セキセイインコの飼い主の寄稿
以前の私は「インコは犬のようにしつけられる動物ではない」
と思っていました。
しかし最近 Instagramで芸をする
インコ達の動画を見るようになり
「インコは自分が思っているよりも遥かに賢い動物なんだ」
と気づきました。
賢く芸をこなすのは
大型や中型インコなのかなと思いきや、
インスタグラムで目にしたのは
セキセイインコや小桜インコなどの
小型インコたち。
そう考えたら
ワクワクしてきました。
インコがケージに戻らない!を解決する帰宅トレーニングのすすめ
私が飼っているのはセキセイインコで、
今までしつけやトレーニングなどを
やったことが一度もありませんでした。
だからインスタグラムのインコのように
いきなりサーカスの様な芸を教えるのは
ハードルが高い…と思い、
まずは帰宅トレーニングから
始めることにしました。
帰宅トレーニングを選んだのは、
日常生活で必要に迫られていたからです。
私のセキセイインコは一度放鳥すると
自分の気が済むまでケージに戻りたがりません。
私が外出する時やお客さんが家に来る時など、
ケージに戻って欲しい時に
スムーズに入ってくれなくて、
困ったなと思っていたのです。
本当に急いでいる時は、
部屋を真っ暗にして
無理矢理インコを捕まえて
手で掴んでケージに戻します。
その度に私のインコは
ギャーギャー悲鳴をあげていて、
第三者から見たら
まるで私がインコを
いじめているかのように見えます。
こんなことを続けていたら、
インコが手を怖がるようになるのでは?
…と不安な気持ちで放鳥する日々でした。
少しずつ段階的に進めた帰宅トレーニングの4ステップ
帰宅トレーニングから始める!と決めた私は、
ネットでインコの帰宅のしつけを
しているチャンネルを探しました。
それを参考にして、帰宅トレーニングを
自分流にアレンジしてみようと考えたのです。
ケージ外で何も食べさせない
最初に試してみたのは、
ケージ外でおやつをあげるのをやめることでした。
これを続けてみてわかったのは、
ケージの外で何も食べないでいると
ある程度遊んで空腹になったインコが
自分からケージの中に入るようになること。
そこでしばらくは そのタイミングで
ケージの扉を閉めるようにしました。
しかしこのやり方だけに
頼るわけにはいきません。
お腹が空かないと
ケージに入ってくれないので、
入るまで1時間強かかってしまうことが
あったからです。
餌を朝夕2回に決まった量だけ与える
次に試したのが、
エサをケージに入れっぱなしにせず、
朝と夜の2回に決まった量を入れる方法です。
以前の私は、餌切れしてひもじい思いをさせたら
インコがかわいそうだ…と思い、
常にケージに餌がある状態にしていたのです。
しかしそれは本来
インコにとって健康的ではないこと。
私のインコには
肥満傾向が見られたので
餌の入れっぱなしは良くないと
思いました。
何より、常にインコが満腹状態では、
なかなかケージに入ってはくれません。
そこで餌を与える前に放鳥するルール
を決めたところ、
インコはすんなりケージに
戻るようになりました。
ケージに入って欲しいタイミングで
餌をセットすることで、
以前よりもスムーズに
帰宅してくれるようになったのです。
とっておきのおやつを使ってケージに誘導する
さらに、私のインコの大好きなオヤツ
「大好きん」を使ってみることにしました。
「ケージに入ったらオヤツがもらえるよ」と、
エサでインコを釣る作戦です。
これが出来るようになると、
空腹であろうがなかろうが、
いつでもケージに入って
くれるようになりました。
そうなるとしめたもので
「今日は10分くらいしか放鳥出来ない」
という日でも、
気兼ねなく放鳥することが
できるようになりました。
おやつ+号令かけでケージに戻るように誘導
しばらくの間は目の前に
「大好きん」をちらつかせ、
反応したらそのままケージに誘導する
…という流れでやっていました。
何度も繰り返しそれをやった後に
「犬のように言葉の合図を理解してくれたらいいな」
と思った私は、
インコの前に「大好きん」をちらつかせ、
「ハウス!」と言いながら
ケージに戻るトレーニングを続けてみました。
すると最終的に「大好きん」がなくても
「ハウス!」の一言で、
インコがケージに戻るまでになったのです。
もちろん号令通りにケージに戻った時には、
すかさず大好きんを与えましたが、
「まず大すきんありき」でなくても
ケージに戻れるようになったことは
大きな進歩でした。
インコがスムーズにケージに戻ってくれるまでは
試行錯誤の繰り返しでしたが、
「ケージに戻るといいことがあるよ」
と繰り返し教えていくのが
やはりトレーニングの王道のやり方であると、
自分でやってみてよくわかりました。