インコを飼育するうえで、予防消毒はとても大切です。鳥が病気にかかった場合も、原因となるウイルス・細菌・真菌の消毒が必要です。
感染した鳥のためだけでなく、同居している他の鳥や動物、人への二次感染を防ぐためにも消毒は徹底的に行いましょう。ここではアンテックビルコンSを紹介します。
ビルコン消毒!インコの真菌やウィルスの予防対策と強力除染
ビルコンとは、「アンテックビルコンS」という商品名の複合次亜塩素酸系消毒剤で、牛舎・鶏舎の消毒や動物病院の消毒に使われる強力な消毒剤です。
ビルコンS届いたー!!バニグラに電話して希釈を聞いたら100倍だそーな。これで安心してガンガン消毒できる!😆✴#PBFD #ビルコンS pic.twitter.com/27inBZPnoL
— 🐥よいちょ🐥 (@yoichiyobooon) September 24, 2018
特に鶏舎では、鳥インフルエンザの消毒に使われます。
お家のインコさんより外のドバトさんの方が心配…
玄関に消毒液常備した方がいいかな…
帰宅したら靴裏ビルコン消毒しよう。— れい (@valse3) April 9, 2017
ビルコンは粉末タイプで販売されており、水で溶かし希釈したものを使用します。
ビルコンを水に溶かすとピンク色の液体になり、ピンク色が薄れると消毒効果が薄れた目安になるので視覚的に効果が見えやすいのが特徴です。
ビルコンSが凍結しています pic.twitter.com/WPiHUDbHsr
— ヌーニー (@hide8006) November 15, 2019
嫌な臭いや刺激臭はありませんが、刺激臭がないからといって直接吸い込んでしまうと悪影響なので注意しましょう。
消毒では主に500倍の希釈液を使用します。スプレーボトルなどに入れて吹きかけるか、希釈液に消毒したいものを直接漬けて消毒します。
不活性化?何が?
ビルコン?
すみません、頭弱くて😅— キャサリン🐈⬛ (@ellycoccu) December 13, 2022
菌 ウィルスを
不活性化できなくなるでした
ごめんなさい— あられ (@3oj8g) December 14, 2022
鉄・亜鉛などの金属に使用すると腐食してしまう可能性があるので、鉄製ケージや鉄製の小物類には使用しないようにします。
また、希釈液を作る際もプラスチック製・ステンレス製の容器を使用します。鳥に直接吹きかけたり、飲食物・衣服・子どものおもちゃなどにかけないように注意が必要です。
良かったらどうぞ。ビルコンの説明所です( ^ω^ )
希釈した液体はピンク色が抜けて透明になってきたら効果が落ちてくると説明されました。
霧吹きにいれてケージとか鳥さん用品にプシュプシュです。 pic.twitter.com/Qghu7KWrGB— シェリル (@_GalacticDiva) March 29, 2020
消毒するときはゴム手袋・マスクを着用し、窓を開け換気にも注意しましょう。
ビルコン消毒の効果は?
ビルコンは、PBFDをはじめオウム病やアスペルギルス症などウイルス性・細菌性・真菌性の病原体を殺菌・消毒する効果があります。
PBFD
インコ類の中でも、特にセキセイインコの雛をお迎えする時には風切羽の羽軸を必ずチェックして下さい。翼の下側の下雨覆を捲ると羽軸が見えます。2枚目の画像の羽軸の小さな黒い点は異常ではありません。羽軸が黒くなっていたり、潰れている場合はPBFDが発症している可能性が高いです。 pic.twitter.com/ilRmCSqTZ6
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 12, 2022
抜けた羽根の羽軸が黒いとPBFDではないか心配になると思います。画像は、一見無症状のセキセイインコの成鳥の羽軸です。この様にPBFDの場合は、1本だけ黒いということはなく、多くの羽軸が黒くなり、生え変わっても黒くなります。1本だけ黒い場合は、新生羽の時にぶつけた可能性があります。 pic.twitter.com/AbmEPHORIj
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 1, 2020
オウム類の嘴・羽毛病。羽毛の形成不全や脱羽、くちばしの形状異常などの症状があり、死に至ることもあります。
PBFDウイルスが原因で、感染した鳥の糞便・羽毛に触れたり、感染した親鳥からの給餌での感染が多いです。
オウム・インコに感受性が高く、特にセキセイインコで多発します。
オウム病クラミジア
コストに余裕があるなら多くの項目を受けることに越したことはありません。これだけはというのであればPBFD、BFD、クラミジアがオススメです。鳥種によっては更にしておいた方がよい項目があります。これは今後の感染症発生率によって変わることがあります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 18, 2020
オウム病クラミジアという細菌が原因の感染症で、人にも感染する人畜共通感染症です。
鳥では下痢や体重減少を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
人の症状は、発熱や咳などのインフルエンザのような症状が出て、肺炎になるおそれがあります。
アスペルギルス症
胞子が増える原因は湿度が高く換気が悪いことです。湿度は高すぎても低すぎても発症要因となり換気はとても重要です。アクリルケースは換気ができていないのことが多いので要注意です。免疫が下がる原因には、急な気温低下、過度のダイエット、ビタミン・タンパク不足、老齢などがあります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 15, 2022

真菌(カビ)が原因です。
呼吸器障害や体重減少などの症状で、呼吸困難により死に至ることがあります。
自然界のあらゆるところに存在していますが、健康な鳥では発症しにくく、免疫力が低下した個体や大量に吸い込んでしまったときに発症します。
多分スプレーしてすぐ拭き取る分には問題ないと思います。
もし心配ならインコでよく使われて安全性が確認取れているAP水かビルコンを買われてもよいかも。うちはビルコンを使ってますが、粉を水に溶かして使うので用途に合わせて濃度が変えられるし、コスパもよいですよ。
普段からのお掃除に使えます— みさowl (@misa_owl) December 3, 2017