遺品整理業者の選び方!トラブルを回避する13のチェックポイント
遺品整理に取り掛かったものの、想像以上にハードで「とても手に負えない!」と匙を投げる人は少なくないです。
故人が高齢であればあるほど、家の中に物が溢れ返っている確率が高いことも、その理由のひとつです。
今の高齢者世代は「物がない時代」に育ってきており、物を捨てることが「もったいない」行為。
モノがあることに豊かさを感じている人が多いので「いつか使うから」と何でもしまい込んでいます。
遺品の山を目の前にして遺品整理を自分でやるのに限界を感じたら、無理せず遺品整理のプロを依頼することをおすすめします。
一般家庭の遺品整理なら、1日か2日で終わりますよ。
- STEP1問い合わせインターネットや電話で問い合わせる
- STEP2下見と見積もり業者が下見に来て見積もりを出す。作業項目のアンケートシートを提出。
- STEP3見積もりを確認見積もりを確認。他社との比較
- STEP4業者決め・日程調整業者が決まったら日程を組む
- STEP5遺品整理当日遺品整理作業に着手する
- STEP6料金の支払い当日に現金かクレジットカードで支払うところが多い。
故人所有の物件なら遺品整理を急ぐ必要はないですが、賃貸物件の場合はそうはいきません。
そんな場合は下見と見積もりと遺品整理を当日1日でやってもらうことも、業者によっては可能です。
遺品整理業者の選び方:見積もりを取る際の注意点
費用の安さで遺品整理業者を選ぶのは危険
費用の高い・安いだけで業者を選ぶのはリスクが高いです。
見積もりをとったら、その詳細をしっかり確認してみることが大切です。
遺品整理業者の選び方のチェックポイント
- 遺品整理の料金が「セットでいくら」ではなく、それぞれの費用の内訳が明瞭に示されているか。
- 追加料金についての記載はあるか。
- 遺品整理の相場を考えて、料金が安すぎたり高すぎたりしていないか。
- 買取の項目と廃棄物処分の項目が別々に分けられているか。
- 見積書をお客様に渡しているか…成約しなければ見積書を渡さないで帰る業者もある。そういうところはやめた方がいい
.

遺品整理の料金の内訳がどうなっているかに注目する
業者によっては遺品整理料金の内訳を細かく明瞭に設定しているところがあります。
仕分け作業費 廃棄物処理費 合同供養碑 養生作業費 遺品搬出後の清掃費…などがセット料金として含まれている業者もあれば、別途必要になる業者もあります。
賃貸物件の場合は返却時にハウスクリーニングが必要なことがありますが、遺品整理業者の中にはハウスクリーニングまでやってくれるところがあります。
また業者の中には、特殊清掃を引き受ける遺品整理業者も一部あります。
ゴミ屋敷になってしまったり孤独死があった場合など、消臭・消毒・害虫駆除・汚物除去などの特殊清掃が必要になりますから、賃貸住宅でないなら、業者に直接相談してみるといいでしょう。
遺品にブランド品や骨董品など高価なものが多く含まれていた場合は 遺品の買取代金が料金から差し引かれますので、遺品整理費用がほぼ相殺されるケースもあります。
もちろん遺品を自分の手で売ることもできますが、遺品整理業者に買取してもらうことで
そんなラッキーも珍しくありません。
遺品整理業者の選び方:トラブル回避のチェックポイントまとめ
営業してくる業者のすべてが悪質というわけではないですが。
相手から積極的にアプローチしてくる遺品整理業者や不用品回収業者には注意が必要です。
ノウハウや実績を持たない「便利屋」を選ぶと後悔することも…
遺品整理業者の中には電話営業や飛び込み訪問で仕事を探している所があり、ほとんどがホームページを持たない業者です。
新聞のお悔やみ情報やお葬式などで目星をつけて営業に来るわけですが、それ自体が悪いことではありません。
しかし中には、遺品整理をしている「便利屋」のような、きちんとした遺品整理のノウハウや実績を持っていない「遺品整理業者」を名乗る素人もたくさんいます。
遺品整理のノウハウを持っているなら 少なくとも遺品整理士の資格は取得しているはずです。
そういった資格を持っていない業者は、見よう見まねで遺品整理を請け負うつもりなのだと思われても仕方がありません。
「便利屋系の遺品整理業者」が要求する料金に「ぼったくり価格」が多い傾向にありますから「便利屋系」には関わらないほうがいいです。
見積もり費用の明細が明瞭か
遺品整理業者が見積もり金額を出すためには、たくさんチェックすべき点があります。
リサイクル料金はどのくらいになるか?
