ゴミ屋敷片付けが自力でできるめやすは?時間はどれくらいかかる?
ゴミ屋敷片付けを自力でできるか?は、その人の性格にもよるので一概には断言できませんが、おおむねこれらの条件 を満たしていれば、時間はかかりますが、自分一人でゴミ屋敷を片付けることは可能と考えられます
ゴミ屋敷片づけを自力でできるかの判断基準は?
おおむね2LDKくらいまで
トイレやお風呂など水回り周辺がきちんと使えている
住人の寝泊まりに支障がないスペースがある
この中で最も深刻なのは水回りが使えなくなっている場合です。
壮絶レベルのゴミ屋敷のほとんどはトイレが使えなくなっていて(詰まっていたり封鎖されていたり)現実問題として、汚部屋の住人は公園とかコンビニとか外で用を足しているのです。
このレベルに近い人は、たとえ1Rであっても自力の片づけは諦めて、片付け業者を依頼することをおすすめします。
ゴミ屋敷片づけを自力でやるとどのくらいの時間がかかる?
ゴミ屋敷片づけを自力でやるのに、どのくらいの時間がかかるのか?こちらの判断基準は「ゴミの質」が大きく関与しています。
自力で汚部屋を綺麗にするには、どのくらいの時間が必要なのでしょうか。足の踏み場がないほどゴミが積み重なっている汚部屋で、片方は生ゴミが少なく、もう片方は生ゴミが多いと設定します。
まず、生ゴミが少ない1Kの汚部屋を片付けるには、およそ40時間必要です。生ゴミが少ない場合は、ゴミの分別や処分に注力すれば終わります。1日に8時間も作業すれば、5日ほどで終えられるでしょう。
一方、湿った生ゴミを多く含む1Kの汚部屋の片付けは、およそ100時間程度と考えられます。毎日8時間作業したとしても、2週間近くかかるでしょう。
これは、湿ったゴミが多いほど汚れがひどく、清掃に多くの時間がかかるためです。清掃以外にも害虫駆除等に時間を取られることもあるため、生ゴミのない汚部屋よりもはるかに手間と時間を要します。
引用元:clear
たったの一部屋でさえ、一人で片付けをする場合、連続作業しても1~2週間はかかる覚悟が必要です。
また湿った生ごみが多い場合は、カビや悪臭が発生していることが多いので、単なる片付けだけでは済まないことが多いです。
特に賃貸物件を退去する場合などは、あまりにひどいと原状回復のために除菌・消臭の特殊清掃が必要になる場合があります。
「ゴミ屋敷片づけは1日に8時間も作業すれば5日ほどで終えられる」と前述していますが、この通りにいくかどうかはビミョーなところでしょう。
実はゴミ出しがいちばん厄介な問題
上述の引用部分で示した作業時間はゴミを出すまでの時間かどうかが曖昧なのですが
ゴミがすべて頻繁に出せる可燃ごみとは限りません。不燃ごみや粗大ごみもあります。
自治体によっては一度に出せるゴミの上限量が決められているところも多くあります。
賃貸住宅だと そもそもゴミを置いておくスペースがありません。
大量のごみを一人でゴミステーションに出しに行くのも、遠い場合やゴミが重い場合は重労働です。
ゴミ屋敷片付けの料金相場は?
