- 発芽シードとスプラウトの種類!オウムに安全な種子と穀物リスト46
- ブロッコリースーパースプラウト:発芽3日目のスーパーフード
- アルファルファスプラウト
- フェヌグリーク(コロハ)スプラウト
- ヒマワリスプラウト
- マスタードスプラウト
- ブラウンライス(玄米)のスプラウト=発芽玄米
- ワイルドライス(インディアンライス)スプラウト
- キヌア(キノア)スプラウト
- アマランサス(アマランス)スプラウト
- 発芽大麦
- 発芽ライ麦
- 発芽小麦
- 発芽そば
- チアシード(チアスプラウト)
- 発芽アズキ
- 発芽緑豆(ムング豆・マッペ)
- 発芽ひよこ豆(ガルバンゾー・エジプト豆)
- 発芽エンドウ豆(グリーンピース)
- 発芽レンズ豆(ヒラマメ)
- ケールスプラウト(葉キャベツ)
- テフスプラウト
- ゴマスプラウト
- ラディッシュスプラウト
- クレススプラウト(クレソン)
- ビーツスプラウト
- レッドキャベツスプラウト
- ミレット(キビ)
- オーツ麦
- スペルト小麦
発芽シードとスプラウトの種類!オウムに安全な種子と穀物リスト46
via:recipets
スプラウトが種子や豆そのものよりも栄養価が高くなるのは、発芽エネルギーのためにビタミン・ミネラル・フィトケミカル(ファイトケミカル)が生成されて、栄養価と共に抗菌力や抗酸化力が高まるから。
その栄養やエネルギーがピークになるのは発芽直後で、その最大値は成長するにつれて下降していきます。
以下で紹介している「ブロッコリースーパースプラウト」は発芽3日目だから「スーパー」なのであって、そのピークを逃したら 本来望んでいた効果・効能が失われて、普通の「ブロッコリースプラウト」に成り下がり(?)ます。
普通のブロッコリースプラウトもスルフォラファンを含有し 栄養価も高いですが、「スーパー」と呼ばれるのは期間限定です。
栄養素はそのくらいデリケートなもの。
だから食べるのが人であれ鳥であれ、発芽直後の爆発的な生命エネルギーを摂りたい場合は、できるだけ早く食べることが肝要です。
インコの発芽シードであれば、健康な成鳥に1ミリほどツノが出たところで食べさせるのが理想的なのも この理由からです。
ブロッコリースーパースプラウト:発芽3日目のスーパーフード
スプラウトの代名詞的存在がブロッコリースプラウトでしょう。
抗がん作用があるスルフォラファンの効果が最大になるのは発芽して3日目の若芽の部分。
この3日目の新芽はブロッコリースーパースプラウトと呼ばれていて、通常のブロッコリースプラウトの3倍。成熟したブロッコリーの20倍のスルフォラファンが含まれています。
スルフォラファンの抗酸化作用は体内で3日間持続するデータもあります。
アルファルファスプラウト
アルファルファはもともとはサラブレッドの飼育に使われていた牧草です。
アルファルファにはタンパク質とカロチンが豊富に含まれ、水分を除くたんぱく質の含有率は35% 半カップ量でのビタミンc含有はオレンジジュース6杯分と、見た目からは想像できないほど栄養豊富な植物です。
血液中のコレステロールを下げる効果もあります。
フェヌグリーク(コロハ)スプラウト
フェヌグリーク(コロハ)はマメ科の1年草で、種子はカレーの風味づけに使うスパイスですが、腸内にたまるガスを予防するなど腸内環境を整える効果があると言われています。
タンパク質、ビタミンA、鉄分、サポニン、リン、コリンが含まれています。
サポニンは薬用ニンジンに含まれている成分で、ウィルスや細菌から体を守り、免疫機能を高める効果があります。
ヒマワリスプラウト
肉厚な葉に太い茎で存在感抜群の、アメリカで人気のスプラウトです。
ヒマワリの種子に多く含まれる脂質の49.7%がリノール酸。
