鳥インフルエンザにインコの感染は?ビルコン消毒のすすめと2022年現況
人だけでなく、犬・猫・鳥・豚・牛などの動物もインフルエンザにかかります。
鳥インフルエンザには家禽(鶏やカモなど)が感染しやすいと言われていますが、野鳥やペットの鳥にも感染しますので、インコも例外ではありません。
【鳥インフルエンザに係る災害派遣(宮崎県児湯郡新富町)】#第43普通科連隊 は、児湯郡新富町において発生した #鳥インフルエンザ の蔓延防止のため活動中のところ無事に任務終了しました。皆様からの心温まる応援メッセージが現場の支えとなりました。ありがとうございました。#都城駐屯地 pic.twitter.com/m8Af0mf36a
— 陸上自衛隊 都城駐屯地 (@CampMiyakonojo) November 21, 2022
鳥インフルエンザ発生で自衛隊に災害派遣要請がかかる…現時点では「災害」の扱い?これには賛否両論あるようですが、つらいお仕事ですよね…お疲れ様です。
それはさておき、ここでは鳥インフルエンザの現在までの状況と感染対策をまとめてみました。
和歌山県は11日、白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育しているアヒルが、高病原性鳥インフルエンザに感染したと発表した。県などは同日午前、施設の家禽(かきん)類63羽の処分を開始した。施設は11日から臨時休園しており、再開時期は防疫措置の完了後、県と国、施設が協議する。
県によると、県家畜保健衛生所に10日、同施設からアヒル6羽が死んでいると連絡があった。衛生所の簡易検査で陽性となったため、さらにPCR検査をしたところ、11日に感染が判明した。 県は同日午前、対策本部会議を開いて対応を協議し、家畜伝染病予防法に基づいて殺処分を決めた。
これを受け、県や施設の職員が午前9時20分、法律で対象に定められている家禽類、アヒル35羽(死んだ6羽含む)、ガチョウ13羽、ダチョウ1羽、エミュー14羽の殺処分を開始した。フラミンゴやオウム、インコなどは対象外となる。 焼却処分は、施設内や県家畜保健衛生所(和歌山市)の焼却炉を使う。消毒も含め、12日に完了する見込みという。
引用元:2022.11.11.Yahooニュース
流行り病で逝った仲間たちの御霊が安らかに眠れますように…🙏
怖かったよね…辛かったよね…😢
もう、苦しまなくていいよ…#鳥インフルエンザ#慰霊式 https://t.co/Gx7lii9Kl1— ひなペンギン (@HinayPenguin) November 24, 2022
冬に飛来する渡り鳥が日本国内に鳥インフルエンザウィルスを持ち込んでいると考えられています。
渡り鳥は「渡り」をするくらいだから強健なんですかね?鳥インフルエンザに罹患していても症状が出づらいということです。
2020年には11~12月に養鶏場の170万羽、今年 2022年10~11月にはすでに51万羽が殺処分されています。
鳥インフルエンザでなぜ殺処分する?かわいそう!ワクチンはないの?
