インコあるある!「自分だけを見てほしい」を顕示するサザナミインコ
サザナミインコの飼い主 14年間一緒に暮らした私のサザナミインコ、ぴよちゃんには説明のつかない「すごい」能力がありました。その能力を目の当たりにするたびに「インコはこんなことまで理解してるの?学習してるの?」と思ったものです。
ぴよちゃんをお迎えしたばかりの頃は、放鳥時にぴよちゃんがひとり遊びをしている時にテーブルの上に置いたままのパソコンを触っていても「それなあに?」という感じでキーボードの上に乗っかるくらい(笑)でした。
ところが半年も経つと、テーブルの上にパソコンが置いたままになっていると「なにこれ?」という感じで一瞥し、私がパソコンを触ろうものなら(たとえ自分がひとり遊びをしていても)すぐさまパソコンに駆け寄り(ぴよちゃんはあまり飛ばない)私の手に突撃するようになりました。
その後、放鳥時にパソコンを片付けることがお約束になったことはいうまでもありません。
パソコン以外にも私が触ると突撃してくるものには、テレビ、ビデオなどのリモコン、スマホなどがありました。
放鳥中に飼い主が自分以外に興味を示したり、自分に集中できなくなるものを正しく認識して、それらを敵として突撃してくる…としか思えない行動でした。
その証拠にエアコンのリモコン、ぴよちゃんのご飯の容器などに触ってもぴよちゃんは気にしないのです。
私がすごいと思うぴよちゃんの鑑定眼の最高峰はカメラです。
ぴよちゃんをお迎えした頃はスマホのカメラの性能もイマイチで、私はぴよちゃんの写真を撮るときは一眼レフのデジカメを使っていました。ぴよちゃんは結構ごついそのカメラを向けても、意識すること無く普段のままの可愛い姿を撮らせてくれました。
ところがスマホの画質もよくなってきて、スマホだけで加工や編集までも簡単にできるようになってきてからは、スマホでぴよちゃんの写真を撮ろうという機会も増えてきました。
スマホを向けるとぴよちゃんは「キッ」とスマホを睨みつけ大きく口を開け威嚇してくるのです。隙を見てなんとか撮ろうと頑張っていると「ギャー!」と叫びながら飛びかかってくる始末。
大人になって警戒心も芽生え、何かを向けられるのが嫌になったのだろうと思い、試しに一眼レフのカメラを向けると…やっぱり警戒も怒りもしないのです。
ぴよちゃんの行動の違いが「自分を撮るならいいカメラで撮れ」「スマホはとにかく嫌い」のどちらなのかは分かりませんが、少なくとも両者を機能で識別していることは間違いありません。
…というわけで、ぴよちゃんを放鳥している時は、他の動作(スマホを見る、パソコンを操作するなど)が出来ない私。撮り溜めたビデオなどを、ぴよちゃんがひとり遊びをしている時に、チラチラ見るのが常でした。
当然、集中して見てしまうような映画やドラマは見ないのですが、時々引き込まれて見てしまうこともあります。すると、そのことに気付いたぴよちゃんが、必ず無防備な私の指を噛みにくるのです。
噛まれた私も、反射的によそ見をしていた後ろめたさから、つい「ごめんね。遊ぼうね。」と言ってしまうのですが、それを聞いたぴよちゃんは満足したように、またひとり遊びの続きに戻るのです(笑)
その「指導的噛みつき」も、段々と甘噛みになってきました。一度の注意で、私が態度を改めると信用してくれるようになったからかもしれません。
ぴよちゃんには本当に驚かされることばかりでしたが、そのすべての思い出が、かけがえのない大切な宝物です。
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