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インコ保温のアイデア!プラケース保温にヒーター利用はNG

鳥類の保温の理想形は
隔離空間の空気全体を
「丸ごと」温めること。

だからパネルヒーターで
部分的に温めるのは不適切で

インコの保温には保温電球を使って
周辺の空気全体を温めるのが
いちばんです。

しかし保温電球をプラケースと
併用することはリスキーなので
おすすめしません。

この記事には、インコの保温にダンボールやプラダンなどの可燃物を使う方法は出てきません。インコのヒーター火事の回避を第一に書いています。

インコ保温のアイデア!プラケース保温にヒーター利用はNG

インコ保温アイデア

ヒナ育てや病鳥の一時隔離に
便利なプラケース。

そのほとんどのシーンで
保温が必要ですが

プラスチック容器に
ヒーターを組み合わせるのは
安全性に問題があります。

インコ保温アイデア

プラケースはガラス水槽や
アクリルケースに比べると
非常に安価で簡単に
手に入れることができます。

また、プラケースは基本的に軽く、
持ち手がついているものが多いので
持ち運びにも便利です。

ただしプラケースは耐久性はなく、
長期使用には向いておらず、
ヒーターとの併用はおすすめできません。

プラケースの特徴
  • 軽い・値段が安い・入手しやすい
  • 形状によっては積み重ねて使える
  • 強度が低い。傷つきやすく衝撃に弱い
  • 持ち手がついているものもあり移動に便利
  • 熱に弱い…ヒーターとの併用をメーカーが推奨していない
  • 紫外線に弱い
  • 耐久性が弱く長期使用に向かない
プラケース+ヒーターはおすすめはできないんだよ
インコ保温アイデア

インコ保温アイデア

プラケースは熱に弱いです。

プラケースメーカーもヒーターとの併用を
「推奨しない」とHPで断言しているのは
プラスチックが耐熱性に欠けるからです。

インコ保温アイデア

簡単に燃えたりはしませんが、
プラスチックがヒーターの熱で
変形してしまった事故や、

溶解や焦げから生じた有毒ガスを
吸い込んだ鳥が死亡する報告が
多発していますので、

プラケースと熱源との併用には
注意が必要です。

有毒ガスが発生するのは
塩化ビニールを使った場合と同様です

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インコ保温アイデア

プラケースをパネルヒーターと
組み合わせるのもおすすめしません。

たとえば爬虫類用のパネルヒーター(シート型)を
プラケース下に設置して長時間温めるのは
足を低温やけどする可能性がありますので

低温やけどを予防するには
熱からの逃げ場を作る必要があります。

インコ保温アイデア
さらにパネルタイプのヒーターでは
「面」の温かさは確保できても
「空間」の温かさは確保できないので

温かい空気を呼吸で取り込むことができない 保温電球以外の保温方法では 、鳥類の「保温」効果は半減。

そもそもパネルヒーターは
春・秋など季節の変わり目の
寒暖差対策として
補助的に利用すべきものであり、

気温が低い時期に
メインに使うヒーターではなく
あくまで「サブ」的なもの。

だから常に28~30℃程度をキープすべき
がっつり保温が必要なインコには
利用しない方がいいです。




ガラス水槽ならヒーター保温が安全に行える(ひと工夫が必要)

インコ保温アイデア

保温効果が最も高く、
ヒーターで最も気を付けるべきは
ひよこ電球(保温電球)ですが、

ガラス水槽であれば
ヒーターとの併用も
安全性が高いです。

ガラス水槽の特徴
  • 重い。値段はプラケースより高いが、アクリルケースより安い。
  • 持ち運びができない・移動がむずかしい
  • 傷つきにくく、耐久性が高い
  • 経年劣化が少ない…ガラスの損傷よりも接着部分の劣化が多い
  • 長期使用してもあまり透明度が変わらない
  • 衝撃に弱く割れやすい。割れ方によっては粉々に砕けることがある
  • 直射日光が当たっても変形しづらい
重いけど劣化が少なくて安全だよ
インコ保温アイデア