そしてインコに積極的に摂らせたいオメガ3脂肪酸はわずか0.16%程度しか入っていないため、そのままタネを食べさせることはおすすめできませんが、種子を発芽させて、発芽シードやスプラウトを与えるのはおすすめできます。
ヒマワリスプラウトはビタミンB1 B2 E 鉄分やミネラル類をバランスよく含んでいるのでおすすめです。
マスタードスプラウト
マスタードはそのイメージ通りピリッとスパイシーな味わいのカラシのスプラウトです。
ビタミンB群 鉄分やミネラル類 酵素が豊富で、殺菌作用や血液を浄化する効果があります。
腸内細菌に良い刺激を与え、体細胞を活性化させるとも言われています。
マスタードの種子から出る精油に抗菌作用があるため、他のスプラウトを栽培する時に少しだけ混ぜると、カビの繁殖を防いでくれます。
ブラウンライス(玄米)のスプラウト=発芽玄米
玄米は胚の部分を0.5~1ミリ程度発芽させることで飛躍的に栄養価がアップします。
GABAも発芽により増加する有効成分です。
ワイルドライス(インディアンライス)スプラウト
名前は「ライス」ですが米ではなく、マコモの一種の多年草の種子ですが、主食として食べられます。
ワイルドライスは低脂肪・低カロリーでありながら栄養価が高く、タンパク質は玄米の2.5倍、鉄分は2倍。
ビタミンB6 ビタミンE リボフラビン 葉酸 ナイアシン 亜鉛 マグネシウム カリウム リン 銅 食物繊維が豊富です。
発芽前は非常に硬いのでゆでるのに時間がかかりますが、発芽させると早くゆであがります。
キヌア(キノア)スプラウト
キヌアはアワやキビに似ているので穀物かと思いきや、アカザ科の一年草です。
アンデス高地では数千年も主食として食べ継がれており、インカ帝国ではキヌアを「穀物の母」と呼んでいたとか。
NASAの宇宙食にも推奨された栄養バランスの良い疑似雑穀で、くせのない味わいです。
浸水すると短時間で発芽しやすく、条件が合えば3時間ほどで発芽が始まるので扱いやすいです。
必須アミノ酸をバランスよく含有し、タンパク質は白米の2倍、ビタミンEは26倍、食物繊維は12倍、カルシウムは9倍、マグネシウムは8倍…スーパーフードと呼ぶにふさわしいことがよくわかります。
ほんの少し種子にくせがあるのは、苦み成分「サポニン」で覆われているため。
サポニンには抗酸化作用や抗菌作用、血行改善などの効果がありますが、サポニンを除去したものも市販されています。
サポニンは反栄養素(抗栄養素)のひとつで、コレステロールの吸収を阻害しますが、鳥類はコレステロールゼロの植物性の食物を食べていることが多いので、ヒトと比べると支障は少ないです。
※そもそも反栄養素はそればかりを大量に食べなければ毒にはならないことが多いです。少量食べるなら問題ありません。
キヌアは食後の血糖値が上がりにくく、ハリウッドセレブがダイエットフードにしたことからも有名になりました。
生活習慣病や更年期以降の骨粗鬆症の予防に効果が見込めるとも言われています。
よく見かけるキヌアは白色ですが、赤・黄・紫・黒色の種もあります。
アマランサス(アマランス)スプラウト
アマランサスもキヌアと同様にNASAが宇宙食として取り入れたスーパーフードで、WHO(世界保健機構)も「未来の食物」と評価する疑似雑穀です。
「スーパーグレイン」(驚異の穀物)とも呼ばれていますが、穀物ではないのでグルテンを含まず(グルテンフリー)小麦アレルギーの人によく利用されています。
アマランサスの注目すべき成分は「トコトリエノール」
これはビタミンEの一種なので抗酸化作用がとても高いです。
タンパク質は白米の2倍、食物繊維はレタスの7倍で、米に入れて炊くだけでダイエットや便秘解消効果が期待できると アマランサスは人気です。
