オカメインコが噛む理由6つ!噛み癖のしつけと噛むときの対処法の話
オカメインコはとても温和で人なつこく甘えん坊のインコですが繊細で臆病な子が多く、自分を守るために 飼い主さんの指に噛みつくこともよくあります。
オカメインコが噛む力は相当強いです。
あの鋭いくちばしで強く嚙みつかれると非常に痛いですし、噛み癖がある子の飼い主さんの手は傷だらけになります。
オカメインコに噛み癖がつくと手乗りとして楽しく遊べなくなるばかりか、日常のお世話も大変になってしまいますし、そもそも楽しい愛鳥ライフを送れなくなってしまいます。
でも、オカメインコが人を噛んでしまうのには それなりの理由があります。
オカメインコはなぜ噛みつくのか?まずはその理由から見ていきましょう。
オカメインコの噛み癖の6つの理由・行動パターン・対処法
オカメインコが噛みつく理由は6つあります。
日ごろから愛鳥をよく観察し、鳴き声のトーンや羽の膨らませ方・ボディランゲーを理解することから始めると、どの理由に当てはまるかわかります。
オカメインコが噛む理由1…恐怖心から噛む自己防衛手段
何らかの脅威を感じた時、鳥はまず飛び立ちます。
そして噛みつくのは、飛んで逃げることが叶わず 最終的に追い詰められた時です。
オカメインコが噛む理由2…病気やケガをして弱っている時の自己防衛手段
鳥は病気で弱っていることを隠そうとする習性があります。
オカメインコの機嫌が悪いのは病気が原因ではないか。ケガやできものはないか。
日ごろから愛鳥の体をよく観察して、鳥からのSOSのシグナルを見逃さないようにしましょう。
オカメインコが噛む理由3…環境によるストレスが大きいから
騒音やケージが狭いなどの原因でストレスがたまっている場合にも噛むことがあります。
そんなときはケージの大きさや置く場所など、環境を変えてみることで 鳥を落ち着かせる効果を得られることがあります。
オカメインコが噛む理由4…テリトリーの問題。なわばりを主張している時
鳥は食料の確保やつがいの相手を得るため、自分のなわばりを守る習性があります。
特に発情期は注意が必要で、テリトリーを守るために狂暴になることもあります。
反抗期に入っていたり発情期に差し掛かっている時にオカメインコをケージから出すときは、持ち手のついた止まり木を利用するのも、噛まれないためのひとつの方法です。
もし噛む理由が発情期のせいであれば、その時期が過ぎれば また穏やかなうちの子に戻るので 心配する必要はないです。
興奮状態に陥る時期が過ぎても飼い主を噛むのなら、次に紹介する2つの原因が考えられます。
オカメインコが噛む理由5…指は噛んでもいいものと認識している→社会化が不十分
オカメインコが幼鳥の頃に飼い主が指を噛ませて遊んであげていた場合、鳥は「手指は噛んでいいもの」と思っている可能性があります。
幼鳥に「社会化」ができているかどうかの問題も大きな理由です。
オカメインコはおおむね生後2か月くらいまでの時期に、親兄弟と遊びながら噛む力加減を覚えることで 社会や生活にうまく順応したり、NGルールを身に着けるものです。
このあたりは犬・猫と同じで、早くに親兄弟から離されてたオカメインコは、十分に社会化ができていないことがあります。
何をやっても許される環境と空気の中で成長していけば それを悪いことだと思わなくなって当然です。
オカメインコが噛むようになったのは飼い主のせいということも大いにあり得るのです。
それに鳥にとっては噛むこと=悪いこと…という認識はなく、逆に愛情表現や遊び・たわむれのひとつだと思っていることだってあります。
飼い主は不用意に雛鳥に指を噛ませないことが大切です。
ヒナのうちは噛む力が弱いからおふざけ遊びですみますが、成鳥になると噛む力は飼い主が負傷するレベルです。
そうなってしまってから鳥にきつく「ダメでしょ!!」と言ったところで どうしようもないのです。
オカメインコが噛む理由6…手が怖い!嫌なことをされた時の条件反射
via:https://www.youtube.com/watch?v=utTEObweg2Q
飼い主は可愛がっているつもりでも、それは鳥にとっては嫌なこと・不快なことかもしれません。
愛鳥は何をされると嫌がるのか 飼い主はよく観察して押さえておく必要があります。
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手を怖がるオカメインコの噛み癖のしつけ→体罰は絶対ダメ!噛ませない工夫+信頼関係の再構築から始める
噛む理由はそれぞれかもしれませんが、そもそも手を怖がって噛む愛鳥に「噛むのはダメ!」と教えるのは難しいです。
言葉が通じない相手ですから「ダメ!」と言っても、緊迫感は伝わりますが、言葉の意味はほぼ伝わりません。
言うまでもないことですが、鳥への体罰なんてもってのほかです!
噛まれたときに くちばしを指先ではじくとか 叩く飼い主がいますが、それは鳥にとっては完全に「体罰」行為です。絶対だめです!
言葉がけにしろ鳥の体へのアクションにしろ、飼い主が強硬な態度に出ることはさらに恐怖心をあおり 不信感を募らせてしまいます。
そうなると もはや信頼関係どころの話ではなく、オカメインコにとって飼い主は「ただの怖い人」でしかなくなります。
なので飼い主の方がお世話のしかたを考えて、噛ませないような工夫をすること。
さらに「手は怖いものではない」と再学習させることが必要です。
飼い主が感情に任せて大きな声で叱れば、オカメインコはますます怯えて、飼い主さんを信頼できなくなります。
怯えて噛みついてくる場合は、ケージの中に手を入れることや手に乗せようとするような無理強いは控えます。
そしてあせらずに愛鳥との信頼関係をゆっくりと再構築していくことから始めてみることは有効です。
そのためには時間を作ってケージの隣にゆったりと座り、本を読んだりお茶を飲んだりと、愛鳥の近くで過ごしてみる時間を設けることから始めます。
距離が近すぎて鳥が緊張するようなら、鳥が落ち着く距離まで離れます。
始終穏やかでゆっくりした動作を見せ、優しい穏やかな声で話しかけ、愛鳥に安心感を与えることが大切です。
鳥は群れで生きる社交的な生物ですから、それを繰り返すうちに そのうちに飼い主さんに興味を示し近寄ってきます。
そばにいても鳥がリラックスしているようなら、まずはケージ越しにおやつをあげてみる。
次にケージの扉を開けても鳥が落ち着いていたら、飼い主さんの手の平の上に置いたおやつをさし出してみる。
そこで再度噛みつきそうな様子を見せたら すみやかに撤退。飼い主の手から直接おやつを食べたら、新しいフレンドシップの始まりです。
恐怖心、不信感から噛みついてくる鳥には、時間をかけた飼い主からの歩み寄りが 噛み癖を治す第一歩になります。
ただしこれには時間がかかるので、相応の覚悟を持って臨んでください。
オカメインコの噛み癖の対処法!捨てられたオカメインコのその後【動画】
噛みつきの対処法として、とても参考になる動画をご紹介します。
鳥にもそれぞれの個性がありますので、すべての子にこれと同じ方法があてはまるとは限りません。
愛鳥とよく相談しながら、その手が信頼できる優しいものだということを、あせらずゆっくりと時間をかけて、愛鳥に教えてあげてくださいね。
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子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。