相模原障害者殺傷事件 植松聖(うえまつさとし)の現在と事件概要

 
相模原事件 植松聖 津久井やまゆり園

※2017年7月時点での情報です。

神奈川県立津久井やまゆり園


 
知的障害者施設「津久井やまゆり園」は相模原市緑区の山あいにある。


 
神奈川県の北西部の相模原湖に近い、緑豊かな地域にあった津久井やまゆり園には約160人の入所者が暮らしていた。

30890㎡の敷地に居住棟が2棟ある大規模施設で、10~70代の入居者は20人ずつ「ホーム」と呼ばれるエリアに分かれて暮らしていた。

その多くが長期入居者で、約8割が障害支援区分「6」(最も重い)で、知的障害だけでなく、身体障害もある重複障害者が多かったと言われている。
 
 
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2016年7月26日 戦後最悪の大量殺人事件発生

午前1時40分 金髪男と黒いセダン

午前1時40分頃、津久井やまゆり園の近くで黒いセダンが停まった。

降りてきたのは金髪の男。

津久井やまゆり園の元職員である植松聖(うえまつさとし)当時26歳。

男は帽子をかぶり、スポーツバッグをトランクから取り出すと、施設の方へ向かっていった。

そのスポーツバッグの中には5本の刃物(柳刃包丁など)と2本のハンマー、結束バンドが入っていた。

午前2時~2時45分 凶行…死者19名・負傷者27名

植松聖は持っていたハンマーで東棟110号室の窓ガラスをたたき割った。

東棟は女性の入居者が暮らしている棟で、宿直勤務に当たるのも女性職員だ。

かつてこの施設で働いていた職員である植松聖にはそれがわかっていた。

東棟から忍び込んだのは、男性職員がいないことがわかっいたから。

植松聖
男性職員がいると、逃げたり、止められる恐れがあると思った

110号室に侵入しても、その部屋で暮らす入居者女性(19歳)は騒ぎも身動きもしなかったが、夜勤の女性職員は異変に気づいて様子を見に来た。

植松聖
騒ぐな!拘束する

そう言って植松聖は職員の両手の指を結束バンドで縛り上げた。

女性職員から園のマスターキーを奪い取り、パソコンで夜勤に入っている職員を調べた。

自分に対抗できる屈強な男の職員がいないかどうかをチェックしたのだ。

相模原事件 植松聖 津久井やまゆり園
via:時事通信

 
植松聖は職員を連れまわしながら、入居者の部屋を次々に巡った。

植松聖は意思疎通が難しい、重度の障害者を狙っていたので、女性棟「にじホーム」に入ったとき、女性職員に入居者の障害の程度を訊ねた。

植松聖
話ができるのか?

問われた女性職員は、植松聖の狙いに気づいてとっさにこう返した。

女性職員
話せます

そのおかげで、入居者の何人かは難を逃れたという。

ところがその後、植松聖は職員を手すりに縛り付けて西棟に移り、2階に上がって殺傷を繰り返していった。

大声を出した職員に、植松聖は怒鳴りつけて脅し、黙らせた。

植松聖
いい加減にしろよ!

俺は命を懸けてこれをやっているんだ!

植松聖が最後に向かったのは男性棟の「すばるホーム」だった。

「すばるホーム」では男性職員が奥の部屋に逃げ込み、必死でドアを押さえていた。

植松聖はこれをこじ開けようとしたが開けることができずに諦め、通報されると考えて逃走したという。

植松聖がこじ開けようとしたドアノブには、入居者の返り血と植松が握りしめた跡が残っていた。

侵入から45分ほどで、植松聖は入居者157人と夜勤職員8人のうち、19人を殺害し、27人を負傷させた。

「手間がかかるから」ほとんどの犠牲者は首を狙われていた。

死亡者は東の居住棟の1階の女性10人。

西の居住棟の1階の男性2人と2階の男性7人。

植松聖が持ち込んだ5本の刃物のうち、2本は園内に取り残されていた。
 
 
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午前2時50分 植松聖の最後のツイッター


 
凶行を終えた植松聡は午前2時50分、自身のツイッターにこうつぶやいた。

植松聖
世界が平和になりますように。

beautiful Japan!!!!!!

そこに添付された植松聖の画像は、黒のスーツに白いワイシャツ、赤いネクタイ。

これは「見た目がきちんとしていないと、自分の主張を聞いてもらえない」と、凶行の数時間前に用意した画像だという。

午前3時過ぎ 植松聖が自首

植松聖は事件後に自首することを決めていた。

津久井やまゆり園を出て東に7キロメートル離れた警察署に向かった。

その途中でコンビニにより、エクレアを買って食べたという。

その後、植松聖は「私がやりました」と津久井署に出頭した。

午前4時半 植松聖を逮捕

ヒトラーの思想が降りてきた!


