セキセイインコの飼い主の寄稿です レモンの闘病記②
脚気が疑われ、2週間投薬するもまったく改善が見られなかったセキセイインコのレモン。
とうとう最初の動物病院から「鳥の病院を受診して」と引導を渡されました。

インコの足バタバタの原因を突き止めるために、セカンドオピニオンの動物病院探しから始めました。
インコのセカンドオピニオン!足バタバタからメガバクテリア症が発覚
インコの病院を選ぶ時、
今まで積み重ねてきた
病院との信頼関係も大切ですが、
もっと大事なのは
「どこまで深くインコのことを診てくれるのか」
を見極めることだと
今回の出来事から痛感しました。
そしてそれをきっちり確かめてから
病院に訪れることが、
インコにとっても飼い主にとっても
無駄足を踏むことなく
負担を減らす近道だと思いました。
私が開業した当時は鳥も診る動物病院からの転院でこのような事例が大半でしたが、最近では鳥の病院からの来院でもこの事例が増えています。
つい先日もお腹が大きいにも関わらずレントゲン検査をされず、診断も腫瘍かもしれないと曖昧なまま鳥の病院に1年通院して薬だけ出されていていました。— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 10, 2022
鳥の病院といっても全ての診療科目においてエキスパートではありません。どうか「リスクがある」という言葉で諦めないでセカンドオピニオンを受けて下さい。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 10, 2022
質問して納得できる答えが聞けない場合はセカンドオピニオンを躊躇しないで下さい。良心的な先生はより専門性の高い病院を紹介してくれますが、先生任せだと何も言われないことも多いです。セカオピは検査結果と治療履歴があるのがベストですが、貰えない場合は何も持たずに行っても大丈夫です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 2, 2021
セカンドオピニオンを受けたくても主治医に言い出せなくてデータを持っていけないことがあります。その場合は検査のやり直しになってしまいます。そこで普段からやって欲しいのが検査画像の写真を撮ることです。特にレントゲン画像、またエコーのプリントを貰えない場合はスマホで撮っておきましょう。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 11, 2022
プリントはエコーだけです。レントゲンの場合は、当院ではデータをDVDに入れて渡すことが可能です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 11, 2022
誤診を経て鳥を診察できる別の動物病院への転院
自宅に戻った私は
ネットで鳥専門の病院を
検索してみましたが
どれも自宅からはかなり遠く、
当時はまだ学生だった私には
遠方への通院は厳しい距離でした。
そして思いついたのが
自宅から近くて評判の良い
動物病院の存在でした。
「鳥の医療に詳しい獣医か?」を確認した
その病院は「先生の腕が良い」
と噂には聞いていたのですが
「待ち時間が長い」とも聞いていたので
今まで一度も受診したことが
ありませんでした。
その動物病院のHPを見ると、
犬猫の他に鳥も診察可能とのこと。
既に時刻は夜の7時でしたが、
私はその動物病院に
電話をしてみることにしました。
私は祈るような思いで
その動物病院に電話をして、
今までの経緯をお話ししました。
この力強い回答に安堵した私は、
すぐにその病院に向かいました。
そういえば前の動物病院ではフン検査をしなかった…
その病院は評判が良いだけあって
院内はとても混んでいました。
待合を見渡すと
犬や猫の他に、
亀やトカゲ、ハムスターなど、
さまざまな動物が診察に訪れていました。
さっそく受付を済ますと、
レモンはすぐに糞検査のため
別室へ連れて行かれ、
その間に私は問診表に
出来るだけ細かく
今までの経緯を記載しました。
ここでふと気付いたことがありました。

あれ?そういえば、前の病院では一度も糞検査をしてくれなかった…。
インコにとってフン検査は
基本的なチェック項目であり、
本来どんな症状であっても
行われるべきものでしょう。
しかし私がインコを飼うのは
レモンが初めてで、
インコの通院自体も
前の病院が初めてだったので、
その点に気づかなかったのです。
セキセイインコにメガバクテリア症が発覚(やっぱり…)
しばらく待合室で待っていると
順番が回ってきたので、
レモンと一緒に診察室に入りました。
獣医の第一声に、
私は頭がクラっとする感覚に襲われ、
同時にやっと原因が分かったことに
少し安堵しました。
獣医は糞検査の結果を見せながら、

なんてことをしていたのだろう。知らなかったとはいえ、胃がつらいのに それがよけい悪化する薬を2週間も与えていたなんて…。
今後の治療についての
説明をしっかりと受け、
途中経過として
1週間後に再診することになりました。
メガバクテリアの治療をしてもインコの足バタバタが止まないのはなぜ!?
そしてこの日から、
メガバクテリア症の投薬を開始しました。
投薬期間は45日間。
投薬方法は大きなシリンジに
規定の水と粉薬を入れて薬を溶かし、
それを毎日飲み水として与えます。
その言葉通り、
レモンは薬が入った水でも
何の抵抗もなく飲みました。
しかしメガバクテリアの投薬開始から
2日経っても3日経っても、
インコの足バタバタはまったく治りません。
良くなる気配すらなく、
相変わらず昼夜問わず休むことなく
両足をバタバタと上げ下げしているのです。
メガバクテリアの治療が始まれば
すぐに足踏みがなくなってくると思っていた私は、
一向に変わらない足バタバタに
また不安を感じ始めました。

これはメガバクテリアの他に、何か原因があるのでは?