鳥取連続不審死事件 (5) トラック運転手の謎の溺死!不審死4人目

鳥取連続不審死 運転手 溺死

「鳥取連続不審死事件 (4) 鳥取県警が警官自殺を隠蔽!?不審死3人目」のつづきです。

第四の不審死の舞台となったのは、上田美由紀が小・中学生時代を過ごした東伯郡北栄町である。

2009年4月4日、海岸近くの防砂林のはずれに一台の軽自動車(ダイハツ・ミラ)が停まっていた。

ミラは砂地に前輪を突っ込んでおり、4月6日になっても放置されたままになっていたため、不審に思った近隣住民が警察に通報した。

ミラの所有者は鳥取県南東郡若桜町に住む、当時47歳のトラック運転手 矢部和実さん。

そして4月11日、ミラが放置されていた現場から数キロ離れた日本海沿岸で、矢部さんの溺死体を地元の漁師が発見、全裸で海中を漂っていた矢部さんは司法解剖に回された。

彼の体内からは睡眠導入剤の成分が検出されたのみならず、死因が水死であれば入るはずのない砂が 矢部さんの肺から検出されたため、これを他殺と断定した。

その後の調べから 2008年2月頃から矢部さんも上田美由紀と肉体関係を持っていたことがわかった。

矢部さんは女手一つで5人の子どもを育てる美由紀に同情し、300万円近くの金を渡していたのだった。

ところが美由紀はこの当時も矢部さん以外の男とも同時に付き合っており、それが矢部さんにバレてしまい、怒り狂った矢部さんから渡した金を返せと迫られていた。

この事実に行き着いた鳥取県警は、2010年3月に矢部さんに対する強盗殺人容疑で上田美由紀を逮捕したのである。
 
 
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鳥取県警と地検の 上田美由紀による矢部さん殺害の見立てはこうだ。

4月4日の朝、上田美由紀は何らかの口実を設けて矢部さんと接触し、睡眠導入剤を飲ませて彼を朦朧状態にさせた。

その後、美由紀が矢部さんのミラを運転して放置現場までやってきて、朦朧とした状態の矢部さんを車内から引っ張り出し、波打ち際まで連れて行き、服を脱がせ、溺死させた。

これらはすべて上田美由紀一人の手による単独犯だと見立てたが、その証拠となるものがいくつか残されている。

4月4日の午前中、上田美由紀と矢部さんが携帯電話で連絡を取り合った通話記録があり、その後、国道9号沿いのコンビニで美由紀と思われる女の画像が防犯カメラに残されていた。

さらにミラの運転席のシートベルトから、美由紀のものと一致するDNA型の残留物が遺されてた。

ただし この見立てにはいくつかの疑問点が残る。

これらの証拠や矢部さんとの金銭トラブルという犯行動機は 上田美由紀を疑う根拠とはなるものの、美由紀が矢部さんを殺害したことを裏付ける決定的な証拠ではないこと。

また、ミラの放置現場から波打ち際までは50メートルほどの距離があり、砂浜は非常に歩きづらい状況だった上に、身長が150㎝弱の美由紀が173センチの矢部さんを運んでいって溺死させることができるのか?という問題。

また、犯行時刻とされた午前9~10時・・・白昼堂々、誰にも目撃されないで犯行に及ぶことができたのか?

・・・など、上田美由紀犯行説に対する疑問点はいくつか指摘されているが、総合的に状況を考えると、矢部さん殺害が美由紀の犯行である可能性は限りなくクロに近いと思われる。

矢部さんの不審死の少し前の2009年2月23日にも、矢部さんの自宅で不審なボヤ騒ぎが起こっていた。

ボヤ騒ぎの直前までそこには美由紀がいたのだが、矢部さんが居眠りをしているうちに美由紀はいなくなっていたという。

その時は幸いにもボヤ程度で済んだものの、駆けつけてきた警察官に矢部さんはこう漏らしていたという。

Y氏
もしかしたら、誰かに殺されそうになったのかもしれない。

鳥取連続不審死事件 (6) につづく
 
 
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