インコのプラケース保温でヒーター火事・事故・やけどを防止する方法

手乗りヒナを育てる時、ほとんどの方がプラケースを育雛ケースに選んでいるのではないでしょうか。

それに対して特に疑問を感じず、何も考えずに保温して使っていませんか?

ずっとそうして使ってきても何も問題なかったけど、何か?

…という方も多いと思いますが、今回は「それ、リスキーですよ」というお話です。

インコのプラケース保温でヒーター火事・事故・やけどを防止する方法

ヒナを育てる時や病鳥の一時隔離などに便利なプラケースですが、インコを入れるほとんどの場合はヒーターを併用するので 少し気を遣わなければいけない制約もあります。

インコを隔離して保温したい場合に使うのは プラケースをはじめ、ガラス水槽、アクリルケースがあり、どの飼育容器にも適した用途や使用上の注意があります。

この記事でわかること

プラケースメーカーはプラケとヒーターとの併用を推奨していない
プラケースの代わりにガラス水槽を使う時の注意点
アクリルケースは耐久性が高いが使用上の注意が多くある

プラケースを飼育容器で使う場面と足の悪いインコの止まり木問題

インコプラケース保温

プラケースは雛の飼育用として使用する飼い主が多いですが、これから雛の購入を考えている人は、ペットショップなどで雛を購入する前にプラケースを用意しておくと 帰宅後にそのままプラケースで飼育ができるので便利です。

サイズ等がわからず事前に用意するのが難しければ、インコをお迎えするときにプラケースも店員にその場で選んでもらうのがおすすめです。

インコの雛はプラケースのような温度管理が容易な容器で飼育するのが鉄則

インコプラケース保温

プラケースは密閉性が高いため、雛の保温に優れています。

雛は体温調節がうまくできないので、鳥カゴのような通気性の良いケースでは 熱を奪われて体調を崩します。

そのため内部の温度管理が容易なケースでの育雛が推奨されています。

成鳥になってからも通院や療養などプラケースを使う機会は結構あり、移動時や病鳥の一時隔離の飼育場所としても重宝します。

インコの足が悪い時 プラケースで止まり木はどうする?

インコプラケース保温

老化による麻痺等で止まり木に止まれなくなった老鳥や、若くして足を悪くしてしまったインコの飼育に、プラケースをケージの代用として使っている人はたくさんいます。

病気やケガが重篤な場合や、特に骨折しているインコは安静を要するため動き回らないように小さめのプラケースが良いのです。

しかし足を悪くして不自由なだけで それ以外では元気いっぱいなインコのプラケースは 羽を広げてもケースに当たらないくらいの大きいサイズでもいいでしょう。

インコプラケース保温

足を悪くしても、習性としてインコは止まり木や鳥カゴの金網にとりつくのが大好きです。

止まり木に止まれなくなった老鳥に老鳥用のケージレイアウトを施すためにいきなり止まり木を撤去すると、精神的に不安定になっておろおろしてしまう子も少なくありません。

止まり木に止まることが難しいインコや、幼鳥の「はじめてのパーチ」には 据え置き型の止まり木が向いています。

あるいはプラケース住まいに取り付け可能なステップディッシュなどをつけてあげると プラケースでも鳥かごのように退屈せずに過ごせます。

金網にねじで取り付けて使うタイプの止まり木もプラケースに使えます。

プラケースの側面にドリルで穴を開けて止まり木を取り付ける、オリジナルカスタマイズを施している飼い主さんもいます。

とはいえ、プラケースの大きさには限界がありますし、おもちゃや止まり木を内部に置くスペースも限られます。

状況次第では 時々放鳥をして インコのストレスを解消してあげることも大切です。

放鳥はインコの健康状態の確認にもなりますので、一石二鳥です。

プラケースを飼育容器に使うメリットは?ガラス水槽・アクリルケースとの比較

インコプラケース保温

プラケースはガラス水槽やアクリルケースに比べると非常に安価で簡単に手に入れることができ、特大サイズでもおおむね1500円前後から購入できます。

プラケース、ガラス水槽、アクリルケース…インコの飼育容器にどれを選ぶかによってコストがだいぶ変わってきますが、

高いけど、コストパフォーマンスを考えると妥当なお値段だ。

…と思えるものもたくさんあります。

最もなじみのあるプラケースはヒーター併用時に注意が必要!

