インコ・オウムにはとうもろこしの味も食感も大好きな子が多いです。
とうもろこしは 一般的な「スイートコーン」 ポップコーンでおなじみの「爆裂種」 若いうちに収穫される「ヤングコーン」に大別されますが、インコ・オウムはこれらすべてを食べられます。
インコはとうもろこし食べられる?コーン缶詰は残留農薬よりヤバい話
生食 加熱(ゆでる・蒸す・焼く・電子レンジ加熱) コーン缶詰 冷凍コーン(塩分0gのミックスベジタブル含む) ポップコーン 乾燥コーン(ひきわり・丸ごと・フリーズドライ) コーンフレーク インディアンコーン(食べられるが おもちゃの要素が強い。ポップコーンにできるものもある)
残留農薬が少ない15品目のランキングは、アボカドがトップだった。以下、トウモロコシ、パイナップル、キャベツ、タマネギ、冷凍グリーンピース、パパイヤ、アスパラガス、マンゴー、ナス、ハニーデューメロン、キウイ、マスクメロン、カリフラワー、ブロッコリーの順となっている。
アボカドとトウモロコシは、サンプル検査で残留農薬が検出された割合が1%に満たなかった。パイナップル、パパイヤ、アスパラガス、キャベツ、タマネギは、サンプルの80%以上で残留農薬が検出されなかった。
ただ、米国で市販されているトウモロコシやパパイヤなどは、遺伝子組み換え種子を使ったものが少量出回っているという。遺伝子組み換え産品を避けたければ、やはりオーガニックを選んだ方がいいとEWGは指南している。
via:CNN
トウモロコシの栄養素と反栄養素
トウモロコシは小麦・米とともに世界三大穀物に数えられ、野菜かと思いきや「イネ科」の食用食物です。
旬の季節には青果用としてスーパーに並びますが、缶詰などに加工されたり、デンプン(コーンスターチ)やオイル、バイオエタノール(バイオマスを発酵させて製造する)など、有用かつ重要な穀物として栽培されています。
トウモロコシ栽培では鳥被害が深刻なことからも、鳥がトウモロコシを好むのはよくわかります。
トウモロコシの栄養素は炭水化物とビタミン・ミネラル
とうもろこしは「穀物」なので、南米などでは主食として食べられているとおり、ほとんどが炭水化物です。
インコに餌でもトウモロコシは多く使われており、特にハリソンペレットはひきわりトウモロコシが主原料のひとつなので、インコの嗜好性の良さはこのあたりから来ているのかもしれません。

トウモロコシが主食として優秀なのは、炭水化物だけでなくビタミン(B1・B6)やミネラル(カリウム)食物繊維(皮に多い)も多く含まれているからです。
ビタミンB1は代謝をよくする働きがあり、B6は体の組織がつくられるときに働くビタミンなので、多くのタンパク質をエネルギーに変える必要のある換羽期には多く摂る必要があります。
とうもろこしは生で食べる方がコーン缶詰より栄養価が高い
上の引用表を見ると生のトウモロコシの方がだいぶ栄養価が優秀です。
トウモロコシにはフィチン酸が含まれるが…
公衆衛生栄養学の研究者として、あなたが食べるすべての栄養価の高い食品にとって、反栄養素は悪い宿敵ではないことを保証します. バランスの取れた多様な食事を摂取している限り、反栄養素は問題ではありません. 実際、科学者たちは、それらが実際に多くの健康上の利点を持っていることを認識しています.
恐ろしく聞こえるかもしれませんが、研究によると、超非現実的な量を摂取しない限り、反栄養素は問題ではなく、多くの健康上の利点があります。多くの抗栄養素は避けるべきものではなく、その多くの利点により、健康を促進する栄養補助食品や機能性食品と見なされています.
