墓じまいの役所手続きに困った体験談【改葬費用300万円】
30代女性 2021年5月、私たちは墓じまいして、永代供養墓(東京都町田市内)に移転しました。墓じまいの費用は約300万円です。
墓石撤去…100万円
魂抜きその他…20万円
交通費等…5万円
行政手続きに関する費用…12,000円
骨壷その他…20万円
新しい永代供養墓のお墓…150万円
田舎の実家のお墓は広くて管理がとても大変です。今までは高齢の母が管理してくれていましたが、しんどそうでした。
私が手伝ってあげたいのですが、遠くて交通の便が悪いのがネックでした。
跡継ぎのいない状況で、誰がこのお墓を守って行くのか不安になりました。
また将来、実家を売ることになったら敷地内にお墓があると売れないのでは?…との懸念から、家族会議で墓じまいすることに決めました。
墓じまい完了まで約1年!難航した我が家の改葬の流れ
1 新しいお墓をどこにするかで大体の目星をつけてから、家族全員で霊園の下見に行きました。そして全員の同意のもと、新しい永代供養墓を予約したのです。
2 それから石材店や今までお世話になっていたお寺に連絡をしました。
3 その後に役所で手続きをしましたが、これがいちばん難儀でした。
実家のお墓にはたくさんの先祖が入っていた上に、身元が分からない人まで入っていることが判明。
お骨が多く、全員を把握出来ていなかったため、役所からは
…と言われましたが、戦争前のことまではわからないので、どうしようもありません。
なんやかんやと揉めに揉め、なんとか許可がおりるまで2ヶ月以上かかりました。
4 予約していた新しい永代供養墓の購入契約に進みました。
5 魂抜きにこぎつけて、古い墓を撤去し、お骨を新しいお墓に移すことができました。ここまで全てが完了するのに約1年かかりました。
我が家の墓じまいで難儀した3大トラブル
1 ずっと実家のお墓をどうにかしないと思っていましたが、頑固者の父を説得するのが非常に大変でした。最終的には
…と孫を引き合いに出したらあっさりと折れましたが。
2 上述の通り、役所の手続きが厄介でした。役所に何度か通い詰めて、やっとの思いで許可をもらいました。
場所が田舎でお墓が古くなればなるほど、うちと似たようなケースはあるあるなのではないでしょうか。
今の人間には戦争中のごたごたなど何もわかりません。今後はますます墓じまいする方が増えると思うので、この点はどうにかしてほしいものです。
3 実は霊園でお墓に高額な値段をふっかけられていました。頭に来たので
…と言ったら、慌てて責任者が値段を下げてきたので、お墓の値段は本当に注意が必要です。あってないようなものですから、相手の言いなりにばかりなっていると損をします。
そういう事態を避けるためには、新しいお墓探しは時間に余裕をもって、他の霊園とじっくり比較するのをおすすめします。いくつか候補があれば、心に余裕を持てます。
我が家の墓じまいはゴールまでこぎつけるのに約1年かかり、本当に大変でしたが、新しい永代供養墓はとても見晴らしがよいところで、墓じまいにいちばん反対していた父が一番気に入っているようです。
親戚のみなさんも新しいきれいなお墓で、前の実家よりもアクセスが良くなったので、喜んでくれています。
墓じまいサービス業者