アマランサスだけで炊くと何だかたらこみたいなプチプチ食感がおもしろく、加熱すると白い糸状のものが出てくることがありますが、それは胚芽なので問題ありません。
アマランサスには必須アミノ酸が豊富で 中でもリジンが多いので、リジンが少ない白米に合わせて炊くとアミノ酸スコアが上がっておすすめです。
発芽大麦
大麦はもっとも古くから栽培されている穀物のひとつで、1万年前のメソポタミア文明の頃から栽培されていたとか。
雑穀の中でも特に食物繊維が多く「もち麦」は人気ですよね。
食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があり、穀類に含まれるのはほとんどが「不溶性」
腸の調子を整えるためには水溶性と不溶性の両方が必要ですが、大麦は両方を豊富に含んでいるため腸活には特におすすめです。
プチプチ食感と優しい香りが特徴の大麦は、発芽させて緑葉になるまで育てれば「大麦若葉」です。
発芽ライ麦
ドイツの黒パンで有名なライ麦は、独特な香りが特徴で、小麦より細長くてくすんだ色合いをしている穀物です。
食物繊維とビタミンB1が多く含まれていて、糖尿病の予防食にもよく利用されています。
発芽小麦
発芽小麦はビタミンC E ナイアシン テアニン パントテン酸 リン 鉄分 食物繊維を豊富に含み、発芽により必須アミノ酸がぐんと増えます。
少し育った小麦若葉はビタミンB群が多く、ビタミンCやカルシウムも豊富で、抗酸化作用もあります。
小麦若葉も大麦若葉も青汁にされますが、小麦若葉の方が芳香も甘みもあります。
発芽そば
ソバには血圧を下げて、毛細血管を強くする・血液の循環を良くするフラボノイドの一種の「ルチン」が含まれていますが、これを発芽させることによりルチンは10倍に増えます。
野菜などでビタミンcを一緒に摂ると、ルチンの抗酸化作用がアップします。
ルチンは水溶性なので、麺だとゆで汁にルチンが溶けだしてしまいます。
ルチンが溶けだした「そば湯」を飲めば損失は補えますが、生で食べられるスプラウトならルチンの損失がないのでおすすめです。
ソバの実は麺だけでなくゆでて粒食もできる雑穀で、米や小麦に比べるとビタミンB群が多いので、エネルギーの代謝を助けます。
インコシードに入っているソバの実で、たまたま庭に落ちたこぼれ種でさえ すぐに芽を出して花を咲かせるので、「発芽率が高くて生命力が強い植物」という印象が自分の中では強いです。
チアシード(チアスプラウト)

発芽アズキ
日本人におなじみの食材ですが、お赤飯を作る時にも普通の小豆ではなく発芽小豆を使えば、栄養価が飛躍的に上がります。
小豆の主成分はでんぷんとタンパク質ですが、ビタミンB1が豊富で、東洋医学ではむくみや肉体疲労に効果があるとされます。
小豆の赤い皮にはアントシアニンが含まれているので抗酸化作用も期待できます。
発芽小豆は根を少し長く伸ばすと、緑豆もやし(市販のもやし)によく似た風味です。
発芽緑豆(ムング豆・マッペ)
市販のもやしや春雨に使われているマメです。
もやしの安さを考えると想像できないほど栄養価が高く、ビタミンA・B群・C・Eや各種ミネラルが含まれています。
市販のモヤシは軸を太くするために 栽培行程でエチレンガスを使っています。
家庭のスプラウトではどうしても細くて長いもやしになりますが、エチレン処理していないのですから、それは当然なのです。
「もやしがひょろひょろなのは自分の育て方が悪いのかも!?」などと考えなくて大丈夫です。
発芽ひよこ豆(ガルバンゾー・エジプト豆)
ひよこのくちばしのような突起物から「ひよこ豆」の名がついたと言われています。
乾燥状態ではカチカチですが、ひよこ豆は煮るとほっこりした味わいになり、高たんぱく・低カロリーなので、ダイエット向きの食材でもあります。