小麦、大麦、米、とうもろこしに含まれるフィチン酸塩は、免疫機能の向上とがん細胞の死滅、およびがん細胞の増殖と拡散の抑制に関連しています。また、抗酸化特性があり、炎症を抑えることができます。
via:the coversationジル・ジョイス:オクラホマ州立大学公衆衛生栄養助教授
反栄養素については賛否両論ありますが、私も「バランスの取れた多様な食事」をしている限り問題ないというのが真理だと思います。
とうもろこしについても少量与える分には問題ないでしょう。
インコに缶詰のコーンを与えない方がいい4つの理由
コーンの調味液に塩分やショ糖が入っていることがある
缶詰のとうもろこしは調味液が入っているものがありますが、その調味液に塩分やショ糖などが含まれていることが多いです。
味付けがされていたり塩分が含まれているものはインコにはよくありません。
長期保存のための食品添加物が入っていることも
長期保存品にはPH調整剤や調味料(アミノ酸)などが添加されている場合があるため、原材料欄を確認してから購入することも大切です。
遺伝子組み換えとうもろこしの可能性
日本では遺伝子組み換え作物は栽培することができませんが、アメリカではすでに取り入れられているため、海外メーカーのトウモロコシ製品はしっかりチェックする必要があります。
とうもろこしではなく「缶」のBPA問題
ラベルにBPAフリーと記載されている缶詰を選んでください。
BPA(ビスフェノールA)とはプラスチック原料(ポリカーボネートなど)のこと。
BPAは缶詰めの内部にコーティングとして使われているものがあり、食事を通して体内に取り込まれると、ヒトの場合は環境ホルモン(外因性内分泌かく乱化学物質)として体に影響を及ぼす…早い話が有害です。
「BPAフリー」と記載されているからといって必ずしも「安全」とは言い切れないのですが(BPAの代替物質が使われていることが多いため)
現在は「BPAフリー」や「無添加」などの表示を見かけることが多くなりましたので、意識してそういった商品を選ぶことが大切です。
インコはポップコーンを食べられる?
インコにはポップコーン好きな子も多いので、自家製ポップコーンを与えている飼い主さんも結構います。
もちろんインコ用は、塩やバターなどの味付けや油分なしでないといけません。
ポップコーンは一般的なスイートコーンではなくポップ種(爆裂種)でないと、粒がはじけません
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インコはコーンフレークを食べられる?
人間用のコーンフレークは味付けや添加物があるためインコに与えることはできませんが、インコ用に市販されているコーンフレークならOKです。
このコーンフレーク はインコが食欲がない時に主食として与えることができ(マルチビタミン併用必須)投薬時にフレークに薬をしみこませて与えることもできます。
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インコに旬のとうもろこしを生で与えるのがいちばんおすすめ!
インコはトウモロコシの味と食感を好みますし、とうもろこしの与え方のバリエーションは他や野菜よりも多いです。
インコはとうもろこしを生でも加熱したものでも食べられます。
味付けさえしなければ、どちらの食べ方でも大丈夫です。
最近は人間も生食できる「フルーツコーン」というとうもろこしがあり、「フルーツ」の名の通り、果物のように甘いのが特徴ということです。
メロンより糖度が高くみずみずしいことから「梨を食べてるみたい」という人もいるとか。
生のトウモロコシが入手できるのは夏季だけの期間限定ですし、栄養もさることながら食感において加熱より生の方を好むインコが多いので、鮮度のよいトウモロコシが手に入ったら、ぜひインコに生でおすそわけしてあげてください。
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インコ・オウムに与えるトウモロコシの量は?
トウモロコシをおやつに与える場合、どのくらいの量にしたらよいのか?
トウモロコシ好きインコは多いので、食べ始めたらわき目も降らず延々と食べ続ける子が多いかもしれませんが、副食は節度を持って与えることが大切です。
うちのオカメインコは旬の時期であれば生のとうもろこしを 1羽あたり1回の食餌に3~5粒程度与えています。
体重100gのオウムに対してこれが適量なのかどうかはわかりませんが、この程度の給餌量で今までに問題が起こったことはありません。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
「喜ぶから」とついたくさん食べさせてしまいがちですが、好物であればあるほど計画的に与えることをおすすめします。