インコプラケース保温

インコの多頭飼いをしているお宅では 複数のインコが体調不良になったとき、積み重ねておくことができるプラケースを使えば 同時に観察・管理できて便利です。

また、プラケースは基本的に軽いです。

特大サイズのプラケースでも、同サイズのガラス水槽やアクリルケースに比べると非常に軽く、持ち手がついているタイプも多いので持ち運びにも便利です。

プラケースの特徴
  • 軽い・値段が安い・入手しやすい
  • 形状によっては積み重ねて使える
  • 強度が低い。傷つきやすく衝撃に弱い
  • 持ち手がついているものもあり移動に便利
  • 熱に弱い…ヒーターとの併用をメーカーが推奨していない
  • 紫外線に弱い
  • 耐久性が弱く長期使用に向かない
プラケース+ヒーターはおすすめできないんだ
インコプラケース保温

プラケースはガラス水槽やアクリルケースほどの耐久性はなく、長期使用には向いていません。

安価で入手が簡単、移動も楽であることから、プラケースを雛や病鳥の飼育容器に使用する飼い主は多いのですが、ヒーターとの併用はおすすめできません。

プラケースは熱に弱く、プラケースメーカーもヒーターとの併用を「推奨しない」と言い切っているほど 耐熱性に欠けます。

簡単に燃えたりはしませんが、プラケースがヒーターによる熱で変形してしまった事故や、溶解や焦げから生じた有毒ガスを吸い込んだ鳥が死亡する報告が多発していますので、注意が必要です。

 

重くて持ち運びが不便なガラス水槽は工夫次第でヒーター保温が安全に行える

インコプラケース保温

現実的にはプラケースで雛や病鳥のお世話をするパターンが 巷では圧倒的多数…つまりプラケースにヒーターを併用している飼い主さんが多いです。

ヒーターで最も気を付けるべきはひよこ電球(保温電球)ですから、ヒーターを併用するならガラス水槽の方がおすすめできます。

ガラス水槽の特徴
  • 重い。値段はプラケースより高いが、アクリルケースより安い。
  • 持ち運びができない・移動がむずかしい
  • 傷つきにくく、耐久性が高い
  • 経年劣化が少ない…ガラスの損傷よりも接着部分の劣化が多い
  • 長期使用してもあまり透明度が変わらない
  • 衝撃に弱く割れやすい。割れ方によっては粉々に砕けることがある
  • 直射日光が当たっても変形しづらい
重いけど劣化が少なくて安全だよ
インコプラケース保温

保温電球の表面温度は最大160℃前後になりますが、電球には保温カバーをかぶせて使用するため 鳥が触れる側面温度は50~60℃くらいです。

成鳥なら厚い羽毛に包まれている体がその熱でやけどする可能性はほとんどありませんが(保温電球カバーの上に乗れば 足はむき出しですから低温やけどします!)

雛の場合は羽が生えそろっていない子が多いので 電球のそばにすり寄ってくると危険です。

ガラス水槽内に保温電球を設置するなら 保温電球カバーを他のカバーで覆うことよりも、燃えない かつ 溶けて有毒ガスが出ない素材のパーテーションやセパレーターで区切る方がおすすめです。

つまり水槽内を2つに仕切ってしまうわけです。

インコプラケース保温

電球カバーにぴったりサイズの何らかのカバーを付ける方法もありますが、これだと雛が極限までそのカバーに近づいていく恐れがあります。

生後3週間に満たない手乗り雛の中には裸雛に近い子もいますから、ヒーターに近づき過ぎないようにコントロールする必要があります。

保温電球はその空間全体の空気を素早く温めることが可能ですので、パネルヒーターのように「寄り添わないと温かくない」ことはありませんから、保温は問題なくできます。

もうひとつはコストと物理的なスペース問題が生じますが、水槽を大・小2つ用意して入れ子の二重構造にし、雛がいる空間と電球の空間を完全に分けてしまうことですね。

実質的にこれがいちばん安全だと思います。

インコプラケース保温

成鳥の場合は保温カバーに寄り添う程度ではやけどの恐れはほとんどありませんが、保温カバーの上に乗って暖を取ると高い確率で低温やけどを発症します。

保温カバーの上に鳥が乗れるだけの空間を設けてはいけません。

低温やけどは治りが悪いだけでなく、足指が壊死することもありますので注意が必要です。

アクリルケースはインテリア性と耐久性が高いが 熱と紫外線に弱い点に注意

インコプラケース保温

アクリルは意外と耐熱性がない素材なので(60~65℃で変形してくる) プラケースと同様にケースとヒーターを離して設置することが鉄則です。

また使用する電球のワット数を考慮することも大切なポイントです。

これはお住まいの地域により温度や住環境が異なるので一概には言えないのですが、使用する電球は40~60ワットが上限になると思います。

アクリルケースメーカーやその品質によっても取り扱いに違いがあるので断言はできませんが、ほぼ100ワットは使わないのではないかと個人的には考えます。

アクリルケースの特徴
  • 値段が高い
  • 耐久性がある。割れてもガラス水槽のように粉々に砕け散ることはない
  • 熱に弱い。歪みや変形が生じることがある
  • 紫外線に弱い…直射日光や紫外線ライトの使用はNG
  • アルコールに弱く、曇りが出る
  • 経年劣化で黄変や細かいクラック(ひび割れ)が出てくる
  • 手入れや使い方を誤らなければ寿命が長い
熱と紫外線に弱いから気を付けてね
インコプラケース保温

