これはセキセイインコの飼い主さんの寄稿です
こちらの記事の続きです

脚気を疑われたレモンの投薬終了後、しばらく様子を見ていましたが、セキセイインコの足踏みが全く治る気配がないので再度動物病院を受診することにしました。
メガバクテリア症がセキセイインコのセカンドオピニオンで発覚した話
この時も事前に、レモンが両足をバタバタさせている動画を撮影しておき、診察の最初にそれを獣医師に見せました。
すると獣医師は まるですでに言うことを決めていたかのように、淡々とこう言いました。
脚気でないならメガバクテリアでは?「絶対に違います!」
疥癬の可能性は?「絶対に違います!!」
このようなやり取りをして、私は病院を後にしました。
医療に限界があることも分かっていますが、信頼していた先生から「分かりません」の一点張りで突き放されたことに、私は心が折れてしまいました。
最初の動物病院の費用~誤診×通院3回で13,000円也
この病院に通院したのは合計3回で、薬代も含めて全部で13,000円程の費用がかかりました。
もちろん「分かりません」と言われただけでも診察料は発生します。
セカンドオピニオンに遠慮は要らない!早めに決断した方がいい
インコの病院を選ぶ時、今まで積み重ねてきた病院との信頼関係も大切ですが、もっと大事なのは「どこまで深くインコのことを診てくれるのか」を見極めることです。
そしてそれをしっかり確かめてから病院に訪れることが、インコにとっても飼い主にとっても無駄足を踏まず 負担を減らす近道だと痛感しました。
私が開業した当時は鳥も診る動物病院からの転院でこのような事例が大半でしたが、最近では鳥の病院からの来院でもこの事例が増えています。
つい先日もお腹が大きいにも関わらずレントゲン検査をされず、診断も腫瘍かもしれないと曖昧なまま鳥の病院に1年通院して薬だけ出されていていました。— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 10, 2022
鳥の病院といっても全ての診療科目においてエキスパートではありません。どうか「リスクがある」という言葉で諦めないでセカンドオピニオンを受けて下さい。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 10, 2022
質問して納得できる答えが聞けない場合はセカンドオピニオンを躊躇しないで下さい。良心的な先生はより専門性の高い病院を紹介してくれますが、先生任せだと何も言われないことも多いです。セカオピは検査結果と治療履歴があるのがベストですが、貰えない場合は何も持たずに行っても大丈夫です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 2, 2021
セカンドオピニオンを受けたくても主治医に言い出せなくてデータを持っていけないことがあります。その場合は検査のやり直しになってしまいます。そこで普段からやって欲しいのが検査画像の写真を撮ることです。特にレントゲン画像、またエコーのプリントを貰えない場合はスマホで撮っておきましょう。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 11, 2022
プリントはエコーだけです。レントゲンの場合は、当院ではデータをDVDに入れて渡すことが可能です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 11, 2022
前の動物病院からさじを投げられた!鳥を診られる動物病院探しからの転院
私は自宅に戻り、鳥専門の病院を色々と検索してみましたが、どれも自宅からはかなり遠く、当時はまだ学生だった私には通院は厳しい距離でした。
そして思いついたのが 自宅から近い、とても評判の良い動物病院の存在です。
転院先が小鳥の病院ではなかったから「鳥の医療に詳しい獣医か?」を確認した
その病院は「先生の腕が良い」と噂には聞いていたのですが「待ち時間が長い」とも聞いていたので 今まで一度も受診したことがありませんでした。
その動物病院のホームページを見ると、犬猫の他に鳥も受診可能とのこと。
既に時刻は夜の7時でしたが、私はその動物病院に電話をしてみることにしました。
私は祈るような思いで その評判の良い動物病院に電話をして、今までの経緯をお話ししました。そして最後に
この力強い回答に安堵した私は、すぐに動物病院に向かいました。
そういえば前の動物病院ではフンの検査を一度もしてくれなかった…と気づいた
その動物病院は評判が良いだけあって 院内はとても混んでいました。
見渡すと犬や猫の他に、亀やトカゲ、ハムスターなど、さまざまな動物が診察に訪れていました。
さっそく受付を済ますと、レモンはすぐに糞検査のため別室へ連れて行かれ、その間に私は問診表に出来るだけ細かく今までの経緯を記載しました。
ここでふと気付いたことがありました。

あ、そういえば、前の病院では一度も糞検査をしてなかった…。
インコにとって糞検査はごく一般的なチェック項目であり、本来どんな症状であっても行われるべきものです。
しかし私はインコを飼うのはレモンが初めてで、動物病院の通院自体も前の病院が初めてだったので、その点に気づかなかったのです。
セキセイインコ・レモンのメガバクテリア症が発覚(やっぱり…)
しばらく待合室で待っていると順番が回ってきたので、レモンと一緒に診察室に入りました。
獣医の第一声に、私は頭がクラっとする感覚に襲われ、それと同時にやっと原因が分かったことに少し安堵しました。
セキセイインコの足踏みは胃痛から来ていたのでは!?

そして丁寧にメガバクテリア症について説明をしてくれました。
意味のない治療で症状を悪化させていたなんて!

私はこの時、自分を責めました。

なんでもっと早くこの病院に来なかったのだろう。もっと色々なことに疑問を持って行動していれば、レモンをこんなに長く苦しめずに済んだかもしれないのに。
その動物病院で今後の治療についての説明をしっかりと受け、途中経過として1週間後に再受診することになり、その日は帰宅しました。

メガバクテリア症の投薬をしてもセキセイインコの足踏みが止まらないのはなぜ!?
そしてこの日から、メガバクテリア症の投薬を開始しました。
投薬期間は45日間。投薬方法は大きなシリンジに規定の水と粉薬を入れて薬を溶かし、それを毎日飲み水として与えます。
薬を処方されるとき、私は思わず 獣医にこう聞いてしまいました。
その言葉通り、レモンは薬が入った水でも何の抵抗もなく、普段通りに飲みました。

これでやっと明るい光が見えてきた。
その時はそう思っていました。
しかし、メガバクテリアの投薬開始から2日経っても3日経っても、レモンの足踏みはまったく治りません。
良くなる気配すらなく、相変わらず昼夜問わず休むことなく 両足をバタバタと上げ下げしているのです。

ちゃんと薬を飲んでいるのに?どうして?
すぐに足踏みがなくなってくると思っていた私は、一向に変わらないレモンの症状に また不安を感じ始めました。

やっぱりこれはおかしいよ。メガバクテリア症の他に何か原因があるのでは?
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
ここには鳥ブログあるあるな「うちの子自慢」や「かわいいでしょ♪アピール」はありません。鳥の飼育本を丸写ししただけの机上の空論解説や、繁殖した雛の販売目的の宣伝PRもありません。鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)が目的のコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。