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【ビルコン消毒】インコのPBFD・オウム病・アスペルギルスの除染

【ビルコン消毒】インコのPBFD・オウム病・アスペルギルスの除染

ビルコン消毒

インコを飼育するうえで、予防消毒はとても大切です。鳥が病気にかかった場合も、原因となるウイルス・細菌・真菌の消毒が必要です。

いちばん身近な除菌・消毒はアルコールと次亜塩素酸ですが、徹底的な消毒には少し弱いです。

アルコール

人には害のない程度のアルコール除菌スプレーや除菌シートでも、体が小さい鳥にとっては有害です。

揮発したアルコールを吸い込んだり、アルコールで消毒・除菌したものを舐めたりすると体内に蓄積してしまい、肝臓などに負担がかかり病気になる可能性があります。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、塩化ナトリウム(食塩)を水に溶かして電気分解した水溶液のこと。鳥だけでなく人の病気の原因となる様々なウイルス・細菌に対して消毒効果があります。

弱酸性で肌に触れても刺激が少なく、食品の洗浄にも使われるほど安全に消毒ができます。商品の説明欄にppm(濃度)が表示されているので、必要なら希釈します。

主にスプレーボトルなどに入れて吹き付けて使用しますが、金属製ケージは濡れたままにするとサビが発生する可能性があるので、スプレーしたあとに拭き取ります。

次亜塩素酸水は有機物(糞便や血液)に触れると水に戻る性質があるので、使用する前にケージや小物類を洗っておきましょう。また、時間が経ったり空気に触れても効果が薄れるので、商品の使用期限や保管方法を確認します。

また、次亜塩素酸水の商品の中にはアルコール成分が含まれているものや間違った方法で作られているものがあるので、鳥にとって安全に使用できる商品かどうかよく確認して使用してください。

似た名前の「次亜塩素酸ナトリウム」は塩素系漂白剤などに使われる強力な成分で危険性が高いので、絶対に間違えないように気を付けます。

ビルコンS

感染した鳥のためだけでなく、同居している他の鳥や動物、人への二次感染を防ぐためにも消毒を徹底的に行うなら、アンテックビルコンSがおすすめです。

ビルコン消毒でインコの真菌やウィルスの予防対策と強力除染

ビルコン消毒

ビルコンとは、「アンテックビルコンS」という商品名の複合次亜塩素酸系消毒剤で、牛舎・鶏舎の消毒や動物病院の消毒に使われる強力な消毒剤です。

特に鶏舎では、鳥インフルエンザの消毒に使われます。

ビルコンは粉末タイプで販売されており、水で溶かし希釈したものを使用します。

ビルコンを水に溶かすとピンク色の液体になり、ピンク色が薄れると消毒効果が薄れた目安になるので視覚的に効果が見えやすいのが特徴です。

嫌な臭いや刺激臭はありませんが、刺激臭がないからといって直接吸い込んでしまうと悪影響なので注意しましょう。

消毒では主に500倍の希釈液を使用します。スプレーボトルなどに入れて吹きかけるか、希釈液に消毒したいものを直接漬けて消毒します。

鉄・亜鉛などの金属に使用すると腐食してしまう可能性があるので、鉄製ケージや鉄製の小物類には使用しないようにします。

また、希釈液を作る際もプラスチック製・ステンレス製の容器を使用します。鳥に直接吹きかけたり、飲食物・衣服・子どものおもちゃなどにかけないように注意が必要です。

消毒するときはゴム手袋・マスクを着用し、窓を開け換気にも注意しましょう。




ビルコン消毒の効果は?

ビルコン消毒

ビルコンは、PBFDをはじめオウム病やアスペルギルス症などウイルス性・細菌性・真菌性の病原体を殺菌・消毒する効果があります。

PBFD

 

オウム類の嘴・羽毛病。羽毛の形成不全や脱羽、くちばしの形状異常などの症状があり、死に至ることもあります。

PBFDウイルスが原因で、感染した鳥の糞便・羽毛に触れたり、感染した親鳥からの給餌での感染が多いです。

オウム・インコに感受性が高く、特にセキセイインコで多発します。

オウム病クラミジア

オウム病クラミジアという細菌が原因の感染症で、人にも感染する人畜共通感染症です。

鳥では下痢や体重減少を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

人の症状は、発熱や咳などのインフルエンザのような症状が出て、肺炎になるおそれがあります。

アスペルギルス症

インコは風邪をひきません!鼻水・くしゃみは副鼻腔炎・気道炎
インコのくしゃみ・鼻水・鼻づまりは風邪ではなく気道炎(副鼻腔炎)放置すると悪化して命の危険があります。

真菌(カビ)が原因です。

呼吸器障害や体重減少などの症状で、呼吸困難により死に至ることがあります。

自然界のあらゆるところに存在していますが、健康な鳥では発症しにくく、免疫力が低下した個体や大量に吸い込んでしまったときに発症します。