買取できる遺品はどれくらいあるか?
遺品整理に必要なスタッフの人数は?
トラック何台分になるか?
これらの詳細をお客さんに一つ一つ提示しながら費用を見積もってくれる業者なら安心ですが、大金が動くことなのにざっくりと●●万円です…と、あまりにもアバウトな業者はヤバいです。
遺品整理で見積もりを出すことはそんなに簡単なものではありません。
この道うん十年のベテランでも、見積もりを読み違えることはめずらしくないのです。
しかし、たとえ誤ってかなり安く見積もってしまっても、それは見積もり担当のミスであり責任であり、客側の非ではなく、よほどの事情がない限り、まっとうな会社ならお客さんに追加料金を請求したりはしません。
ただし、当日になってお客さんの都合で作業を追加したり、それに伴ってゴミの搬出量が増えることになれば、料金追加もやむを得ない場合もあります。
そのあたりも見積もり時にしっかり確かめておくといいでしょう。
当日の作業手順や内容をきちんと説明してくれたか
費用の問題だけでなく、作業手順や内容を詳しく説明してくれる業者の方が 遺族の身になって作業してくれます。
「遺品整理業者を使うのが初めて」な人が圧倒的多数のはずですから、何が何だかわからずに依頼してくるであろうお客さんに、しっかりとわかりやすく説明をしてくれる方が、誠意を感じます。
こちらの要望に応えてくれるかどうか
見積もりに来た社員が、遺族の要望をどこまできいてくれるのかもチェックすべき重要なポイントです。
遺品整理が初めてで何が何だかわからない、要望と言われても?という人もいるでしょうが、
ポイントはここ にあります。
遺品の中で供養したいものはあるのか?
作業後のハウスクリーニングの希望は?
オプションサービスの内容説明とそれについての要望は?
…など、具体的にきめ細やかな質問があれば 依頼する側もよく考えた上で「やってもらいたい要望」を出せますし、何より安心できますよね。
そういう心くばりがある遺品整理業者の多くは 業者独自の「事前アンケート用紙」を用意しているものです。
できるだけ相手に負担をかけないようにしつつ、遺族の希望をひととおり把握する工夫をしている業者なら、信頼しても大丈夫でしょう。
見積もり時に遺品の査定をしてくれるか?買取価格は適正か
遺品整理業者の中には、価値の高い遺品(ブランド品や骨董品・貴金属など)を二束三文で買いたたこうとするところもあります。
これを防止するには、貴金属や骨董品なら 事前に自分で専門買い取り業者や質屋などに持ち込んで査定してもらうことが有効です。
ブランド品であれば、スマホアプリなどを利用すれば おおよその価格を調べることができますよね。
複数の遺品買い取り業者に見積もりを依頼して、それぞれの買取価格が妥当なのかどうかを見極めておくことも参考になります。
また、この買取価格は請求額から差し引かれるのかも 事前に確認しておいた方がいいでしょう。
追加料金についての詳しい説明があるか
見積もりで必ずチェックしたいのは見積もり料金だけでなく、追加料金が発生することがあるのかどうかです。
遺品整理業者の中には事前に何も説明しないまま、作業後に「これ、当然」とばかりに追加料金を請求してくるところもあります。
作業が大幅に増えたから…と言われれば「何となく釈然としないな」…などと思いつつも払わないわけにはいかないので、仕方なく言われたままに払うことになりますよね。
見積もりの段階で遺品の量を正確に把握し、適切な人員や人数、トラックの手配をパーフェクトに読むことは、長年この業界に在籍しているプロでもむずかしいのです。
しかし厳しい言い方をすれば プロのくせに見積もりを正確に出せないのは業者側の落ち度であり、お客さんのせいではない。
業者側の落ち度を費用に反映させて追加料金を請求してくるというのは、誠意を感じられない行為です。