ゴミ屋敷清掃の料金は部屋の状態やごみの量によって大きく変動するもの。物量により手配する車両の大きさや台数、人員数でも変わります。
料金相場はワンルームで3~6万円程度、2LDK前後で10万円以上、平均的な一軒家だと20万円以上といったところですが、短時間で終わらせるためやゴミが大量であればスタッフ数や車両が加算され、それに伴って料金も大きく加算されます。
相応のコストがかかりますが、片付け業者を頼めばゴミをすべて一括回収していきますから、ほんの数時間でゴミ屋敷をやっつけられます。
これらを考えあわせて「ゴミ屋敷片付けは高いか?」と訊かれたら、単純に数字だけを見て「高すぎる」とはなかなか言い切れないでしょう。片づけ作業は重労働ですから、人件費が高いのは当然です。
費用を安く抑えたかったら「なんとかしなくては!」の気持ちがあるうちに、1日も早く手を打つこと…これに尽きます。
【悲報】実は害虫発生ごときでゴミ屋敷清掃を断る片付け業者が多数ある…
ゴミ屋敷片付けといっても、ゴミの量や部屋の状況、完全な原状回復が必要なのか? 害虫・害獣の被害、こびりついた悪臭やカビ等の汚染状況により、依頼すべき業者が変わってきます。
悪臭やカビがひどい場合は、除菌・消臭が必要なので特殊清掃まで請け負うゴミ屋敷片付け業者を依頼することです。
「ゴミ屋敷片付けOK」としている片付け業者はたくさんありますが、ホームページで「どんなゴミ屋敷でもお任せください!」と謳っていても、現実にはそんなことはありません。
害虫の大発生があると知るや否や仕事を受けない・断ってくる「看板にいつわりあり」な業者も多いのです。こちらから頼めば必ず片付けてもらえる…とは限らないシビアな現実があります。
「ゴミ屋敷もOK」な業者に「やってもらえますか?」とお伺いを立てるのではなく、はじめからゴミ屋敷バスター七福神のような「ゴミ屋敷専門片付け業者」に相談しましょう。
ゴミ屋敷片づけを自力でやったら片付け半年・ゴミ出し1年…壮絶な地獄を見た体験談
40代女性 正月から半年がかりで実家のゴミ屋敷片付けを行いましたが、想像以上に壮絶な体験でした。
古い造りの日本家屋に入り組んだ家具。その通路に積みあげられたガラクタの山。賞味期限が切れたビール。62個あったやかん。51個の魔法瓶(昭和のポット)
押入れの奥から出てくる羽織袴。どうやって使うかわからない白金カイロ。ゴミ袋3袋に詰め込まれた粗品のストッキング。食器棚の上に積まれた様々な空き箱と変色したタオルの山。
…と叫んで逃げ出したくなるレベルの戦いでした。
自治体で一度に出せるゴミの量は決まっていたので、毎回小出しでゴミ出しを続ける日々でした。
1月から始まった片付けが終了したのは7月初旬。ゴミ出しについてはほぼ1年がかり…年末にやっと最後の1つが出せました。
衣料品の処分に四苦八苦!大量のぼろ布と古着を寄付や一斉廃棄処分に
変色したタオルは雑巾にしようと、最初のうちは多少とっておいたのですが、机や押し入れの奥の奥から大量に出てきたのを見て
…と一斉廃棄を決めました。
「いつかは使う」と引っ越しに次ぐ引っ越しのたびに連れてこられたと思われる「ぼろ布」の段ボール箱も3箱でてきました。
母は洋裁が好きで、自分の服は自分で作る人だったため、布も山ほどありましたが、さすがにこれは捨てるのが忍びなく、ケアマネさんと相談の上、市の関連のアソシエーションへ寄付しました。
ここで引き取ってもらえないと困るので、箱の一番上に状態のいいものを仕込むというセコいウラワザにも出ました(笑)
もちろん変色がひどかったり、これは渡したら悪いよね!?と感じるレベルの布は見た人がびっくりするので、事前に廃棄をしておきましたが。
努力の甲斐もあり、これらの布はバンいっぱい、助手席にまで積まれるほどの量が引き取られていきました。
母は和裁もやる人で、反物も大量に残されていました。これもおそらく幾度かにわたる引っ越しからついてきたシロモノですが、反物は買い取り業者に任せました。
古着は何度かNPOに出しましたが、その後コロナで輸出できない状態になったので、一般ごみの廃棄となりました。
ゴミの行方は自力廃棄85% 市への寄付5% 買い取り業者5% NPO5%
処分したごみの行方の内訳は 自力廃棄85% 市への寄付5% 買い取り業者5% NPO5%
後から「あれは捨てなければよかった」もありましたが、あまりにも物が溢れだしていたため、「あきらめ」のひとことで片付けていくしかありませんでした。
ゴミ屋敷片付けの半年で20キロの減量(壮絶すぎて喜べない)
このゴミ屋敷片付けて、私は半年間で20キロ痩せました。断捨離がダイエットになるのは本当であることや、親の家の片づけを甘く考えてはいけないことを、この時に身をもって知りました。
私たちの例のように、物があふれる高齢者のゴミ屋敷を片付ける場合は、それが生前整理であれ遺品整理であれ、片づけ業者の力を借りることを強くお勧めします。
「嫁に片付けさせればいいや」などと男性陣…特に昭和生まれの男は安易に考えがちですが、そんな考えでいたら夫婦仲がこじれ、奥さんから見限られますよ(爆)
片付け業者なら、ゴミ屋敷だろうが何だろうが、素人が半年かかるところを、1日数時間できれいさっぱり片づけてくれます。
確かに相応の費用は掛かりますが、費用対効果は抜群であることは間違いありません。
将来 遺品整理が必要になった時は、私は迷わず片付け業者を依頼するつもりです。