これはセキセイインコの飼い主さんの寄稿です
こちらの記事の続きです

当時 私はSNSにレモンの様子を度々投稿していて、今回の病気についても誰かの参考になればと思い、事の経緯を細かくアップしていました。
そして今回も足をバタつかせているレモンの動画を撮影して「投薬しても治らない」と投稿したところ、セキセイインコを飼っている方からコメントをいただいたのです。
セキセイインコの疥癬初期の足踏みを獣医も疥癬症とは思わなかった話
前の動物病院に通院していた時に、私も一度疑った「疥癬症」でしたが、レモンの足や嘴に疥癬症独特のカサつきなどが見られないことから、前の病院の獣医師にはきっぱりと疥癬症を否定され、私もそれで納得していました。
再度レモンの足や嘴をじっくりと観察してみましたが、やはりこれといった症状は見当たりません。
しかし、SNSのコメントをきっかけに、

やはりメガバクテリア症の他に疥癬症も患っているのではないだろうか?
…と、再度疑うようになったのです。
メガバクテリアの投薬をしても足踏みバタバタが治らない
メガバクテリア症と診断されてから1週間後、私たちは再検査のため動物病院を訪れました。
この1週間の投薬は順調でしたが、レモンの足のバタつきはやはり治らずじまいでした。
最初にこの異変に気付いてから、この時点でもう1ヶ月が経過していました。

今日は先生に疥癬のことも聞いてみよう。
SNSで「疥癬の症状に似ている」コメントをいただいてからというもの、私の中で疥癬症への疑いはより一層強くなっていました。
しかし、毎日レモンを観察しても、肝心な疥癬症の症状は相変わらずどこにも見当たりません。

このまま原因が分からず、一生足踏みバタバタが治らなかったらどうしよう…。
そんな不安を抱えながら、診察室へと入りました。
セキセイインコの疥癬の可能性を獣医からはきっぱり否定されたが腑に落ちなくて
その日もレモンの糞検査の結果報告から診察が始まりました。
1週間前にはハッキリと映っていたメガバクテリアはきれいに消滅していることが分かりホッとしたものの、獣医からはこのように釘を刺されました。
メガバクテリ症が順調に回復していることに安堵を感じる一方で、やはり疑問に思うのはこのことです。
私の言葉に、獣医師はレモンの脚や嘴、羽の付け根に至るまで時間をかけてじっくりと観察してくれたものの、きっぱりと
やはり今回も前の病院の獣医師と同じ見解でした。
セキセイインコの疥癬症の可能性を打ち消すため検査を受けてみることにした
立て続けに、私は獣医にこんな質問をしました。
実は私自身、大人になるまでチック症状に悩まされていました。
少しのことでも気にしてしまう性格のため、不安なことがあると首を小刻みに振ったり、肩を上げ下げをする症状があり、幼い頃からずいぶん両親に心配をかけてきました。
そんな経験から、レモンの足のバタつきを「チック症状では?」と疑ったこともあり、実は色々とネットで検索をしていたのです。
しかし、インコのチック症状はネット上ではほとんど情報がなく、あったとしてもレモンのように足踏みをするよりは、痙攣に近い症状が出ている感じでした。
そのため 素人ながらもチック症状ではないという確信がありましたが、それよりもやはり「疥癬に違いない」という強い思いがあったことから、この日は少ししつこく獣医師に食い下がりました。
獣医師は、皮膚検査に対してあまり乗り気ではない様子でしたが「あくまでも可能性を消すため」ということで検査をしてくれることになりました。
やっぱり!セキセイインコの足踏みバタバタは疥癬症の初期症状だった
そして待合室で待つこと5分、再度診察室に呼ばれました。
私と獣医師は、お互いの顔を見合わせて、思わず笑ってしまいました。
セキセイインコにはあるあるな「疥癬症」とわかるまでひと月もかかるなんて…
獣医師は皮膚検査の結果を映像で見せてくれました。
そこには言われなければ分からない程度でしたが、確実に疥癬(トリヒゼンダニ)が映っていたのです。
最初にレモンの足踏みの異変に気付いてからすでに約1ヶ月。
セキセイインコあるあるな「疥癬症」を特定するのにこんなにも時間を要するなんて予想外でした。
長い長い道のり。1か月越しの悩みの暗いトンネルの先に ようやく明るい光が見えた瞬間でした。
併発しているメガバクテリア症の治療が優先!経過を見てから疥癬症の治療が始まることに
その後のレモンへの治療方針は、とりあえずあと2週間メガバクテリア症の投薬治療を続けて、さらなる検査結果に異常がなければ、同時進行で疥癬症の治療を行うことになりました。
気分的には今すぐにでも疥癬症の治療をお願いしたいところでしたが、今の状態で同時に投薬を開始すると、胃に負担がかかってしまうとのこと。
そのため、まずはメガバクテリア症の治療を最優先することになりました。
セキセイインコさんに多く見られるトリヒゼンダニによる疥癬ですが、これは早めに気がつけば投薬や注射でわりとすぐ回復します
放置が一番ダメで、爪やくちばしの変形を招き、最悪餌が取れなくなって餓死します
くちばしの付け根や目の周りに症状が出始めるので、毎日観察していればすぐ気がつけます!— 神田うろこ@刀剣小説再開をお待ちくださいの鳥カイヌシ/刀モチヌシ (@KandaFuali) September 23, 2018
診察の最後に、私はもうひとつ獣医に質問をしました。
これはずっと私が疑問に思っていることでした。
昼夜問わず足を動かし続けているレモンはこんな状態で果たして眠れているのか…。
少なくともあと2週間はこの状態が続くであろうということに、一抹の不安があったのです。
獣医師は私の素朴な質問にも丁寧に答えてくれました。
まだまだ知らないことが多いセキセイインコの世界。
レモンのためにも、もっとセキセイインコのことを勉強しようと思った1日でした。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
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フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。