鳥インフルエンザに感染した鶏は高病原性の場合は感染鶏の75%以上が10日以内に死んでいるということです。感染から数時間で死ぬものもいるとか。
そもそも「家畜伝染病予防法」で養鶏場から鳥インフルエンザが出た場合は「全殺処分」の取り決めがあるわけで、ここまでするのは
…と国が警鐘を鳴らしているからです。
仮に高病原性ではなく、低病原性でも鳥インフルエンザ感染があれば、その養鶏場の鶏は全殺処分となります。
さて
高病原性鳥インフルエンザツイートしている通り
すでに食糧危機に入りつつある新潟県では
県内産鶏肉は仕入れ需給が
ほぼ壊滅した県外産の物は
『どの部位をくれ』という提示は
ほぼ不可能
わずかに仕入れがある程度不安を隠せないだろう#鳥インフルエンザhttps://t.co/yGFD4oFrYo
— 先覚伯父さん《Prepper》 (@47ryoji128) November 24, 2022
鶏用の鳥インフルエンザワクチンもあるにはあるのですが、この接種により鳥インフルエンザの発生を見逃してしまう恐れがあるため、現時点では予防接種はしない方針らしいです。
鳥インフルエンザが「殺処分」では追い付かないほど広がった場合、国は「緊急的にワクチンを使う」とのこと。
まだそこまで切羽詰まった状態に陥っていないため、今までワクチンが使われたことはありませんが、伝播状況によっては今後どうなるかはわかりません。
鳥インフルエンザ対策でインコへの感染予防で徹底すべき注意点
高病原性鳥インフルエンザがペットとして飼われるセキセイインコや日本中に生息する野鳥のムクドリにも感染することが、北海道大の喜田宏(きだ・ひろし)教授(獣医学)の研究で分かり、二十四日に東京都内で開かれた国の研究運営委員会で報告された。
研究を取りまとめた文部科学省などによると、山口県の養鶏場から分離されたウイルスを入れた溶液を注射器で鼻から注入する方法で感染の有無を確認。ムクドリ、カモ、セキセイインコ各六羽すべてに感染が確認された。感染しても死なない鳥もあったが、セキセイインコは、注入後五日目までにすべて死んだ。
同省の担当者は「鳥によっては感染することが確認された。実験で感染させたので、自然状態で感染するかどうかは慎重に検討する必要がある」と話している。
引用元:大分感染症研究会 (2004/3/25 共同通信)
インコが感染源に接触しないように注意
【鉄則】インコを屋外やベランダに出さない
ペットのインコは室内で飼われていることがほとんどでしょう。
日光浴をさせるときにはベランダや屋外にケージを出したいと思うかもしれませんが、外に出たら野鳥との
接触リスクがあります。網戸越しでも同様です。
日光浴は室内で鳥用の日光浴ライトを使えばできるので、人工的な日光浴での対応をおすすめします。
紫外線ライトは必ず真上から照射すること。uvライトをケージの横に設置して 横から光を当てるのは厳禁です。
日光浴ライトのおすすめ
鳥のロストも要注意!外に出たら鳥インフルエンザの感染リスクが上がる
鳥のロスト時にも注意が必要です。
屋外に飛んで行っても遠くまで飛んで行かずに戻ってくるくらいに慣れていたとしても、飼い主の目の届かないところまで飛んでいってしまうと感染して帰ってくる可能性があります。
鳥インフルエンザ対策で飼い主が徹底すべきインコへの感染リスクを下げる予防策
飼い鳥が鳥インフルエンザになるのに飼い主が原因のこともあります。
鳥インフルエンザが付着している手で餌を与えたりしたためにインコが感染することがありますので、飼い主自身がウイルスを持ち込まないように徹底することが、インコに感染させないための重要なポイントです。
お家のインコさんより外のドバトさんの方が心配…
玄関に消毒液常備した方がいいかな…
帰宅したら靴裏ビルコン消毒しよう。— れい (@valse3) April 9, 2017
鳥インフルエンザが発生している地域を訪れない
もっとも大切なのは、鳥インフルエンザが発生している地域には訪れないことです。
鳥インフルエンザは通常、鳥から人に感染することはないと言われていますが、濃厚接触をしたときには稀に感染することがあります。(2022年10月時点まで国内での感染例報告はありません)
感染しなかったとしても衣類や手指に付着していることで自宅内にウイルスを持ち込んでしまう可能性はあります。
