粉骨は自分でできる?遺骨パウダー化はカビ対策や骨壺縮小におすすめ
火葬されると骨が灰となりますが、灰の中から残った骨をさらに細かく砕き、最終的にはパウダー状にすることを粉骨(ふんこつ)といいます。
粉骨のメリットはいろいろな供養に応用できること
粉骨は手元供養で遺骨ペンダントにお骨を詰めたり 海や山ににお骨をまく散骨 昨今人気が高まっている樹木葬などに利用されます。
樹木葬にする場合 粉骨をお願いされる場合が多々ありますし(霊園により異なる)遺骨アクセサリーはパウダーにしないと小さなペンダントトップに入れられませんから、粉骨が必要です。
たとえば、節度を持って行う散骨は、現在では墓埋法にも遺骨遺棄罪にも触れない…と解釈されているため、法的に問題ありませんが、お骨を2ミリ以下の粉末にするルールがあります。
海洋散骨業者の多くが粉骨作業を請け負っているので、粉骨を依頼してそのまま海に散骨してもらう(散骨代行)こともできます。
粉骨でかさを減らして真空化すればカビは生えない
また、骨壺であるあるな悩みに「カビ」がありますが、
お骨を手元供養している方は、粉骨することで、骨壺サイズを小さくすることもできます。
手元供養をやめて自然葬に切り変えようと考えた時にも、粉骨してあれば、手続きがスムーズにいくことが多くあります。
粉骨は自分でできる?「かわいそう」と思わなければやり方はシンプル
お骨を砕いて粉骨にする場合、遺骨のかたさ・強度はお骨の状態によりますが、ほとんどの場合、火葬された骨は意外と簡単に砕くことができます。
石やレンガなどの上に遺骨を置き、厚手の袋の中に入れた遺骨を 布の上から金づちでたたいて粉にしていきます。
砕いた遺骨をふるいにかけ、網目を通らなかった粗いお骨を再度たたいて粉にしていく作業を繰り返し行って粉骨にします。
粉骨は手間はかかるものの、やること自体は簡単ですから、自分でできます。
しかし大切な故人やペットの遺骨を「たたき割る」行為自体に心理的な抵抗感を強く感じてしまう方がほとんどです。
「粉骨を自分でやるのはつらい」「粉骨はかわいそう」などの感情から、なかなか自身で行うことは難しいケースがあります。
やっているうちに気が滅入ってしまう人が少なくないのは想像できるでしょう。
気持ちの問題だけでなく、均一なパウダー状にするのも結構な手間と時間がかかります。
戦前までは遺骨を食べる骨噛(ほねがみ)の慣習で、骨を食べていたところが各地にありました。
骨噛は故人への愛情表現の意味合いで行われていたものですし、故人と一体化するとか、故人の魂を受け継ぐ意味合いもあったことから、悪いことでもホラーでもオカルトでもないです。泉ピン子さんが橋田寿賀子さんのお骨を骨噛したらしいですね。
「葬送のために死者を食べるという風習は……死者が生前に有していた知識や能力や知恵や経験を、生き残った者が受け継ぐための貴重な儀式なのである。」http://t.co/Hcs6eC3ozk@nakashima001
— 中島 智 (@nakashima001) June 15, 2015
閑話休題。なぜこんな話を…?
実は粉骨を自分でミルやミキサーを使ってやる人もいるんですよ(これが私に骨噛をイメージさせた)
確かに遺骨は汚いものではないので、自分が良ければお骨を調理器具で粉砕することもOKですが…やはりそれには抵抗がある人が大半かもしれませんね。
私自身もこれは抵抗あるなあ…。でもできる人は、自分さえよければOKじゃないですか。
粉骨業者で粉骨すればメリットがたくさん!デメリットは見当たらない
粉骨業者に依頼してきちんと粉骨しておけば
広い海に還してほしい
樹木葬にして桜の下に埋めてほしい
…といった望みも叶いやすくなります。
粉骨する7つの理由とメリット
海洋散骨を考えている(直径2㎜以下に粉砕が必要)
骨壺を小さくしたい
遺骨を手元に置くので目立たないようにしたい
分骨したい
遺骨アクセサリーに封入したい
納骨先から粉骨するように言われた(樹木葬・合祀墓など)
海外に遺骨を送るのに粉骨が必要な場合がある
粉骨することのデメリットは、業者に依頼する場合は料金がかかるくらいでしょう。まあ自分でやったらタダですが。
そもそも家族の遺骨を「大切に思っている」からこその「粉骨」です。
特にペットの遺骨の場合は、きちんと粉骨処理をしつつ丁寧に供養しているあなたの姿を知っている家族にお骨を託せば、自分亡き後にもそれをぞんざいに扱われる可能性は少なくなると思います。
粉骨業者を利用すればかさが1/4~1/3くらい減るので遺骨を扱いやすくなる
粉骨を自分で行うのに抵抗がある方は、粉骨業者を利用するといいでしょう。
粉骨サービス業者は遺骨専用粉砕機でお骨をパウダー状にしますが、これにより遺骨の容量は4分の1から3分の1くらいまで減ります。
粉骨すると大きくて存在感があった地味な骨壺から、自分好みの小さい好みの骨壺に移せます。
確かにそうですよね。大切な家族とはいえ「やっぱり形が残っているのはねえ(汗)」と感じる人も結構います。しかし、きれいなパウダーにしてしまえば、少なくともグロさは感じないはずです。
粉骨を自分でやるのでは、なかなか均一なパウダー状とまではいきません。
はじめから粉骨業者を依頼して、きちんとパウダーにしてもらっておけば、今はその気がなくても、後々樹木葬や海洋散骨にしたくなった時にも事がスムーズに進むので、好都合です。
粉骨を自分でやって遺骨ペンダントで手元供養している人の体験談
兄のための手元供養を始めました。亡くなった兄は年の離れた私の事を可愛がってくれていましたが、事情があって勘当されていたため、遺骨や遺影など一切実家に残さないことになりました。
それでも私は兄の思い出を大事にしたくて、生前には一緒に行けなかった色々なところへ連れていきたいと思い、手元供養のペンダントを購入しました。
手元供養を決めた理由は、兄は若くして突然亡くなったので、私自身の気持ちの整理ができなかったというのも大きいです。手元供養としてミニチュアの仏壇などは家に置けない状況だったので、持ち運べるアクセサリー類を探していました。
指輪やブレスレットは看護師という職業上付けられず、仕事中も外さなくていいものとしてネックレス、そしてその中でも「いかにも遺骨入れ」な雰囲気ではないこの商品を選びました。
デザインがシンプルかつ上品、大きさの割にしっかりとした重さがあって、高級感を感じるところがとても良いです。小さな一粒ダイヤモンドもお洒落で、普段身に着けるのに違和感がありません。
手元供養の入れ物(骨壺やアクセサリーなど)はネットで簡単に購入できるのですが、いざ納めるときに粉骨作業をどうしたらいいのか戸惑い、ネットで調べました。
私は自分で粉骨しましたが、慕っていた故人の骨を干したり叩いたりすり潰したり…の作業が、思っていたよりも精神的に辛く感じる場面もありました。
自分でやってみて、粉骨は粉骨業者にお願いした方が良いと思いました。
引用元:ソウルジュエリーの口コミ
遺骨の粉骨サービス
ソウルジュエリー