保温電球の表面温度は
最大160℃前後になりますが、

電球には保温カバーを
かぶせて使用するため

鳥が触れる側面温度は
50~60℃くらいです。

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成鳥なら厚い羽毛に包まれている体が
その熱でやけどする可能性は
ほとんどありませんが

雛の場合は
羽が生えそろっていない子が多いので
電球のそばにすり寄ってくると危険です。

そこで以下に紹介する
2つの方法のどちらかで
安全に育雛することを
おすすめします。

【雛】ガラス水槽に仕切りを入れて空間を二分した雛鳥の住まいを作る

ガラス水槽内に保温電球を設置するなら
保温電球カバーを他のカバーで覆うよりも、
パーテーションやセパレーターで
内部を二分するのがおすすめです。

イメージとしては

インコ保温アイデア

引用元:amazon

.
ガラス水槽内を2つに仕切り、
片方にヒーター、
他方に雛を入れ、
雛をヒーターから
完全に切り離します。

これならガラス水槽内の空気が温まるので
保温は問題ない上に、

雛がヒーターに近づきすぎて
やけどする恐れもありません。

【雛】大小2つのガラス水槽を用意して入れ子の二重構造にした雛鳥の住まいを作る

インコ保温アイデア

もうひとつはコストと
物理的なスペース問題が生じますが、

ガラス水槽を大・小2つ用意して
入れ子の二重構造にし、

雛がいる空間と
電球の空間を完全に分けること。

実質的にはこれがいちばん
安全な方法です。

【成鳥】保温電球による低温やけどに注意

インコ保温アイデア

成鳥の場合は
保温カバーに寄り添う程度では
やけどの恐れはほぼありませんが、

保温カバーの上に乗って暖を取ると
高確率で低温やけどを起こします。

ガラス水槽ではケージのような高さが
ないことが多いですが、

もしも高さのあるガラス水槽を使う場合は、
保温カバーの上に
鳥が乗れるだけの空間を
設けてはいけません。

低温やけどは
治りが悪いだけでなく、
足指が壊死することも
あるので注意が必要です。




アクリルケースはヒーター保温が安全に行える(熱と紫外線に注意する)

インコ保温アイデア

アクリルは耐熱性がない素材なので
(60~65℃で変形してくる)

プラケースと同様に
ケースとヒーターを離して
設置することが鉄則です。

アクリルケージケースの選び方と注意点

アクリルケースの特徴
  • 値段が高い
  • 耐久性がある。割れてもガラス水槽のように粉々に砕け散ることはない
  • 熱に弱い。歪みや変形が生じることがある
  • 紫外線に弱い…直射日光や紫外線ライトの使用はNG
  • アルコールに弱く、曇りが出る
  • 経年劣化で黄変や細かいクラック(ひび割れ)が出てくる
  • 手入れや使い方を誤らなければ寿命が長い
熱と紫外線に弱いから気を付けてね
インコ保温アイデア




プラケ・ガラス水槽・アクリルケースのいいとこどりの使い分けがおすすめ

インコ保温アイデア

インコを隔離するときに
よく使われているのは
プラケース
ガラス水槽
アクリルケージケース
…ですが
それぞれに一長一短ありますし、

前述のとおり、
保温電球やヒーターを
誤った方法で使用すると、
住宅火災やインコの死亡事故に
つながります。

雛や病鳥・老鳥に高い温度の
保温をする必要がある時は、

ガラス水槽を使って
ヒーターの位置や管理をしっかりしながら
見守ることが必要です。

ガラス水槽は耐久性に優れていますので
5~10年は透明度も落ちず、

衝撃を加えなければ
長期間使うことができますが、
持ち運びができないことが難点です。

インコ保温アイデア

ですから通院時にはプラケース、
自宅での絶対保温時には
ガラス水槽またはアクリルケース+ケージ
…というように、

いいところを組み合わせて
うまく使うことをおすすめします。

ガラス水槽は
オカメインコサイズの鳥なら
最低でもW60×D30以上のサイズが
欲しいところです。

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※ 本書は 2019年2月発行の「必ず知っておきたい インコのきもち 幸せな関係を築く50のポイント」を元に内容を確認し加筆・修正をしたほか、項目の追加および再編集をし、書名・装丁を変更しています。
 


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