鳥インフルエンザの感染経路は餌や接触による感染が主なので、帰宅した後にインコと遊んでいるうちに感染させてしまう可能性がゼロではないです。
帰宅してすぐにインコに触らない
鳥インフルエンザの流行時期には外出したときにウイルスを持ち帰るリスクがあるので、帰宅したらすぐにインコに触れないようにしましょう。まずは手洗い・うがいをして感染リスクを下げるのが大切です。
野鳥がいる場所に行った場合には衣類が感染源になる可能性もあるので、着替えてからインコに触れるようにしましょう。
ウィルスは目に見えるものではないので厳重な注意が必要です。
「人を見たらコロナと思え!」は鳥インフルエンザでも同じ。うちの子を守れるのはあなたしかいないのです。
【ビルコン消毒】鳥インフルエンザ・PBFD・オウム病・アスペルギルスの除染
インコを飼育するうえで、予防消毒はとても大切です。鳥が病気にかかった場合も、原因となるウイルス・細菌・真菌の消毒が必要です。
いちばん身近な除菌・消毒はアルコールと次亜塩素酸ですが、徹底的な消毒には少し弱いです。
アルコール 人には害のない程度のアルコール除菌スプレーや除菌シートでも、体が小さい鳥にとっては有害です。
揮発したアルコールを吸い込んだり、アルコールで消毒・除菌したものを舐めたりすると体内に蓄積してしまい、肝臓などに負担がかかり病気になる可能性があります。
次亜塩素酸水 次亜塩素酸水は、塩化ナトリウム(食塩)を水に溶かして電気分解した水溶液のこと。鳥だけでなく人の病気の原因となる様々なウイルス・細菌に対して消毒効果があります。
弱酸性で肌に触れても刺激が少なく、食品の洗浄にも使われるほど安全に消毒ができます。商品の説明欄にppm(濃度)が表示されているので、必要なら希釈します。
主にスプレーボトルなどに入れて吹き付けて使用しますが、金属製ケージは濡れたままにするとサビが発生する可能性があるので、スプレーしたあとに拭き取ります。
次亜塩素酸水は有機物(糞便や血液)に触れると水に戻る性質があるので、使用する前にケージや小物類を洗っておきましょう。また、時間が経ったり空気に触れても効果が薄れるので、商品の使用期限や保管方法を確認します。
また、次亜塩素酸水の商品の中にはアルコール成分が含まれているものや間違った方法で作られているものがあるので、鳥にとって安全に使用できる商品かどうかよく確認して使用してください。
似た名前の「次亜塩素酸ナトリウム」は塩素系漂白剤などに使われる強力な成分で危険性が高いので、絶対に間違えないように気を付けます。
ビルコンS 感染した鳥のためだけでなく、同居している他の鳥や動物、人への二次感染を防ぐためにも消毒を徹底的に行うなら、アンテックビルコンSがおすすめです。
ビルコン消毒でインコの真菌やウィルスの予防対策と強力除染
ビルコンとは、「アンテックビルコンS」という商品名の複合次亜塩素酸系消毒剤で、牛舎・鶏舎の消毒や動物病院の消毒に使われる強力な消毒剤です。
ビルコンS届いたー!!バニグラに電話して希釈を聞いたら100倍だそーな。これで安心してガンガン消毒できる!😆✴#PBFD #ビルコンS pic.twitter.com/27inBZPnoL
— 🐥よいちょ🐥 (@yoichiyobooon) September 24, 2018
お家のインコさんより外のドバトさんの方が心配…
玄関に消毒液常備した方がいいかな…
帰宅したら靴裏ビルコン消毒しよう。— れい (@valse3) April 9, 2017
ビルコンは粉末タイプで販売されており、水で溶かし希釈したものを使用します。
ビルコンを水に溶かすとピンク色の液体になり、ピンク色が薄れると消毒効果が薄れた目安になるので視覚的に効果が見えやすいのが特徴です。
ビルコンSが凍結しています pic.twitter.com/WPiHUDbHsr
— ヌーニー (@hide8006) November 15, 2019
嫌な臭いや刺激臭はありませんが、刺激臭がないからといって直接吸い込んでしまうと悪影響なので注意しましょう。
消毒では主に500倍の希釈液を使用します。スプレーボトルなどに入れて吹きかけるか、希釈液に消毒したいものを直接漬けて消毒します。
不活性化?何が?
ビルコン?