ひよこ豆はビタミンB1・B6が多く含むのでエネルギー代謝を助け、銅や葉酸も豊富なので貧血や生活習慣病の予防に効果があります。
煮て食べる場合は、発芽した豆は煮えるのが早くて煮すぎると割れてくずれてくるので、少し腹が割れた程度が食べごろです。
発芽エンドウ豆(グリーンピース)
発芽した若芽はおなじみ野菜の「豆苗」で、これもビタミン・ミネラル・食物繊維のバランスが優秀な野菜ですが、発芽したてのエンドウ豆スプラウトはさわやかな風味で、必須アミノ酸、ビタミンA・B・Cを豊富に含みます。
発芽レンズ豆(ヒラマメ)
豆の形がレンズに似ているから「レンズ豆」
レンズ豆の色は緑褐色やベージュ系ですが、皮をむくと鮮やかなオレンジ色のものもあります。
レンズ豆は質感が柔らかめなので 優しく扱わないと根がちぎれやすいため、あまり長く芽を伸ばさないうちに食べてしまった方がいいでしょう。
発芽レンズ豆もタンパク質が多く、発芽後の方がビタミンcやEが増大します。
ケールスプラウト(葉キャベツ)
ケールはアブラナ科の野菜で、ブロッコリーやキャベツの原種ですが、苦みが強いのが特徴で青汁も苦いです。
ケールはビタミンKや葉酸などいろいろな栄養素を含むスーパー野菜なので「緑黄色野菜の王様」と呼ばれていますが、抗凝固薬(ワーファリン)を服用している人は摂取しない方が良いです。
テフスプラウト
テフは5000年も前からアフリカで栽培されていた古代穀物で、イネ科最小の穀物です。
フォニオパディもアンパンの上に乗っているけしの実のように細かな粒ですが

テフはさらに微細で、現地の言葉で「見失う」を意味するくらい細かな穀物です。

また、テフはグルテンフリーで、腸内環境を整える難消化性デンプン「レジスタントスターチ」が含まれます。
レジスタントスターチは腸内を移動しながら不要なものを排出してくれますので、腸活におすすめです。
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ゴマスプラウト
ゴマには強い抗酸化作用を持つゴマ特有のセサミンやセサミノールが含まれます。
ラディッシュスプラウト
和名は二十日大根。カイワレ大根の近縁なのでよく似た風味で食べやすいスプラウトです。
ラディッシュスプラウトには ビタミンA B1 C 鉄分 リンが豊富で、抗菌作用・抗酸化作用があります。
クレススプラウト(クレソン)
「クレソン」は水辺で育つので「ウォータークレス」と呼ばれますが、スプラウトにする「クレス」は畑地で育つ「ガーデンクレス」です。
クレスはクレソンと近縁種で、クレソン=クレスとしている情報もありますが、正確には別種です。
クレスはピリッとしたスパイシーな辛みが特徴で、カイワレよりもやや刺激的な味わいです。
ビーツスプラウト
ビーツは赤い根の部分だけでなく 葉っぱも食べられるのですが、シュウ酸を多く含む野菜なので、芽が出たばかりのスプラウトを少量与えるのがおすすめです。
カルシウムを同時に摂ることでシュウ酸の吸収が抑えられるので、バランスの良い食事を心がければ、栄養素と反栄養素が相殺し合うことが多いので、気にしすぎる必要はないです(神経質になりすぎると、食べるものがなくなります)
海外ではほうれん草でも、少量なら鳥に与えても良い栄養価の高い野菜と評している人が多く、チョップに少し混ぜたりします。
それにここでは育った葉ではなくて、発芽シード(スプラウト)を鳥に与えることを前提にしている話ですので、気にしすぎなくても大丈夫です。
レッドキャベツスプラウト
少し伸びたスプラウトはくせがなくてほんのり甘く、よくかむとキャベツの味がします。
キャベツは胃にやさしい酵素がたっぷり入っているので、少し育ちすぎてたキャベツスプラウトもインコたちにおすすめです。