セキセイインコの飼い主の寄稿です レモンの闘病記③
こちらの 続きです。

当時 私はSNSにレモンの様子を度々投稿していて、今回の病気についても 事の経緯を細かくアップしていました。
そして今回も足をバタつかせているレモンの動画を撮影して「投薬しても治らない」と投稿したところ、セキセイインコを飼っている方から
…とコメントをいただいたのです。
セキセイインコの疥癬とメガバクテリア症が同時併発した体験談
前の動物病院に通院していた時に
私も一度疑った「疥癬症」でしたが、
レモンの足や嘴に疥癬症の症状が
見られないことかや
前の病院の獣医にはきっぱりと
疥癬症を否定されたことで
私もそれで納得していました。
再度レモンの足や嘴をじっくりと
観察してみましたが、
やはりこれといった症状は見当たりません。
しかし、SNSのコメントをきっかけに、
メガバクテリア症と疥癬症も患っているのでは?
…と、再度疑うようになったのです。
メガバクテリアの投薬をしてもインコの足バタバタが治らない
メガバクテリア症と診断されてから1週間後、
私たちは再検査のため動物病院を訪れました。
この1週間の投薬は順調でしたが、
インコの足バタバタは変わらないままです。
インコの足バタバタが始まってから
この時点で1ヶ月が経過していました。
「今日は先生に疥癬のことも聞いてみよう」
セキセイインコの疥癬の可能性をきっぱり否定されたものの…
その日の診察も
糞検査の結果報告から始まりました。
1週間前にはハッキリと映っていた
メガバクテリアはきれいに消滅していました。
私の言葉に、獣医はレモンの脚や嘴、
羽の付け根に至るまで
時間をかけてじっくりと
観察してくれたものの、
きっぱりと断言しました。
やはり今回も
前の病院の獣医師と同じ見解でした。
セキセイインコの疥癬の『可能性を打ち消す』ための検査をする
レモンの足のバタつきを
「チック症状では?」
と疑ったこともあり、
ネットで検索していたのです。
しかしインコのチック症状は
ネット上ではほとんど情報がなく、
あったとしても足バタバタではなく
痙攣に近い症状が出ている感じでした。
そのため 素人ながらも
チック症状ではないとの確信がありましたが、
それよりもやはり
「これは疥癬に違いない!」との
強い思いがあったことから、
この日は少ししつこく
獣医に食い下がりました。

獣医は皮膚検査に対して
あまり乗り気ではない様子でしたが
「あくまでも可能性を消すため」
検査をしてくれることになりました。
セキセイインコの疥癬の初期症状だったインコの足バタバタ
そして待合室で待つこと5分。
私は再度診察室に呼ばれました。
私たちはお互いの顔を見合わせて、
思わず笑ってしまいました。
獣医師は皮膚検査の結果を
映像で見せてくれました。
そこには、言われなければ分からない程度の
しかし確実に疥癬(トリヒゼンダニ)が
映っていたのです。
セキセイインコあるあるな
「疥癬症」を特定するのに
こんなに時間がかかるなんて…
1か月越しの悩みの
暗いトンネルの先に
ようやく明るい光が見えた瞬間でした。
セキセイインコの疥癬とメガバクテリア症併発の治療方針
メガバクテリア症と疥癬症を
併発しているレモンへの治療方針は、
あと2週間はメガバクテリア症の投薬治療を続けて、
さらなる検査結果に異常がなければ、
同時進行で疥癬症の治療を行うことになりました。
気分的には
今すぐにでも疥癬症の治療を
お願いしたいところでしたが、
今の状態で2種同時の投薬は
胃に負担がかかってしまうとのこと。
そのため、まずはメガバクテリア症の
治療を最優先することになりました。
診察の最後にもうひとつ質問をしました。
これはずっと私が
疑問に思っていたことでした。
少なくともあと2週間は
足バタバタが続くであろうことに、
一抹の不安があったのです。