成鳥の保温としてアクリルケージケースを利用してケージを丸ごと覆う家庭は多いですが、アクリルは紫外線に弱い欠点があります。

紫外線により変質や黄変が出やすいので、置き場所には注意が必要です。

爬虫類用のアクリルケースですが鳥でもOK。積み重ねて使える。この商品の耐熱温度は明記されていないが、SANKOでは「60℃以上のお湯の使用」と「保温電球との併用」を「変形、変質の原因」と警告しています。
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用途によってプラケ・水槽・アクリルケースのいいとこどりの使い分けがおすすめ

インコプラケース保温

素材の耐熱性の有無に関わらず、ひよこ電球やヒーターを誤った方法で使用すると火災や事故につながります。

雛や病鳥・老鳥にどうしても高い温度の保温をする必要がある時は、ガラス水槽でヒーターの位置や管理をしっかりしながら見守ることが必要です。

保温電球を飼育ケース外部に設置した場合、容器内を十分に保温するのは難しいことがありますので、エアコンを併用してインコがいる部屋全体を暖める工夫が必要なこともあります。

もちろんその際には温湿度計で内部の環境をしっかりと把握するようにしてください。

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ガラス水槽は耐久性に優れていますので5~10年は透明度も落ちず、衝撃を加えることがなければ長く使うことができますが、持ち運びができないことが難点です。

ですから通院時にはプラケース、自宅での絶対保温時にはガラス水槽または「完全な耐熱対策をした」アクリルケース…というように、両者のいいところを組み合わせてうまく使うことをおすすめします。

インコ飼育に使いやすい!おすすめプラケース6選

インコプラケース保温

「プラケース」を検索すると カブトムシを入れる「虫かご」がずらっと出てきますが、もちろんインコ飼育にもOK

それぞれの商品で一長一短ありますし、インコ飼育に特化した「飼育セット」もありますので、いくつかをピックアップしてご紹介します。

アイリスオーヤマ飼育ランド

透明窓が大きく、日常のお手入れがしやすい。 中の観察が楽しくしやすいようにワイドな曲面フォルムのデザインはいかにも「プラケース!」といった感じがしないおしゃれな見ためで人気。サイズはS~3Lまであり。

スライド式の大きなフタは餌の取り換え、霧吹き、生き物の出し入れにとても使い勝手がいいです。上蓋の脱着もスムーズです。フロントからサイドにかけての曲面デザインはおしゃれで、リビングに置いても違和感ありません。背面はフラットで壁にピタリとつけられます。

SANKOクリーンケース

そもそも昆虫用ケースのため、上部からコバエが入らないようにスリットが小さく密閉性が高い構造になっているので、インコ飼育に使うには時々少し隙間を開けて通気性をよくすることが必要。視界が開けていてケース内が明るく、容易に観察できる。持ち運び用の取っ手がついていないが、蓋の上部に積み重ねやすいように枠が付いていてずれないようになっている。

えさやりなどの際、本体をほとんど揺らすことなくふたを開けられます。よくあるケースは本体とふたを外そうとすると 本体に引っかかっているふたの爪を外さないといけませんが その際衝撃でなかの虫を驚かせます。しかしこのケースは衣装ケースにあるようなスチロールロックを採用していて、本体にほとんど衝撃を与えずにふたを開けられます。

SANKOパノラマ

クリアーで大きな天窓。開放感があり観察しやすくお世話も楽々できる。

セキセイインコの通院にカゴ状のキャリーケースよりプラケースの方がいい場合があり尾羽がまっすぐ伸びる長さが必要なのでMにしています。通院と言っても元気な子は蓋の裏側にジャンプしたりよじ登って来たりしますが蓋の開閉する天窓部分はカチっと閉まるので問題なく使えています。

ジービー AMC-N 万能ケース

インコの雛や小動物の飼育など何にでも使い勝手の良い万能ケース。 掃除の間のペットの一時待機場所などにも。半透明なので中の様子が見えやすくなっている。

ヒメウズラ用に買いました。1羽しか飼っていないのでちょうどいい広さでした。

SANKO C14 ルーミィ ベーシック

引用元:チャーム楽天市場店

セキセイインコの老後のために買いました。保温や冬場などにはいい構造だと思います。通気性は中間の接続部分に穴が開いています。夏場などは高温にならないように気をつけないといけないかも。飛べる子に使うには掃除がしにくいためオススメしません。底が外れるタイプなら良かったのですが。

SANKO B52 インコひな用 特製飼育セット

プラケースにバードマット、さし餌のカップとスプーン、止まり木台がセットになっている。

セキセイインコの雛を育てるために購入しましたが、バードマット、止まり木などもセットされていて、お買い得感がありました。ケースの大きさも丁度良いです。病院に連れて行く時にも利用出来ますね。

ウロコインコの雛のお迎えに。これと、雛用の餌があればとりあえず大丈夫です。蓋が固くて開けにくかったのでマイナス1です。後半は結構小さく感じたので、ケージの止まり木を外して移動しました。今後は病院などの移動用キャリーに使用します。

【Rainbow】プラケース用キャリーバッグ