30代女性 これは当時20代前半だった私が転職を機に実家を出て一人暮らしを始めたときに起こった不思議な話です。
もともと少しだけ霊感があった私は、物件探しにとても気を遣いました。
そう思って数日探しまわり、日当たりも良くカラッとした「その部屋」を見つけました。
そして不動産屋で無事に契約を完了し、その物件での新生活が始まりました。
幽霊アパートで原因不明の痛みに悩まされた!心霊物件の霊障体験談
その部屋に最初は特に問題を感じることはありませんでしたが、入居して数か月経ったある日、私は原因不明の膝の痛みに悩まされるようになりました。
それがおかしな痛みなのです。
足を床につけることもできないくらいの激痛を感じることがあっても、15分もすればケロッと良くなる…を繰り返すのです。
あまりにも痛いので病院へ行って検査をしてもらったのですが 医師からは「異常なし」と言われます。
…と思いつつ そのまま過ごしていましたが、相変わらず例の膝の痛みは不定期に突然やってきます。
当時、同じ職場の同僚に私以上に霊感が強い女性がいました。
私の膝が痛くなると彼女は必ず
…と言いながら、パンパンと手を叩き、何かを追い払うようなしぐさをしていました。
傍から見ると異様な光景でしたが、職場の皆は「またまた、ふざけて~(笑)」と笑っていました。
その同僚はそういったことを何度かしてくれましたが、まさかその膝の痛みが「霊障」だったなんて その時は気づきもしませんでした。
自分の部屋に嫌な空気や異様な雰囲気を感じ取ることができなかったため、異変に気づくのが遅くなったのかもしれません。
そんなある日、その霊感の強い同僚が初めて私のアパートに遊びにきました。
彼女は、部屋に入るなり落ち着かない様子で「寒い寒い」と言いながら、
…と10分もしないうちに そう言い残して帰っていきました。
そう確信した私は それから真剣に引越しを考え始めました。
同僚が帰っていってすぐ、今度は膝の痛みとは別に 体中のリンパ腺をさするだけでも痛い状態になってしまいました。
顔、鎖骨、脇の下…などほぼ全身に渡ってです。
これはさすがに心配になり、すぐに病院に行って精密検査をしたのですが 膝の時と同じく「異常なし」という検査結果が出ました。
不安に駆られた私は実家に連絡して膝やリンパの痛みを母に相談したところ、叔母から気功の先生を紹介してもらうことになりました。
…と言われたのですが、私は正直言うと
…などと思いながらも
…と思い直しました。
気功の先生に言われたとおりに全身写真を撮って、それを母に渡したのですが
そのときにその写真を見た母がものすごく神妙な顔で
後から聞いたのですが、母も子供の頃はかなり霊感が強かったらしく、どうやら私の写真を見た瞬間に
…と思ったらしいです。
その後に遠隔治療の気功の先生からもいろいろとご指摘を受けました。
今あなたが住んでいる場所、かなり良くないね。難しいだろうけど、引っ越しはできそう?体の痛みは自己防衛手段。あなたが無意識のうちに必死でバリアを張っているせいで起きているの。
あのアパートの周辺は悲しい出来事が多い土地で、無縁墓地がたくさん埋まっていて 浮遊霊もたくさんいるの。その浮遊霊の影響から自分を守るために、あなたは無意識のうちにバリアを張って過ごしてたんだね。
あなたはもともとバリアを張る力が強いみたい。だからそのアパートに入居してから数か月は耐えてこられたんだろうね。だけど日を追うごとに少しずつ霊障が現れてきたのが その膝やリンパの痛みだよ。
最初は「なんか怪しくない?」と思っていたものの、この先生の気功は本物でした。
まるで嘘のように膝もリンパの痛みも消えたのです。今日まで再発もありません。
膝とリンパの痛みが消えたころ、私は急いで新しい引越し先を見つけて引越しの準備に取り掛かりました。
私が住んでいたアパートの前は狭い一方通行の道路で 昔は商店街だったそうです。
その通りに実家があるという馴染みのお店の店員さんから、引っ越す1週間前くらいに 私が住んでいたアパートの事情を聞くことができました。
私が住んでいる間は本当のことを言いにくかったらしいのですが
…ということで 真実を教えてくれたのです。
あのアパートが建つ前の前、あの場所にはお店があったんだけど 経営難でご主人が首吊り自〇したの。それでその後にお店を壊してアパートを建てたんだけど 火事で全焼しちゃって。その時に、通りから見て右から2番目の部屋に住んでいたおばあさんだけが逃げ遅れて亡くなったんだよね。
その後に今あるアパートが建ったんだけど、右から2番目の部屋はね、かなり出入り激しくて「亡くなったおばあさんの霊が出る」って有名だったの。入居者がすぐ出ていくってことでも有名で、ひと月いられなかった人もいるらしいよ。
“あの部屋に新しく入った若い女の子(私のこと)は もうずいぶん長く住んでるけど大丈夫なのかな”って 近所の人はみんな言ってたんだよね。でもまさかA子さん(私のこと)があのアパートに入っていたなんて知らなかったわ~。
私はずいぶん経ってから A子さんがあのアパートに住んでるって聞いたの。おまけに例の、右から2番目の部屋だっていうからさ~、本当にびっくりした。
だけどこの話を知らなさそうだったし「知ったら気持ち悪いだろうな」と思ったからね、黙ってようと思って 今まで言わなかったんだ。引越し決まって良かったよね。
私があの部屋を出てからも、その話はあのご近所の語り草になっているということです。
気功の先生の言う通り、私自身が無意識のうちにバリアを張っていたせいなのか、私はおばあさんの霊を直接目撃していません。
…と後になって思い当たりました。
その空気にすっかり騙されて、邪気を感じ損なっていたのかもしれません。