植松聖(うえまつさとし)異例の精神鑑定!なぜ 5か月かかった!?

異例!植松聖の留置鑑定に5か月

横浜地検は送検された植松聖(うえまつさとし)被告の刑事責任能力の有無を判断するために、精神鑑定を受けさせました。

これだけ狂気的な事件なので、刑事責任能力の有無が公判の焦点になるからです。

もし植松聖が事件当時心神喪失であったならば、彼は罰せられません。

判断能力が弱まった心神耗弱状態であったなら、刑罰を減じられます。

また植松聖は大麻を常用していたことから、その影響がいかばかりだったのかも見極める必要があります。

衆院議長公邸に「作戦内容」を書いた手紙を送っていたり、それに沿って犯行を実行していたり、事前にハンマーや包丁や結束バンドなどを購入するなど用意周到だったり。

ある意味では刑事責任能力がないように見えたり、逆に能力がしっかりあるように見える行動を取っていたり。

精神鑑定はかなり大変だったようですね。

植松聖の留置鑑定は2016年9月21日から2017年1月23日までの予定でしたが、それでは足りず、1か月延長されて、2月20日までかかりました。

責任能力を見極めるまでに5か月かかったというのは、かなり異例です。

大阪教育大付属池田小事件(児童8人を殺害)した宅間守元死刑囚(2004年に死刑執行)の留置鑑定でさえ、2ヶ月で終了しています。

それが植松聖のケースには5か月もかけたのです。
 
 
スポンサーリンク


植松聖が診断された自己愛性パーソナリティ障害とは?

植松聖 相模原事件 精神鑑定

精神鑑定の結果、植松聖は複合的なパーソナリティ障害(人格障害)と診断されています。

一般的に「パーソナリティ障害」というのは刑事責任能力を減じるものではない、とされています。

善悪を判断し、行動を制御できる・・・つまり完全な刑事責任能力を問うことができると判断されたのです。

それを受けて横浜地検は、植松聖被告を殺人他の6つの罪状で起訴しました。

パーソナリティ障害は精神疾患のひとつで、考え方や行動に偏りが見られることから、多くの人と違った反応や行動をしてしまうために、生活に支障が出てくる状態です。

妄想性、境界性、自己愛性、反社会性などの10タイプに分けられます。

植松聖が該当する自己愛性パーソナリティ障害というのは、傲慢な態度や、自分が特別な存在であると思い込む誇大妄想的な感覚が特徴です。

土浦連続殺傷事件(2人死亡7人重症)の金川真大元死刑囚(2013年に死刑執行)も、自己愛性パーソナリティ障害と診断されていましたが、裁判では完全な刑事責任能力が認められたために、死刑判決が下りています。
 
 
スポンサーリンク


なぜ精神鑑定に5か月もかかったのか?

精神鑑定に5か月もの時間を費やしたのは、慎重に調べ上げていく近年の捜査の流れを踏まえた形で、裁判では刑事責任能力が最大の争点になる可能性があるから。

刑事責任能力が「有り」なら、裁判員裁判でも死刑判決は回避できないと思われます。

刑事責任能力の有無を見極めるポイントは「計画性の有無」「妄想の程度」「動機の了解可能性」

精神鑑定は病院生活をしながら医師が被告との面談を繰り返して診断を下します。

植松聖
不幸しか作れない障害者はいない方がよい

ここから始まっている動機についても、論理が(間違っているけれども)一応一貫していると判断され、さらに植松聖には計画通りに事件を実行する判断力があった・・・とも判断されたのではないかと思う。

ただし、ここまでは一貫していても「自分は暴力団から狙われているから 殺されるからその前に事件を起こしてしまおう」と、決行日を予定していた10月1日から7月26日に早めたことなどは、妄想の強さや思い込みの激しさが窺えて、刑事責任能力の有無には?がつくような気がしないでもない。

植松聖の友人も植松が「UFOが見える」「お告げが聞こえる」などと言い出したことを認めているので、この辺も弁護側はうまく突っ込んでくるのではないかなと思います。

いずれにしても一審は裁判員裁判ですから、素人がこれだけの大事件に携わってしまったら…自分だったらかなりうろたえるし戸惑いを隠せないと思いますね。

植松聖の論理は一貫しているし、それは間違いだとは分かっているけれど、あれだけ強く主張されたら、裁判員の方がちょっと洗脳されるようなイメージが^^;

なにせ、逮捕されようが何だろうが、主張は一貫してますからねえ。

植松聖
しゃべれる障害者は好きだし、面白いこと言うなとか思うんですけど、喋れない人は存在しちゃいけない
植松聖
仕事を始めたときから、障害者はかわいそうだと思っていて。生き地獄だなと。

仕事してる皆さんもそう思ってるけど、仕事にならないからみんな見て見ぬふりしてごまかしてるじゃないですか

植松聖
誰かがやるしかないなら、自己犠牲を払って自分がやるしかないと思ったんです。

みんなも本当はそう思っているけど、やらない

 
 
スポンサーリンク


[via]朝日新聞 読売新聞 毎日新聞 産経新聞 週刊新潮 週刊文春   戦後ニッポン犯罪史   日本凶悪犯罪大全   戦後事件史データファイル   現代殺人事件史   昭和・平成 日本の凶悪犯罪100   殺しの手帖   日本殺人巡礼