すみません、頭弱くて😅— キャサリン🐈⬛ (@ellycoccu) December 13, 2022
菌 ウィルスを
不活性化できなくなるでした
ごめんなさい— あられ (@3oj8g) December 14, 2022
また、希釈液を作る際もプラスチック製・ステンレス製の容器を使用します。鳥に直接吹きかけたり、飲食物・衣服・子どものおもちゃなどにかけないように注意が必要です。
それらを考慮すると、インコのケージもステンレス製を選ぶのがよいでしょう。
良かったらどうぞ。ビルコンの説明所です( ^ω^ )
希釈した液体はピンク色が抜けて透明になってきたら効果が落ちてくると説明されました。
霧吹きにいれてケージとか鳥さん用品にプシュプシュです。 pic.twitter.com/Qghu7KWrGB— シェリル (@_GalacticDiva) March 29, 2020
消毒するときはゴム手袋・マスクを着用し、窓を開け換気にも注意しましょう。
インコの感染症へのビルコン消毒の効果は?
ビルコンは、PBFDをはじめオウム病やアスペルギルス症などウイルス性・細菌性・真菌性の病原体を殺菌・消毒する効果があります。
鳥インフルエンザ
鶏舎ではビルコンを鳥インフルエンザの消毒に使います。
PBFD
インコ類の中でも、特にセキセイインコの雛をお迎えする時には風切羽の羽軸を必ずチェックして下さい。翼の下側の下雨覆を捲ると羽軸が見えます。2枚目の画像の羽軸の小さな黒い点は異常ではありません。羽軸が黒くなっていたり、潰れている場合はPBFDが発症している可能性が高いです。 pic.twitter.com/ilRmCSqTZ6
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 12, 2022
抜けた羽根の羽軸が黒いとPBFDではないか心配になると思います。画像は、一見無症状のセキセイインコの成鳥の羽軸です。この様にPBFDの場合は、1本だけ黒いということはなく、多くの羽軸が黒くなり、生え変わっても黒くなります。1本だけ黒い場合は、新生羽の時にぶつけた可能性があります。 pic.twitter.com/AbmEPHORIj
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 1, 2020
オウム類の嘴・羽毛病。羽毛の形成不全や脱羽、くちばしの形状異常などの症状があり、死に至ることもあります。
PBFDウイルスが原因で、感染した鳥の糞便・羽毛に触れたり、感染した親鳥からの給餌での感染が多いです。
オウム・インコに感受性が高く、特にセキセイインコで多発します。
オウム病クラミジア
コストに余裕があるなら多くの項目を受けることに越したことはありません。これだけはというのであればPBFD、BFD、クラミジアがオススメです。鳥種によっては更にしておいた方がよい項目があります。これは今後の感染症発生率によって変わることがあります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 18, 2020
オウム病クラミジアという細菌が原因の感染症で、人にも感染する人畜共通感染症です。
鳥では下痢や体重減少を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
人の症状は、発熱や咳などのインフルエンザのような症状が出て、肺炎になるおそれがあります。
アスペルギルス症
胞子が増える原因は湿度が高く換気が悪いことです。湿度は高すぎても低すぎても発症要因となり換気はとても重要です。アクリルケースは換気ができていないのことが多いので要注意です。免疫が下がる原因には、急な気温低下、過度のダイエット、ビタミン・タンパク不足、老齢などがあります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 15, 2022
真菌(カビ)が原因です。呼吸器障害や体重減少などの症状で、呼吸困難により死に至ることがあります。
自然界のあらゆるところに存在していますが、健康な鳥では発症しにくく、免疫力が低下した個体や大量に吸い込んでしまったときに発症します。
多分スプレーしてすぐ拭き取る分には問題ないと思います。
もし心配ならインコでよく使われて安全性が確認取れているAP水かビルコンを買われてもよいかも。うちはビルコンを使ってますが、粉を水に溶かして使うので用途に合わせて濃度が変えられるし、コスパもよいですよ。
普段からのお掃除に使えます— 水脈owl (@mio_owl) December 3, 2017