 
障害者は不幸を生むだけ」

「意思疎通のできない人は幸せを作れない」

「障害者は周りを不幸にするので、いない方がよい」

「安楽死させる法制が必要なのに、国が認めてくれない」

「日本のために事件を起こした。自分は救世主だ」
 

逮捕後の植松聖は、取り調べでこう語り、被害者への謝罪は一切口にしなかった。
 
 
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植松聖被告は今!?現在、事件はどうなっているのか!?

2016.7.26~2017.2.24 事件発生~起訴

2016.7.26 事件発生。植松聖被告を逮捕。

8.15 植松聖被告を再逮捕。

9.5  植松聖被告を3回目の逮捕(19人の殺人容疑で立件)

9.21 植松聖被告が鑑定留置に入る(刑事責任能力の有無を見極めるため)

12.19 植松聖被告を追送検(24人への殺人未遂容疑)

2017.1.13 植松聖被告を追送検(職員への逮捕致傷容疑)

1.17 横浜地検が植松聖被告の鑑定留置を2月20日まで延長すると発表。

2.20 植松聖被告の鑑定留置終了。
「自己愛性パーソナリティー障害」など、複合的な人格障害があったと指摘。

2.24 横浜地検は植松聖被告に刑事責任能力があると判断し、殺人罪など6つの罪で起訴

2017.7.15 トランプ氏と植松聖のゆがんだ思想

植松聖被告(27)が15日までに、手紙を通じて複数回、時事通信の取材に応じた。

相模原事件 植松聖 津久井やまゆり園

障害者を「人の幸せを奪う存在」として、保護者らのためにも安楽死させるべきだと主張する一方、遺族や被害者へ向けた言葉はなかった。

襲撃の契機として、トランプ米大統領の演説を聞いたことなどを挙げた。

事件発生から今月26日で1年。重度障害者の殺害を正当化する植松被告の考えが、今も事件前と変化していないことが明らかになった。

植松被告は手紙の冒頭、「不幸がまん延している世界を変えることができればと考えました」と記した。

重度・重複障害者を「人の幸せを奪い、不幸をばらまく存在」だと主張し、「面倒な世話に追われる人はたくさんいる」「命を無条件で救うことが人の幸せを増やすとは考えられない」と訴えた。

事件前に措置入院した際、肯定する発言をしたとされるナチスの優生思想について、手紙では「人間の尊厳や定義が忘れられている」と批判した。ただ、自説との違いに関する詳しい説明はなかった。

殺害を思い立ったきっかけとして、ニュースで報じられた大統領就任前のトランプ氏の演説や、過激派組織「イスラム国」(IS)の活動を挙げた。

「世界には不幸な人たちがたくさんいる」としたトランプ氏の言葉に、「真実を話していると強く思いました」と記した。

勾留生活についても、「息の詰まる生活に嫌気がさす」「時折外の生活を恋しく思う」と言及。食事への不満にも触れた。

via:時事通信

植松聖被告の裁判員裁判、初公判はいつ!?

殺人罪などで起訴された植松聖被告の裁判員裁判はどうなるのか!?

裁判は犯行時の責任能力の有無が最大の争点になることは言わずもがな。

弁護側の申請、裁判所の職権などで 改めて精神鑑定が行われる可能性があるため、裁判まではかなり時間がかかりそうとしか、今の段階は言えません。

公判より何より 公判前整理手続き(事前に争点や証拠を絞り込む作業)が長引く公算がかなり大きいでしょう。

何せ戦後最大級の大量殺人の審理ですから、検察官・弁護人・裁判官ともにかなり時間をかけて準備をしてくると思われます。

検察側による鑑定だけでも5か月ほどの月日を費やしていますから、別の医師による再鑑定が行われれば、やはり5~6ヶ月とか それ以上の時間がかかる可能性もあるわけです。

相模原障害者殺傷事件が起こってもうすぐ1年になりますが、検察幹部が「初公判まで1年以上かかるのではないか」と話していたとおり、1年以上かかる結果となりました。

2015年に起こった淡路島5人殺害事件は起訴後に精神鑑定が行われ、起訴から初公判まで1年半かかっています。

それを考えると、その比ではないほどの規模の大量殺人事件ですから、さらに時間がかかる可能性も否定できないでしょう。

相模原市の殺傷事件では、被害者の匿名など、普通の裁判とは違った問題点や難しさをはらんでいますので、難しい審理になることも予想されますが、現在 初公判の見通しは全く立っていません。
 
  
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相模原事件 匿名 被害者