野菜を食べないインコにハコベと緑穂で季節限定のおいしさを教えよう

インコの野菜と果物インコの野草とハーブ

野菜を食べないインコでも、ハコベなどの野草が大好きな子はたくさんいます。

私はこれまでにフィンチ・インコ・ウズラ・鶏など12鳥種のお世話をしてきましたが、ハコベが嫌いで食べない鳥は1羽もいなかったです。

小松菜などの1年じゅう手に入る野菜と違って、多くの野草は季節限定のお楽しみであり、摘み立てを食べられることもあって鳥の喜びようが違います。

野菜嫌いのインコに野菜の本当のおいしさを教えてあげるのに、ワイルドな青物を利用してみるのはとてもおすすめです。

野菜を食べないインコにハコベと緑穂で季節限定のおいしさを教えよう

インコにハコベ

ハコベは七草がゆに入れる春の七草のひとつなので人間様もおいしくいただきますが、鳥様はは葉っぱより蕾が大好きみたいですよね。

ハコベの最盛期は3~4月ですが、厳寒期の今(2月)でもそこそこ育っているので、土手とか公園などでも目を凝らすと簡単にハコベを見つけることができます。

インコに野菜を与える時に気になるのは残留農薬ではないでしょうか。

少しでも農薬を取り除くには、野菜は一晩水につけたあとに流水で洗うのが理想的ですが、身体の小さな鳥さんにはできるだけ「毒気」のないものを与えたいところです。

インコにハコベ

鳥さん用のキッチンガーデンを持っていて無農薬野菜を栽培していたり、ベランダのプランターで鳥が食べる分だけ野菜を栽培している人は多いですが、

自分で植物を育てるなんてハードルが高いわ~

…と思っている人も多いのでは?

でも野草なら野菜よりずっと簡単ですし、農薬なしでも簡単に育つので、できれば自家栽培するのがおすすめです。

ハコベなどの野草は道端や土手などで摘んできたものの場合、汚染のリスク(農薬・排気ガス・犬猫のフンなど)もありますので、採取場所には注意をしましょう。

インコにハコベ

私は初夏にかけてできるハコベのタネだけ取ってきてプランターに蒔いていますが、さすが野草!発芽率が良くてほったらかしでもぐんぐん育ちます。

だいぶ前にハコベの種をネットで買ったことがありますが(ハーブ扱いでハコベの種が市販されています)

市販の種と道端のハコベの種では色がだいぶ違っていることに気づきまして(市販のは黒っぽく、自分で取ったのは茶色かった) そのあまりの違いに

自分で採ってきた種は未熟なのかも?これは蒔いても発芽しないのでは!?

…と思ったのですが、蒔いてみたらちゃんと芽が出て育ちましたから、単に種類が違っていただけだったようです。

インコにハコベ

採種するときに ハコベのがくの部分を軽く振ってみてパラパラと種が落ちてくるなら、色が多少薄くても 熟していると思って大丈夫です。

タネを鉢にちゃんと蒔かなくても適当に庭の片隅にばら撒いたものも育ちますし、道端から採ってきた種は元手がタダなのでダメもとで気軽にチャレンジしてみては?

鳥たちが夢中で食べるハコベのつぼみは期間限定のお楽しみですから、いちばんおいしいところを採ってきて食べさせてあげたいですよね。

ハコベはインコだけでなく鳥たちはみんな喜びますので、野菜の自家栽培ではハードルが高い方には、ハコベの自家栽培はおすすめです。




シードを蒔いて育った緑穂でもインコは大喜び!

インコにハコベ

普通の鳥の餌のシードを蒔いても、こんな立派な緑穂が収穫できます 

これをもらった鳥たちは緑穂の茎や葉をハミハミすること自体が非日常なので、それが楽しくて仕方がない様子です。

自然の緑を思いっきりかじれることに鳥たちの喜びは2倍・3倍になり、ハミハミを楽しみながら、いつもとは味も風味も少し違う自然の緑のジュースに舌鼓を打っています。

緑穂を生の状態で食すのは夏場にしか再現できない、季節限定のお楽しみ。

うちの庭ではアワとヒエは良く育つんですが、キビは見たことがないですねえ。

カナリーシードは芽が出る前にスズメがほじくって食べてしまったようで、育ちあがって実がなるまでに成長したのは1度きりです。

野鳥恐るべしですよ…鉢に蒔いたシードをほじくって食べるんですから。

なんでわかるの?におい?それとも私が行動を監視されているのか(笑)

インコにハコベ

ただ、こういう未熟な種子等を与える時には注意が要ります。

一度に大量に与えてはいけないのはもちろんのこと、デメリットに対するフォローが必要。

野生の鳥であれば自然界で見つけたものを自然のまま食しますが、それが未熟だったりするとその中に有害物質(アルカロイドなど)が含まれていたりします。

アルカロイドは植物が自己防衛のために作り出している毒ですから、これを食べてる鳥にとっても当然有害です。

ですが鳥たちはその害を免れる術を本能的に知っていて、有害物質を解毒するために土・泥・鉱物などを摂食してデトックスします。

うちでもそれに倣ってデトックスの目的で 鉱物飼料やミネラルブロックなどを、その時の食事情に合わせて臨機応変にローテーションで与えるようにしています。

オカメインコがミネラルブロックとプラスリンマルチに狂喜乱舞した話
鳥は毒素を排出する術を本能の一部としてちゃんと心得ています。だから誰に教わるでもなく欲するままに鉱物飼料を摂食しています。

採りたて新鮮な「野菜のおいしさ」を若年期に教えてあげることは野菜好きインコに育てるポイントのひとつなので、買ってきた野菜だけではなく、いろいろな青物を利用してみましょう。

ひと手間かかりますが、愛鳥を喜ばせるために自家栽培とか、ちょっと頑張ってみてはいかがでしょうか。意外と簡単にできますよ。

このひと手間が「野菜好きインコ」を作ります^^