30代女性の寄稿 当時20代前半だった私は、朝に両腕にひどい痛みを感じて目が覚めました。
見ると左腕の手の甲から肘下の部分に 大きなピンク色の水ぶくれ(10円玉大)がビッシリと出来ていて、患部は熱を持ちジンジンと痛みます。
私は突然の事にパニックになり 慌てて家族を呼んで 近所の皮膚科へ駆け込みました。
やけどのスピリチュアルメッセージ!曾祖母からのサインの意味は?
そう皮膚科医に言われ、患部を冷水で冷やし、炎症を抑える塗り薬をもらって処置しました。
ところがその症状は塗り薬を塗っても全く改善されません。
別の病院を数件受診しましたが、どこに行ってもやはり「原因不明」のままで しっかりとした診断は下りませんでした。
この先もこのままピンク色に腫れあがった腕で一生暮らすのか…と絶望にも似た気持ちでいたところ、私を心配した叔母がどこからか霊能者を連れて来たので、霊視してもらいました。
私は曾祖母の顔も知りませんし、そのような事実を聞いたこともありませんから、それはにわかに信じがたいものでした。
ですが 水ぶくれが痛くて夜も眠れないほどでしたので その時は藁をもすがる思いで霊能者の話に耳を傾けていたのです。
これが本当に曾祖母のメッセージだったとしても、なぜ私に突然こんなメッセージを送るのかも理解が出来ませんでしたが、霊能者によると、
あなたの曾祖母は死後にもずっと親類縁者に片っ端からメッセージを送り続けていたんですよ。だけどそれを受け取れる人がいなかったんです。そのせいでなかなか成仏できずに長年苦しんでいたんです。
でも今回、ひ孫のあなたの身体が ようやく曾祖母の送念に反応した。それで火傷と同じような水ぶくれで知らせることができたんです。
後日 親戚に確認したところ 曾祖母は私が生まれる前に自宅で天ぷらを揚げていて火事を出したことがあり、さらにその時に腕に火傷を負っていたこともわかりました。
その火傷の範囲が私の患部の範囲、そっくりそのままだというのです。
それを聞いて驚くと同時に、スーッと背筋が冷たくなりました。
…と霊能者から言われ、私は30日間の先祖供養をすることにしました。
供養の方法は毎朝きれいな水と美味しいお茶、炊き立てのご飯とお線香を仏壇にお供えすることです。
…ということでした。
シンプルな方法ではありますが、これを毎日続けるとなると結構大変でした。
それでも曾祖母の成仏を心から願いながら 先祖供養を毎日続けました。
供養の最終日に再び霊能者に来てもらい、家族も同席して 本格的な仕上げの供養祭を執り行いました。
自宅に祭壇を設け 野菜や果物・生卵と鯛等のお供え物を捧げて 祈祷してもらうというものです。
祈祷してもらっている間、私は不思議な体験をしました。
火事を出して自宅を全焼させてしまった後悔の念で天国へ旅立つことが出来なかった曾祖母の気持ちが、私の中に強烈に入り込んできたのです。
私は自分でもよくわからない状態で、知らぬ間に涙が溢れて止まりませんでした。
…という自分の気持ちも入り混じり、もう何が何だか分からない気持ちで 供養祭の間中、ずっと涙を流し続けていました。
霊能者が最後に私の背中に数珠を付けた手を添え
…と声を掛けてくれたとき、ようやく心底救われた気持ちになりました。
そしてその日の夜 腕の痛みがすっかり消えて、これまでの長期間の疲れが一気に出たのか、私は泥のように眠りました。
…と感じたのことを今でもはっきり覚えています。
目覚めて両腕を見ると あれだけ腫れあがっていた水ぶくれがしぼみ、ピンク色の斑点だけになっていました。
その後、徐々に皮膚の色も正常な状態に戻っていき、
…と確信することができました。
供養が完了したのは8月のお盆が終わった頃だったこともあり、毎年お盆の頃になると あの不思議な体験と顔も知らない曾祖母のことを今でも思い出します。
この経験により、
…と知りました。
曾祖母はそれを誰にもわかってもらうことができずに、本当に苦しい思いをしていたのだと思います。
それからの私は毎日を悔いのないように 精一杯生きることを真剣に考えるようになりました。