そう考えると、見積書や契約書などに「追加料金は一切発生しません」と明記している業者を選ぶことがたいへんに重要であることがわかるでしょう。
見積もりの段階で追加料金についての何の説明もない場合は
どんな場合にそれは発生するのか?詳細に説明してください。
こちらの了解なしでは追加料金は払いません。きちんと了解を取ってから請求してほしい。
・・・などの要望をきっちり伝えておく必要があります。
大きなお屋敷だったり とてつもないレベルのゴミ屋敷だった…など、場合によってはどうしても追加料金が発生せざるを得ないような、例外的な遺品整理事例もゼロではありません。
ですから依頼する側も「仕方がないこともあるのだ」と割り切っておく必要はあります。
「何が何でも追加料金なんて払わない!」と意固地になっては、逆に相手にしてくれる業者はなくなります。
追加料金があるとしたら「どんな場合に発生するのか」をはっきりさせておくこと。←これが最重要です。
見積もりや料金については、会話だけでは「言った!」「言わない!」の水掛け論に発展することもあるので、
その場のやりとりを録音しておく
1対1で説明を受けるのではなく、家族や親族に立ち会ってもらう
このような 工夫をしてください。
遺品整理料金の支払いはいつ?前払いを要求してくるのは要注意!
遺品整理の料金の支払いは、一般的には作業当日か、すべての作業が完了してからの後払いです。
しかしそのやり方は業者ごとにさまざまで、前払いや事前振り込みを要求するところもあります。
それはその業者のやり方ですから、一概に悪いとは言えません。
ただ、中には料金を受け取ってそのままドロン!というトラブルが過去に複数件発生しています。
前払いを要求する業者には念のため、気を付けた方がいいかもしれません。
遺品整理が1日で終わるかどうか
自分たちだけで遺品整理をやったら、すべて終わるまで数か月から1年近くかかることがありますが、遺品整理業者に依頼すれば、よほど物にあふれた豪邸でもない限りは 1日で遺品整理が終わります。
それは事前に見積もりをした段階で、必要なスタッフの人員配置や人数を調整して 過不足がない万全な状態で作業に臨むからです。
遺品整理の規模にもよりますが、大豪邸でもゴミ屋敷でもないのに、見積もりの段階で数日かかるような話をされるようであれば、その業者は却下した方がいいかもしれません。
遺品整理作業に遺族の立ち合いをさせたがらない業者はアウト!と思った方がいい
悪徳な遺品整理業者の中には、遺族の立ち合いをさせたがらないところもあります。つまり自分たちだけで作業をしたいということです。
あえてイヤな言い方をしますが・・・
遺品作業中で金品が出てくることは珍しくないので、依頼人の監視の目がなければ それをネコババすることも可能なわけですよね。
遺族の目がなければ、遺品を雑に扱うこともあるかもしれません。
遺族側に時間の都合がつかなくて、カギを渡すだけで作業をしてくれる遺品整理業者は多くありますし、それは遺族の都合なので仕方がないことですし、そこには何も問題はありません。
ですが注意しなければいけないのは 業者側から率先して「立ち会わなくても大丈夫ですよ」と言ってくる場合です。
自分たちだけで作業を進めたがるような雰囲気を醸し出しているなら、その業者はやばいので却下すべきです。
ワンストップで様々な業務を頼めるのか
遺品整理業者は廃棄物処理業者とは違い、片付けて捨てるだけが仕事ではありません。
故人の大切な遺品に誠意をもって接し、処理することが仕事ですから、遺品の買取もします。
ハウスクリーニングや特殊清掃、不動産に関する様々な手続き代行や売却まで 遺族の要望に応じて依頼できる業者もあります。

こういったワンストップで何でも頼めるかどうかも事前にチェックしておきたいポイントのひとつです。
広告