飼い主さん、ネバーギブアップ!
あきらめないで!(・・・と真矢みき風に言ってみたw)

子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。